汽笛の音で目を覚ますさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ジャンヌと七面鳥(2023年製作の映画)

2.7

年齢のわりには子供っぽい女の子と七面鳥の奇妙な関係性を描いたショートフィルム。

思春期の女の子のよくある不安や葛藤を描いた作品かと思いきや、想像よりも尖った内容だった。

ちょっとホラーっぽいテイス
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フレンズ/2匹は友だち(2014年製作の映画)

3.0

オタマジャクシとイモムシの奇妙な交流を描いた4分間の短編アニメーション。

ワンアイディアを上手く表現しているとは思うけど、最終的には、すっごくなんとも言えない気持ちになりました。

ただ、こういう現
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私に触れた手(2022年製作の映画)

2.7

実家の子供部屋で片付けをするうちに、かつて封印していた記憶を思い出してしまう女性の話。

柔らかいアニメーションの雰囲気だけど、近親相姦という難しい社会問題にアプローチしている作品で、家族だからこそど
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The Strange Thing About the Johnsons(原題)(2011年製作の映画)

3.4

『ミッド・サマー』をはじめとするトラウマ映画を生み出してきた、かのアリ・アスターの卒業制作。

ただ、『ミッド・サマー』とかは完全なフィクションだからまだエンタメとして見れるけど、この作品は妙にリアル
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カナダでの暮らし(2023年製作の映画)

4.0

血のつながらない母娘の複雑な関係性にフォーカスした、ユーモア成分多めのショートフィルム。

まずだらしない主人公としっかり者の子供というコントラストが見やすくて良かった。そのうえでなんだかんだ2人にし
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フェアプレー(2022年製作の映画)

3.5

競争社会をシニカルな視点で皮肉ったフランスのショートフィルム。

見終わった後だと、フェアプレーというタイトルは盛大な皮肉なんだということがよく分かる。

三者三様の色んな立場の人の姿が描かれていて、
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オアシス(2022年製作の映画)

3.7

とある双子の兄弟を追ったカナダのドキュメンタリー。

弟が知的障害を持っていて、成長するにつれてお互いの関係がどう変化していったのか、その断片を14分ほどの短い時間でしっかり描ききっている。

驚いた
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ダンスの中に(2022年製作の映画)

2.4

シンプルでカラフルな4人のキャラクターがダンスをしている4分間のショートアニメ。

多種多様な人種がさまざまなジャンルのダンスを楽しく踊っている様子は、平和的なメッセージ性を感じて良かったけど、ダンス
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新凱旋門(2023年製作の映画)

4.0

70近いパブリックアートが展示されていて、ヨーロッパ最大の野外美術館とも言われている、フランスのラ・デファンス地区を描いたショートアニメ。

文学的でありながら芸術的。現実を超越したシュールレアリズム
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女と犬(1991年製作の映画)

3.9

二者択一ゲームをする女友達同士の会話劇。自然な会話と演技に引き込まれる上質なショートフィルムでした。

まず「犬を安楽死させるか、数学教師とキスをするかならどっちを選ぶ?」とかの質問のチョイスにセンス
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アトミック・チキン(2023年製作の映画)

3.0

原子力発電所の近くで暮らすニワトリたちのドタバタ劇。可愛らしい見た目とは裏腹に、なかなかブラックなジョークのショートアニメでした。

5分なのでサクッと見れて、シンプルな発想の良さと面白さがありました
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ベッキー、キレる(2023年製作の映画)

3.6

復讐の鬼となり、ネオナチ絶対殺すガールになった前作『BECKY ベッキー』の続編。

脚本も監督も変わったけど、大まかな展開は前作と一緒で、再び復讐の鬼になったベッキーが悪い奴らを殺しまくる映画。では
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FLYLEAF(2020年製作の映画)

1.6

簡単に言えば、青春×初期衝動のお話。瑞々しさと初々しさを併せ持った題材で、いかにも大学の自主制作ショートフィルムといった印象。

この類の作品としては爽やかで、良くできている部類だとは思うけど、それは
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彼女はヴィーガン(2022年製作の映画)

2.8

タイトルのまんま。一目惚れしたフランス人女性がヴィーガンだったという設定のショートフィルム。

正直お話を楽しむというよりかは、ヴィーガンについて学んだり、食の多様性についての意識を高める教育系の作品
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N.O.A.(2016年製作の映画)

2.4

車内のワンシチュエーションで繰り広げられる、秘書機能アプリAIと男の会話劇。

コメディとSFとサスペンスをごちゃ混ぜにしたようなジャンルで、15分ながらも広がりのある展開は良かった。

AI殺人をテ
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センターライン(2017年製作の映画)

3.5

AI殺人がテーマの低予算の近未来SFドラマ。

AIが法廷で「誤作動ではなく、わざと殺した」と供述したことから、AIに心はあるのかという命題を日本チックな刑事ドラマの雰囲気で描いた作品。

設定の着眼
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子役(2022年製作の映画)

1.7

家出した元人気子役と、とある家族との出会いと交流を描いたショートフィルム。

現代劇でありながらも少し現実感に欠ける展開だからか、少々チグハグなストーリーに感じる。面白いとか面白くないとか以前に、これ
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いつか王子様が現れて(2016年製作の映画)

3.5

軽快なロリポップの音楽からはじまる少しヘンテコなショートフィルム。

色んな妄想の断片を繋ぎ合わせたかのような設定と展開で、結末含めて、それでいいの?と思わなくもないけど、ただただ作品のポップな雰囲気
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“それ”がいる森(2022年製作の映画)

