マテさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

フレッシュ・デリ(2003年製作の映画)

3.9

いい話風なのが笑える。よかったね…?
スヴェンがビャンに対してだけ罪悪感たっぷりみたいな顔するのがズルい。お前、別に悪いことしたとか思ってないだろ。ビャンに見捨てられたくないだけだろ。

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

切なくて哀しいお話だった。でもホラーではないと思う。
実際にエロイーズやサンディの立場になることを想像したら怖いとは思うが、物語として客観的に眺めている分にはあくまでファンタジー。ゾクゾクした怖さを求
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太陽がいっぱい(1960年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ああ、なんてこと。最後の最後で壊れてしまった。トムはどうして遺体を繋いだままにしておいたのか、その心情を理解したいと思う。
冒頭、ハイトーンの甘々しい声で傲慢なフィリップの機嫌を取り続けるトム。そうし
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

ハングマン、お前は本当に大したヤツだよ…! 一番いい時に一番いいところを持っていきやがった! そして「吹替: 中村悠一」の何と素晴らしいことか。パウエルさんの生意気な表情筋にぴったりな煽りボイスに惚れ>>続きを読む

レオン 完全版(1994年製作の映画)

1.0

子供を性的対象にするようなシーンが多く感じられて、嫌悪感が湧き上がった。レオンやマチルダに対してではない。これを是とした製作陣に対してだ。
いくら役者でも子供は子供。何をやらされているのか、世間からど
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スリーピー・ホロウ(1999年製作の映画)

3.4

色々と物足りない感はあったが二十数年前の映画だし、マスバス君いい子で可愛かったし、ジョニーが美しすぎて瞠目した。存在の輪郭はぼやけていないのに、どこか儚げで陰の気を纏った蠱惑的な彼を堪能できた。好きな>>続きを読む

アフター・ウェディング(2006年製作の映画)

3.7

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最後の最後でボロ泣きした。寂しすぎる。でも条件を呑んでお金と力を得たおかげで子供の生活を豊かにできたんだものね…切ないな。ヤコブには頻繁にインドに行っていてほしい。成長を見守り、少年にとっての大切な人>>続きを読む

タイタンの戦い(2010年製作の映画)

3.0

特に面白かったわけではないが、子供の頃に親しんだパーシー・ジャクソンなどを思い出す。
何はともあれ編み込みマッツが素敵だった。

ゴッズ・オウン・カントリー(2017年製作の映画)

3.7

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余計なものの何ひとつない、純粋で透き通った大自然が美しい。どうか2人がずっと幸せで、牧場もうまくいきますように。

グリーンブック(2018年製作の映画)

5.0

最高の物語と最高の吹替をありがとう!
よく喋るトニーが可愛くて仕方がないし、そんなトニーに絆されて段々と笑顔が増えていくドクも微笑ましい。dear/deer問題や「訓練ってアシカかよ」など秀逸なギャグ
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君が生きた証(2014年製作の映画)

4.7

辛く苦しすぎる名作だった。ある事実が分かった瞬間、それまで頼りにしていたもの全てが崩れ去ったように感じるほどの衝撃と心細さに襲われる。歌うべきではなかったのかもしれないけれど、最後の曲が全てだと思う。>>続きを読む

誰がため(2008年製作の映画)

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外国人向けの歴史の教科書ではないのだから当然だが、観客がデンマーク史を知っている前提で制作されている作品なのだろう。ゆえに、そうではない私にとっては話の筋を追うのですら非常に困難だった。高校時代に履修>>続きを読む

トップガン(1986年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

特に深く考えさせられたりすることはないお話しだが、グースめちゃくちゃ推せる。善人でお人好しなところとか、すごくかわいい。”We”にこだわるところや、”for me…”と頼み込むところとかもツボすぎる。>>続きを読む

グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.3

なんてコミカルで可愛らしくて切ないお話しなのだろう! 映像が本当に可愛くてロマンチックだし、音楽も素晴らしい。「女王がいた客室」を彷彿とさせつつ(もうその時点で虜になるほかないが)、コミカルな展開や個>>続きを読む

インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア(1994年製作の映画)

3.8

終わり方が最高に好み。「ポーの一族」×「ハンニバル(ドラマ)」的な雰囲気(しかし前述の作品には及ばない不完全さ)を感じながら観ていたが、ラストがかっこよすぎてスタンディングオベーションものだった。
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シングルマン(2009年製作の映画)

4.2

そこかしこにある忘れがたき記憶。寄せては返す波のように、愛おしさと切なさが押し寄せて何度も何度も泣きそうになった。音楽や色遣いも素晴らしい。人生最後と決めた日に、さまざまな人や物に心の中でお別れを言い>>続きを読む

ダニエル(2019年製作の映画)

3.4

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「現代版ファイト・クラブ」という評を見て、倒錯的に癒着した多重人格もの、あるいは心の闇とのディープな対話ものを期待していたので残念。ダニエルはルークに備わっていた性質ではなく、何世紀も前から人々に取り>>続きを読む

バトル・オブ・ライジング コールハースの戦い(2013年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

中世バトルっぽい邦題&パッケージの印象と違いすぎて、序盤ものすごく戸惑った。ミスリード良くない。また、多少の説明不足を感じて迷子になりかけたので、史実と原作を理解してからの方が楽しめそう。
馬商人のマ
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グレイマン(2022年製作の映画)

