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うーん…… 今様のコメディとしての<新解釈・忠臣蔵>を指向しているが、どうにも空回り……
昨年末に観た『忠臣蔵 櫻花の巻・菊花の巻』の片岡千恵蔵版大石内蔵助の後だと、永山瑛太ではどうしようもな>>続きを読む
単行本は2020年刊行。これは文庫で読んだ。久し振りに村山由佳の小説を読もうと思ったのは、本作の主人公が伊藤野枝だからだ。これはなかなかの力作だった(が、僕は初期の青春小説の方が好きではあるけれども>>続きを読む
NHKのテレビ番組『着信御礼! ケータイ大喜利』で<レジェンド>の称号を獲得し、ラジオ番組等のネタ投稿でも名を馳せ、<伝説のハガキ職人>と呼ばれたツチヤタカユキの同名小説(文春文庫:刊)を映画化した>>続きを読む
原作はウイリアム・S・バロウズが自伝的要素をふんだんに織り込んだ同名カルト小説(河出文庫:刊←僕が所有&読了しているのは河出書房新社:刊の単行本)
監督&脚本は『ヴィデオドローム』、『スキャナー>>続きを読む
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『希望のかなた』(2017)のプロモーション中に、突然に監督引退発言をしたフィンランドの名匠アキ・カウリスマキ監督が6年振りに還って来た! 実に喜ばしい!!
【フィンランドの首都であるヘルシンキ>>続きを読む
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【名うてのネオン職人だった夫ビル(サイモン・ヤム)が亡くなった。LEDへの移行を頑なに拒み、昔ながらのガラス管を愛した夫の旅立ちを受けて、妻のメイヒョン(シルヴィア・チャン)は、かつてSARSが香港で>>続きを読む
【認知症に苦しむ老人が、ある若者の力を借りて、60年間抱き続けた復讐計画を発動させる!】というスジの韓国産サスペンス。
監督&共同脚本は『華麗なるリベンジ』のイ・イルヒョン。主演の復讐爺さん役に>>続きを読む
【ネット改修業者を装いながらイランでの極秘活動中していたCIA工作員が身バレしたため決死の逃避行に臨む!!】というスジのサスペンス・アクション。
主演&共同製作はジェラルド・バトラー。彼をはっき>>続きを読む
【「難病を抱えたOL主婦が、500年以上も行方不明だったリチャード三世の遺骨を発見した!」という実話の映画化】である。
監督は「英国映画界にこの人在り!」なスティーヴン・フリアーズ。1980年代>>続きを読む
1981年に製作・公開されたデヴィッド・クローネンバーグ監督&脚本による大出世作。製作時系列で言うと『ザ・ブルード/怒りのメタファー』の後、『ビデオドローム』(近年は『ヴィデオドローム』表記)の前の>>続きを読む
【イランはイスラム教シーア派の聖廟都市であるマシュハドで実際に起きた娼婦連続殺人事件が発生。犯人の主張は「俺は街を浄化するんだ。麻薬漬けの売春婦などこの世の悪だ!!」というもの。一部の民衆は公然と犯人>>続きを読む
【親に捨てられ、多額の借金を背負わされた双子の兄弟。クリスマスの朝、コンビニでアルバイトをしていた発達障がいを抱えた純真な双子の弟のウォルの遺体が貯水槽から発見される。イブに暴行されて殺害されたようだ>>続きを読む
69分だから中編だな。短い。
【サイバー・セキュリティの研究員が行方不明になる。同時に華僑の令嬢連続失踪事件が発生する。情報セキュリティの安全確保と失踪事件の解決のために特殊部隊のスーパー・エージ>>続きを読む
1987年度イギリス映画。監督、原作、脚本はスティーヴン・キングとも仲の良いイギリスのホラー幻想作家クライヴ・バーカー。これ以前に映画化された『アンダーワールド』、『ロウヘッド・レックス』のゴミクズ>>続きを読む
監督は日活を中心に活躍した職人肌の野口博志(後の野口晴康)。原作は星雅二の同名小説。脚色を陶山鉄と舛田利雄が共同で行っている。助監督に鈴木清太郎(後の鈴木清順)の名が有る。
他の出演者に、三國連>>続きを読む
公開初日。客入りはポツポツといったところ。
中島みゆきのLIVE&夜会の映画館上映も、もう10作を超える。総集編の2作品を除くと、全て劇場で観ている。そのため、今回も、「ま、付き合うかー」といっ>>続きを読む
前編を僕は大いに酷評した。全然にダメだった。ナレーションに継ぐナレーションで展開していくのだけれど、字幕を追っていくので精一杯で、画が頭に入って来ない語り口。暴力アクション映画であっても歌とダンスは>>続きを読む
インド映画である。ヒンディー語圏の<ボリウッド>、テルグ語圏の<トリウッド>、タミル語圏の<コリウッド>に並ぶ、もう一つのインド映画界、それがカンナダ語圏の<サンダルウッド>である。本作は、その<サ>>続きを読む
