たろうさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ハートブルー(1991年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ボーディのアンチヒーローっぽさにどことなく惹かれる作品。
ラストシーンも法による裁きではなく、自ら自然に飲まれる、尊厳のある裁かれ方のように思えた。

年の差バディものだと思って観てたから相方死んだの
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日本の夜と霧(1960年製作の映画)

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左翼集団内の全体主義。学生の無力感と滑稽さと…ほんのり胸糞悪くなる。
権力者を欲するのは人間の性なのか?
それっぽいこと言って丸め込む独裁者に気をつけよう!

ところで、あんなに勇ましく先人の活動を非
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デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム(2022年製作の映画)

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ドキュメンタリーだが、関係者のインタビュー等が一切無く、ボウイの思考を辿る走馬灯のような映像が2時間続き、挑戦的だと思った。全部見てもよく分からなくて、結局ボウイってなんなんだ?になった。ボウイの顔に>>続きを読む

生きる LIVING(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

黒澤の「生きる」をより見やすくした感じで楽しめた。

死に際じゃないと気力出せないのかなあ。なるだけ生きている間に目的を見つけたいものだが…
目的を達成しようとする人の足を引っ張るのだけはやめようと思
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近松物語(1954年製作の映画)

4.7

途中3回くらい泣いた😭
溝口映画は最も私の琴線に触れる。
早坂と宮川の手腕にも毎度の事ながら舌を巻く。琵琶湖に浮かぶシーンの美しさよ。

70年後の人間が観てもめっちゃ面白いってスゴいね!

エルヴィス(2022年製作の映画)

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ギラギラピカピカ。映画館で観た方が良かった。
悪役のナレーションで展開する伝記映画面白いな。

バニシング・ポイント 4Kデジタルリマスター版(1971年製作の映画)

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傑作。後続のクリエイターに影響を与えているのも頷ける。
スピードこそ自由!免許取りたいなー

パンフレットもかなり情報量に富んでいて面白かった。

オマージュ(2021年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

これすごく良かった。
検閲されると分かっていながら自分を投影してタバコを吸う後ろ姿を映したのも、またそこに自分を重ねる女性監督の姿も。時を超えたシスターフッドを、静かだけど熱を持って描かれていたと思う
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嵐を呼ぶ男(1957年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

成り上がりドラマーの話。おっかさんに帰結するところが古き良き日本映画らしい。しかし、どこかアメリカ映画っぽさも感じた。みえさんとのラブシーンにプロダクション・コードの陰を感じる。悪者が揃いも揃ってスー>>続きを読む

殺しの烙印(1967年製作の映画)

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モチーフなどがかなり不気味で、登場人物らもそれぞれ歪なところが面白かった。
全体的にかっこいいけどイマイチよく分からない所があった。

砂丘(1970年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

わざとらしく映される看板とは対照的な砂丘。明らかに大量消費社会になにか言いたいことありげな感じ。最終的にその象徴みたいなモダンなハウスを丸ごと爆破する。商品から意味を排して青空に浮かぶカラフルな物体>>続きを読む

バトル・ロワイアル(2000年製作の映画)

4.8

不条理すぎるけどおもしろい…
柴咲コウが本当に良い。「殺したっていいじゃない。人には色々事情があるんだから」バンバーンで結局理由とかあんま無くて最高。
秋也の父親の回想とキタノがクッキーボリボリ食
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ラストエンペラー(1987年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

正直期待したほどではなかったが、そこそこ面白い。いやしかし長いな。

紫禁城でのシーン、宦官の人数が多くて荘厳な雰囲気が出ていたのと、カメラの煽りや俯瞰の使い分けが良かった。

この溥儀、刑務所の所長
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美女と野獣(1946年製作の映画)

4.5

最高!美女と野獣の話自体は好きでは無いが、コクトーの台詞と映像美にやられてしまった。

息を呑む美しさとはまさにこの事。綺麗すぎてベルが野獣の館入るシーンだけで涙出てきた。
光と影の表現が凄まじい!モ
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

登場人物の顔や名前と状況が判り出してから面白くなる。

アル・パチーノ、役ぴったりの色気がある。

裏社会で活躍してきた人間が最期孫と戯れながら死ぬというのはあざとくはあるけど嫌いになれない演出。まあ
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