ちゃみろーさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ちゃみろー

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パシフィック・ハイツ(1990年製作の映画)

3.3

高級住宅街の豪邸を購入した若いカップルが、気味の悪い間貸人に部屋を占拠され、嫌がらせによって追い詰められていくサスペンス・スリラー。彼氏役のマシュー・モディーンが馬鹿。あらすじからはキートン先生のサイ>>続きを読む

Girl on the Run(原題)(1953年製作の映画)

2.8

移動遊園地を舞台に、殺人の罪を着せられたカップルがサーカス内部に逃げ込み、絶体絶命の状況で事件の黒幕を明らかにしようとするミステリ映画。50年代前半のBプログラム作品。出来は同時代のノワールと比べても>>続きを読む

ラスベガスをやっつけろ(1998年製作の映画)

4.1

70年代を舞台に、フラワームーブメント崩れのジャーナリストと顧問弁護士のラスベガスでの薬物まみれ取材旅行を描いたロードムービー。ビジュアル的にはテリー・ギリアムのギリアメーションを実写化したような悪趣>>続きを読む

ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)

4.2

ブルックリンのイタリア人が営むピザ屋を舞台に、人種と世代間の緊張関係を描いた社会的問題作。オールドスクール時代のヒップホップカルチャーと黒人社会を収めた映画遺産。前半はアメリカ版じゃりん子チエ風の人情>>続きを読む

スクール・デイズ(1988年製作の映画)

3.6

80年代の黒人大学を舞台にした青春映画。南アフリカの反アパルトヘイト運動を支援しようとする学生運動家と社交クラブの対立を中心に、黒人社会の中の格差やルッキズム、大学ライフの白人化が描かれる。スパイク・>>続きを読む

モンティ・パイソン/ライフ・オブ・ブライアン(1979年製作の映画)

3.8

イエスと同じ日に生まれた男が集団心理から図らずも救世主に祭り上げられてしまう喜劇映画。モンティ・パイソンの笑いって要求される教養レベルが高い時があるけど、60年代~70年代のイギリスの一般人ってラテン>>続きを読む

ザ・パッセージ/ピレネー突破口(1978年製作の映画)

3.7

第二次世界大戦中のフランスースペイン間を舞台に、ナチスに追われるユダヤ系科学者を逃がすためにアルプス山脈を超える決死の逃避行のガイドを請け負ったバスク人の山男と、それを追うSS大尉を描いた山岳戦争スリ>>続きを読む

裸の銃を持つ男(1988年製作の映画)

3.7

見た目はダンディだが中身はズッコケなLAPDの警部補の活躍?を描いたアメリカンなコメディ映画。もらい事故で終始痛め付けられる気の毒な相棒役はO.J.シンプソン。2020年にこれ見て面白いと思う自分のセ>>続きを読む

レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)

4.0

レ・ミゼラブルの舞台であり、現在はゲットーとなっている地区で繰り広げられる様々な緊張関係を描いた社会派サスペンス。「トレーニング・デイ」と「シティ・オブ・ゴッド」を合わせたような内容。タイトルから想像>>続きを読む

シチリアーノ 裏切りの美学(2019年製作の映画)

3.8

80年代、組織を裏切りコーサ・ノストラの内情を暴露した元幹部を描いたイタリアの実話ギャング映画。ややエッジの丸いクラシックな流れ。ゴッドファーザーよりトルナトーレ(シチリア島出身)のデビュー作「教授と>>続きを読む

HANA-BI(1997年製作の映画)

4.1

同僚の殉死を機に退職した元刑事が、借金取りのヤクザに追われながら余命いくばくもない妻と共にかつての家族の面影を探しさすらうセンチメンタルなドラマ映画。かなりカッコつけていて、いかにもフランス人のシネフ>>続きを読む

ニューヨークの顔役(1957年製作の映画)

3.4

孤児院育ちのギャングが頭角を表すうちに、若い頃親友だった地方検事と対立するようになっていくギャング映画。50年代らしい音楽はレイモンド・スコットのスコア。ドリュー・バリモアの父さんの演技が巧い。ブレイ>>続きを読む

