April01さんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

PAN ネバーランド、夢のはじまり(2015年製作の映画)

3.5

CG感が強めながら高低差を上手く使って多角的な奥行きを感じさせる画がファンタジー感を倍増させている。原住民の世界は原色をカラフルに使った鮮やかな映像が美しい。コミカル要素を随所に散りばめてストーリーに>>続きを読む

アップグレード(2018年製作の映画)

3.8

機械やAIを移植した人間同士のアクションがカッコイイ。
計算しつくされた無駄のないサイボーグのような素早い動きは「マトリックス」のようでもあり、AIにより身体能力がアップグレードされると可能になるであ
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ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)

4.0

黒人側の問題点を告発しているように思えるくらい、働かずに文句を言うばかりの弱者側への問題提起にも見える分、終盤の不条理に対する怒りが一言で表せない感じでジワジワ伝わる。
思うようにいかずにイライラが募
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シーズ・ガッタ・ハヴ・イット(1985年製作の映画)

3.5

3人の男と同時に付き合う女性の話。80年代のブルックリン、モノクロの映像で、登場人物がカメラ目線で語りかけ、ジャズが流れてお洒落な空気。
一度だけカラーに切り替わるダンスシーンの色使いが鮮やかで急に視
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レインメーカー(1997年製作の映画)

3.7

マット・デイモンが保険会社相手に戦う新米弁護士を好演。クレア・デインズ演じる人妻とのロマンスを絡めて、ストーリーの主軸を2つ立てている。
経験に乏しいロースクール生が希望に胸を膨らませて弁護士資格を取
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エリン・ブロコビッチ(2000年製作の映画)

3.3

実在の人物エリン・ブロコビッチをジュリア・ロバーツがキュートにセクシーにパワフルに演じている。学歴も資格もない貧しいシングル・マザーが金持ちエリート弁護士達を叩きのめす構図がわかりやすい。感情の起伏が>>続きを読む

透明人間(2019年製作の映画)

3.7

透明人間、というとH.G.ウェルズの原作でも1933年版でも未知の領域に踏み込む科学者の狂気性がメインとなり、透明人間視点で物語が進む形であるところ、それらとは一線を画す独創的な作品に仕上がっている。>>続きを読む

透明人間(1933年製作の映画)

3.6

共演者に「タイタニック」のローズおばあ様、グロリア・スチュアートが若くて美しい!
モノクロの古い作品であるところが怪奇映画独特の雰囲気に合っていて不気味さを高めている。
冒頭から舞台になるイギリスの片
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透明人間(1992年製作の映画)

3.5

H.G.ウェルズの「透明人間」ではなくH・F・セイントの「透明人間の告白」を原作とする作品。
チェビー・チェイス演じる主人公、最初はあまり感情移入できなかったけれど、不意に不幸に見舞われ、人生を諦めて
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マイ・フレンド・フォーエバー(1995年製作の映画)

4.1

この作品を観たら、ブラッド・レンフロへの気持ちがぶわぁーっとこみあげてきて、どうしてそうなった?と哀しくてやりきれない。こんなに才能があったのに!大げさな表現をせず演技だと感じさせない独特の自然な空気>>続きを読む

ムーンライト(2016年製作の映画)

4.0

差別と偏見、貧困、ドラッグ、いじめなど様々な問題で抑圧を感じる苦境の話でありながら、映像の美しさに魅了される。画面全体にブルー系のエフェクトをかけながら、服、家具、壁、柱など、ほぼ全編に渡り青色が支配>>続きを読む

13th 憲法修正第13条(2016年製作の映画)

4.0

アメリカ合衆国憲法の憲法修正第13条とは、

奴隷制もしくは自発的でない隷属は、アメリカ合衆国内およびその法が及ぶ如何なる場所でも存在してはならない。ただし有罪判決を受けた犯罪に対する刑罰の場合を除く
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

4.3

現在進行形で流行しているわけでない音楽やミュージシャンに心酔するという経験は、特に洋楽ファンなら多いのでは。
パキスタン系移民としてイギリスという文化の違う国に移住し、その中で苦労する主人公だからこそ
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ストリート・オブ・ファイヤー(1984年製作の映画)

4.1

ダイアン・レイン演じるエレンの冒頭からのステージ衣装、さすがアルマーニ提供だけあって今見ても個性的なカッコ良さがある。
何と言っても印象的なのは新しいバンドと再スタートする「Tonight Is Wh
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アウトブレイク(1995年製作の映画)

3.6

コロナを経験している今だから、単純に善悪の二元論で観ることができなくて、その分面白みが半減してしまったかも。
普通に考えれば、ドナルド・サザーランド演じるマクリントックが悪者、モーガン・フリーマン演じ
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若草物語(1994年製作の映画)

4.1

原作に忠実で最後まで落ち着いて観ることができる。
「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」を観たばかりだから比べてしまうけれど、どちらにも違う良さがあり、あちらの落ち着きない構成に少し居心地
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ザ・タウン(2010年製作の映画)

3.6

骨太のクライム・ムービー。銃撃戦やカーアクションに釘付けになる。プロ集団の銀行強盗チーム側だけでなく、FBI側もとてもカッコイイ。
犯罪と捜査の対決だけでなく、表向きは花屋のピート・ポスルスウェイト演
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ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

3.8

「サタデー・ナイト・ライブ」のコーナーで人気のコメディアン、ジョン・ベルーシとダン・エイクロイドによるR&Bユニット、ブルース・ブラザーズを映画に登場させた作品。
全身黒のスーツとサングラスで2人が暴
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ワイルド・ローズ(2018年製作の映画)

