前作の『ケイコ 目を澄ませて』より数倍地味なのに数倍凄いことをやっていると思う。この映画の中の様に、見逃しがちな人間の些細な瞬間に気付ける眼差しが三宅唱の才能なんだと思う。恋愛に発展しないでくれと願っ>>続きを読む
俺が知ってるマッドマックスの世界だ。あと北斗の拳。世界観だけでなく、メル・ギブソンのおちょぼ口も原哲夫の作画の元ネタだったらアツい。
『マッドマックス:フュリオサ』がそろそろ公開だぞって事で何回挑戦しても寝落ちしてしまう1作目にまたまた挑戦した。相変わらずカーアクションは凄いけどそれ以外が退屈で寝たけど今回は最後まで見きったのでよう>>続きを読む
シティーハンターについて知ってる事といえば「Get Wild」が流れることぐらいしかないんだけども、鈴木亮平が冴羽獠をエゲつないクオリティーで再現してるというのは一目で分かる。というか完全に自分のもの>>続きを読む
『ブレア・ウィッチ』だの『Death Note/デス・ノート』だの中々に厳しい映画を撮っているアダム・ウィンガード監督のモンスター・ヴァースの新作。ハードルが低かったのかぶっちゃけ面白い。もはやツッコ>>続きを読む
フォン・エリック家というプロレス一家の実話に基づく映画。
『異人たち』で両親から掛けられる温かい言葉の強さを思い知った後に見たので、本作の両親に相談した際の「兄妹で解決しろ」と言う父、「神に祈りなさい>>続きを読む
拒絶と容認の傑作。
両親から掛けられる当たり前だと思っていた言葉の数々が、改めてこんなにも人の自己肯定感を上げることも救いにもなるのかと再認識した。そしてハグや手を取り合って触れ合うことの安心感たるや>>続きを読む
何があっても味方で優しいお母ちゃんで泣く。
ぶっちゃけスキヤキのシーンとラストのトンデモ展開ぐらいしか好きなとこなかった。生きてるうちに両親とは会話をしておきなさいというメッセージは刺さったんだけど昭>>続きを読む
ナチュラルにデヴィッド・クローネンバーグやジュリア・デュクルノーのような世界。生物皮剥げば皆グロテスクな手術映画かと思いきやそれだけではなく、生き永らえる老人のグロテスクさも映されている。
割と衝撃的>>続きを読む
指摘し出すとキリがないからしないけども、確かに最初から最後までカラぶってるしスベってるんだけど監督が中田秀夫だからなのか小慣れ感だけはぷんぷんする。奈緒が恐れ慄く顔芸がクドい割に幽霊描写が全く怖くない>>続きを読む
主人公は元刑事でジュンホという男で今はデリヘルの元締めをしている。女を金稼ぎの道具としてしか見ていないゴミ野郎。いつものように女を客の家に向かわせるがその客がイカれた連続殺人犯だったという話。『殺人の>>続きを読む
規模はデカいはずなのに移動が全然無いので狭っ苦しいしアクションは遅いしずっとうるさい。ストーリー自体既に覚えてないけど穀物を巡る争いというのがピンと来なさ過ぎるのと、そもそも穀物が穀物でしかなくそこに>>続きを読む
相変わらず訳が分からないウェス・アンダーソン節全開で見終わるのに3日も掛かってしまった。
何も分からずにただただあの場所に連れて来られてた幼い三姉妹に1番感情移入出来ました。
「濃いメンツで映画撮った」ってぐらい巨匠が俳優として出演していてアツい。そんな映画どんだけ尖ってるのかと構えてたんだけどむしろ良くも悪くもめっちゃ普通に見やすい映画だった。予告にModern Trai>>続きを読む
アラン・ドロンの顔や眼光が強いのはもちろんなんだけど、思わず目で追ってしまうというか放っておけない感というか顔だけではない存在としての魅力がある。皮が剥けるほどいっぱいの太陽の日差しを吸収したトム・リ>>続きを読む
短編3部作の最後なのこれ。そりゃ分からんて。見てたとて分からなそうだけど。
エレベーターが出てくるだけで「!?」ってなるのはペドロ・コスタの映画ぐらいだろうなと思うし、古びた黄金のような兵士の存在に関しても「!?」ってぐらいペドロ・コスタにしては珍しい表現だった。とにかくまぁ>>続きを読む
ノーランがやりたかったことがこの時点で既に全部詰まっててネタ探しが面白いし、めっちゃスタイリッシュなヒッチコックの映画みたいでかなり好きだった。
プロの仕事ぶりをファーストカットで映すのはノーランのほ>>続きを読む
