ガリガリ亭カリカリさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ガリガリ亭カリカリ

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愛のコリーダ(1976年製作の映画)

3.4

観たことなくて新文芸坐でフィルム上映を観たような(2013年頃だったかな?反戦・社会派名画特集みたいなやつ)。
スゲェ映画なんだろうと過度に期待していたのも相応しくなかったが、公開当時のようなセンセー
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

5.0

人生ベスト。星10。あまり最近の邦画がオールタイムベストに入らない自分なんだが、この世の邦画でいちばん好きかもしれない。自分にとってかけがえのない大切な映画すぎた。
心の未だ揺れ動いたことがない場所で
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崖の上のポニョ(2008年製作の映画)

4.5

劇場で観た時は、なんちゅー展開の映画だ……と困惑が勝ってしまい咀嚼できていなかったが、コロナ療養中に見直したら神映画すぎた。ずっと最高。

クライマックスがクライマックスの位置に配置されていない歪つさ
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

5.0

ついに催された卒業式なのに、結局5回も映画館へ観に行ってしまい、卒業式に何度も参加するキモいOBみたいになってしまった……その後の打ち上げにも参加して「いやあ〜やっぱりエヴァって俺たちの青春だったねぇ>>続きを読む

モテキ(2011年製作の映画)

2.5

鑑賞当時は「サブカルが死んだ……」とそれなりに落胆しつつ、女優陣の好演に楽しんだ箇所もあったが、結局時代が経つにつれて古びてしまった映画。イヤーな倫理観が通底し続けていると感じる。

失恋した麻生久美
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.8

バカっぽいことはなるべくやりません!と頑張っていた前作から転じて、今回はバカっぽいことしかやりません!とベクトルを思い切り振り切っていて、それは全く予想していなかったことだったのでそのコンセプト自体が>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.5

池袋グラシネのIMAXレーザーGTで観た時は「すわ、令和のストームライダーじゃんコレ!」と映像圧・音圧に全身が震えて超絶面白かった。星10。
155分あったのに体感100分くらいだったのも謎。

海外
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キャプテンEO(1986年製作の映画)

5.0

スター・ウォーズに出てくるマックス・レボみたいな象のフーターくんがドジすぎて可愛い(食いしん坊で地図を食べてしまう)。

逆光の女王様シルエットからの切り返し、マイコーの超絶スマイルのヨリが最高。
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永遠の0(2013年製作の映画)

1.5

結局は戦後民主主義の映画でしかない。
開始20分くらいの真珠湾攻撃がヘボすぎて、『パール・ハーバー』を超えてやるぞという気概が1ミリもない描写に寝よかな……ってなって、5分後にミッドウェイ海戦が始まっ
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ふたりのヌーヴェルヴァーグ ゴダールとトリュフォー(2010年製作の映画)

4.6

ゴダールめんどくさ!自重しろ!

先にトリュフォーがカンヌに行っちゃって、ゴダールがシネフィル仲間に「俺は文無しだしめちゃくちゃ焦ってるし、ってか俺だって映画撮りたいし、しかもトリュフォーの野郎俺のこ
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インデペンデンス・デイ(1996年製作の映画)

4.0

宇宙人を拳でブン殴るウィル・スミスがいちばん面白い。所謂アメリカ万歳な底抜けハリボテブロックバスター映画なんだけど、都市壊滅の特撮なんかは幼少期からの刷り込みもあり、どうしてもサイコー。半ば事務的に犬>>続きを読む

ソロモンの偽証 後篇・裁判(2015年製作の映画)

3.9

前編がすごすぎて、後編は間延びした台詞劇になっちゃった感。前編のフックが強すぎたというのもあり、なんとも収まりの悪いヒューマニズム劇が展開されてしまうけど、流石に校長のくだりで泣いた。
前編で異彩を放
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ソロモンの偽証 前篇・事件(2015年製作の映画)

4.8

『告白』に対する映画屋からのカウンターパンチで超面白い。宮部みゆきが執筆に9年掛かった大作をじっくり丁寧に構築しているのが誠実。中学生たちの"嘘"の演技もすごいし、出てくる大人たちそれぞれにも嘘がない>>続きを読む

ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)

4.9

超怖い〜。物語が気になる、知りたい、見たい、そう思いながらこの映画を観ている観客を奈落に突き落とす。
人間の好奇心に焦点を当てたホラー映画というのが今尚新しい。
知らない方が幸せなこともあるとか、この
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ミンナのウタ(2023年製作の映画)

5.0

手数の多さにニッコニコ。マキタスポーツがかぐや姫の怪談を話し始めたところでガッツポーズした。

テーブルの下からの視点だとサナちゃんが見えるシーン上手い。

『シロメ』好きなので、早見あかりがクライマ
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地獄(1999年製作の映画)

4.8

ホラー映画の究極って感じ。ホラー映画以外の何でもない俗悪で悪趣味な視点が鬼素晴らしい。
ホラー映画というのは、こういうことをするためにある。それ以上でも以下でもない感覚。蔑視や偏見を越えた地点で、ホラ
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ジョン・カーター(2012年製作の映画)

4.5

宇宙犬のウーラちゃんが死ぬほど可愛い。

『ジョン・カーター』を馬鹿にするやつとはSFの話はしない!!!

