ここにーるさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

つみきのいえ(2008年製作の映画)

3.5

一人その場所に取り残された男の話。「妬まぬ様に焦らぬ様に飾った世界に流されず、好きな誰かを思い続ける時代おくれの男になりたい」。ふと河島英五の『時代おくれ』という曲を思い出して胸が熱くなるのだった。

墨東綺譚(1992年製作の映画)

3.5

文士=永井荷風(津川雅彦)。接吻しする時、此処ぞとばかり相手女人の唇内ににゅるりにゅるりと舌先忍ばし候。酒はやらず。「私はもっぱら読書と女です」ときっぱり。それはそれでもうクズ男子潔しかな。肉欲は芸術>>続きを読む

ずっと独身でいるつもり?(2021年製作の映画)

2.0

その口紅もそのスマホも今すぐ夜の川に投げ捨てよ。きみは3本ラインの入ったえんじ色のジャージ姿がよく似合う。田中みな実は、シャレで練馬の南田中(環八沿い)にでも引っ越したらいい。

ある夜、彼女は明け方を想う(2022年製作の映画)

2.5

カツベンのヒロインやってた子だね。流行ってるの?明大前。花束みたいなこっ恥ずかしい恋して。世間はこんなにも狭くて浅いはずないんだけどね。

ブルックリン(2015年製作の映画)

3.5

初デート映画で『雨に唄えば』なんて名作観に行ったカップルには幸せになってもらわにゃ困るが(個人的意見)。あれあれっ?太田裕美の木綿のハンカチーフの逆バージョンみたいな話の展開。旅立つのは女、都会の絵の>>続きを読む

黒い十人の女(1961年製作の映画)

4.0

「誰にでも優しいってことは、誰にでも優しくないってことですわ」と冷たく正論を言い放つ妻。断崖絶壁俳優船越英一郎の実父船越英二が断崖から海に投げ棄てられるシーン、それに宮城まり子の立ち位置が特に面白い。>>続きを読む

女子大生・恐怖のサイクリングバカンス(1970年製作の映画)

2.5

この際JDかどうかなんて関係のない話だった。金髪専門なのかと思わせた男も結局は見境なく襲ってるし。途中から自転車もクソもなく無駄に徒歩の追いかけっこが続き、主人公もやたら勘が鈍い。雨が降ってきて硝子の>>続きを読む

不良少女 魔子(1971年製作の映画)

3.5

夏純子、滅茶苦茶カワイイ。この映画の数年後『トラック野郎/御意見無用』で桃さんにフラれるダンプドライバーの役やるんだけど、わりと美人なのになんでフラれるの?って思った記憶あって。そうかこの人清純派の真>>続きを読む

スネーキーモンキー/蛇拳(1976年製作の映画)

3.5

むかしむかし名画座にて『翔んだカップル』と『グレートハンティング』との3本立て2ローテーションで観た記憶。テレビ放送でも我が家じゃSONYの迷機βマックスに録画して繰り返し何度も何度も。やっぱり吹替え>>続きを読む

音楽(2019年製作の映画)

4.0

おもれー。"間"を全然怖がってないのが良いね。

ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

2.0

試着室での殺人鬼と主人公の母親とのやりとりのとこまでは頑張って観た。う~ん、あとは若い人たちに任せる。退室。

四季・奈津子(1980年製作の映画)

3.5

男というのはなぜ、背もたれの付いた籐の椅子に裸の女を座らせたがるのだろう。烏丸せつこ。とても綺麗だった。東陽一版「若草物語」、次女・奈津子。

アイデンティティー(2003年製作の映画)

3.5

あいつが登場した瞬間にねい、におった(笑)。安上がりな作りの割には良く練り込まれたストーリー。満足。

天国にいちばん近い島(1984年製作の映画)

3.0

16才の原田知世。上手い下手を越えた唯一無二の存在感と言っていいだろう。そんなことより岡田有希子の人生をも狂わせた峰岸徹の大人の色気ばかりに気を取られて仕方なかった。

ジェイコブス・ラダー(1990年製作の映画)

3.5

結局そっから後の出来事はまぼろしなのか?っていう衝撃的ラスト。マコーレー・カルキン君がまだ小さくティム・ロビンス、やっぱデカかった。

向かいの窓(2003年製作の映画)

3.5

若いとき2度ほど寸止めで逃げられたことを思い出した。苦笑。未遂に終わる恋でも女はそれを恋の一つとしてカウント(もしくは記憶)してくれるものなのだろうか。

マルタの鷹(1941年製作の映画)

