着の身着のままさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

パーマネント野ばら(2010年製作の映画)

4.0

まず舞台設定とキャラクターがおもしろい。少し下品で露悪的な田舎の感じ。お母さんとなおこの関係と、なおこと娘の関係の描かれ方がとても良い。重ねるところもあったりして。なおこは子供の頃の回想も多く、子供っ>>続きを読む

ウィーアーリトルゾンビーズ(2019年製作の映画)

3.5

演奏シーンは凄く好き。ミュージカル調のところや架空の音楽番組など派手なシーンが詰まった映画。8bit音楽やファミコン風の文字などゲームオマージュの演出も可愛い。端役の出演者もそこそこ豪華だし、結構お金>>続きを読む

パターソン(2016年製作の映画)

3.8

生活の映画。大きい出来事ってなかなか起こらないよねっていうように、犬は盗まれないし、バスが故障しても大事態にはならないし。でも変わり映えない日常のようで、確実に何かが起きていて、それが人生に影響を与え>>続きを読む

サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

4.9

これは堪らない。エナジーのある映画だ。
SF要素も含めてストーリー展開は想像の範囲内を進むのだが、ハマり役の役者たちのイキイキした演技と小気味いい撮影・編集のおかげで楽しく見れた。そんでラスト。ラスト
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1秒先の彼女(2020年製作の映画)

4.6

朝一9時の鑑賞。目が覚める快作だった。
まず冒頭からポップな演出が好み。テンポ感が良くて、掛け合いも面白い。コメディのセンスがいいなと。ヤモリとかラジオとかファンタジーなところも超キュートでダサさを感
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おおかみこどもの雨と雪(2012年製作の映画)

4.1

思ってたよりめっちゃ良かった。こういうファンタジー作品は辻褄が気になっちゃうタチなんだが、オオカミ人間の子供を持つ親がどうするかという目線において、自然な流れで素敵な物語の進み方だった。
とにかくアニ
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隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

BLMとタイムリープをテーマにすると言う発想自体が面白かったけど、想像以上に相乗効果があった。繰り返すことによって、単純には解決できないもどかしさが際立った。問題提起しているけど、鑑賞後感は暗くない。>>続きを読む

くれなずめ(2021年製作の映画)

3.3

下宿の部屋でのノリみたいなの懐かしい感じがした。
若葉竜也と藤原季節の演技が好きだった。
最後は正直置いていかれたな。

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.1

とても見やすくてあっという間に終わった感じ。まあテーマとしては昨今よく目にするところなので意外性は少ないなあ、でも2人とも魅力的で良い映画だなあとか思いながら見てたら、最後実話ベースの話と知って何故か>>続きを読む

海獣の子供(2018年製作の映画)

3.3

アニメーションが壮大。
テーマはかろうじて感じ取れたが、ほぼ理解できず。流石にもうちょっと寄り添ってくれる作品が好きです。

メランコリック(2018年製作の映画)

4.0

銭湯×殺し屋という設定が抜群だった。コメディのセンスが好き。お金貰って普通に喜ぶところとか、なぜか仕事にプライド持ちだすところとか好き。

JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.0

舞台美術、キャラクターデザイン、キャラクターの動き等凄まじかった。いくらなんでもほぼ一人でやったにしてはクオリティーが高すぎるよ。
少し気味悪過ぎるところはあったけど、次第にキャラへの愛着も湧いてのめ
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ありがとう。
さよなら。
好きだった。
エヴァンゲリオン。

名シーンの教室や家で戦うシーンとか、過去作のロゴがプロジェクターで次々映されるところとか、絵コンテ風のところとか、最後の実写のところとか、
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ゆれる(2006年製作の映画)

4.4

各登場人物の心情が浮かび上がってくるような描写が絶妙で、ああこれぞ俺の好きな日本映画。
「ゆれる」というタイトル、ラストからエンドロールへの流れ、親兄弟の関係の描き方、良かったです。
吊り橋を軽く渡っ
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

2.9

好井さんがいちばんまともな人やったのに、それから逃げた挙句、雨男なんていう気持ち悪いワードでときめいちゃってる主人公の性格面にスポットがあたらず、あたかも境遇のせいかのようになっているのがなあ。
伝え
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劇場版 殺意の道程(2021年製作の映画)

3.7

バカリズムらしい会話劇。
ラストは少し期待しすぎたかな。

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.1

あべさんのコスモスのシーンに喰らった。
タイトルバックのタイミングが凄かった。そういえばそんなタイトルだったなと。そして、ほんとうにすばらしき世界かなと考えさせる余韻を持たす感じ。

