舞台となるのは湖畔の家。
その家と全く間取りが反転した、対岸に立つもう一つの家。
鏡のモチーフ。
迷路。
奇妙な(不気味な)オブジェ。
ニヒリスティックな死生観。
そして、赤い月。
以上のような道具>>続きを読む
本編自体は低予算だけど、その小さなスケール感をフルに活用した怖ーい映画。
ただ印象に残るのは、途中で登場する、首輪に繋がれて飼い犬プレイに興じる双子の姉妹(飼い主役は見えない)。
寄生虫の催淫効果>>続きを読む
最近2時間前後のランタイムで「ああ、ここまで来ちゃったんだなぁ…」と思う映画に滅法弱くなっているので非常に良かったです。
痛々しい登場人物が沢山出てくるけど、そうした部分だけを取り上げてバッサリ切り>>続きを読む
間違いなく手作り!間違いなく低予算!
でも演技、カメラワーク、照明、特殊メイク、美術、音楽・音響、全てが最高。
つまり傑作。
掃除で屋内がどんどん綺麗になっていくのを見るのが楽しいってどういうことだ!?
「オンリー・ゴッド」みたいな廊下が途中で出てきて、そこが地味にカッコいい。
【戦慄のパーティ地獄 〜黙示録編〜】
地球から見てしまうと、ハリウッドの青春映画でよくある、親が留守の間に始めたホームパーティが暴走しちゃうのと、人類の歴史にそう違いはないっていう考えは凄いよね。
「今年で32になるはずなのか。生きていたらどんな風に響く声をしていたのだろう」
何を書いても、本作で醜く映し出された人々の一人になってしまう様な気がして辛いので、ビョルンが死んでしまった長男について>>続きを読む
最速上映にて鑑賞。
良きにつけ悪しきにつけ、非常に軽やかな映画。「マトリックス」が負っていた『深い』感じは結構周到に取り除かれていて、意外だった。
ちょっとテーマや構成がとっ散らかっているように感>>続きを読む
「なぜ偉大さばかり追い求めるの?善良さだけでは不十分なの?」
超高濃度高純度のファンタジー映画。
恐らく、昔の形式の物語をそのまま映像にしようとしている為に、ちょっと不思議な語りで進むから分かりに>>続きを読む
普通の人間だけが出てくるシーンは大体殺伐としていて、見かけ凶悪なエイリアンが出てくるシーンが悉く心温まる場面ばかりと言うなかなかキている映画。
冒頭、やけくそになったエディをヴェノムが「助ける」シー>>続きを読む
ディズニーなの?ダリなの?どっち???って作品。昔VR化もされてたし、CGのビヨーンとした感じ(アングルが変わると形の形状が大きく変わる)はダリの世界と親和性があるんだろうか
久方振りに再見。
今改めて見ると、ライミ版「スパイダーマン」はかなりこの映画から影響を受けている感じを受ける。
グロテスクな肉体変容とそれに伴う超人化は1作目だし(びっくりするぐらい演出がが似てい>>続きを読む
サリー、めっちゃ可憐…
大きい頭身に対して手がちっちゃいのも滅茶良いな…
君の家族の誰かに似た人が必ず見つかる。だからある一幕で身内のことを思い出して、とても辛い気持ちになった。
全方位にガードを固めるということは、自分自身の逃げ道を塞ぎ、完全に閉じ込められてしまうことを意味している。実は防御と自傷は同じカードの表裏なのかもしれない。
と、自身がマイケルの被害者になったにも関>>続きを読む
あー、この見終わった後の感じ、首藤凛監督作を見たって感じ。
原作はちょっと前の作品だと聞いたけど、舞台を現代にしたのは何でだろう。スマホが出る少し前ぐらいの話のような気がしたけれども。
度々見ようとして寝落ちしてしまっていた本作。眠れない夜に見てみたらスルスル見れてしまった。
幽霊話だけど、出て来る幽霊は皆怖いというより哀しい。ホラーというよりはゴシックロマンスなのだと思う。源十郎>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ジョーダン・ピール的スーパーヒーローのオリジンストーリー。但し、見終わった後はズシンと来る。
実は映画の公開と並行して、「Candyman Social Impact Initiative」と称した>>続きを読む
僕は実は、得体の知れない『救世主』になっていくポールより、あくまで人間の域は外れないけど、無限に包容力のあるレト公爵の方が好きだったのかもしれない。
受けたものに多大な苦痛を与える「ゴム・ジャッバー>>続きを読む
かなりクライムムービー寄りの家族ドラマで珍品。小さいドラマ映画っぽく見えて、繰り返し登場する「泡」の描写や終盤の衝撃的な展開など、きちんとビジュアル的な見所があってグイグイ引き込まれる。
大金(?)>>続きを読む
あの別れのシーンをIMAXで撮ってるのヤバすぎるだろ(違っただろうか…)
レア・セドゥがハッとする程美しいので、それだけでお腹いっぱいです。
ケレン味ある映画なのに、キャラクター達の動機や感情に一切ノイズを感じずに見れて、ウォシャウスキーズによって非常に丁寧に作られたのだと分かる。
グランプリ終盤、BGMに一瞬だけ兄さんとの思い出の場面の>>続きを読む
甘い過去に囚われる事もまた、正しい選択肢のうちの一つだと言ってくれるなんて、この映画は優しいね…。
過去に囚われる事で見えてくる、美しい告解(?)のシーンもあります。
前に進む事の残酷さを描いた「>>続きを読む
「ザ・フライ」並に瞬く間に身体がボロボロになっていき、自分の死を受け入れられたり受け入れられなくなったりするケイト。
急性放射性障害、という映画でもなかなか尋常でない状況が背景にある緊迫感ある内容だ>>続きを読む
お洒落過ぎて見続けるのがキツい、っていうのは初めてだったな…
劇中直接会う場面は殆どないのに、道具立てとかで、このキャラとこのキャラはくっつく運命なのです、っていうのがさらりと分かるのが凄い。
アメリカンインディ映画のお洒落さと、セカイ系の閉じた心地よさが違和感なく共存していて、不思議な感じの映画(実際、途中で挟まるアニメパートは手塚プロダクションによるもの)。
日本未公開だけど、皆が言う>>続きを読む
ニコニコで実際の番組を見たり、デップー2のパロディから入って、ボブさんの事を好きになった皆さん、ご安心下さい。この映画はボブさん自身のダークサイドを探るものではありません。
抉るのは版権ビジネスのダ>>続きを読む
再鑑賞。
同じくクリストフ・ベックが作曲したこの映画のテーマ曲が「フリー・ガイ」のクライマックスの一つでかかった。大好きな映画だったのでびっくりしたのでいい思い出。