むぅさんの映画レビュー・感想・評価

むぅ

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スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃(2002年製作の映画)

3.9

「パダワンだったんか!いやアナキン?」

最近観ていた恋愛リアリティーショーで、その髪型はどういう経緯で..?と伺いたくなる髪型の方がいらっしゃった。
今作のアナキン・スカイウォーカーと同じ。
そして
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スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲(1980年製作の映画)

3.8

それはそれはもうカラカラの雑巾のようで。

・シワっとした緑のは出て来なかった
・バケツ被ってるみたいなのは敵
・筒みたいなのはR2-D2
・金色のはよくしゃべる

エピソード4の記憶を必死に辿り、何
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秋刀魚の味(1962年製作の映画)

4.1

「周りにたくさん人がいようとも、走るのは自分自身だからです」

私の高校は学級委員の事を何故か"組長"というやや不穏な呼び方をする学校だった。
高1の現代文の授業で「人生はマラソンだ」といった文章につ
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永遠の人(1961年製作の映画)

4.4

「.....眉毛がない!」

Filmarksを始めて3年。ただの記録から自分の感情整理、そしてもはやお酒風味の懐古録の様相を呈してきた。そんな中で、レビューを書きたいけれどまとまらず自分の感情をこね
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

4.0

外に出たらちょうど雨が止んだ。
お会計と財布の小銭がぴったりだった。
立ち止まらずに信号が青になった。
歩いていたら金木犀の香りがした。
店員さんがほどよく感じが良かった。
目覚ましが鳴るちょっと前に
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サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

4.0

「お!鈴木亮平と麻生久美子の子どもだ!」

語弊があり過ぎる事を思った。
正確には『テセウスの船』で鈴木亮平の、『MIU404』で麻生久美子の息子を演じていた子が、今作では主人公の弟として出演していた
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スカウトに誓って 米国ボーイスカウトの隠蔽された記録(2023年製作の映画)

3.7

「んもう!飽きっぽいんだから!」

従姉妹が習っているフルートを私も習いたい!とねだったのは小6の頃。
よく肩に手を置く先生だった。
ある日、先生の手が私の腰に当たった。
翌週、それが偶然ではなかった
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オータム・イン・ニューヨーク(2000年製作の映画)

3.1

容疑者は....
「ほんの出来心だった。もう9月だというのに外に出るために気合いが必要なほど暑いのに、ショーウィンドウのマネキンが軒並み秋の装いになっているのを目にし、君たち熱中症になるぞ!と腹を立て
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.3

その竹槍はスマホという銃口になっただけ

友人に勧められて観た『glee』というドラマで忘れられないシーンがある。
学園内で銃声が響き渡った。恐怖に怯えながらも生徒たちは"しかるべき行動"を取る。
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バービー(2023年製作の映画)

3.9

いや、ごめんなさい、本当に。

スポーツ苦手と言ってもさすがにそれは知っとるわという初期の初期の野球ルールから説明された時、ゴッドファーザー観てないなんてあり得ないわと語られた時、ギターの弾き語りに遭
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ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

4.2

「会ったことあるもん。」

ぬいぐるみとしゃべる人、結構いると思う。
今作の存在を知った時、最初にそう思った。
"自分の常識"の範疇では想像のつかない事に関して、無意識にそれを否定するような発言をして
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原爆の子(1952年製作の映画)

-

「むぅさんてすごいですね」

この場合の"すごい"は"マメ"という意味だろう。一緒に働いていたのはもう何年も前の事。誕生日を聞いたら「長崎の原爆の日です、だから誕生日の朝のテレビっていつも原爆のニュー
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RRR(2022年製作の映画)

4.3

イヤホンとパンと私。

「足!絡まっちゃう!」
どれほどの脚力と体幹があれば、そのダンスは可能なの?という噂には聞いていたナートゥダンスを見て私が思い出したもの。
絡まったイヤホンとツイストパン。
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怪物(2023年製作の映画)

4.5

「そう言えばクリーニング屋さんから連絡ないな」

時間がかかるので完成したらご連絡いたしますと言われた鞄、まだ連絡が来ないなと冒頭で気が散ってしまったのは『万引き家族』同様、安藤サクラがクリーニング店
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.7

「河童とかじゃない?」

前世は何だったか。そんな話をしていた。
飲酒量や極度の雨女である事から、水にまつわるモノだろうという話になり、その飲みの席では私の前世は河童という事になった。
それならば。
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母性(2022年製作の映画)

3.6

「......"どんぶりこ"だと?!」

衝撃であった。
「どんぐりころころ どんぶりこ」
幼稚園児たちのお遊戯シーン、Netflixの字幕は"どんぶりこ"と白い文字を浮かばせた。
え...ずっと"ど
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ある男(2022年製作の映画)

4.2

「彼氏の実家にご挨拶に行って来ます♡」


「佐々木酒造のお酒はどこでも買えるよ?」
「蔵之介の残り香吸い込んできたらええ」
LINEが既読になると共にそう返ってきた。
友人たちの私への理解は深い。
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シャザム!~神々の怒り〜(2023年製作の映画)

3.9

世界中の誰よりきっと!