仲野大賀さん自然
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

5.0

良かった。
各ジャンルのポップカルチャー好きを引っ掛けるエサが並べられており、絶対に自分の好きなものが出てくるようになっている(自分の場合天竺鼠、カラオケのきのこ帝国とフレンズ、タムくん、いしいしんじ
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葛城事件(2016年製作の映画)

4.2

次男(若葉竜也)の喋り方はちょっと自分に似ている。実際次男だし。他人と思えないところもいくつかあったので、フィクションだけどゾッとした。
救いのない映画だけど最後まで観たくなる力のある作品だった。派手
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百円の恋(2014年製作の映画)

4.7

最高。まさかボクシング映画だったとは。予備知識入れずに観たら驚いた。こういうスポーツ系って様になってなくて冷めがちな気がするけど、安藤サクラは仕上がってたなあと。練習シーンすげえ好きだった。最後3ラウ>>続きを読む

若おかみは小学生!(2018年製作の映画)

3.8

両親が生きているように思っている描写が何度か挟まれており、気丈にふるまうおっこが耐えきれなくなるシーンはグッときた。
ややストーリーが駆け足で無理矢理90分に凝縮した感があったからか、意外と泣けなかっ
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ワンダーウォール 劇場版(2019年製作の映画)

2.6

序盤から気になったのがナレーションで、
ナレーションを使うのは良いけどセリフ回しと手法を凝ってもらいたかった。また、序盤で学生にあまり共感できるシーンがないまま抗争が始まるので、のめり込めなかった。
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

4.0

いやあ、綿矢りさ×大九明子は本当に好きだ。今回も社会との関わりにやや難を感じる主人公の脳内を表現する手法が鮮やかで、そして今回も共感できるインパクトの強いシーンがいくつもあったなあと。
みんなひとりが
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シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

3.9

ストーリーの荒さがやや気になった。
が、演奏シーンの良さと王道展開で持っていかれた。
緻密さはないけど、疾走感があったというか。

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.9

個人的には最後のビデオの後の彼らの変化まで観たかった。彼らの拗れた関係もわかりやすい帰着はなかった。
賛否両論ある作品な気がするが、スティービーがする様々な経験はワクワクした。
映像と音楽がとにかく好
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.1

ずっと面白かった。
音楽も最高だし、インパクトのある映像がいっぱいあった。人形のシーン、水中のシーン、車などなど。
それでいて意外とメッセージが刺さってきた作品だったな。みんないい奴ってことな。

プロメア(2019年製作の映画)

4.0

BNAもキルラキルもグレンラガンにも通ずるエッセンスが入っていて、triggerの総決算のような気迫を感じた。
無駄のないアクションアニメだった。
堺雅人さん素晴らしい、、、声だけでも充分インパクトが
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はちどり(2018年製作の映画)

4.0

分かりやすい起承転結ではない、淡々とした日常の出来事が描かれるが、各シーンにズシンとくるパンチがあった。
主人公の子がとても良かった。真顔のインパクトが強かった。

君が世界のはじまり(2020年製作の映画)

3.8

印象的なシーンが多い、強い映画だった。
締め方と各登場人物の絡ませ方が少し気になったが、観賞後ぼーっとしてしまう具合は今までにない感じだった。
中田青渚が今回もとても印象的だった。リアルな関西の高校生
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

4.3

観たいの観に行ってみたら、舞台挨拶つきだった part2 (街の上で以来、今回はオンライン)
あのアルプススタンドの会話だけでよくこんなに続けられるなあと感心していたら、知らぬ間にのめり込み。○○が出
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わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

4.4

救いのない社会への苛立ちがメインテーマのようでいながら、人々の無償の優しさというものも多く描いていて、優しい映画だった。ケイティと2人の子供も、隣人の2人も、配給の人 等々。
大きなドラマはなく、本当
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ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

4.2

いかに撮影が大変だったか、観たらわかる。
ストーリーでというよりは、その裏の情熱が感じられて感動した。思いつくだけじゃなくて、やり切ったのが凄い。スタッフも演者もアッパレ。

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.7

4姉妹の仲良し家族っぷりの変化を時系列シャッフルで見せるのがとても良かった。
外で踊るシーンもよかったなー。

泣きたい私は猫をかぶる(2020年製作の映画)

2.3

ツッコミどころがちょうど74個ありました。猫の姿で好きな人に会いに行くという設定だけは良いと思った。

ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん(2015年製作の映画)

3.9

王道傑作。船員も食堂のおばさんもストーリーに綺麗に絡んできて、ワクワクした。
色彩とアニメーションが最高だからベタなストーリーも映える。