裕次郎さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

裕次郎

裕次郎

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ロビンソンの庭(1987年製作の映画)

2.5

世界観(雰囲気)とポエティックな絵作りはいいけどそれだけ。30分で耐えられず投げた。

山本さんの作品自体は好きなものが多いが、個人的にこれはキツい。

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.4

IMAX鑑賞。総じていい映画だが、、あえて愛を持って-1.0分のダメ出しを。

・まず肝心のゴジラさんが4回目の登場で明らかなモチベダウンで、「適当に首と手足振っときゃいーんでしょ?」モード突入。(何
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皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ(2015年製作の映画)

4.2

面白かった。

永井豪の漫画を下地にしたイタリアンヒーロー。どれだけ好きなんだよ、っていうぐらいの永井愛が伝わる。

イタリアンギャングの対立構図を絡ませたプロットが上手く、退屈しない。

芸のないア
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ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)

3.8

そういやオランダ映画ってほぼ観たことなかったけど、キューブリックが賞賛したということでウォッチリストに入れていた本作をついに観る。

面白いけど後味はかなり悪い。後味悪い作品って、見なければ良かったと
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タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら(2010年製作の映画)

4.1

アメリカのバカ大学生達がヒドい目に合うイーライ・ロス作品のゴアポルノ的快楽に、ショーン・オブ・ザ・デッドのバディムービー感を足した良作。

能天気なノリ展開なんだけどクドくならないように緩急つけていて
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ドランク・モンキー/酔拳(1978年製作の映画)

4.2

酒飲みながら観るのに最高。

初期ドラゴンボールのリアル版みたいなアクションすごい。

冒頭でオバハンにコテンパンにのされたのが八酔拳の伏線になってるのがいい。

異邦人 デジタル復元版(1967年製作の映画)

3.5

ゴダール作品以外で観るアンナ・カリーナがちょっと新鮮。乳房が一瞬映る。

アルジェのうだる暑さの描写がすごいけど、マルチェロのアクが強すぎてカミュっぽさが削がれている気がする。

嵐を呼ぶ男(1957年製作の映画)

3.5

裕次郎はカッコいいけど、作品としてはモヤモヤする。全ては母親からの承認と和解といううっすい主題のためなのかと。しかしそこは66年前の大衆映画だから仕方なし、作品総体のクオリティより断片を慈しむのが正し>>続きを読む

(2023年製作の映画)

4.8

戦国映画の暴力的脱構築。

本能寺の変のあっさり感、変に盛り上げない北野節がいい。

そして脇役がパラレルに動いていく描写、というか脇役って概念があまりない。誰もが狙う下剋上という視点。

こないだ観
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西成ゴローの四億円(2021年製作の映画)

3.0

大阪を舞台にした映画が観たくなり、何となくチョイス。

Vシネマクオリティだが、悪くない。

プロデューサーは奥山和由。

奥山さんプロデュースの暴力映画ということで、こういうの見ると改めて、北野武の
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

4.3

ウェス・アンダーソンはライフ・アクアティックかダージリン急行までがピークで、後は焼き直しと思ってたけどこれは良かった。

最近流行りのスムーズなトランジションを特色とする映画の対極をいくような、機械仕
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狼は天使の匂い(1972年製作の映画)

4.6

邦題、意味不明だが何と格好いいんだろう。
昔の洋画配給はこういうセンスあった。

中身も格好いい。50年経っても色褪せない男臭さのトランティニアン&ロバート・ライアン。

二人の女のどっちを選ぶか、思
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

4.2

これはいい正義の暴力映画。
スカっとした。

ナチスの残党相手にランボーみたいな状況で、武器はツルハシだけという圧倒的ハンデ。

アクション映画の原点に立ち返って楽しめた。

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.6

大戦後、石油を掘り当ててリッチになった先住民というのが面白い。白人との逆転の構図。これをもっと活用してほしかったけど、ありきたりなプロットで期待外れ。

絵造りと演技はいい。
スコセッシもデニーロも元
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アンダーカレント(2023年製作の映画)

2.0

脚本が古臭い。ショットのセンスがない。
そして無駄に尺が長い。

からっ風野郎(1960年製作の映画)

3.8

三島がヤクザを演じる。

当時は大根と酷評されたようだがそんな悪くない。背は高くないが独特の存在感でボギーのようなオーラさえある。

ひたすら臆病なヤクザというのも三島に合ってるし、そのダメっぷりゆえ
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激突!殺人拳(1974年製作の映画)

3.8

この映画の千葉真一のかっこよさは善悪の彼岸にある。ヒーローでもヒールでもない、善人悪人を突き抜けた存在。

脚本や編集はいまいち歯切れ悪いが、割り切って楽しむべし。

逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

3.6

なかなかの力作だけど邦題がひどい。原題の微妙なニュアンスが削がれている。

不要な間がじれったく、編集でもっとバンバンカットしてくれよと思ったけど、最大の見所であるゲロクソまみれの船酔いシーン20分に
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地獄の謝肉祭(1980年製作の映画)

