人喰いうなぎさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

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愛してる!(2022年製作の映画)

3.9

SMプレイという世界そのものに“これはどこまでがプレイなのだろう?”という虚実の境目を揺さぶってくるところがあり、この映画がフェイクドキュメンタリーとして作られていると言う事を抜きにしてそもそもSMと>>続きを読む

魔鬼雨(1975年製作の映画)

3.3

ボーグナインが出てて人が溶ける、ぐらいしか知らないまま観たのでOPクレジットでやたら豪華な出演者にビビる
アイダ・ルピノてどういう事だよ
しかもFilm Editor Michael Kahnって
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あの娘は知らない(2022年製作の映画)

1.0

物憂げな人物が明後日の方をぼんやり眺めてるような映画嫌いなんですよ
それで雰囲気でゴミ捨て場で雨に打たれたりして
もういいよ、なんなんだよ

日常が満たされず退屈なことを退屈に描いてそれが何故か面白い
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LOVE LIFE(2022年製作の映画)

3.8

妙に教会のシスターやら信仰の話をすると思ったら、神の沈黙の映画だったのか


やり過ぎなくらい積み重なる一方通行の人間関係、手話による一部分の人同士でしか成立しない会話

鏡越しに同じ方向を向いて手話
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沈黙のパレード(2022年製作の映画)

3.0

今回の葛藤の焦点が北村一輝な事を宣言するのが突然のゲロなのはオオッとなったが、西谷弘にしては映画の語りでカマしてこない

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

-

クライマックスでイントゥザストームを思い出してしまったことで連鎖的に思ったんだけど、この映画ヤンデボンのツイスターみたいに各地を移動する円盤を撮影隊が追いかけて移動したら面白かったんじゃないか
馬で

エンジェル(1983年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

これ『ザ・モンスター』の視点を娼婦側にした版だなと思ったら、監督がザ・モンスターの脚本家だった

ザ・モンスターに比べると、様々な理由で昼の世界では生きづらい夜の世界の住人たちの連帯感を描く色がかなり
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百花(2022年製作の映画)

1.0

人の心がない人間が“名作日本映画”っぽさのコスプレをしている
長回しは演出として機能しているわけではなく「この映画はワンシーンワンカットで撮られている」という誰でもSNSで語りやすい話の取っ掛かりとし
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ザ・ミソジニー(2022年製作の映画)

-

撮影はいいのに編集が素人みたいで観てられなかった
あれも監督の言う「関節を外した作り方」の一環なのかも知れないけど、動き始めや話始めと使いのカット点が同じなせいでオフの動きや音が無いので観辛く、無駄に
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あなたの顔の前に(2020年製作の映画)

-

正直あまりハマらなかったんだけど、演技であの場を作れるのはやっぱり凄い技量だ

反逆のパンク・ロック(1983年製作の映画)

5.0

5点付けといてなんだけど全く他人には勧めないし、つまらないと言われたらそうでしょうねとしか言えない

本当にデクラインに出てきた行き場所のないパンクスたちの世界がそのまま劇映画になっていて、一才夢を見
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阿修羅/ミラクル・カンフー(1980年製作の映画)

3.0

スジ自体はよくあるハンディキャップカンフーモノ
肩の方からちょっと出てるだけの小さな腕で棒を振り回す動きが凄い

勝ったから即終了!みたいなカンフー映画の終わり方やっぱ良いわ

オカルトの森へようこそ THE MOVIE(2022年製作の映画)

2.6

カメラを回してからアクションが掛かる前の役者を”現実世界“、アクションがかかった後のいわゆる役者が“入った”状態を“演技世界”とすると、通常の劇映画は演技世界によって構築されているため、そこに“現実世>>続きを読む

みんなのヴァカンス(2020年製作の映画)

4.2

ヤバい想像以上にハマってしまった
ギヨームブラックがちゃんとダサい映画を作った

今までのギヨームブラックは作っている映画も褒める客も何か「他にいないからしょうがなく褒めよう」みたいな煮え切らなさ&ハ
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殺し屋ハリー/華麗なる挑戦(1974年製作の映画)

-

冒頭港の大俯瞰から足にコンクリートを付けられた死体に行き、投げ込まれた先海中の絵面の圧倒的な掴みほどには本編に乗っていけず
〜60年代までのスタイリッシュさを70年代にパロディとして緩く脱臼させてやっ
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L.A.コールドケース(2018年製作の映画)

2.4

ノンフィクション小説なら面白いかもしれん


ただデスロウを得体の知れないカルト教団かマフィアのように描いていたのは結構良かった
邪教の神のように出てくる2パックの肖像画

パトニー・スウォープ(1969年製作の映画)

-

この時期の映画によくある、皮肉を直接ひけらかすことを面白いと思っている感覚が苦手で好きになれない

コンジアム(2018年製作の映画)

1.5

距離感と位置関係がわからないので怖がりようが無い
モキュメンタリーの心霊現象ってのは主観で身を守れない距離感にいきなりパッと潜り込まれるから怖いわけで、その“いきなり”を作るための手法をあの手この手で
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王女メディア(1969年製作の映画)

-

なんとなくあらすじ知ってたから辛うじてついていけたけど、かっとばしすぎてすごい

“金羊皮を取ってこい→浮かぶ筏→陸地を歩く探検隊”

みたいな「お前らギリシャ神話ぐらい知ってるだろうからこのモンター
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テオレマ 4Kスキャン版(1968年製作の映画)

3.7

過程をすっ飛ばしていきなり進行している事態に観客が遅れてついていくような語り口
相手に性的魅力を感じているという事のあまりにも律儀な表現
一度関係を持った理想の相手を失い満たされない人間
社会的な殻を
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