チェさんさんの映画レビュー・感想・評価

チェさん

チェさん

キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

3.7

「カントリーロードテイクミーホーム!」

1作目よりプロットも演出も洗練されてて、ちゃんと2作目してる。間違いなく面白い。
冒頭で、「ん?なんでカントリーロード流れてる?」という疑問をちゃんと早期に回
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バッファロー’66(1998年製作の映画)

4.0

「ハート型は誰が考えたんだ?
 - 知らないねえ。
  ロマンチックな誰かさんだろうよ」

名作とは聞いていたけど、これはすげえ。
ポスターから勝手にサスペンス感のあるシリアスな映画かと思ってたけど
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キングスマン(2015年製作の映画)

3.9

「人は生まれた家柄で紳士になるんじゃない。学んで紳士になる。」

とうとう僕も紳士になる時がやってきた。
話題になってた当初は、なんとなく流行りに乗るのも…なんてスカして見てなかったけど、クソおもろい
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ピアノ・レッスン(1993年製作の映画)

3.8

「一回来るごとに鍵盤が一つずつ君のものになる」

名作って、やっぱ名作なんだな。
絵画みたいな陰影の映像にピアノ音楽が合わさって、圧倒的アート体験。
物語も、現実的に考えると絶妙にキモくて共感不可能な
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マディのおしごと 恋の手ほどき始めます(2023年製作の映画)

3.5

「私のためなら何でもいい。演奏して。」
Play anything, Play for me
「クソ」
Fuck

くそだるい無茶ぶりでも悪態ついても、なんだかんだ応えてしまうのって、まじ愛すぎる。
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1秒先の彼女(2020年製作の映画)

3.6

「1番忘れられない失くし物を教えて」

劇中のラジオから聞こえてくる、この問いかけ。妙に考えてしまった。
結局、数時間かけて思い出したのが、年長の頃にはじめての海外旅行で行ったオーストラリアで失くした
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ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

3.6

「Golden Years !!」

愛。好き。らぶい。
やっぱゴーストバスターズの世界観は最高だ。
シリアスな(はずの)場面で必ずある、空気の読めない拍子抜けする笑いが大好きすぎる。
あのどうしよう
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.9

「でゅーーーーん」

まじで、でゅーーーーんって感じで、ど迫力。
最高です。
これは比喩ではなく、本当に一部始終すべてがでゅーーーーーーん、です。
音楽も鼓膜にでゅーーーーんだし、映像も網膜にでゅーー
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On Your Mark(1995年製作の映画)

4.0

素晴らしい。清い。
車輪がうなりまくって急発進するのまじで好き。
消えかかっていた純な心をちょっと取り戻せた気がする。空飛びたい。

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

3.4

脳死で見た。
めちゃくちゃシュールなRPG映画。
でぶのドラゴンの見た目がぶさかわで最高だった。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

「こんどはこんど、いまはいま」

平日は、明け方からトイレ掃除の仕事に出かけ、神社のベンチでサンドイッチと牛乳でランチをすませ、まだ空が明るいうちに帰宅しては銭湯に行く。行きつけの店で一杯ひっかけて、
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雨降って、ジ・エンド。(2020年製作の映画)

3.3

「世界はこんなにもカラフルです。」

ポスターが素敵で、事前情報なしで観賞した。
前半は朝ドラもどきみたいな"のほほん"とした展開に若干食い足りなさを感じつつも、後半はまさに情景描写でもあった通り雨の
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市子(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

「暑いなあ。」

逃げ出したいくらい暑くて怠くて死にそうな夏ってあるけど、『市子』の夏ほど苦しい夏は見たことがない。「暑い、苦しすぎる、もう限界だ、なんだこの物語は」と思っていたところに放たれた『もう
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.0

「その犬の名前は?」
「あるわ、チャップリン」

大傑作。全部が好きすぎる。
奇しくも一昨日見た『夜明けのすべて』に続き、日常を切り取った映画ではあるが、その描き方はまるで違った。
諦めムードの漂う、
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.6

「報いだ!」

ジャパニーズだぜ!!!みたいな世界観の大阪コンチネンタルがおもろかった。ヤクザにお相撲さんに刀に手裏剣に弓矢に桜。全部ミックスで最高だった。絶対、銃で戦った方がいいだろ笑

アクション
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

3.8

「いつでも夜明け前が一番暗い」

すぐそこにありそうだけど、僕は通ったことのない物語だった。

特に良かったのは、映画のタイトルの出し方と、音楽と街の広いカット。
パニック障害について調べる藤沢さんか
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.7

「人生のようにひと口で。」

とんでもねえ映画だった。
すごく寓話的なストーリーに、ファタンジーのような映像と、ドキュメンタリーのようなズームインと、やっぱり映画みたいな魚眼レンズ。

女性の物語であ
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笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

3.6

「やるだけやって、燃え尽きたらそれまでじゃ。」

久しぶりにしっかり映画に没入した。
なのに主人公には全然共感できないという矛盾にモヤモヤが拭いきれない。
主人公の視点に立って主人公の感情を自分ごとの
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.9

