ふぇすてさんの映画レビュー・感想・評価

ふぇすて

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スワンソング(2021年製作の映画)

4.3

昔のゲイ、今のゲイ。

元美容のカリスマじいさんが、かつての親友から死化粧を頼まれ、老人ホームから脱走するロードムービー。

徐々にライバルとの確執や親友と疎遠になってしまった理由があきらかになってい
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

4.2

ファンタジーな設定に静かな描写。

森で子どもの頃のママと出会うお話。
寝床やはみがき、着替えなどの生活感あるシーンが多い。
セリーヌ・シアマの原点回帰を感じられて私はうれしかったです。

小役の子は
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抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より-(1956年製作の映画)

4.6

とにもかくにも演出が神がかってる。
もうこれ以上削れるものはない!と言わんばかりに、すっきりきれいにまとめた静かな脱獄劇。

こんなタイトルとパッケージだけど、暗くはないよ。
ブレッソンいいよ、ブレッ
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ラルジャン(1983年製作の映画)

4.2

理不尽な展開と自然音が感じさせる日常感がミヒャエル・ハネケっぽい。
こんな最悪なことって起こるの?という。
胸くそ耐性ある人向けかな。

早春(1970年製作の映画)

4.4

男三世代の恋愛。

個人的に恋愛感情ほど恐ろしいものもないなと思ってる。
未熟な恋愛はね、ほらね?悲劇を呼ぶでしょ?
こんなの金髪の美少年だから見られるけど、現実ではこじらせたおじさんが若い子にこうい
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キラー・メイズ(2017年製作の映画)

3.8

おしい!アイディアは満点🌟

低予算の副産物か?ダンボールのセットと、それに準ずる設定には関心しっぱなし。
騙し絵で演出したり、血液やら衣装やらを紙でつくったり。限られた中で最大限のことをやってる。幻
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ぼくのデコ 23歳のヴァンパイア兄貴(2021年製作の映画)

4.3

出だしからB級ならではの個性ガンガン!
好みの人は開始即ピンとくるタイプの作品だと思います。

ヴァンパイアの設定をお約束的にうまくとり入れて、ある意味王道🧛
十字架、にんにく、日光、鏡、杭などなどの
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サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

4.8

きた!これは傑作だ!

特撮のような&グロかわキャラデザがなんとも愛くるしい!
ちょっと『トロール・ハンター』を思い出しました。こちらはより動的でスプラッタもあり。
漂う中二くささがかっけぇやら滑稽や
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PITY ある不幸な男(2018年製作の映画)

4.5

地獄のミサワのような自虐クオリティ笑

最初の方はまだちょっとわかるんだけど、どんどんエスカレートして突き抜けてくのが最高です。
ちょいグロ?ブラックコメディ笑

静かでセリフは少ないです。
なかなか
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タロットカード殺人事件(2006年製作の映画)

4.0

サスペンス、いろんな意味でミステリー

マジックの箱の中で死者と繋がるアレンらしい無茶苦茶感から始まり、
貴族の彼は黒なのか⁉︎身分を偽り潜入!ハラハラ!
案の定、愛だの恋だの絡んでぐだぐだ。
ラスト
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地球は女で回ってる(1997年製作の映画)

4.3

最近アレンみてます!

今のところ一番笑ったのがこの作品。
作家が元妻や家族をネタに本を書いて、周囲にプライベートが筒抜け。
で、叱られまくるお話。
そりゃ書いてくれるなよ、な事情だらけでおもしろい。
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天国にちがいない(2019年製作の映画)

4.7

久々にこれだ!という作品に出会った。

ブラックユーモアに愛がある。滑稽なことしたり言ってる人がかわいく見えるこの感じが好き。

ロイ・アンダーソン好きな人は気にいるんじゃないかなと思います。
静かで
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ブラ! ブラ! ブラ! 胸いっぱいの愛を/ブラ物語(2018年製作の映画)

4.2

ガラスの靴じゃなくてブラ。

ブラの持ち主をひたすら探していくストーリー。なんとセリフなしです!
『アメリ』みたいな独特の世界観。クセも味も人一倍。
とりあえずラストでハートをつかまれちゃいなよ。
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ある女流作家の罪と罰(2018年製作の映画)

4.5

性悪くそばばあ(ほめ言葉)

絶対にお近づきにはなりたくないけど、見てる分には愉快、爽快!突き抜けたくずだからかな?作家としてのプライドを持って文書を偽造してるのもむだにかっこいい笑

はみ出したら即
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ディアスキン 鹿革の殺人鬼(2019年製作の映画)

3.9

新しい扉を開いてしまいました笑
ぜんぜんわからないけど、終わった瞬間爆笑しました。
たぶんそれが答えでしょう。

理解不能ながらオチになったラスト!そして何気に始まりのシーンがよかですね。
短く思い切
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シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢(2018年製作の映画)

3.8

いいラストだなぁ。
やりきった人間の最期ってこんなに穏やかなんだなって。
これなら私は死を受け入れてもいいとすら思った。
理想宮うんぬんより人生や家族を感じた作品。

盲目のメロディ~インド式殺人狂騒曲~(2018年製作の映画)

3.8

泥沼!クライムサスペンス!

序盤わいわいミュージカルノリに挫折しかけましたが、途中からあれよこれよと盛り上がってきます。
こじらせたように拡大していく展開に緊張感が止まらない。

この手にお約束なド
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ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!(2018年製作の映画)

4.6

ポジティブな気持ちになれる。

コメディ調だし、メタルのわりに王道的展開でみやすいです。
かえってベタなところが好みが別れるかも?
悲惨、イカレてる、いわくつきを「いいね!」と言える感性に救われました
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デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

4.4

もう最後までみちゃったら何の文句も言えないじゃない!
いい意味で「え?あ?はぁ?」でした!
みて後悔はさせないよ。
スカッとUSA!