<目が覚めたら知らない場所! 隣には死体!>というシチュエーションは、まず間違いなくアメリカ産大ヒット・サスペンス『ソウ』(1作目)にインスパイアされたものだろう。それをどう料理してくれるのだろうか>>続きを読む
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【ゲイである事で母から拒絶され、16歳から10年間もホームレス生活送ってきた黒人青年のフレンチが、居場所を求めて海兵隊入隊を志願する。新人訓練で、鬼教官達からの猛烈なるしごきを耐え抜くフレンチだが、あ>>続きを読む
ブラム・ストーカーの超有名な小説『吸血鬼ドラキュラ』の第7章を映画化した作品。
【ルーマニアからイギリスへ渡るドラキュラの航海の旅を描く。一人、また一人と狂牙の餌食となっていく船員たち……】という>>続きを読む
イスラエルとアメリカの合作。監督は、最近あまり聞かなくなったアカデミー賞女優グウィネス・パルトローの弟であるジェイク・パルトロー。
【ナチス・ドイツの大戦犯アドルフ・アイヒマンの処刑を巡る最期の6>>続きを読む
巨大鮫、メガロドンが暴れ回るパニック映画第2弾。太古の昔に絶滅したとされる超巨大鮫メガロドンをモチーフにした映画は、『スピード』、『ツイスター』のヤン・デ・ボン監督が映画化しようとしていたけれど頓挫>>続きを読む
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2019年製作のアメリカ映画。少し遅れての日本公開となりましたー。
【自分を抑えて家族のために尽くしてきた、元天才建築家で現在は専業主婦のバーナデットが鬱憤を爆発させ、家出して南極へ向かう!!】と>>続きを読む
【1949年。アウシュヴィッツ収容所から生き残ったユダヤ人ボクサーのハリー・ハフト(ベン・フォスター)が恋人と再会するためにインタビューで凄絶な過去を明かす……】というスジ。実話の映画化である。
>>続きを読む
【瀬戸内海を望む架空の平和な市街が舞台。市長宅に一通の脅迫状が舞い込む。続いて「娘に50万円を持って来させろ」という脅迫電話。警察によって厳重な警戒態勢が敷かれるが犯人に勘付かれてしまう。その傍らで、>>続きを読む
【貧困に喘ぐ中、母親(清川虹子)と二人暮らしで工場勤めをしている19歳の青年(長門裕之)。懸命に仕事に従事するが、月給は残業代込みで1万円足らず…… そんな中、街でチンピラに絡まれて応戦した事を発端に>>続きを読む
◎【午前十時の映画祭13】 『ボルサリーノ 4Kデジタルリマスター版』(第1作)
1970年公開のイタリアとフランスの合作映画。主演はジャン=ポール・ベルモンドとアラン・ドロンである。アラン・ドロ>>続きを読む
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取り立てて言う事は無い。映画らしさというのはあまり感じられなかったけれども、それは前作も同様であったし、そういった物を本作に望んでもいないから。まあ、随所でケラケラと笑わせてくれたのでアリですよ、ア>>続きを読む
(『ペサックの薔薇の乙女』(1968年)のレビューと同文です)
ジャン・ユスターシュの故郷であるジロンド県ペサックで毎年行われていた儀式<薔薇の乙女(=品行方正で、熱心で、家柄も良いペサック出身の>>続きを読む
ジャン・ユスターシュの故郷であるジロンド県ペサックで毎年行われていた儀式<薔薇の乙女(=品行方正で、熱心で、家柄も良いペサック出身の女性)の選出>を捉えたドキュメンタリー映画。
ミス・コンテスト>>続きを読む
第⼀部がフィクション、第⼆部がドキュメンタリーの形式を採った実験的な短編二部作である。初公開時には<⼥性が好まない映画>との警告文が添えられたらしく、批評家たちも不快感や否定の言葉を露わにしたという>>続きを読む
中編のドキュメンタリー映画。マルセイユ出身のドキュメンタリー映画作家で友人でもあったジャン゠ミシェル・バルジョルとの共同監督作品となる。
舞台はフランスのある⽥舎街。男たちが⼀匹の豚を引っ張って>>続きを読む
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監督は『百夜行』、『神様のカルテ』シリーズ、『サクラダリセット』二部作、『そらのレストラン』、『ドクター・デスの遺産 -BLACK FILE-』などの深川栄洋。なのだが、普段は撮りたい作品をなかなか>>続きを読む
本作と、『ママと娼婦』『ぼくの小さな恋人たち』を併せて<ユスターシュの自伝的三部作>と包括するらしい。
ジャン=リュック・ゴダールが『男性・女性』(1966年)の未使用フィルムを提供し、それを使>>続きを読む
ユスターシュの妻ジャネット・ドゥロが秘書として働いていた映画批評誌『カイエ・デュ・シネマ』の編集オフィスにあった金庫から盗んだ金によって製作されたという伝説があるらしい。
本作は、ジャネット・ド>>続きを読む