2.8

テンポぬっる。

いくつかのグロシーンは楽しいが。。

ウィッカーマン(1973年製作の映画)

3.9

イギリスの70sホラーでは、「赤い影」とトップ2かな。

ミッドサマーはやはり二番煎じに感じる。

カルトの異様さをミュージカル要素で倍増するセンス。

ヘンリー(1986年製作の映画)

3.8

実在したシリアルキラーの話。

ヘンリー、ムショで会った友人オーティス、その妹の関係性の変化と、生々しい殺戮シーンを並行で見せる。

低画質ビデオカメラ越しに映す惨殺がなかなかエグい。

自分が少年の
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草原の子テングリ(1977年製作の映画)

4.0

ビューティフル・ドリーマーと二本立て。
美術の小林七郎さん追悼上映。アニメにおける美術という視点で作品を丁寧に観ようというきっかけになる。

原案が手塚で、作画には宮崎駿が関わっているということでさす
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うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

4.5

夏休みに観たくなる作品。
と言ってもかなり久々の2回目。

延々と続く学園祭前日ループという刷り込みが強いが、実は前日ループは2回ぐらいで抜けることに驚き。他の観客も鑑賞後、同じ感想を漏らしていた。こ
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シャドー(1982年製作の映画)

3.0

犯人暴きモノとしてかろうじて筋は通っているが、納得はしない無理矢理感。

脚本の一貫性より、もはやノリ殺人で、それはそれでスラッシャー映画に求めるところなのだが、肝心の殺人シーンもいまいちキレが悪い。
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我が人生最悪の時 4K デジタルリマスター版(1994年製作の映画)

3.5

自宅でT V版1本目観てからジャックアンドベティで劇場版を鑑賞。かつて日劇のあったまさにその隣で観るだけで格別だが、モノクロというのがまた郷愁を誘う。

永瀬がビンビンに尖ってていい。

しかし後半、
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.0

Filmarksでビュー数5桁でスコア4.0だからつまらないわけはない。

期待通り。
11歳の少女のイノセントな魅力をここまで引き出した映画ってあっただろうか。

それから父親の抱えている問題を間接
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X エックス(2022年製作の映画)

3.7

TwitterがXになった日に鑑賞(たまたま)。

悪趣味。ホラー映画は悪趣味でナンボだけどそれにしても悪趣味だ。

老人をこれでもかと汚らわしく描く見下した視点に反撥を感じるわけだが、そういう反撥と
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.5

IMAX補正で点数高め。

脚本的にはシリーズでベストではない。

AI描写が陳腐かな。
というか、私はなまじそっち系の職業なだけにさもしい職業病ツッコミが鑑賞を邪魔してしまう。

しかし観に来たのは
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グランドフィナーレ(2015年製作の映画)

3.8

主演のマイケル・ケインもさることながらやはりハーヴェイ・カイテルに目が行く。老いてこのかっこよさ。

ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

3.8

新作前の復習完。Vol4,5に比べるとちょい下げ。

バイクとヘリチェイス、ビル間ジャンプはすごいけど。

CIAのおばちゃんが何考えて途中の捕り物オシャカにしたのかいまいちわからず、なんかもやっとし
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少年、機関車に乗る 2Kレストア版(1991年製作の映画)

4.2

昔からよくタイトル聞いたが鑑賞してなかった。なんとなく、キアロスタミの二番煎じっぽいと雑な印象で決めつけていた。

冒頭で主役の兄弟を描写するリアリズムこそキアロに通じるものがあるが、汽車の旅が始まっ
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ボディガード牙(1973年製作の映画)

3.8

パルプフィクションのエゼキエルの元ネタ映画。しかしあのセリフは米国版で追加されたものなので直接は出てこない。

空手のアクションは期待より少なめだが、ヒットしたときの人体破壊描写がえげつない。
マフィ
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やくざ刑事(デカ)(1970年製作の映画)

4.5

MIシリーズ復習しているうちにトム・クルーズのアクションに匹敵する邦画をみたくなって、言うまでもなくソニー千葉が残した膨大な出演作を漁るのだった。

千葉さんのアクションはもちろん、潜入刑事がギャング
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ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション(2015年製作の映画)

4.7

空中で飛行機に掴まり、水中金庫のシーンで六分間息を止め、猛スピードのバイクチェイシングをノーヘルで挑む。

スタントを使わず。このときすでに50代。

異次元の役者バカですよ。リアルすぎて、画面越しに
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鉄砲玉の美学(1973年製作の映画)

2.5

中島貞夫とPANTA追悼。

70sのチンピラの美学の最先鋭。

撮りたいことは分かるがなんかまどろっこしくなり後半は早送り。

ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル(2011年製作の映画)

4.8

MI新作に備えてシリーズ復習中。いちばん好きかも。

ドバイ高層タワーのシーンは高所恐怖症にはなかなかめまいがするが、最後まで耐えたご褒美のようにおっぱい女性二人のキャットファイトで締めくくる。

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