諸星だりあさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

5.0

新劇場版第三弾。

前作から三年を経ての公開だが、この間に
3.11があった事が作品にも少なからず
影響している。
とにかく想像も出来ない展開に、劇中の
シンジと同じく観客も戸惑うばかり。
「破」のよ
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

5.0

新劇場版第二幕。

ここから新展開の応酬になり、旧作中盤の
面影は残るもののもはや別物になる。
個人的には劇場で最も繰り返し観た作品で
あり、今後更新される可能性は完結編たる
シンエヴァにしか無いと思
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年製作の映画)

5.0

リビルドと銘打たれたエヴァ新劇場版。

旧作の六話までを再構築した内容だが、
僅かに異なる描写が様々な憶測を呼ぶ
未だ未完の第1章である。

思い出を上げればキリがないが、
とにかく我が聖典なので問答
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ストリートファイター II MOVIES STREET FIGHTER!!(1994年製作の映画)

4.0

ストⅡのアニメ映画。

これも実写版と同じく展開に稚拙さはある
ものの、ゲーマーとしては映画館で動く
キャラが見られただけで有意義だった。
格闘シーンはあえて派手なSEを排除し
リアリティを追求してい
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ストリートファイター(1994年製作の映画)

3.2

格闘ゲームブーム全盛期を象徴する
実写映画。

なまじ映画知識がついた今観るとB級と
C級の境にあるような陳腐さが目に付くが
原作ゲームのファンとしてはその陳腐さも
含め楽しめたのは事実である。

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ターミネーター3(2003年製作の映画)

3.3

ジョンが成長し、戦争が起きなかった
未来だが…の物語。

見所は女性ターミネーター、T-Xの
機械的なムーブだろうか。
ジョンの顔つきが次第に凛々しくなって
いくところは熱いが、それは同時に
戦争の指
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スパイキッズ3-D:ゲームオーバー(2003年製作の映画)

3.0

ゲームの中での話になったが、それより
見所は初めて悪役をやったらしい
スタローンであろう。

何気に笑ったのは
「なんでどのゲームにも溶岩があるんだろ」
という素朴な疑問。

エンドロール、4年前のオ
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天国からのエール(2011年製作の映画)

3.5

俗に言う難病もの。

沖縄を舞台にした、バンド少年たちと
教師の交流を描く。
頭高のアクセントが多い方言が慣れるまで
耳につくが、地元民でなければナチュラル
に聞こえるので、「上手い」のであろう。
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凶気の桜(2002年製作の映画)

2.7

窪塚洋介がこれを機に道を逸れた、と
言われている問題作。

キーワードはイデオロギー?
全体的に主張がボヤけていて、後半
ヤクザに使われるまで話が動かない。
「GO」と比較すると、退屈な作品。

ゼロ・ダーク・サーティ(2012年製作の映画)

3.8

9.11から始まる実録映画。

拷問シーンのリアリティ、
「I Dont know」が耳に残る。
ある意味グリーン・ゾーンの続編的
趣きを持つ政治ドラマでもある。

かくして、「ジェロニモ」は確保され
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手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく(2011年製作の映画)

2.5

X JAPAN主題歌に惹かれて鑑賞した
ものの、イマイチな作品だった。

古代インド闘技場のリアルや、
シッダールタの
「愛して何が悪いんです!?」など
胸に響く言葉もあったが、身分制度の
生々しさが
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カンフーハッスル(2004年製作の映画)

3.4

主人公が俺は悪になる!と言ってしまう
破天荒さ、カンフー映画の迫力と
コミカルさは兼ね添えている。

「強いほど責任は増す」

これは良い台詞だった。

美少女戦士セーラームーンSuperS外伝 スペシャルプレゼント 亜美ちゃんの初恋(1995年製作の映画)

3.7

super S劇場版と同時上映の短編。

マーキュリーこと亜美ちゃん、意外と
暴走しがちで面食いなところがあり
面白い。
ただ「数理くるめ」という名前オチは
あまりにも強引ではないか(笑)。

オール・ザ・キングスメン(1949年製作の映画)

3.3

アカデミー賞に輝く、政治ドラマ。

印象的なのは
「善意は悪から生まれる、悪がなければ
存在しない」というワード。
主人公転落型とでもいうべきストーリー。

このタイプが好きな人には良い作品
だと思う
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しあわせの隠れ場所(2009年製作の映画)

4.0

人種差別がテーマのノンフィクション。
原題はブラインドサイド、見えにくい
場所、という意味らしい。

意志の強いお母さん、リー・アンが素敵。
マイケルと同じ立場にはなくとも、彼には
誰もが共感出来るの
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美少女戦士セーラームーンSuperS セーラー9戦士集結! ブラック・ドリーム・ホールの奇跡(1995年製作の映画)

3.7

3時の妖精、という子供向けストーリーで
ありながら、母娘のコミュニケーション
など見所は大人の心にも響く。

改めて思うが、三石琴乃さんと荒木香恵
さんは声が似ている。
TVでのピンチヒッターが縁だっ
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ターミネーター2(1991年製作の映画)

4.8

SFアクションの傑作。
前作では敵であったT-800が今度は
ジョンを守る為にT-1000と熾烈な戦いを
繰り広げる。

リンダ・ハミルトンのサラへの思いが
見える迫真の演技から始まり、ロバート
パト
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草原の椅子(2013年製作の映画)

3.6

「父親」の話。
小池栄子女史のクズ母怪演が印象深い。
西村さんの訛りは情けなさと風格が
混在している。

遠間が親になっていき、圭輔の言葉が
増えていき、互いの人生が変わっていく。
親がろくでなしでも
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劇場版 ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!(2015年製作の映画)