おそらく世界中の誰よりきっと恵まれている環境での鑑賞。
なぜなら隣で観ていた友人が今作のパンフレットを執筆しているから(ついでに席の予約までさせた)。
今作の第1作目の原作の
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ガンジー(1982年製作の映画)

4.1

「......寝坊ですか?」

メガネ、大好きなのだ。
私のルッキズムはメガネに敏感なようで、メガネをかけているだけで割増される。
ところが残念なことに好きと似合うは全くの別物。
あら素敵と衝動買いし
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戦争と女の顔(2019年製作の映画)

4.3

「あの子はきっと酷いことをされたんじゃなくて、酷いことをしたんや」

忘れられない台詞になった。
綾野剛目当てで観ていた朝ドラ『カーネーション』、主役の尾野真千子演じる糸子の幼馴染が戦争から帰ってきて
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ふたつの部屋、ふたりの暮らし(2019年製作の映画)

3.8

[おしゃれ 家電 B]

友人と2人震え上がった。
人間と同じく家電も孤独死は嫌なのだろうか。我が家の電子レンジが「私もう生い先短いんで」というアピールをしてくる。
同居人くらいの関係性だと思われるの
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アフター・ヤン(2021年製作の映画)

4.2

「空気読んでくれよ!」

数年前のこと。
仕事帰りの電車でスマホの写真を整理していた。要は先週さよならした人が写ってる写真を消すという、それはそれで趣があるとも言える作業をしていた。
その翌週、お疲れ
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.5

「月9のオープニングのつもりか...?」

先週の帰り道、前方から5人の男の子達が横並びに歩いて来た。さして話が盛り上がってる風でもなく、こちらとしてはちょっと邪魔だなと思った。氷結無糖の入ったエコバ
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こちらあみ子(2022年製作の映画)

4.0

「ダーツ上手いからいけそうっスけどね」

ナメてもらっては困る、私の運動神経を。ここ最近、寝ても覚めても大河ドラマだった私の「何時代なら自分が活躍出来ると思う?」という質問への人気NO.1の回答は江戸
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エゴイスト(2023年製作の映画)

4.0

これは自分のエゴかもしれない。

そう不安に思ったり、自身に問いかけているならば、"エゴイスト"ではないのではないか、と思ったりする。例え、それが結果的に利己的な行動であったとしても。
エゴがない人は
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西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

4.2

そろそろ江戸時代から帰還しないと。

よしながふみの『大奥』が素晴らしすぎて、暇さえあれば読み同じ漫画を立て続けに3周するという自分としては"異状"の日々だった。
「こうしていいっスかね?」
「うむ、
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.9

サイは賽じゃなくて西だった。


その昔、友人達と草津に行った。
「"サイ"の河原っていう露天風呂が良さそうで」
「え、賽の河原?親より先に亡くなった子が石積みするとこだね」
「え、そうなの?」
「う
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

4.2

3年振り2回目である。

箱根駅伝の話ではない。
基本的に空気は読める方だと思う。だが「え?空気って吸うものですよね?」と敢えて読まない事もある。そして時折、読むわけにも吸うわけにもいかず、空気になる
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ジャンヌ・ダルク(1999年製作の映画)

3.6

酒神様にはご寵愛を受けている。

と、思う。
久しぶりに行ったバーで何やらお土産の良いワインの栓を抜く瞬間に遭遇して「ちょっと飲む?」というラッキーな事もあるし、コンビニでお酒を買ってクジを引いたらお
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レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)

4.1

腰がメリっといって、ああ無情。

昨日は新年会のはずであった。
「鏡よ、鏡、鏡さん。年始用の氷結無糖を年末に全部飲んだのはだぁれ?」
「それはあなたです」
「ですよね」
そんなしょうもない事を考えなが
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悪魔の手毬唄(1977年製作の映画)

3.7

それは悪魔の【さ】

夕暮れ前、人影まばらな車内。
向かいの席に座るお2人が楽しそうに会話をしていた。
私はと言えば、帰ったら何を観ようかなとFilmarksを旅していた。

「....さ、....さ
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マチルダ・ザ・ミュージカル(2022年製作の映画)

4.1

私の永遠の"推し" マチルダ。

母のおかげで幼少期、様々な児童文学に触れた。
そんな中で、その空想ごっこには付き合える自信ないわという『赤毛のアン』や、私はそこまでポジティブになれないという『少女
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忠臣蔵(1958年製作の映画)

4.1

う、討入りでもするんか?

忘れもしない、あれは今年の夏のとても暑かった日。
おデコに保冷剤を当て、タオルで鉢巻をして買い物に出かけるか悩む母の姿に遭遇し、度肝を抜かれた。まさに赤穂浪士のそれであった
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八つ墓村(1977年製作の映画)

3.7

中村アンじゃなくて小川眞由美。

妖艶な佇まいの方だな。
登場からそう思っていた小川眞由美、髪の毛をかきあげる仕草はこちらが元祖だなという気持ちになった。
やたらとかきあげるので、飲食業的には気になる
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犬王(2021年製作の映画)

4.1

全員にフラれて諸行無常。

『鎌倉殿の13人』が終わってしまって寂しいので、思いの丈を由比ヶ浜で叫んでこよっかな、一緒にどう?と職場で勧誘していたら、それはもう引き潮のように皆さん去って行った。
「鎌
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HK 変態仮面(2013年製作の映画)

3.0

「キミがパンツ被ったとて、鈴木亮平にはなれないよ?」
「俺は!鈴木亮平じゃなくて!変態仮面になりたいの!」
「じゃ、被らなくてもそのままでいけると思うわ」
「訴えてやる!」

コロナ禍よりずっと前のハ
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