料理や食がテーマの映画ってやっぱりイイ。
食べるって、生きている人間にとってはいつの時代も欠かせないもの。
美味しい料理が映画を通して幸せを運んでくれる。
ロバート・レッドフォード監督作品。
渋い。
渋いが良い。
正義とは何なのか。
何が正しくて何が間違っているのか。
そう問われている気がした。
突如現れたもうひとつの地球。
それが常に視界に入る世界で、日常が描かれていく。
罪を犯した主人公にとってその日常はただ辛いものでしかないのか。
心の奥底で救済を求める彼女に“第2の地球”がどう関わって>>続きを読む
スパイク・ジョーンズの映像世界。
近未来的な設定と相まってその芸術性を高めている。
恋した相手が生身の身体を持っていなかっただけ。
空間全体に愛が漂う、そんな作品。
映画史に残る出会いの瞬間を観る。
運命の人とは、運命の愛とは何なのか。
思うにそれは結婚の相手、生涯を共に過ごす相手のことだけを言うのではない。
出会った瞬間に身体を貫く衝撃、身を焦がすような熱く激し>>続きを読む
好きか嫌いか、認められるか認められないか。
この作品ほどラストについての議論が交わされる映画も珍しい。
ゆえにその結末ばかりに集中しがちだが、そこに向かうまでに浮き彫りになる人間の本性に嫌気がさす。
この映画を初めて観た時の衝撃。
目を背けたくなる不快感。
しかし観ずにはいられないその吸引力。
人は絶望と恐怖の只中に理不尽に放り込まれてもなお、希望を胸に前を向くことができるかー。
人はいくつになっても恋をしていたいもの。
確かに年を重ねてもそういられたら素晴らしい。
『最後の初恋』という矛盾を含む邦題は意味深でちょっとイイ。
原作は『きみに読む物語』などのニコラス・スパークス。>>続きを読む
ロケーションと音楽だけでも楽しめる作品。
そこに観やすいストーリーが乗っかってまさにハズレなし。
爽やかな風が心地よく吹きぬけるような、そんな感覚を味わえます。
アマンダ・セイフライドの魅力も◎。
人はいつも愛に飢え愛を求めているものなのか。
はたしてそれは男女間で相違があるものなのか。
少なくともそれは彼女の中でははっきりしていた。
人を愛するのにそれほど明確な理由などないのかもしれない。
き>>続きを読む
恋は障害があるほど燃えるもの。
その恋が愛に変わるとき、はたして同じことを同じ気持ちで言えるだろうか。
ただもどかしく、ただやるせないのではないか。
それはもはや一種の悩ましい病だ。
そこに希望を、光>>続きを読む
オリジナルの『ぼくのエリ 200歳の少女』も素晴らしいが、こちらも納得の出来。
少女の持つ寂しさと儚さの説得力では劣るが、それはクロエのかわいさゆえか。
多少の毛色の違いはあれど、これだけの作品だと複>>続きを読む
タイトルとガス・ヴァン・サントに惹かれて観た作品。
死に近しいものたちの愛と心に宿る“想い”の物語。
日本の特攻の清らかで美しい一面が、さりげない敬意を持って描かれている。
主人公の友人ヒロシを演じた>>続きを読む
ヴァンパイアとは、美しいもの。
この作品においてもそれは変わらない。
変わらないどころか、ジム・ジャームッシュの美的センスと独特の世界観が相まって、主演二人の儚くどこか危うい美しさに拍車をかけている。>>続きを読む
突然現れたその男がどんな罪を犯していようと、母と子には関係なかった。
いや、関係なかったわけではない、さほど重要な問題ではなかった、やがて芽生えた真実の愛の前では。
涙が止まらないのではなく、胸にこみ>>続きを読む
タイトルのとおり、カニバリズムのお話。
この作品がなぜラブストーリーに分類されているのかは、観ていただければ分かるはず。
冒頭の車中から獲物を物色しているシーンに、主人公の狂気と危うさが凝縮されていま>>続きを読む
本当の愛ってなんだろう。
人が人を愛する理由ってなんだろう。
人が人を嫌う理由ってなんだろう。
特異な設定ではあれど、幼い二人に本当の愛を知る。
男ってどうしてこんなにも女に振り回されるのだろう。
女ってどうしてこんなにも男を振り回すのだろう。
同じ人間とはいえ、やっぱり男と女は違う生き物なんだな。