3.5

コレ(マルタの鷹)には夢が詰まっている。

1941年製作。太平洋戦争勃発の年。よって日本人がこれを映画館で楽しんで観たのはその10年後の事。

お早よう(1959年製作の映画)

5.0

(母親)お隣り行っちゃ駄目よ

(兄)オフコース、マダム
(弟)あいらぶゆー

笑いとペーソス。ペーソスって何だったっけか(笑)。小津作品で私が一番好きなのは絶対コレ。

四銃士(1974年製作の映画)

3.5

ブラウン管テレビにかじりついてコレを観てた私、まだチン毛すら生えてない鼻垂れ小僧だったのだ。ラクエル・ウェルチ、フェイ・ダナウェイの色気に気づく術も無かんべしや。よく見ると主人公の青年銃士ヤりチンなの>>続きを読む

三銃士(1973年製作の映画)

3.5

子供の頃、アランドロンのゾロの双璧くらいに大好きだった西洋チャンバラの決定版『三銃士』。懐かしのリチャード・チェンバレン。続けて四銃士行ってみよう。

ヘル・レイザー(1987年製作の映画)

3.5

パズルボックスを解くと、奴等がやってくる。面倒くさそうに(笑)。

氷点(1966年製作の映画)

3.5

酷い話だね。山田くん、船越さん若尾さんの座布団全部持って行きなさい。

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

3.0

悪党も保安官もましてやガンマンも登場せずイメージしてた西部劇とは全然違った。田舎の口の悪い偏屈親分の話なのだが、地元の男衆がグランドピアノを運ぶシーンで〈オオッ〉となる。確かにあの『ピアノレッスン』の>>続きを読む

ピアニスト(2001年製作の映画)

4.0

"ヤベえ"しか感想が出てこない(笑)。日本の女優にも一人いたと思うのだがおそらく『ヴァイブレータ』あたりの寺島しのぶ。でもイザベル・ユペールほど監督の意を汲み取ってそれを完璧に演じられる女優は他にはい>>続きを読む

白いドレスの女(1981年製作の映画)

3.5

ことのほか面白かった。「誤算はあなたを愛してしまったことなの」そんな幻惑的なセリフを吐いて消えて行った女の本性を知りたければ、その女の高校時代の卒アルを取り寄せるべし。何かヒントが潜んでいるはずだ。

パリの灯は遠く(1976年製作の映画)

3.5

この映画はそうだね、アラン・ドロンがジャック・ニコルソンに見える瞬間がある。ユダヤ人の弱みに付け込んで彼らの美術品を買い叩く狡猾な画商の"ミスタークライン"。因果応報とも言えるが替え玉の罠にハマってし>>続きを読む

白い巨塔(1966年製作の映画)

4.0

面白い巨塔。医者の前に一人の人間であるべきだが政治屋でありともすれば跡目狙いのヤクザに見えてしまう、そんな話。どうやっても唐沢寿明主演のドラマ版と見比べてしまうが田宮二郎、ゲスさ加減はこの本家版に軍配>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

4.5

その頃ヴィルヌーヴという人をよく知らなかったんだよなぁ。池袋のとある映画館で前の座席の見知らぬ人の後頭部でスクリーンが殆ど見えず、仕事帰りでもあったし当時寝不足というのも確かにあって諦めて爆睡して以来>>続きを読む

海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)

4.0

ロメール節炸裂ってやつですな。ポーリーヌも思ったはずだ、大人ってなんでこうも馬鹿なのだろうと。いずれキミもそうなるんだが…

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.0

オモシロいけどなぁ。砂もしたたる良い男、ティモシー・シャラメ君をもってしても特大ヒットとはいかなかったか。いかんせんそもそもが源平合戦のようなごりごりの"男メシ"な話だからね。リンチ版(1984年)よ>>続きを読む

Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.0

前半のバスん中の大立回りで私は大満足。後半は「ジョンウィック」と何ら変わらないので流し観一茂。🎵だーれのせーでもありゃしないーみんなオイラが悪いのか(🎵悲しき願い)。

アメイジング・グレイス アレサ・フランクリン(2018年製作の映画)

3.5

どっかでサイモン&ガーファンクルの『明日に架ける橋』のカバーも聴いてみ?。🎵アメイジング・グレイスもほぼほぼ原型を留めてはない。全部自分のモノ(曲)にしてしまう。それがアレサ・フランクリン。

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.5

青信号待ちのファーストキスを無料おかわりする有村架純ちゃん、エロかったね。ところで学生時代、私に花束みたいな恋が巡って来なかったのは実に惜しい、明大前の隣の永福町(京王井の頭線)のパチンコ屋に入り浸り>>続きを読む