3.6

「ウルトラ銀河伝説」にも通ずる
アクション映画。

女性陣の生身アクションが見所。
客演ウルトラマン達が各階で宿敵と戦って
いく少年漫画的展開も熱い。
マックスの敵がスラン星人なのは、
残っていた着ぐ
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イヴの総て(1950年製作の映画)

4.0

一言で言えば「女の怖さ」が主題の
物語。

演劇界からの痛烈なハリウッド批判も
ありつつ、煌びやかな世界の切磋琢磨が
描かれる。
しかしこの映画、主役はイヴではなく
マーゴではなかろうか。

青い山脈(1963年製作の映画)

3.1

3度目の映画化。
時代ごとにアレンジされているそうだが、
元々のテーマである貞操観念にもう
違和感があるので、果たしてこれは
どうなのだろうか。

平手打ちで仲直り、殴らせて帳消しは
エヴァにもあった
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雀魔アカギ(1997年製作の映画)

2.8

何故かこの二作目しか観る機会がないの
だが、VHS、配信でと繰り返し視聴して
いる。

柏原崇のアカギはなかなかオーラがあり、
個人的に寺田農さんの安岡刑事は原作より
好きである。
不満としては、浦部
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スパイキッズ2 失われた夢の島(2002年製作の映画)

3.6

SFコメディアクションの二作目。

父親同士の、相打ちばかりのマヌケな
格闘が面白かった。
それでもグレゴリオは新局長になれたの
だから、いいエンドだと思う。

力の抜けきったエンドロールのNGシーン
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雨あがる(1999年製作の映画)

3.8

黒澤明監督の遺稿の映画化。
チャンバラありの時代劇だが、活劇と
いうよりは人間ドラマ。
晩年の黒澤作品に色濃いメッセージ性が
やはり表面に出ている。

「刀は人を斬るものではない、
己の弱い心を斬るも
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ドラゴン/ブルース・リー物語(1993年製作の映画)

3.0

伝説のカンフースター、ブルースの
実録的映画。

全体を通して感じるのが「東洋人差別」と
いうテーマであろうか。
「無知な人間が、自分の無知を迷信と
呼ぶ。悪魔とは自分の恐怖」
ブルースについては自身
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バトル・ロワイアル II〜鎮魂歌(レクイエム)〜(2003年製作の映画)

1.9

これほど前作との落差が激しい続編が
あるだろうか。
事情で制作が困難を極めた事は承知だが、
方向性もキャラの発言もここまでブレて
いると他の問題を勘ぐりたくなる。
結局、これは反乱軍的藤原竜也(役名失
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美少女戦士セーラームーンS かぐや姫の恋人(1994年製作の映画)

3.6

メインはルナである。
外伝的エピソードの見本ともいうべき
サブキャラが立つ物語。

個人的に三石さんの声色の幅の広さを
実感できた作品という印象。
「苦しいから、生きてるって感じるの」
うさぎの名言の
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探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点(2013年製作の映画)

2.9

とにかく犯人のゲスさが記憶に残って
いる。
「世の中には自分の人生がつまんなくて
隠れて他人を叩く奴がいるんだ」
5年前の映画ではあるが、この社会風刺は
現在にも依然通じるものである。

最新作の3は
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スパイキッズ(2001年製作の映画)

3.5

子供達が親に倣ってスパイの世界に
飛び込む、SFコメディ。
カルメンの「パパ達がスパイのわけない、
そんなに格好良くない!」に吹き出して
しまった。

最終的には家族の絆に帰結する物語、
「やりがいの
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わたし出すわ(2009年製作の映画)

2.5

残念ながらあまり内容を覚えてない。
「富は海の水に似ている、
飲めば飲むほど喉が乾く」

金銭主義へのアンチテーゼなのかも
しれないが、この作品がどれほどの
共感を得ただろうか。

戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

3.5

大島渚監督の名作。
ヨノイ役の坂本龍一氏の曲が有名。

戦争映画はとにかく凄惨な描写で目を惹く
事が多いが、特にこの作品では切腹シーン
と後を追う見物人が衝撃的。
しかし、女性が一切出ず、男の同性愛が
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マイク・タイソン THE MOVE(2008年製作の映画)

3.6

80年代ボクシング界のレジェンドといえば
タイソンだろう。
そのマイクタイソンのドキュメンタリー
映画だが、彼の人生は並みの映画より
波瀾万丈に満ちている。

「最後の試合はただの給料日」
おおよそ大
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秘密戦隊ゴレンジャー 爆弾ハリケーン!(1976年製作の映画)

2.9

四国出身者として、松山にミサイル基地と
いう設定が既に面白い。

というかライダーBLACKRXのクライシス
帝国もそうだが、勝手に地元を本拠地に
しないでください(笑)。

半落ち(2003年製作の映画)

3.2

介護の闇を描いたヒューマンドラマ。
「さまよう刃」と併せて寺尾氏の演技力を
堪能出来る。

「君たちのペンがいくつかの命を
握っている事を忘れないでくれ」

マスコミ批判の極みだと思うが、
ここに一番
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大怪獣バラン(1958年製作の映画)

3.3

初代ゴジラの4年後に、ほぼ同じスタッフ
で作られたモノクロ怪獣映画。
スタッフだけでなく、内容もゴジラを
なぞっている様な印象。
何より平田昭彦氏が切り札を用意する所
まで同じなのは流石に失笑もの。
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キングコングの逆襲(1967年製作の映画)

3.0

キングコングの使用権があるうちに
作ろう、的な流れのオリジナル作品。

とにかく天本英世氏のドクター・フーが
インパクト抜群。
仮面ライダーより前の作品だが、すでに
死神博士は先行出演していましたとい
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