ビーバーのしっぽさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ビーバーのしっぽ

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生きる LIVING(2022年製作の映画)

4.1

黒澤明のリメイク&ノーベル受賞のカズオイシグロが脚本とくれば、意識高い系の観客がくるはず。加えて土曜はサービスデーとなれば、ほぼ満席でも劇場外から音の出そうな食べ物を持ち混んだりするに違いない。と言う>>続きを読む

ミナリ(2020年製作の映画)

3.5

レーガン大統領の時代って約40年前の設定ってことは、ロス暴動の少し前。正直、良くわからなかった。A24なんだから、そのうち何かあるかと思っていたが、周囲とは全く相容れない主人公で摩擦があるだろうに、な>>続きを読む

デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム(2022年製作の映画)

4.0

ちょっとドキュメンタリーとしてはずるいけど、その分だけ楽しめた。とにかく今の映画館の音響で見ることが最大の魅力の作品。単純にミュージックビデオとして見るよりも、その時々の考え方を見せながらの音楽は心に>>続きを読む

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.9

浜辺美波を魅力的に描いている。ほんとに背景が美しい、ロケハンの執念が伝わる。庵野が単独で実写監督することの懸案はそれで見事にカバーされているし、作品の良さにも繋がっている。竹野内豊が出てくると思わずに>>続きを読む

ギレルモ・デル・トロのピノッキオ(2022年製作の映画)

3.9

名前を冠するだけあってギレルモデルトロの最高傑作かも?

前知識ゼロで鑑賞スタート、最初はポリコレ3DCGだ、つまんないと思っていたら、途中からグッとストーリーや世界観が広がって一気に引き込まれた。し
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ちひろさん(2023年製作の映画)

3.5

原作すきだったんだよね。これを観てから原作を読み返した。確かに有村架純で正解かもしれないかも。肩の力を抜くのも良いけど、酒場のシーンとかでのトークで、うちに秘めた熱量みたいなものも少し表現して欲しかっ>>続きを読む

西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

3.5

#1917命をかけた伝令 と同じ西部戦線の塹壕戦をドイツ目線で描いてる。ちょっと意識高い系のカットが冗長に感じるかも。音響を含めてスクリーンで鑑賞するべき作り。さて、内容はともかくドイツはまだこんな大>>続きを読む

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.2

ぼっち・ざ・しねま!若かりし頃のスピルバーグの憧れが散りばめていた。まさかの8ミリカメラでの映像はすごかった。
映画とは構図と編集で、事実を捉える反面で虚像も広げ、造り手の命をも削る。だから、光り輝く
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.4

スイスアーミーマンの監督なのにIMAXやらAtmos上映があって、エンタメ大作?かなり不安だったけど、時間の都合でIMAXで鑑賞。ああ、やっぱりB級映画、IMAXで上映すること自体がパロディだったんだ>>続きを読む

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.0

演出もちょっと古くてイマイチ、作画はもろモーションキャプター。特にライブシーンの画面は少し残念。劇場版アニメでライブハウスなのにPAのマイクも描いていない、テレビアニメでドラムのPAマイク全部を描いて>>続きを読む

バビロン(2021年製作の映画)

3.7

汚れた、雨に唄えば
盛者必衰、栄枯盛衰
音楽はとても良い
マーゴット・ロビーは素晴らしい、プロ!
間延びして退屈した観客がゴソゴソ

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.0

映画は良かった。意識高い系の映画だと観客のマナーが悪くなる傾向があると思ってるんだけど、今回も列を間違えた初老の人が土足のまま椅子を乗り越えて移動したり、持ち込みの食べ物のビニールを鳴らしたりして、あ>>続きを読む

神々の山嶺(2021年製作の映画)

4.0

谷口ジロー展を観に行ったし、原作も読んでる。さすがにあの絵をアニメーションで動かすのを断念してるのは正解。でも、欧州制作とは思えない緻密なロケハンとか原作の読み込みとかで、国内制作かと見まごうくらいに>>続きを読む

空の大怪獣 ラドン(1956年製作の映画)

4.1

特撮映画じゃなくて、今で言えばパニックムービーやホラー映画の作り。今で言えばジョーダンピールのNOPEかな。昭和の福岡の街や西海橋のミニチュアが破壊されるシーンは圧巻。最後のターミネーターエンドは意外>>続きを読む

かがみの孤城(2022年製作の映画)

4.5

良かったです、今年一番かも。
原恵一監督の作品としてはクレしんシリーズ以来の傑作かも。
ほんとは戦闘シーンとかが監督の持ち味なのかもしれないけど
人間の孤独や悪意を描かせたらピカイチだと思います。
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

4.3

これまで見たことの無い圧倒的な映像を前にするとストーリーとか関係ない、すこし宮崎駿を連想した。ターミネーターとかエイリアンとかタイタニックとかアビスとか攻殻機動隊とか未来少年コナンとかナウシカとか。こ>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.2

賛美両論あるやろうけど、面白いことには異論ないと思います。とにかくナチュラルな演出。例えればマーベル実写みたい。音の演出はかなり凝りまくってるからAtmosか12chのIMAXで鑑賞するのがオススメだ>>続きを読む

ランディ・ローズ(2022年製作の映画)

4.0

数十年ぶりのランディローズ。クワイエットライオットもリアルタイムで聴いていたけど、日本だけでしかレコード発売されていなかったのね。下積み時代の話と飛行機事故の顛末が分かっただけで十分。

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.9

モノローグは無いし、MV的な劇中歌の演出がない。これまで新海誠を特徴づけていた視聴者と主人公が同じ主観目線になる、いわゆる縦目線の演出メソッドは目立たない。ディズニーに始まり、東映動画をルーツとするジ>>続きを読む