ラマさんさんの映画レビュー・感想・評価

ラマさん

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銀河ヒッチハイク・ガイド(2005年製作の映画)

4.1

コメディの風をしたお道化の効いたいい話だった。ドン・キホーテと違って人間のありのままを描く姿勢でおどけてはいないけどもsf という真反対の方法から試みる作品というのも悪くない。映画でこういうふうでここ>>続きを読む

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.0

ギャグセン高いし音楽もここぞというときに入るから映画にのめり込まされた。実質暴力。キャラクターがかなり特徴的なコミカルな顔立ちしてるように見えて来る、最近のアニメ映画とは感覚が違うくって新鮮だったー。>>続きを読む

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

3.6

何も考えずに見れると思ったけどふつうに疲れた。アクションと世界観がかっこいいのなんのって、パンクな宗教団体とか何食ってたら思いつくんだ。あれほどのアクションを作れた制作陣も俳優も素晴らしい働きだと思う>>続きを読む

オテサーネク 妄想の子供(2000年製作の映画)

3.9

思わず見入ってしまった…童話由来のストーリーでそれに監督なりの考えや表現が織り込まれていて面白かった。なんだろう、激キモいし不快で登場人物が感情移入出来ないからイライラするしクソだけども悔しいかな、先>>続きを読む

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.5

珍しく俳優から見つけた作品ではある。ミケルセンの才能がすごい。かっこよすぎやろ。許せん。照明とかも多彩な空気感を伝えるのに長けていたし影の使い方がいいと思った。話が多少展開が読めてそういう意味では楽し>>続きを読む

ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

3.7

話は途中まで凄くベタに感じたけど最終的にはきれいに収まっていると思うし全然ベタにならなかった。意外と好きかも知らん。なんだろう、伏線回収したのが好きだったのかな…
説明を全て動作でなく写真で表現するな
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スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

3.7

アクションが派手でいい、器用な殺陣があるわけではないけど各々が自分の得意を活かして戦うのにはロマンを感じる。カット数がエグいくらい多くて全体的に暗い背景に光を見せるようなシーンが多かったのはあくまで悪>>続きを読む

雨月物語(1953年製作の映画)

4.5

古典から元ネタ取ってきてる分話がいいのは当然ではあるけども、現代にも通じるような話になっていたし何よりはっきりした起承転結になっていて、時代を問わず一貫して通じる美しさがあると思った。溝口健二作品は多>>続きを読む

不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)

4.2

一部にカルト的人気を誇る映画として、見る前から画作りがレベル高いとは思ってたけども、やっぱり面白かった…未知の国に行く冒険譚として面白かった。現代社会の風刺はそれ自身としてメッセージ性を持つだけでなく>>続きを読む

JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.0

ストップモーション怪作多くないか???
まじでハズレ引かないんだけどなんで?設定も面白いし奇妙さとポップな感じがうまく合わさって不思議な世界観に仕上がってる。分量1人が作っている分独特な作品で統一感出
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犬王(2021年製作の映画)

3.8

ライブシーンが殆どでストーリーテリング薄めな話だけどもこの独特の映像表現は唯一無二の世界だと思う。サイケっぽいというかクレイジーというか。二人の生い立ちだったり時代設定と巧妙に組み合わせて、しかも能楽>>続きを読む

戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

3.8

坂本龍一の音楽がとても合う映画ではあった。カメラワークがすごいダイナミックで多分手でカメラ移動させてる気がする。それ故の迫力というか真に迫る感じがアツい。
役者おもろすぎ。やっぱしボウイはかっこいい。
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カクレンボ(2005年製作の映画)

3.6

おもろいけど内容はないよう。ストーリーもちゃんと考えようと思ったら黒史郎の他の小説読んで見たいところ。各絵のセンスはヤバい。九龍城砦の美しさってあわせ鏡の奥ゆかしさみたいな繰り返しの空間的な深みな気が>>続きを読む

黒いオルフェ(1959年製作の映画)

4.2

ため息が出るくらい儚く美しい話だった。
神話ベースなんだね、内容はほぼ変わらないけどもラストがオルフェウスと違って人だったからそのまま死んでしまうのがなんともまぁ皮肉な話だと思う。それに対し序盤はサン
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羅生門(1950年製作の映画)

4.0

最初の三人の見え方の相違を流した部分も羅生門原作と違う救いのあるオチも好き。 強いて言えば前後で内容に若干ズレがある気がする。前半はとことん人間が都合よく世界を見るものだって流れだったのが後半は言い訳>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.5

父親役の演者すごい。本作品は手話が一つの大きな特徴になっていた訳だけども、あれほど日常会話のように自然にキャラを表現しながら手話の演技をするというのは至難だと思う。使い慣れている人のスピード感や少しモ>>続きを読む

ビリーバーズ(2022年製作の映画)

3.9

そもそも原作のストーリーが良すぎる。山本直樹原作の漫画を見たことはないけどこれはストーリーが圧倒的でかっこいいのなんの。映画としての出来は原作の良さを失わずに忠実に映画化したって具合ではある。血の演出>>続きを読む

かもめ食堂(2005年製作の映画)

3.9

各々の理由でヘルシンキへ来た三人の日本人が食堂を経営し人気のない食堂を満席にする話。個人的にはせっかくフィンランドが舞台なのにフィンランド人の内面があまり描かれないのが残念には思う。原作にはもっと詳し>>続きを読む