3.5

夢を追う女性にとっての結婚と子供とは?という問いかけへの一つの答えを見せてくれている作品。
男性はとことん空気。主人公は23才、2人の子持ちシングルマザーなのだけど、父親つまり元夫については何も語られ
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アス(2019年製作の映画)

3.6

サスペンスとホラーの手法を使って社会の分断が描かれる。
ポリティカル・コレクトネスがあらゆる分野で実践される今、差別をなくして多様性を大切にするという動きは正義である一方、理想や幻想で本質を覆い隠す逃
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

4.0

考えさせられる重いテーマと娯楽性を兼ね備えた作品。
昔から同じことが続いているという告発にもなっている。

登場人物みんな真面目な顔をしながらも、どこか抜けている空気が漂うところが秀逸。
黒人がKKK
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アメリカン・ヒストリーX(1998年製作の映画)

4.2

憎しみの連鎖を描き出し、人種差別の本質的な構造と根深さ、心の奥底に潜む差別感情の下地をえぐり出す。
対立する物同士の憎しみ合い、世代を超えて親から子に引き継がれる差別意識、社会に対するフラストレーショ
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ミシシッピー・バーニング(1988年製作の映画)

4.1

1964年に起きた公民権運動家殺害事件を基にした作品。
冒頭から息が詰まるような緊迫するシーンで始まり、当時の人種差別が日常的でいかに非道極まりなかったかを感じさせる。

主題はアメリカ南部における根
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ウィザード・オブ・ライズ/嘘の天才 〜史上最大の金融詐欺〜(2017年製作の映画)

3.6

2008年、史上最大の投資詐欺事件を起こした実業家バーナード・マドフの実話を基に描いた作品。
演じるロバート・デ・ニーロが本人ソックリに寄せてきているし、妻役ミシェル・ファイファーも息の合った演技ぶり
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ダーティ・グランパ(2016年製作の映画)

3.3

ほぼ下ネタで全編埋め尽くされ、この下ネタのオンパレードに耐えられるか!って感じのキャッチコピーつけたいくらいの下ネタムービー。
40年間連れ添った妻を亡くしたデ・ニーロ演じるお爺様と、ザック・エフロン
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タイム・トゥ・ラン(2015年製作の映画)

3.4

全体的にご都合主義な展開であることが否めないものの、銃撃戦やバスという閉鎖空間でのやり取りなど随所に緊迫感溢れるシーンは見ごたえあり。
主人公はともかく、デ・ニーロ演じるポープの内面的葛藤と他の人物の
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ラストベガス(2013年製作の映画)

3.5

仲間の結婚式のためにラスベガスに集まる4人のおじい様たちのひと騒ぎが描かれる。孤独な老後や病気などそれぞれの問題を抱えていても集まれば昔のままのヤンチャな友達に戻る関係性が素敵。
豪華共演の男優4人に
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マラヴィータ(2013年製作の映画)

3.5

4人の家族がそれぞれにトラブルを抱えていく様子がテンポよく描かれていて楽しい。
デ・ニーロがマフィアでありながらコミカルに演じる様子がバランス取れていて、相変わらず細かい表情に様々なアクセントをつけて
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レッド・ライト(2012年製作の映画)

3.2

信じてはならない、でも信じたら楽。この葛藤は多かれ少なかれ誰もが経験することかもしれない。
シガニー・ウィーバー演じる科学者とロバート・デニーロ演じる自称超能力者との対峙理由にその葛藤が象徴されている
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キラー・エリート(2011年製作の映画)

3.5

イギリスSAS隊員をステイサムと仲間が事故に見せかけて暗殺していくという展開。いったん引退したステイサムが依頼を受けた理由はデニーロの救出。そこにクライヴ・オーウェンが介入してワクワク度が増す。
ベン
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.8

厳密に言えば「若草物語」そのものではなく、オルコットが書いた「若草物語」に登場するジョー・マーチという女性の選択、と同時に女性の生き方とでもサブタイトルをつけたくなるような4姉妹それぞれの人生の選択を>>続きを読む

SKIN 短編(2018年製作の映画)

3.6

短編だからこその衝撃。解決できない困難な問題を短い時間に上手く詰め込んでいる。
レイシズム、銃社会、貧困、教育、複雑に絡み合う底なし沼のような負の連鎖。
法治国家である以上、裁かれるべきであれば、互い
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ボーダー(2008年製作の映画)

3.3

デ・ニーロとアル・パチーノの熟練の演技合戦が楽しめる。
二人とも渋い男らしさが漂いカッコイイことは間違いないけれど、これまでラスボスレベルの大物を演じてきたから上司の指示を受けて現場を駆け回る刑事とい
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スコア(2001年製作の映画)

3.4

エドワード・ノートンの二重人格を行ったり来たりして切り替わる瞬間はデビュー作「真実の行方」同様に神がかっていて素晴らしい演技。

デ・ニーロは老体に鞭打つ感じでアクションシーンが痛々しい。特にぶら下が
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俺たちは天使じゃない(1989年製作の映画)

3.5

コミカルなやりとりが楽しい囚人逃亡劇ながら、ラストに向かってホロっときて清々しい気持ちになる。
何と言っても見どころは、デ・ニーロの肩をすくめて口元を歪める困り顔のようなあの顔芸!炸裂する豊かな表情か
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アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

4.6

金田のバイクがカッコイイ!
スゴイ作品。1988年の時点でコレって本当に凄い!以前見た時は正直よくわからなくてこの機に再挑戦。漫画を読んでいればもっと理解できるのだろうなーと思う。
とにかく4Kによっ
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