運命の人と信じた人を、運命の人にすること。
本作の主人公のように特別な能力がなくても、その想い、成し遂げようとする意志がホンモノであれば、それは可能なのかもしれない。
SF要素があるファンタジーラブロ>>続きを読む
明かされるレクター博士の過去。
ハンニバル・レクターを形成するものの、その一端に触れる。
映画史に残る名キャラクターの過去を演じる重圧をものともしない名演を魅せたギャスパー・ウリエルがレクター博士のイ>>続きを読む
ハンニバル・レクターがクラリスに出会う以前ー。
その犯行を唯一防いだFBI捜査官ウィル・グレアム。
演じるエドワード・ノートンと、お馴染みのレクター博士アンソニー・ホプキンスの邂逅。
その後に絡む新た>>続きを読む
正義とは何かという普遍的なテーマをこの作品は真っ向から問いかける。
反感を買うかもしれないが、もし僕自身がジョディ・フォスター演じる主人公と同じ目に遭ったら、僕も彼女と同じことをするだろう。
自分の信>>続きを読む
集団ロシアンルーレットを描いた『13 ザメッティ』を監督自らリメイク。
設定は良いものの、波がない展開はちょっと残念。
オリジナルと見比べて楽しむか、やけに豪華なキャストで楽しむか。
ロビン・ウィリアムズが怖い!
日常の中に潜む狂気を圧倒的なリアリティを持って体現。
でも怖いだけじゃない。
どんな人もいろんな感情を持ち、いろんな面があるものですよね。
23の謎。
その謎解きの要素はもちろん必要で良いが、特筆すべきは徹底した映像の雰囲気。
内容にぴったりの映像作りは大事。
真面目なジム・キャリーもぜひ観ていただきたい。
良い俳優さんです。
逞しいメリル・ストリープと悪いケヴィン・ベーコンの闘い!
『激流』というタイトルにふさわしい傑作サスペンス。
ベーコンの顔がわるいわるい(笑)。
ラブコメの女王メグ・ライアンが唇を整形してまで挑んだエロティック・サスペンス。
これを彼女の新境地と見るか否か。
個人的には肝心のサスペンスとしての内容がいまひとつ。
『完全犯罪クラブ』というタイトルだけでも惹かれるが、サンドラ・ブロックがイイ。
ラブコメの彼女も素敵だが、闇を抱えた人間もしっかり演じられるとは。
若き日のライアン・ゴズリングにも注目の一作。
スケールの大きさとロケーションの素晴らしさで観る映画。
加えてアジアスターの豪華共演で、どっちつかずのストーリーをカバーできるか。
ニコール・キッドマンやヴァンサン・カッセルなどの一流俳優が出ているにも関わらず、何だろうこのB級感は(笑)。
謎の美女というミステリー要素もちゃんとあるのに、何故か笑って楽しめる案外好きな作品。
パッケージがある意味、この映画の最高到達点(笑)。
それだけで観ても良し、デミ・ムーアの色気と怖さ、ハマり過ぎてるマイケル・ダグラスの名演を楽しむも良し。
序盤以降、急に現実を見せられた気がしてただた>>続きを読む
密室劇の素晴らしさ、ここに極まれり。
二転三転する展開に魅せられ続ける、非常に完成度の高いミステリーの傑作。
バットマンの執事(マイケル・ケイン)とスーパーマン(クリストファー・リーブ)の共演も見もの>>続きを読む
取っ掛かりは良いが、箱を開けてみれば極めて凡庸なサスペンス。
一夜を共にした相手が次々と殺される設定に過度な期待はせず、サスペンスを軽く楽しみたいときにおすすめ。
集団でロシアンルーレットを行うという設定には心惹かれるが、個人的にはいまいち盛り上がりに欠けるか。
タイトルのザメッティが気になる方は調べてみてください。
意外と単純な意味です。
あえてのモノクロの効>>続きを読む
初見ではこの作品の持つ魅力の全てを理解することは難しい。
いや、観客に想像の余地や楽しみを与えている時点でいくつかの解釈が存在し、理解するものではないのかもしれない。
結末が全てではなく、それを知って>>続きを読む
ハンニバル・レクターシリーズの中では一番最初に映像化された作品であり、時系列でも最初の作品。(ライジングを除いては)
アンソニー・ホプキンスのレクター博士は観られないが、監督がマイケル・マンなだけあっ>>続きを読む