蜘蛛の巣を払う女(2018年製作の映画)

3.8

アドレナリンだばたばスリラー!

あくまでスピンオフ。
前2作とは別物としての鑑賞をお勧めします。
私はこのリスベットも好きですよ。
初代からエキセントリックさを引いて純粋さはそのままスタイリッシュな
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心と体と(2017年製作の映画)

4.6

ドグロさを忘れる愛おしさ。

「ありえない特殊能力系コミュ障かー」と共感することを半ば諦めながらみましたが、少しも羨望の眼差しを向けられたもんじゃない最悪不器用ヒロインに救済したさマックス。

心情や
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エンジェル、見えない恋人(2016年製作の映画)

3.5

光るものは感じるけど、なんか惜しいなぁという印象です。

髪の毛がどうとか、目やほっぺたがどうとか、盲目の女の子としかできないやりとりにはうっとりさせられる。
成長につれてキャストが変わるところの繋ぎ
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オンネリとアンネリのおうち(2014年製作の映画)

4.3

続編もみましたが、3つの中でこれがベストおきにです。

お花育てたり🌼ごはんつくったり🍚裁縫したり…🧵それも大好きなものに囲まれて、なかよしのお友達と。
つくれるものは自分でつくる。アイディア!な生活
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シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢(2018年製作の映画)

4.7

みんな現実的で黒い部分もあるけど、前向き。
ドクズキャラがいたり、行動もあほ丸出しで笑いっぱなし。

スポーツならではの終盤に競技でブチ上げ!が爽快でした。
鬼コーチやら遠征やら、はたまたそれまで…!
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

クライマックスがめちゃめちゃクライマックスで、ラストがめちゃめちゃラストだった。

ファイトはたとえグロかれど、生々しさがぜんぜんないところがもう最高にファンタジー!(意味深)。なんなら「映画と現実は
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ジョーカー(2019年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

ホアキン、主演男優賞おめでとう!

以下、辛口注意↓


まず『キングオブコメディ』と比べられるのは仕方ないと思ってほしいのだけど、あちらは圧倒的な狂気。キャラの作り込みもかなり細かい。犯罪までやって
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ステータス・アップデート(2018年製作の映画)

3.6

めっちゃ笑いましたー。

90年代風なのかな?ファッションがかわいい。なかなか噛み合わないお願いに何度も爆笑🤲
音楽もあげあげノリノリでたのしいです。

ダークな部分はもう少し短いほうがよかったかも。

リアム16歳、はじめての学校(2017年製作の映画)

4.0

新しい切り口!

「これはどうせ最近の映画にありがちな、冴えないいじめらっれ子が美女とハッピーエンド!教育ママな母ちゃんも息子と一悶着ありつつ和解して態度を改めるなストーリー!」なかおりがぷんぷん。も
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L.A.コンフィデンシャル(1997年製作の映画)

4.0

めがね萌え👓

タイタニックと公開年がかぶって埋もれた作品だそう。もったいない!
なんといってもちょい役まで印象に残るキャラ設定がよかです🌟

それぞれの感情と思惑が交差する人間模様が緻密でおもしろい
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シークレット・ヴォイス(2018年製作の映画)

4.4

この人の作品好きだ!

記憶喪失とアイデンティティという半分オカルトな設定がおもしろい。音楽やビジュアルの世界観にひきこまれる。
人物の登場の仕方が後ろからのショットだったり、いちいち思わせぶりにもて
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イングリッド ネットストーカーの女(2017年製作の映画)

4.0

SNSをやってるとみんなおしゃれだったり才能があるように見えてまぶしくて…( ;∀;)

そんな現代を生きる身として共感できる作品でした。
まず想像してたのとぜんぜんちがう!(いい意味で)。わりとふつ
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アリータ:バトル・エンジェル(2018年製作の映画)

4.2

CGとレトロの融合!

予告編が完全にアウェイで「え⁈これロバートロドリゲスなの⁈」だったけど、気になったのでみた。元々CGやSFはなんだか冷たくてギラギラしたイメージがあってあまり好みじゃなく不安で
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ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年製作の映画)

4.2

思った以上にダークでした!

宣伝の仕方やポスターで気がつくべきだったか( ゚Д゚)魔法動物も大人がたのしめるファンかわコンテンツとしてな感じだし、イケメンキャストたちも完全に大人のハートを抉りにきて
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ヒドゥン・フェイス(2011年製作の映画)

3.7

なかなかよくできた三角関係スリラー!

しかし指揮者ってこんなモテるのかな?男性よりも女性がみたほうがショックでかそう(´ω`;)スリラー全般に言えることかもしれませんが、ネタバレ厳禁でみるのがおすす
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RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

3.9

おしゃグロ。

なかなかえ?え?な展開で最後までひっぱられました。ぐろいというよりうわ(ドン引き)系な見せ方や、クライマックス、オチを静かにやりきるセンスが好み。対照的な姉妹もいろんな意味でええな〜で
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ボーグマン(2013年製作の映画)

4.2

パッケージ変更して!

シュールな北欧映画のイメージを地で行ってるような感じです。フラットに残酷。抽象的だけどとても単純に感じる。正直あまり期待してなかったけど、出だしでこれは好みかもしれんとピンとき
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