ここにーるさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

神の子どもたちはみな踊る(2008年製作の映画)

3.0

“村神様”がおっしゃってるので間違いないと思う。神なんてクソだと。今世間を賑わせている2世信者の皆さんはコレ観てみたらいい。子どものころ神様にお願いしたことをちゃんと叶えてもらってるのかどうか。それに>>続きを読む

海がきこえる(1993年製作の映画)

3.0

なんだか柴門ふみっぽいのだが、原作は氷室冴子。全くといって海はきこえてこなかった(笑)。そもそも私がクラス会に出席するタイプで全然なかったので、私が悪い。ただこの話と同じ様に私が高校2年のとき、何処ぞ>>続きを読む

暗い日曜日(1999年製作の映画)

4.5

🎵暗い日曜日。一目惚れしたその女の為に書いたのだ。なのに聴いた者に死をもたらすピアノの旋律。レコードヒットの裏で次々と自殺者を出し、作曲した青年は自責の念に囚われる、そんな話。彼らを殺したのは勿論曲な>>続きを読む

キャメラを止めるな!(2022年製作の映画)

3.0

フランスの有名女優ベレニス・ベジョが血飛沫浴びるだけでもオプション代200万取られてそうだが。果たして低予算でこの映画撮られただろうか。ほぼ忠実に再現されてるのには感心したが、“ポン”のギャグがないの>>続きを読む

身も心も(1997年製作の映画)

3.5

大学時代、先輩の彼女を奪い後輩に奪われたことを思い出したりしたがもはやほろ苦さも何も残っとらんしな。失われた年月を埋め合わせる男と女。それが25年目じゃ遅過ぎるし、これでおあいことはならんのじゃないか>>続きを読む

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.0

細田某とやらに全く無知な私の発言はまさに釈迦に説法かもしれないが、主人公を取り巻く人物像がこっちに伝わってこないのはどうしたものか。特に主人公の母親のこともう少し掘り下げてもらいたかった。せめてラスト>>続きを読む

もののけ姫(1997年製作の映画)

4.0

これが噂のもののけか。ミュージシャン高橋優氏の熱弁をラジオで聴いて決心、初見。素晴らしかった。この先何時間保つのか分からないが私のこの濁った目を“曇りのない眼(まなこ)”に晴らす壮大な力に溜め息が出た>>続きを読む

大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

3.0

これが噂のあとしまつか。言われるほど悪くないんじゃないか。惜しむらくは回想シーンでもいいので怪獣が大暴れしてるのと星を見上げながら涙流してるとかあったら良かったかな。それに一人くらい怪獣に恨みを持った>>続きを読む

パリ13区(2021年製作の映画)

3.5

アズスーンアズ部屋のドアを閉めるや否やキスしながら服の釦はずしておっ始める野生的セックスイメージ。パリっ子って未だにそうなのかってゲンナリするも、なかなかの小気味よいテンポと多人種カラーバリエーション>>続きを読む

ブラック・フォン(2022年製作の映画)

3.0

“1973年のピンボール”かどうかは知らんが、レイフ・ギャレット似の金髪少年がハイスコアの新記録を邪魔されてブチ切れるシーンには笑ったな。70年代リスペクト制作陣のメイキング映像の方がより楽しめるよ。

流浪の月(2022年製作の映画)

3.0

この監督の趣味なのか話がとことん暗い。罪に対して世間が厳しいのは解るとして、償った者に対しての寛容さも世間は持ち合わせている筈なのだ。そんなに流浪を続けなくても今なら例えばカップルYouTuberとし>>続きを読む

東ベルリンから来た女(2012年製作の映画)

3.5

東ベルリンから地方へ左遷されて来た女医が“壁”の向こうの西ドイツへ脱出を謀る話。恋人は既に脱出に成功して彼女との新生活を待ちわびている。でも祖国東ドイツには彼女の後ろ髪を引く患者や医師の存在が…。東ド>>続きを読む

ペーパー・ムーン(1973年製作の映画)

4.0

正直ペーパームーンとがんばれベアーズのわずか2本で瞬間最大風速のように駆け抜けて行った名子役テイタム・オニール。マッケンローと付き合い出すまではまだもう一発くらいあるんじゃないかって期待されてたアイド>>続きを読む

オートクチュール(2021年製作の映画)

3.5

ディオールを支える“お針子”の師弟ストーリー。またフランス国内の人種や格差、ジェンダーへの偏見・差別が主要テーマにもなっている。エレベーター待ちで傍のベンチに座って煙草をくゆらす見ず知らずの黒人青年か>>続きを読む

TITANE/チタン(2021年製作の映画)

3.0

あんた一体どうチタン…。欧州発Don't think!Feel.系。『マニトウ』(←古いっ)は確か背中からニョッキリだったと思うけど、なんかもうお腹いっぱい。もう一度だけ言う。考えるな、感じろ系です。

レッド・サン(1971年製作の映画)

3.5

死ぬまでにもういっぺんだけ観たいシリーズの一本、これもdisk union新宿でDVD発見、幸運だった。日仏米三大スター共演の異色ウエスタンで、ジャケ写を眺めてるだけでモンキーパンチ感溢れてて愉しくな>>続きを読む

誘拐報道(1982年製作の映画)

4.0

ショーケンやっぱかっけぇな。ずっと観たいと思ってたのを今日disk union新宿でDVDゲット。読売新聞社の宣伝みたいな話だけど序盤、無名時代の若手記者役宅麻伸がコンタクトから眼鏡にかけ直すとき、一>>続きを読む

小さな悪の華(1970年製作の映画)

4.0

“神に背く”。それだけで十分映画は面白い。悪を生み出すのもまた神だからだ。抑圧もまた罪。でも話は簡単。イケメンとまで言わなくとも羊飼いのペーターとかで全然いいから同年代の男の子数人が野に放たれてたら〈>>続きを読む