3.5

普通に面白かった。「すごく面白かった」ではないのが残念ではあるが。フィッツロイや姪御さんとの関係はすごくよかった。
エンドゲーム後、ロジャースの面影を拭い去るようにどこかしら正反対の部分を持つ役を選ぶ
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ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋(2019年製作の映画)

3.8

笑えて可愛いフレッドのシンデレラストーリーだった。ご都合展開だけど、それを不満に思うことなく楽しめる。恋愛とお仕事のバランスも、個人的にとてもちょうどよく描かれていた。

キャメラを止めるな!(2022年製作の映画)

3.2

リメイクなので、オリジナル版の初見の時の衝撃や面白さは当然感じられない。とはいえ想定していたほど酷くはなく、それなりに観れた。
外国人に面と向かって「パールハーバー」と言われたら、こっちも意固地になる
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しあわせな孤独(2002年製作の映画)

4.4

観ている最中は、生々しくて痛々しくて、ひどく厭らしい人間的な物語に思える。けれど最後の落とし所が見事に丁度よく、邦題の「しあわせな孤独」がとてもしっくりきた。デンマーク映画、やっぱり好きだな。

スターリンの葬送狂騒曲(2017年製作の映画)

4.0

ブラックジョーク的な茶番劇かと思って観ていたが、最終的にはとても切なく、悲しい余韻が残った。そして、ものすごく怖い「史実に基づく物語」だった。こと独裁国家では、指導者の死は一大事だものね…。

悪魔のような女(1955年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

殺すまでが長いし、死体が消えるまでも長い。とはいえ、そのダラダラと続く退屈な描写に我慢した忍耐力はラストの種明かしで報われた気がしたのだが。でも直後の探偵に見つかる展開にガッカリした。そういう因果応報>>続きを読む

悪党に粛清を(2014年製作の映画)

3.7

何か目新しいものや意外な展開などがあるわけではないが、楽しく観れた。げに素晴らしき西部劇マッツ。英語とデンマーク語のバイリンガル・マッツもありがたい。
彼の出演作すべてで言えることだが、今作もマッツの
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永遠の門 ゴッホの見た未来(2018年製作の映画)

3.5

ウィレム・デフォーの表現力が凄まじいことが、痛いほどに伝わってくる。ゴッホ自身も生きづらかっただろうが、周りにいた善良な「普通の人々」も苦しく、恐怖したに違いない。神父マッツはきれいだが、なんだかとて>>続きを読む

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

4.9

「痛いほどの沈黙」というものを、身をもって理解した。息をするのすら躊躇われるほど真剣に相手の状況を汲み取ろうとしたのは、はじめてかもしれない。主人公にひどく共感できる…というか、まるで自分が彼と一体化>>続きを読む

ゾンビーバー(2014年製作の映画)

2.8

エンドロールの「ゾンビーバーの歌」(?)は傑作だった。あの歌以外はぜんぶ蛇足。
大した内容のないB級スプラッタエロホラーを1時間半、2時間にダラダラと引き伸ばさなかった点については評価できる(とはいえ
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シニアイヤー(2022年製作の映画)

3.6

泣き止みたくて観たのに、結局こっちでもポロポロと泣いてしまった。愛のこもった、いい話だね。

ウィリーズ・ワンダーランド(2021年製作の映画)

3.7

「ニコラス・ケイジがお化けに襲われるも返り討ちにしていく映画」と聞いて興味を持った。それ以上でもそれ以下でもないかなぁ、と少しガッカリしていたら、若者たちが本格的に参戦したあたりからどんどん面白くなっ>>続きを読む

ザ・ドア 交差する世界(2009年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

「死と再生」「喪失の受容」。サスペンスホラー要素も含めてとても好みの作品だった。マッツは言うまでもなく至宝だし(ドイツ語も流暢で素敵)、「守護天使のパパ」に徐々に懐いてくれる娘ちゃん可愛すぎた。

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呪術召喚/カンディシャ(2020年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

判断が遅いというか、なんというか。でも命と引き換えに守るのは本当に大切な人のためでないとできないよね、という妙な納得感あり。
ウサギさんかわいそう。弟くんは…なぜそうなる? お姉さんが悪霊に転生しない
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人生のコンマ(2016年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

冒頭がクライマックスで、あとは尻すぼみだった気もするが、ハムレットみたいなことを考えてばかりいる私には、なるほどと思わされた部分もある。

「どんな哲学的 宗教的 科学的信念があれば 死で存在が終わる
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麻薬密売人 プッシャー(1997年製作の映画)

3.3

「ブリーダー」に似た雰囲気だと思ったら、監督が同じだった。失敗した麻薬売人の恐ろしいほど八方塞がりな転落劇。
スキンヘッドの若マッツはかわいい。でも「この子本当に頭悪いんだろうな」といった雰囲気や、ふ
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ヘアスプレー(2007年製作の映画)

3.6

「とても非現実的だが、良いお話」という感じ。絵に描いたようなハッピーエンド。
何をどうすればトレイシーのような絶対的自己肯定感にあふれた人間が出来上がるのだろう。うらやましい。