キックボクサー(1989年製作の映画)

3.4

タイを舞台に、狂暴なムエタイボクサーに兄を半身不随にされた青年が、仙人暮らしのトレーナーに鍛えられ、リベンジマッチに挑むスポ根格闘映画。ヴァンダム初期の作品でちょっと間の抜けたルックスが初々しい。話は>>続きを読む

囚われの女(1968年製作の映画)

3.9

芸術家の妻が独身画商との変態的戯れの中で本能に目覚めていく恋愛心理スリラー映画。現代美術の世界をモチーフに男女の現代病を描く。丁寧に撮れており、コメディではないはずだが、途中何度か爆笑。
2020.8
>>続きを読む

ブルースチール(1990年製作の映画)

2.5

NYPDの新人女性警官が、強盗を射殺した時にその場に居合わせたサイコパスに凶器の拳銃を盗まれ窮地に陥る犯罪スリラー。午後ロー案件。脚本がひどすぎ。ジェイミー・リー・カーティス演じる主役の女がバカで10>>続きを読む

少年は残酷な弓を射る(2011年製作の映画)

3.8

苦境の中に生きる女性が、母親への執着から狂気をエスカレートさせていく息子とそれに翻弄される自分の半生を回想していくドラマ映画。最近たまに見かける題材。オーメンかと思うくらいホラーめいた恐怖展開だが、決>>続きを読む

ゴールデン・リバー(2018年製作の映画)

4.5

ゴールドラッシュに沸く西部を舞台に、お尋ね者を追う仕事を請け負った殺し屋兄弟の姿を描いた西部劇。兄弟の愛憎関係、父親との確執という死ぬその瞬間まで消えることのない業を中心として、暴力と欲望の時代に生き>>続きを読む

東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

3.8

東京の空の下、肩を寄せあって暮らす3人のホームレスが、雪の降るクリスマスの夜にゴミ捨て場で赤ん坊を拾ったことで摩訶不思議な運命に導かれていくファンタジー・アニメーション。現代の童話という趣で、いわゆる>>続きを読む

パプリカ(2006年製作の映画)

3.6

他人の夢の中に入ってカウンセリングする心理療法を開発中の研究所から夢にアクセスする装置が盗まれ、盗夢によってマインドテロが発生するSFアニメーション作品。原作は筒井康隆。すんません、登場人物のマインド>>続きを読む

モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル(1975年製作の映画)

3.8

アーサー王伝説をベースにしたコメディ映画。テレビ番組のコントと違い、聖杯伝説のストーリーが通しであるので比較的とっつきやすい作品。ニール・イネス演じる吟遊詩人の歌がバカな歌詞だけどかっこいい。NETF>>続きを読む

ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

3.9

王立現代美術館の主任学芸員が現代芸術と生活の間で右往左往する様をブラックに描いたドラマ映画。終始主役の男の偽善にイライラする展開。終盤の原始人フルボッコといい、現代人の内なる仁義なき争いをテーマ通り表>>続きを読む

ザ・スナイパー(2006年製作の映画)

3.6

息子とキャンプにやってきた体育教師が、山中で脱走した傭兵軍団のリーダーと遭遇し、奇妙な逃亡サバイバル仲間となっていくサスペンス・アクション映画。アメリカのキャンプは危険だよ!という話。シナリオは古臭い>>続きを読む

戦争の犬たち(1980年製作の映画)

3.8

アフリカの某国の独裁者を倒し、傀儡政権によって天然資源を独占しようと画策する財団に雇われた傭兵の工作活動を描いた戦争サスペンス。アフリカの利権争いが大枠でテーマは古くないというか、いっそのことオンタイ>>続きを読む

007/カジノ・ロワイヤル(1967年製作の映画)

3.6

本編よりも主題歌の方が知られてませんかシリーズ。オールスターキャスト出演でイアン・フレミングの原作を不条理コメディにした迷作。60年代のこの手の英国映画の例に漏れず、グダグダしてて何が面白いのかわから>>続きを読む

マイ・プライベート・アイダホ(1991年製作の映画)