新宿タイガー(2019年製作の映画)

3.5

死ぬまでに見たい新宿タイガーの素顔、見たぜ。そんなことより井口昇よ、へらへらインタビュー受けてないでこの人のを一本撮ってやったらいいじゃないかよ。渋川清彦なんかタイガー役にピッタリだろ(笑)。昔ピンク>>続きを読む

秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

3.5

亡き祖母が暮らした家のその森で、少女は自分と同じ8才の母親と若かりし祖母と出会い、共に束の間の日々を過ごす…。邦題から受けるイメージほどにはミステリアスな感じはないのだがどうだろう、宮崎駿氏が飛びつき>>続きを読む

トラベラー(1974年製作の映画)

3.5

個人的感想だがキアロスタミ作品にハズレなし。周りの大人や友人らをだまくらかして金をかき集め、テヘランにサッカーの試合を見に行くクソがきの話なんだが、そうは問屋が卸すかいなとこれもまあまあ面白かった。う>>続きを読む

サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

3.0

全然フィルムじゃないんだけどね。未来の自分から一言「チャンバラは永遠よ」みたいなメッセージがあるともう少し奥行きが出たんじゃないかなっていう。序盤の名画座での出会い、あそこは好きだな。

LUPIN THE ⅢRD 峰不二子の嘘(2019年製作の映画)

3.5

モンキーパンチの作画寄りのいわゆる大人ルパン。峰不二子のエロティシズムを堪能し、さらに一匹狼女子ならではの格闘スキルの高さを再認識する。とっくにルパンたちの年齢を追い抜いているはずなのに、いくつになっ>>続きを読む

非行少女ヨーコ(1966年製作の映画)

3.0

緑魔子という人を私は知らない。大原麗子目当てだったがもう旧い過去を掘るのはよした方が良さそうだ、カワイイんだけどあんぽんたんな役どころばっかじゃないか。それより石橋蓮司。『今度は愛妻家』で魅せたおネエ>>続きを読む

(秘)トルコ風呂(1968年製作の映画)

2.5

おそらく18,9の頃の大原麗子。どうやら初主演作品らしい。勝手に清純派女優のイメージを持っていたけど、案外泥臭い仕事してたんだなぁ。少し愛して、長く愛して…とはまだならんのよね、これじゃ。

友だちの恋人(1987年製作の映画)

3.5

ロメールは良い。何がって例えば週末の土曜の夜に会う約束をしたとしよう。その2秒後に土曜の夜が来ちゃうんだから。テンポの良さでこのひたすらなくっちゃべり映画をどうにでも料理してしまうんだもんな。ロメール>>続きを読む

大巨獣ガッパ(1967年製作の映画)

3.0

ソファーからズリ落ちる超インパクト。橋幸夫の〈恋のメキシカンロック〉と〈恋をするなら〉をごっちゃにしたような。大巨獣ガッパの主題歌(美樹克彦)、一度聴いてみてほしい。

この世界に残されて(2019年製作の映画)

3.5

ハンガリー映画にしては「サウルの息子」やタル・ベーラ作品と比較して軽やかに観られとても有り難い。時に友人、時に父娘、時に恋人のような主人公二人の魅惑的な関係性が、主題(ホロコースト)を束の間忘れさせて>>続きを読む

成れの果て(2021年製作の映画)

2.5

西川美和監督『ゆれる』の姉妹版と言ってもよく、吉田修一著『さよなら渓谷』のようでもあり。ただ設定・人物ともにとことんバカで不愉快。ああ、なるほど成れの果てね…って、感心するのも一瞬だけで、よくよく見れ>>続きを読む

ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)

2.0

善人が一人として出て来ず、無力感しか残らない映画だった。監督は銃社会への警鐘を鳴らすのが目的なのだろうが、問題はそこじゃないような気がする。親の覚悟。大事件を起こしかねない息子を事前に“処理”した練馬>>続きを読む

ショック・ドゥ・フューチャー(2019年製作の映画)

3.5

雷に打たれるような出合いとかそういうことなんだろう。ホドロフスキーの孫娘。1978年、テクノ音楽に目覚めたあるパリジェンヌの一日。曲がとにかくご機嫌なのさ。

そういやYMO、ヒカシュー、ジューシーフ
>>続きを読む

プロジェクトV(2020年製作の映画)

3.0

悪かない、ただ。餃子の王将とかと一緒だよ、1口2口目までは旨いんだけど料理も段々冷めていく。これみよがしにチャイナマネーで映画も世界一狙ってます感がね、胸焼けすら覚える。本場の中華屋でテーブルひっくり>>続きを読む

ボウリング・フォー・コロンバイン(2002年製作の映画)

3.5

米国銃社会の問題。お国柄アメリカじゃ銃所持したままオギャーって生まれてくるんだもんな。故チャールトン・ヘストンの頑固じじいぶり、分からんでもない。せめて武器の世界標準を《火縄銃》のみとか出来んのか。

レイダース/失われたアーク《聖櫃》(1981年製作の映画)

4.0

ハリソン・フォード全キャリアの中で一番カッコ良い。全く無理も嫌味もなく、無双感が溢れ沸いてるよね。みんなのハリソン・フォード(笑)。個人的には刑事ジョンブックとかブレードランナーのときの渋めが好みでは>>続きを読む

愛の渦(2013年製作の映画)

1.5

ずっと何やってんの。半分まで観てギブ。童貞が来るようなとこと違くないか。

ドラゴンへの道(1972年製作の映画)

4.0

西部劇に近いと思うんだよね
完全無欠のヒーロー映画
ブルース・リー関連でシンプルに一番に面白いし、かっこいい