ちょっとこれ面白すぎんか。サスペンスとしての引き出しの多さとフラグの立て方、リズム感、メガネや影の演出から見せ場のテニスの試合とメリーゴーラウンドまで全てが完璧。テニスの観客の中で1人だけ首が動かない>>続きを読む
ゴダール全然見てないけどめっちゃゴダールみを感じた。ジャンル分けするのは多分無理なぐらいとにかく行ったり来たりする。終始唯一共通しているのは、あの血の通っていなさそうな冷たい雰囲気。邦画でこれが出来る>>続きを読む
この血の通ってない感じ強烈にかっこいい。意味不明な数式を教える新島と8歳の天才少女。夜の商店街で新島が振り向いた先には何もいないのに何かが結び付いてしまう不気味さ。でもなんだかんだで1番好きだったのは>>続きを読む
カンタン・デュピュー好きだけどこれはつまらなかった。74分しかないのに2時間ぐらいに感じる。どう料理しても面白くなる設定だと思うんだけど、相変わらずその設定をほったらかしにしてどうでもいい話に移ったり>>続きを読む
ほんとにめっちゃ濱口竜介ぽいってか濱口竜介の映画がめっちゃジョン・カサヴェテスっぽいんだろうけど。何がどうとかはそれを説明するだけの語彙力と知識では持ち合わせていないので書けないけども、まさに何重にも>>続きを読む
デザイナーが考える服よりもそれを着るモデルよりもそのデザイナー自身が1番カッコよく見えてしまうしそのデザイナー自身はどこの何を着ているのかが1番気になってしまうのは勝手に服好きあるあるだと思っているん>>続きを読む
開始5分でもうこれ面白いやつだと確信出来るやつ。撮影も編集も間のタイミングが心地良いので安心して見れる。カラオケでコーヒーを啜る狂児のシーンの繋ぎやタイミングの気持ちよさは山下敦弘のセンスが出てると思>>続きを読む
一昔前の自分ならこんな状況で子どもなんか産むなよなどと綺麗事をほざいてしまっていたかもしれない。『クワイエット・プレイス』然り、絶望の中では子どもこそが未来であり希望でもあり、このドキュメンタリー映像>>続きを読む
馴染みが無さすぎるカーボ・ヴェルデという国からポルトガルへ移り住んだヴェントゥーラという1人の男の記憶をもとにアフリカ移民の苦難を映し出す。
絶対『ヴァンダの部屋』見てからの方がいいやつじゃん。一緒に>>続きを読む
個人的に初期三部作の中では1番パッとしなかったのが本作なんだけども、見てから時間が経った今頃になってジワジワ来ているのは脚本が断トツで好きだったからだと思う。もし自分が映像化するなら絶対に『愛情萬歳』>>続きを読む
だいぶ痛いというか美化された作品だなと思ったら、実際に監督のセリーヌ・ソンが韓国からカナダに移住した人で現在のパートナーもアメリカ人だったので限りなく実話に近いんだろうな。自身と言っていいのか追われる>>続きを読む
ジュリエット・ビノシュが泣いてくれるなら喜んで死にます。寝起きのビノシュ、前髪を息で揺らすビノシュ、失神するビノシュ、一発芸に笑うビノシュ、もう全てがてぇてぇ。正直想像以上にシュールで面食らったんだけ>>続きを読む
良くも悪くも普通すぎるというか、海底47mシリーズと比べるとだいぶ真面目なサメ映画なんだけど、だからこそ演出力と引き出しの少なさがもろに出ちゃってるような感じでちょっと物足りない。似たようなサメ映画で>>続きを読む
『東京物語』をホラー映画だと思ってる自分としてはかなり好きなやつで『普通の人々』などと同様、こちらも家族ホラーと言っていいと思う。阿部寛が結婚して実家に帰る帰省ものなんだけど、どうやら父親とは過去に色>>続きを読む
ダサい、遅い、安いの最悪三拍子が揃っててしんどい。くそちゃちいサメのCGが出てきてもおかしくないレベルで酷い。貴重な映画1本分の時間を無駄にしないで頂きたい。
藤井直人のNetflixオリジナル映画。今回の舞台は未練を残して死んでいった人が行く場所。生きている人たちの世界に直接干渉することは出来ないが観測は出来るとのこと。この時点で嫌なのが、天国から見守って>>続きを読む
日本にどれくらい配慮してるのかとか編集が相変わらず凝ってるとか登場人物が多いから入れとけ、この専門用語は入れとけとかみたいなの以前に全然つまらなかったが。とは言いつつも『メメント』ではただのアイデアだ>>続きを読む
映画全体から出てる雰囲気が取って付けたような品ではなく根っからの品の良さが滲み出ている感じですごく印象が良い。多少やり過ぎなとこもあったけど落ち着きがあって良い時間。