関連作品にタル・ベーラの『ニーチェの馬』を見つけて笑ってしまったのだが同じように一周まわって面白い。決して面白い映画にしてたまるかと言わんばかりの終わり方なのだ。タル・ベーラほどはタフな映画じゃないけ>>続きを読む
舞台から遠く、最上階に設けた下等の見物席、天井桟敷(てんじょうさじき)。『タイタニック』で言えば3等船室ってところでただ、その"船底の人々"こそが世の中の真理を捉え現実を直視しまた、その現世を精一杯楽>>続きを読む
ラジオが繋げた若い二人の恋の行方。あそこでのブルーハーツの挿入歌なら『人にやさしく』、それにエンディングに『ラブレター』という選択はなかったのだろうか。ただヒロインの子、"君の膵臓を食べたい"と思わせ>>続きを読む
通学路の途中のこの東映映画の立て看板を見て得体の知れなさを感じ帰宅後母親に「牛裂き」の意味を知らされた当時小学生だった私。以来何十年も思いあぐねて遂に鑑賞。泣いてしまいたいほどの恐怖と胸くそとエログロ>>続きを読む
〈偽装結婚~死別〉を繰り返す悪に手を染めてまで祖国の恋人と一緒に暮らすことを夢見る女、ロルナ。夫婦という仮面を被りながらも真っ直ぐな目で救いを求めてくるポンコツ偽物夫クローディにいつしか情が湧き…。悪>>続きを読む
コスパが悪いんだよなぁ。見所は悪党らが陣取ってる酒場に主人公(イーストウッド)が操る列車で突っ込んで行く壮絶なアクションシーンなんだけど、そこで倒せたのがたかだか下っ端の2,3人ってのがね…。大破させ>>続きを読む
ふと『レインマン』と『グリーンマイル』を思い起こさせる好きなタイプの映画だった。クライマックスでこっちまで演じる者と一緒に頭を抱えてしまうことになるが、序盤の老犬の殺処分が伏線になってるなと心がザワつ>>続きを読む
死んで当然のヤク中だった旦那に逆ギレ祟られる美人妻の話。一人息子にまで裏切られる始末(こんな面されて→)。ダリオ・アルジェントの奥さんで女優のダリア・ニコロディがただただ七転八倒してるだけなのだが、超>>続きを読む
ダリオ・アルジェント監督デビュー作品。イタリアに滞在中のアメリカ人作家が、ある殺人未遂現場を目撃してしまったがために難事件に巻き込まれていく。この頃すでにハリウッドを意識していたのか、主人公のアメリカ>>続きを読む
浮浪者然の次元には笑ったが、カリオストロ上映前の食前酒にしては下品過ぎる味わい。まな板の鯉状態の不二子に施したこちょこちょマシーン。あれ、ポルノだろ(笑)
硬派なのか軟派なのかさっぱり?なジャン=ルイ・トランティニャン。それにしてもいろんな巨匠の作品に顔出ししてくるよね。
解釈間違ってたらご免なさいだけど、誰もが振り向くような美少女の膝さえもただただカワイイって話じゃ、フェチでもエロスでもないじゃんか。俺ブス専ってわけじゃないけど、顔面偏差値度外視して極端に"膝"だけを>>続きを読む
ジャック・ドゥミ監督作。ギャンブルで身を持ち崩す男と女の話。好みの問題でジャンヌ・モローをいい女だと一度として思ったことがない私には「好きにしろよ」という感想しか残らないが、この頃のフランスを走る車は>>続きを読む
クイズドレミファドンの司会者とかゴールデン洋画劇場の解説者じゃなく、今さらながら高島忠夫さんがれっきとした俳優だったことが窺い知れる。逆にアメリカ側俳優連中の棒読みセリフもさることながら、コングの不細>>続きを読む
カ・ン・ペ・キ
こんな面白いアニメ、私は他に知らない。大野雄二の音楽が全身に沁みる。
大量毒殺強盗事件の平沢貞通死刑囚。大好きな『海と毒薬』の熊井啓監督のメガホン。林真須美死刑囚もそうだけどなんかモヤモヤっとした人物像で、どこまで行ってもグレーとしか言いようがないのがもどかしい。その証>>続きを読む
もうそれまでは退屈で退屈でしょうがないんだけどやっぱりお岩さんが無敵モードに入ったら俄然テンション上がるね。倒錯した伊右衛門に間違えられてバッサバサ斬り殺される輩もまあ死んで当然っちゃ当然か。若山富三>>続きを読む
この道20年の盗聴師が、他人様を死に追いやってしまったのではと苦悩する話。田村正和ばりに寡黙で時に部屋で独りサックスを吹くジーン・ハックマン、渋し。ウォーターゲート事件で盗聴の是非が議論された時代だっ>>続きを読む