スタージル・シンプソン: SOUND & FURY(2019年製作の映画)

3.9

マイケル・アリアスの他の作品を辿って見つけた作品。結果としてはアリアス今回全然cg 作ってなかったけどなんとも言えない奥深さがあって割と好き。
構想としてはスタージル・シンプソン楽曲を本人の大まかな希
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翔んで埼玉(2018年製作の映画)

3.5

埼玉県民曰く県民は大抵見てるとのことです。終始アホ笑ってた。原作漫画の方を見たことがないんだけどNACK5からストーリー流れてくるのまじ?なかなか面白い語り口で好きなんだけど多分原作違う気がするよね。>>続きを読む

チャーリーとチョコレート工場(2005年製作の映画)

4.3

いやもうすごい好き子供に見せたい。cg ?もしくはcgじゃないかもしれないけどあんなん作れるのすごいし原作の良さを監督がしっかり表現できていて、ていうかティム・バートンがこれを作ったってことがもうすご>>続きを読む

サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

3.4

誰の中にもある存在しない懐かしい記憶を思い出させてくれるような映画だった。なんかすごい作者の原体験ぽい気がした。これ自体はだいぶ子供の目線で描かれてるし子供も楽しめるけど明らかに子供向けじゃない。大人>>続きを読む

トスカーナの贋作(2010年製作の映画)

4.2

最初関係性が定まらないとこから進むにつれ明かされていく関係性、意識の流れが感じられる魅力的な会話と洗練されたドライな美しさを持つ監督特有の絵が上手に一つの作品に纏め上げられていて格好いいの一言につきま>>続きを読む

銀河鉄道の夜(1985年製作の映画)

3.9

宮沢賢治を原作にアニメを作ろうとはまたチャレンジャーな…
出来映えはすごくいいと思う。というか何がしたかったのかはすごくよく分かる。正直内面の描写がアニメーションでは全然原作に足りてない(そもそもそこ
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(2021年製作の映画)

4.0

オオカミの家と同時視聴。生首の感じがアリアスターだなぁ…残酷なモチーフに無邪気な少女を合わせるヤバさは健在。途中逆再生みたいなシーンあって実は全体は逆再生だった…?って考えてしまった。相手の復活で婚姻>>続きを読む

オオカミの家(2018年製作の映画)

3.6

立体的な絵と平面的な絵が混じってその絵柄の独特さも相まって不安を感じる絵だった。多分物語は創作な気がするな。不思議の国のアリスみたいな童話みたいで不和がいたるところにあるよくできた脚本だと思う。結局コ>>続きを読む

映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ(2022年製作の映画)

3.8

いや、アニメ版見てないと流石に楽しめないですこれは。内容はそんな変わらんけどアニメ版がかなり洗練されてたから…。映画にして少し無理がある気はするけど全く同じの焼き直しって訳でもなく普通に味を残しながら>>続きを読む

テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

3.8

ロードムービー好きだしその魅力がめちゃくちゃ出てて素晴らしいと思った。

太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

4.1

凄いな、え。えええ…
原爆という代表的な「力」は世俗からかなり離れた話だから一般に扱いづらいんだよな。原爆じゃなくてただの爆弾だとしても中盤はほとんど変わらない。いやでもあの滑稽で怪しい感じはただの爆
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暴力教室(1955年製作の映画)

3.6

少年の更生の過程がだいぶ理想的じゃないかとは思う。金八先生とかGTOみたいな系統の大本だったりするのかな。かなり教師側の人間性を感じるいい脚本だと思う。過剰なまでにスモークを焚いた演出はニューヨークの>>続きを読む

ゴダールの決別(1993年製作の映画)

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一周目
全く分からんかった、いや眠かったとかもあるけど流石に悔しい。うすーくヒントもらって明日見直すわ。がああああ。初見の感想って大事だと思うんだよね、うん。神がえらく俗っぽい描かれ方をしてるのが新鮮
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七人の侍(1954年製作の映画)

4.0

60年代の邦画にここまで各シーンが美しく描かれた映画が作られたのかと驚愕した。構図に迫力があって役者にユーモアと武士道精神のあふれる映画だと思う。アドリブでやってるんかと思うほど戦闘描写が込み入ってて>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

3.9

かなりいい。まず脚本が原作無しでこのレベルの脚本書いてて流石に怪物すぎる。なんで家族ものでこんな家族を想像できるんだ、是枝さんぱねぇっす。安藤サクラこういう役どころ演じるのうまい。是枝監督のこの独特の>>続きを読む

モーターサイクル・ダイアリーズ(2004年製作の映画)

3.5

全体的にとても良かった~序盤の暫くのところは原作の映像化しただけになってしまってテンポ悪かったけど終盤のストーリーはずっとよかった。コレが実話っていうといや凄いなと思う。音楽もテーマにそって南アメリカ>>続きを読む

アウトレイジ(2010年製作の映画)

3.4

役者が全員豪華すぎて息を呑む展開の連続。
ギャング映画特有の刺激的なアクションと圧倒的暴力が魅せ場。銃撃シーンって割と絵は地味なのに派手にスタイルよく見えるのなんでなんやろな。ストーリーは特別複雑では
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