裕次郎さんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

裕次郎

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いつかギラギラする日(1992年製作の映画)

3.2

バブル終了時の、祭りの最後感がいい。
あれだけのはちゃめちゃして、奪い合うのは五千万というのがなんか不思議だが。

木村一八と荻野目慶子が元気でハジケてる。
ショーケンは落ち着いた感じ。石橋蓮司と千葉
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殺人遊戯(1978年製作の映画)

3.2

遊戯シリーズ二作目。
一作目と同年というのがすごい。この頃の邦画は勢いがある。
ハードボイルドとコメディを使い分ける安定の優作&村川作品。

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.8

どのワンカットをとってもウェス・アンダーソンの刻印が入ってる。いまのアメリカでこれだけの作家性は稀有。
座席をいちばん後ろでとってしまい字幕が見辛いというミス。。もう一回観たい。

鬼龍院花子の生涯(1982年製作の映画)

3.2

40年前の作品。
昨日見た魚影の群れは青森弁だったけどこっちは高知弁全開。

思ってた以上に、夏目雅子の映画というより仲代達矢の映画。そしてそんなに花子の存在感はないという。

ヤクザとはまた違う、仲
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魚影の群れ(1983年製作の映画)

3.0

同じ年のションベンライダーに比べるとかなり渋い作品。

セリフ聞き取りづらいけど夏目雅子、緒方拳の方言が魅力。

脚本のせいもありちょっと長く感じる。

別れた妻役・十朱幸代の登場シーンは素晴らしい。
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雪の断章 情熱(1985年製作の映画)

4.4

1985年は相米さん監督作が三作あり、どれも素晴らしい。

孤児と育て親、その友達の、恋愛になりようがない環境での複雑な三角関係。

こんなの映画にしか存在しないけれど、相米監督の手にかかると不思議な
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OL日記 牝猫の情事(1972年製作の映画)

3.6

タイトルから想像するチープなエロからはス予想外な方向にストーリーが進んで面白い。
白昼夢みたいなロマンポルノ。浅川マキの音楽の使い方グッド。

中川梨絵の、凛とした美しいOLに潜む狂気とエロス。最初の
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ラブホテル(1985年製作の映画)

4.0

天使のはらわたシリーズともみなせるけど、紛れもなく相米慎二の世界。
普通のロマンポルノより尺が長いが長さを感じない演出。

速水典子の物憂さ、壊れやすさがよい。

また、不倫バレで凸してくる妻役の中川
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愛に濡れたわたし(1973年製作の映画)

3.0

出口のない迷路みたいな不思議な作品。

宮下順子、好きだけど髪型がな〜。
中川梨絵のおかっぱ女をもっと出しいところだけどあの謎さかげんがいいかも。

美少女プロレス 失神10秒前(1984年製作の映画)

2.8

日活ロマンポルノの中でも脱力系のノリ。

山本奈津子、それまでのロマポの女優とはちょっと系統が違い、80年代アイドル顔に近い。

不連続殺人事件(1977年製作の映画)

3.0

安吾の原作にかなり忠実。絵作りも原作イメージ通り。もっとソネチュー節を炸裂させて原作レイプしてもよかったかも。
しかしコスモスファクトリーの音楽や女優たちから漂うエロティシズムはさすが。
泉じゅん、宮
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らしゃめんお万 雨のオランダ坂(1972年製作の映画)

3.2

曽根中生のフィルモグラフィの中では平均的な出来に思うが、白人女性が「らしゃめん」として日活ロマンポルノの世界にどっぷり浸かっていく様は特異的。お万演じるサリー・メイのピュアな情念の演技は必見。

#日
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続・男はつらいよ(1969年製作の映画)

4.2

寅年なのでチョイス。

シリアスな場面もほどほどにテンポよく切り替えていく演出のうまさ。

月並みな映画なら母との確執をくどくど描くところだけど、最小限の描写で、最後は鮮やかに着地させる。

佐藤オリ
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太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

3.0

原爆を完成させるまではかなりよい。
そのあと中弛みするけど、ジュリー対菅原文太の昭和スター対決はさすが絵になる。文太、ヘリにぶら下がるとかトム・クルーズですか。
池上希実子が可愛く、石原さとみに見える
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黒薔薇昇天(1975年製作の映画)

4.0

谷ナオミの苦痛と快感の絶妙にブレンドされたM全開顔芸演技。

脇役ながら芹明香の存在感。

岸田森は傷だらけの天使と同時期の撮影。
ファックしてるとき人は神であり動物である!って名台詞。

天使のはらわた 赤い淫画(1981年製作の映画)

4.0

渋谷シネマヴェーラの日活ロマンポルノ特集で見逃した作品。
ビニ本を巡る、堕ちていく男女というモチーフは赤い教室と同じ。

泉じゅんのエキゾチックな顔立ちが乱れていくのがいいし、自慰や性交シーンの身体使
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