3.8

男娼としてストリートで生きる青年が、親友のバイクに跨がり母を尋ねて三千里する青春ロードムービー。即興台詞を採用した効果が素晴らしい。伸び伸びしたキアヌが見られるのはここだけ?!焚き火シーンのリバー・フ>>続きを読む

ザ・テキサス・レンジャーズ​(2019年製作の映画)

3.8

ボニー&クライドを仕留めた老テキサスレンジャー2人組にフォーカスした渋い犯罪ドラマ。「俺たちに明日はない」や若き日のケヴィン・コスナーの時代物を見てる前提のハイコンテクスト作品。映像がかなりキメてる。>>続きを読む

ラムの大通り(1971年製作の映画)

3.3

禁酒法時代を舞台に、ラムの密輸船の船長が寄港先で見る映画の女優に恋をするコメディ。何度か居眠り。スケール大きく金はかかってるがユルい出来。ヨーロピアンコメディの例に漏れず全然面白くない。ブリジット・バ>>続きを読む

千夜一夜物語(1969年製作の映画)

3.7

シンドバットの冒険をモチーフにしたエロティックなアニメーション作品。今みるとかなりの珍作。一部の遠景に特撮を使用。60年代の香り高き音楽と作画。基本ずっとセックルしているが、表現はアート。フランス映画>>続きを読む

キックボクサー リジェネレーション(2015年製作の映画)

2.8

タイの裏格闘試合で兄を殺された白人キックボクサーが、トレーナーにしごかれて技を磨き復讐を果たそうとする格闘映画。初期のジャン=クロード・ヴァン・ダム主演映画のリメイク作。主役がスター性なさすぎで、怪し>>続きを読む

イップ・マン外伝 マスターZ(2018年製作の映画)

3.9

イップマン継承のスピンオフ作品。イップマンとの正統争いに敗れ、食料品店の親父として息子とひっそりと暮らすティンチがヤクザに襲われている女性を助けたことから香港の裏社会に巻き込まれていく。シンプルなスト>>続きを読む

ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

3.8

南北戦争前夜の南部を舞台に、ドイツ人の賞金稼ぎと出会った黒人奴隷が、生き別れになった妻を探して冷酷な農場主の館へ向かう。何と言ってもクリストフ・ヴァルツの演技が素晴らしい。ただ、ジェイミー・フォックス>>続きを読む

マンディンゴ(1975年製作の映画)

3.8

南北戦争前のルイジアナの奴隷牧場を舞台にしたドラマ映画。基調となるのは男女の愛憎を中心としたメロドラマだが、ブラックコメディ要素もある。正直、スーザン・ジョージの南部娘は女芸人のコントにしか見えない。>>続きを読む

ヨーロッパ横断特急(1966年製作の映画)

3.7

ヨーロッパ特急に乗った映画監督とスタッフが、パリーアントワーヌ間を舞台にしたクライム・サスペンスのシナリオを構想中に、彼らと同じ世界でジャン=ルイ・トランティニアンがニヒルに物語を実演してくれるアヴァ>>続きを読む

ジュピターズ・ムーン(2017年製作の映画)

3.7

なかなか日本では見られない現代ハンガリー映画だが、映画コンペに出品するためか英語。酒酔い手術の死亡事故で破滅した医者が、空中浮遊の能力を得たシリア難民の若者に出会い、最初は賠償金稼ぎに利用しようと接近>>続きを読む

透明人間(2019年製作の映画)

3.7

発明家で富豪の夫の支配から逃れた女が、見えない夫のハラスメントに精神的に追い詰められていく。透明人間の存在の有無より、やることやられることのエグみが怖いサイコホラー。一言だけ言わせて。あの嫁は最初から>>続きを読む

デッド・リミット(1999年製作の映画)

1.8

時は90年代後半。ボスニア紛争の戦犯の釈放を求めてテロリストグループがルーマニア大使館を占拠した絶対絶命の危機に、シンパパのセキュリティ担当エンジニアが知力と機転で立ち向かうサスペンス・アクション映画>>続きを読む