僕のワンダフル・ライフ(2017年製作の映画)

4.8

全犬好き催涙映画。犬を飼っている/飼ったことがある人なら漏れなく感涙必至シークエンスの連続だが、本質的には「これから犬を飼う人」が観るべき作品。または、ペットロスで苦しんでいる人に向けたメッセージとし>>続きを読む

ピストルオペラ(2001年製作の映画)

5.0

オールタイムベスト。この世の映像表現、全部セージュンの遺作でやり尽くされてる……

魚座どうし(2020年製作の映画)

4.6

庭に向かってお皿を投げまくる母親、園児に対して信じられないくらいゴン詰めする保育士、子どもの訪問勧誘に対して絶対に帰そうとしないアパートの住人(「じゃあ部屋入れよ」「俺のこと救ってくれるのか、救ってく>>続きを読む

名探偵コナン から紅の恋歌(2017年製作の映画)

3.0

「和葉、その手ェ離したら……殺すで」のところで劇場で悲鳴があがってた。

転々(2007年製作の映画)

4.7

自分にとって三木聡は特に興味のない作家なんだけど、『熱海の捜査官』とコレは本当に素晴らしい。
ほとんどジャームッシュ的ともいえるロードムービー。

フード演出がかなり良くて、家族団欒のイメージとしての
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グリード(1924年製作の映画)

5.0

オールタイムベスト。ガチの狂気の映画っちゅーのはコレ以外に見当もつかない。欲望も人間も映画も人生も果てしなさすぎて全てがおそろしくなる。

歯医者のコミュ障が患者の女性の口の中を見てる内に好きになっち
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フォーエヴァー・モーツアルト(1996年製作の映画)

4.8

「物語を探す36人の登場人物」
多いな!

砂浜で行われる撮影。女優の「oui」と監督の「non」の応酬。テイク608の反復。やってられるかいとスタッフが次々と去っていき、女優がついにぶっ倒れて発した
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2000人の狂人/マニアック2000(1964年製作の映画)

5.0

たぶん世界一陽気な幽霊スプラッター映画。
樽の中に人を入れて、外側から無数の釘を打って、坂から樽をゴロゴロ転がしてイェーイ!となるシーンとか、ぶら下がった巨大な岩の下に人が縛り付けられて、的にボールが
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悪の教典(2012年製作の映画)

4.6

アバンタイトルも素晴らしいのだけど、アバン・アバンタイトルとでも言おうか、東宝マークが終わって真っ暗闇がしばらく続く中で『メッキー・メッサーのモリタート』が鳴り響く時間で流石三池!となった。
劇場の闇
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ファントム・オブ・パラダイス(1974年製作の映画)

5.0

オールタイムベスト。生涯最も好きな映画。あらゆるドラマ、あらゆるテクニック、あらゆるジャンル、あらゆる音楽が詰まった悲哀のフィルム。
何も残さずに凡庸に生きるなら、何かを残すため燃え尽きようぜスピリッ
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愛しのアイリーン(2018年製作の映画)

4.6

吉田恵輔は『ヒメアノ〜ル』以降どんどん苦手になっているのだけど、これだけはとんでもなく好き。滑稽で哀しくて愛おしい。謎の涙が出た。

そうそう、アイリーンって現実にいたらまさにこうだよね!という説得力
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アルジェの戦い(1966年製作の映画)

4.5

ポンテコルヴォが前作『ゼロ地帯』への批判(スーザン・ストラスバーグが有刺鉄線に絡まって死ぬシーン、ホロコーストにおける死を美として表現してはならないbyリヴェット)を受けて完全ドキュメンタリー形式で撮>>続きを読む

溶解人間(1977年製作の映画)

4.3

首チョンパされた首が川に落ちて、どんぶらこと流されていく様子をただただカメラが追いかけ続けて、シーンが変わっても、まだ川を流れ続ける首を撮っていて、最終的に首が滝から落っこちるというストーリーと全く関>>続きを読む

小さな悪の華(1970年製作の映画)

4.5

悪いことをしまくるぞ!えいえいおー!映画。
少女の生活範囲内で可能な悪徳の限りを尽くして1ミリも反省しない度強がもはやアッパレ。
炎上ラスト超最高。あれどうやって撮ったんだ??

悪人(2010年製作の映画)

3.0

車のヘッドライトから始まり、灯台の光を目指して終わるという"光"の映画として観るとそんなに間違っていない。自首しろよ!と思ったけど……。

車から投げ出されガードレールに顔面激突させる満島ひかり、突然
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ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

5.0

既存のコードにアゲインストする革命映画。「嫌なことを言うやつは、もっと嫌なやつであってくれ」に共感しつつ、そんな自分はその"嫌なやつ"ではないのか?とも突き付けてくる。

麦戸(駒井蓮)というヒロイン
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アルマゲドン(1998年製作の映画)

4.5

動物ビスケット使用イチャコラシーン最高。「こっちに行けば山、こっちに行けばジャングルがある」
美しい下ネタ!
ブルース・ウィリスが一瞬見る娘リヴ・タイラーの走馬灯演出がめっちゃマイケル・ベイって感じ。

博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

5.0

個人的には『アイズ・ワイド・シャット』大好き人間だけど、キューブリックで一番面白いのはコレ。戦争とセックスを接続した悪夢的コメディ大傑作。

ロリータ(1962年製作の映画)

5.0

個人的には『アイズ・ワイド・シャット』大好き人間だけど、キューブリックのベストはコレ。大傑作。クレア・キルティを演じたピーター・セラーズが最高。