1.0

相葉くん主演のジャパニーズホラー映画。

ぶっちゃけこれをジャパニーズホラーと言っていいのかは甚だ疑問ではあるものの、監督は『リング』や『仄暗い水の底から』の中田秀夫なので、それなりに力の入った作品な
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ザ・クロッシング(2021年製作の映画)

4.1

戦禍によって住むところを追われた姉弟の壮絶な旅路を描いたアニメーション映画。

ガラスに描かれた油絵を少しずつ直して動きをもたせるという、今まで見たことない形式のアニメーションで、制作までに10年もか
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愛の記念に(1983年製作の映画)

2.9

いかにもフランス映画らしい愛を求めて行動をする少女が主人公。

彼氏がいながら不特定多数の男性と関係を持ち、一見するとただの性に奔放な女の子という感じだけど、色んなことを哲学的だったり芸術的に表現する
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マーベルズ(2023年製作の映画)

3.9

女性3人のスーパーヒーローによるアンサンブルが楽しめるMCUの33作品目にあたる作品。

『キャプテン・マーベル』と『アベンジャーズ』シリーズは必修科目だとして、できることなら『ワンダビジョン』、余裕
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メン・イン・ブラック3(2012年製作の映画)

4.3

『メン・イン・ブラック』シリーズの3作品目。実は2までしか見てなかったので、今作は初見。なんで見てなかったのかは分からないけど、今作もちゃんと面白かった。

時間軸を超越した話なので、展開としては少々
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ブルー・リベンジ(2013年製作の映画)

3.8

ホームレスが両親を殺した男に復讐するお話で、独特な静けさと張り詰めた緊張感があるサスペンスクライム映画。

こういう題材はその復讐劇自体にフォーカスを当てる作品がほとんどだけど、この作品は少し違う。色
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ハード・パニッシャー(2013年製作の映画)

2.5

イギリスの復讐系クライムアクション映画。アフガン帰りの特殊部隊員がギャングに復讐する話。

設定含め、終始既視感のあるストーリーではあったけど、こういう映画特有のスカッとする要素はちゃんとある。

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じいのけ(2021年製作の映画)

4.0

おじいちゃんの葬式で、子供らしい罪悪感を抱えている少年のショートフィルム。

劇中の少年が、もう自分じゃんと思うほどに共感してしまった。ショートフィルムって、ときどき本当にピンポイントで刺さる作品に出
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バッドランド・ハンターズ(2024年製作の映画)

3.0

大地震により無法地帯の荒野となったソウルが舞台の韓国のディストピアアクション映画。主演は世界のマ・ドンソク。

マブリーらしいアクションシーンが満載で、マブリーファンはそれなりに満足できる出来栄え。拳
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おじいさんのボート(2020年製作の映画)

3.7

隣人の孤独死を知った老人が、いてもたってもいられなくなり自作のボートを作るという大人のファンタジー系ショートフィルム。

この世界観、かなり好きだった。見せ方も上手いし、比喩的でありながもしっかりと伝
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Starry Night(2013年製作の映画)

1.1

不動産に勤めている若手社員の男性が、マンションのベランダで黄昏れている女性に一目惚れするショートフィルム。

話としてはコメディ?なのかなとは思うけど、なんかお洒落な雰囲気もある不思議な作品。自分のツ
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Regret(2013年製作の映画)

3.1

バイクで事故った男が、ゆっくりと宙を舞う中、壮大な走馬灯を見るショートフィルム。

くだらなさと壮大さの塩梅がとても良かった。いちばんの見どころは、エンドロールの原田泰造によるアドリブ祭り。

通学ダッシュ!(2013年製作の映画)

2.0

山本舞香が持ち前の身体能力を活かして、ただただ商店街を走り抜けるショートフィルム。

ぶっちゃけ山本舞香のプロモーションビデオにしか見えなかったけど、何気に伊藤沙莉も出てたりと、今見ると出演者がかなり
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ビジネストリップ・ラブ(2021年製作の映画)

2.4

野心家の女性新聞記者が地域に根付いた家族経営のローカル新聞社に出張して、仕事に邁進しながら、恋愛もするカナダのお仕事系ラブコメディ。

最初は意見の合わない男女が徐々に…、という展開はテンプレで分かり
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ブラッディ・ホワイト 白の襲撃者たち(2015年製作の映画)

2.1

刑事が爆発テロに巻き込まれるところからはじまるオカルト系サスペンススリラー。まずポスターの白衣のナースは主人公ではない。それどころかチョイ役もチョイ役だったとだけは言っておきます。

定期的に面白くな
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デビッドの失恋ツアー(2012年製作の映画)

3.2

失恋をめちゃくちゃ引きずっているツアーガイドが主人公のショートフィルム。

めちゃくちゃ公私混同だけど、お客さんもこんなの見れたらラッキーだよね。10分ぐらいでサクッと見るのにちょうどいいノリと内容で
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プフ!(2023年製作の映画)

2.1

2人の女性が化粧品の売り上げアップのために、動画を使った施策を試みる、ワンシチュエーションコメディのショートフィルム。

初っ端から上手く行きそうにない感じで、面白くなりそうな雰囲気はずっとある。実際
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ファンタズムV ザ・ファイナル(2016年製作の映画)

3.9

シリーズを通して、どんどん壮大になっていった不条理ファンタジーホラーの完結作。

1作目から約40年も経っているんだから、当然キャストも歳をとっている。2作目のような泥臭いアクションはもはやできないけ
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