「夢見ることからすべては始まる」

ファンタジーって素晴らしいと心から思える映画だった。夢という点では、ディズニーの『ウィッシュ』と同じようなメッセージ性ではあるけど、こっちのが個人的に好きだった。
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.9

「マンマ・ミーア!」

音楽も演出もベタベタで最高。
しかも、それが絶対的な正解になってる。
王道を行くゲームの映画化。
ブルックリンの街を走るマリオとルイージの横移動が、まじでゲームすぎて好き。
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ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出(2023年製作の映画)

4.3

「もはや原風景」

ああ、これ子供のときに画面にかじりついて見たなあっいうキャラクターがたくさん出てきて、あのシーン好きだったなあって思えて、もはや自分の人生を振り返っているような気持ちになった。
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

「奪われた"願い"を、取り戻せー」

ディズニー100周年のコンセプトが詰まった作品だった。
音楽がとにかく良かった。ラストシーンも良い。小学生の頃に音楽コンクールみたいなので、ひとりフライングした時
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メイズ・ランナー:最期の迷宮(2018年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

「最後の迷路を攻略せよ」

こんどはブレードランナーとマッドマックスと…みたいな世界線。
映像の迫力とヒロインのビジュのみで見続けた2時間。
主人公の目的もよくわからず、感情移入の余地0。
みんなして
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メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮(2015年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

「本当の迷路はここから始まる」

全然、本当の迷路始まらんじゃん。
迷路って、何すか。概念すか。
もはやバイオハザードのジェネリックになってますけど?
ストーリー上は1からの続きではあるものの、迷路要
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メイズ・ランナー(2013年製作の映画)

3.3

「一目散に走れ!」

突然、目の前に現れた迷宮。
ここから抜け出すには、あらゆるトラップをかいくぐり走るしかない!
…的な話を想像して、フェチしかないじゃんと思って期待してたら、思ったより走らん。めっ
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

「おめでとうございます!ダイエット終了です。」

隕石衝突を回避せよ!と立ち上がるSF系かと思いきや、最初から最後までシュールなブラックユーモア満載で笑った。
イデオロギーだなあって見てたけど、結局、
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リベンジ・スワップ(2022年製作の映画)

3.5

「リベンジ交換!」

めちゃめちゃアメリカンな学園ドラマ。
金持ち学生たちが友情なのか自己顕示欲なのかよくわからない感情に支配されて、繰り広げられる復讐劇。
みんな高校生だから、感情曲線が謎でも、まあ
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三月のライオン(1992年製作の映画)

3.2

「愛が動機ならやってはいけないことなんて何ひとつ、ない」

キャッチコピーは素敵だけど、思ったより背徳感のある恋愛ではない気がした。
2人の間に干渉してくる他人はいないに等しいし、こういう関係で1番の
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明け方の若者たち(2021年製作の映画)

3.7

「あー今日が終わっちゃうよ。」

意外性があって面白かった。
ありきたりな恋愛ものかと思って、ダラダラ見て、北村匠海のなんだか煮え切らない態度に半ばイライラしながら、黒島結菜が可愛いだけの映画やなあと
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

3.5

「会話は…セックスよりよかった。」

映画の主題ではないけど、このセリフが好きだったな。
頭でっかちな自分からすると、映画で描かれていた微妙な人間関係は正直、理解できないところが多いけど、このセリフだ
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友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

3.5

「ノートを返さなきゃいけないんだ。」

間違えて持ち帰った友達のノートを返しいくだけという恐ろしくシンプルなストーリーライン。
これが1時間30分の映画になるんだから、それだけですごい。
メッセージ性
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バタアシ金魚(1990年製作の映画)

3.8

「いかれてる。ー 愛してるぜ。」

センスが光ってた。
セリフも棒だし、心理描写も雑だし、何から何まで臭いのに、それがアクセントとして逆にキマってる。もはや新しさを感じたのは、世代じゃないから?
音楽
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バーン・アフター・リーディング(2008年製作の映画)

3.5

「何を学んだ?ーわかりません。」

映画の最後であった、この会話。
これがすなわち見た感想すぎて笑える。
ただバカだった、話が。
シュールの極み。
縦列駐車から抜け出せない探偵業のモブキャラが面白すぎ
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.6

「目覚めたければ眠れ」

相変わらず意味のわからないストーリーだったけど、今回は意味のわからなさの中にもクスッと笑えるシーンが多くて、最後まで楽しく見られた。真正面ZIからの縦横斜めの平行カメラ移動の
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カレとカノジョの確率/一目で恋に落ちる確率(2023年製作の映画)

3.4

「運命が運命になりうるのは、そうしたいと決めた時だけ」

確率云々をナレで挟みまくるけど、骨の髄までロマンチックに浸かった作品。
現実的な舞台設定で非現実的な演出が展開されることで、現実世界の非現実ロ
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.6

「ようこそ、最先端のカオスへ。」

映像的に新しい感じがした。あんま味わったことのない視覚的な快感。
話の内容はよくわかんなかったけど、いまを生きよう。

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