小国ながら戦争で中国とアメリカに勝ったベトナムをもう少し日本人はリスペクトすべきだと思うのだが、海辺と言うより深海に沈められたようなリアルな恐怖だった。ベトナムの子たちの陰と陽の表情や現実描写がかなり>>続きを読む
記念のシリーズ1作目。昔は"007は殺しの番号"って邦題だったのだけは覚えている。そんなには観てこなかったシリーズだけどこの辺のは吹替えが抜群でレトロ感というか懐かしさしかない。米ソ冷戦時代の話だけど>>続きを読む
酔って人前で真っ裸になるヤツ、80年代で絶滅してると思ってたのにまさかのだった。ホン・サンス監督、これを初っぱな観てたら2度と観ることなかったと思う。キム・ミニのお母さん役の人、『ミナリ』のお婆ちゃん>>続きを読む
普段スラーっとした女が酔っぱらうともう手がつけられない。夜の浜辺でひとり頭冷やすとしれっと元に戻るのは確かだけど。数年前『お嬢さん』というエロっエロの映画で初めて知ったキム・ミニも、こういうわりと何処>>続きを読む
ちょうどいい、何もかも。捲し立てる系の韓国映画が苦手な人にはうってつけじゃないだろうか。クレアのカメラが時としてお節介焼き過ぎる反面、結果的にハローワークの相談員のような役割を果たしていた。
ホームビデオの普及ってさ、寝っ転がってビール飲みーの、タバコ吸いーの、一時停止しーの、ティッシュ用意しーの、しこりーのって一大革命だったよね(笑)。『リング』の貞子あたりまでかな、VHS時代ってさ。
仮に潔癖症でなくてもラーメン丼に親指浸しで出されては大抵の人がギブだろう、このシーンは笑った。極度の潔癖症同士がばったり出会い恋に落ち、ところがある機を境に二人に小さなひびが入り…、そんなラブコメから>>続きを読む
主役の子頭大丈夫か、こんな汚れ仕事引き受けて。もう児童ポルノって言っていいくらい途中胸焼けがするんだけど、別に「海」関係なくて笑っちゃうんだよなぁ。山辺の女の子でも成立しちゃうわけでさ。🎵はっぴいえん>>続きを読む
女犯罪史のエロオムニバスものなんてなんか昭和風情がたまんないよね。2話目だったか阿部定本人を盗み撮りしたようにも見せてるけど、わずかにカメラ目線なのが笑えてくるし。最後の高橋お伝役の女優がべらぼうにエ>>続きを読む
おそらく昭和の東映まんがまつりのオマケ的な一本だったんだろう。池沢さとし先生とチビッ子カメラマン(子役)との棒読みセリフの応酬ドキュメント。僕はカウンタックより断然ロータスヨーロッパが好みだね。
ちょっと過去作を覗いてみるに監督タナダユキって人自身が枯れ専女子みたいなところがあるんだと思うのですよ。若い女性の主人公にバディがまあまあなオッサンって組み合わせが特徴なのかな。他ズラリと並ぶ枯れおじ>>続きを読む
もうタイトルがさ、ショッカーの怪人の名前っぽくてさ。まさかの速水亮。昭和ライダーの一人、仮面ライダーXジンケイスケだったイケメン俳優がカマキリ怪人五月みどりの白乳をこね吸いしてる。それに応戦して怪人が>>続きを読む
自由と孤独を愛する男。まんまワイやんけと言いたいところだが相変わらず華麗なるヒコーキ野郎なところはR.レッドフォード、やっぱり敵わない。アフリカに魅せられたデンマーク女のストーリーオブマイライフ。>>続きを読む
ヤバい。東映のJUNK FILMは永遠に見てられる。
好きなキャラ、王 メイ子。
村川透監督。スティーヴ・マックィーンの"ゲッタウェイ"と"ブリット"にだいぶヤられたクチなのだろう。まんまパクってるシーン結構あった。ただ石段でのカーチェイスには監督の本気と書いてマジを大いに感じた。>>続きを読む
この壮大な物語は二人の生徒の弁当箱の大きさ比べから始まっている。野球漫画以前に柔道漫画でありそれ以前にグルメ漫画なんだと再認識。鈴木則文版"秋刀魚の味"。ちなみに原作は明訓が弁慶高校に負けるところまで>>続きを読む
別れ際につく男の優しい嘘。だが相手を知り尽くしてるからこそ見抜いてしまう固い友情。アイツを一人にしないでやってくれよと、空撮で小さくなっていく男のラストシーンが胸に迫る。ロベール・アンリコ監督、『追想>>続きを読む
diskunionでたまたま見つけたトリュフォー版『奇跡の人』。ヘレン・ケラーはこの世の言葉や文字の概念に気付いてからは一気だったけど、ある意味野性で生まれ育った少年にそれを気付かせるのはもっと奇跡な>>続きを読む