汽笛の音で目を覚ますさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.9

歌を教えてほしいヤクザと合唱部の中学生男子の奇妙な交流を描いたコメディ映画。

ヤクザと中学生男子の組み合わせの良さはさることながら、2人の距離感が非常に心地良かった。

ただ、正直に白状すると途中か
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愛を伝えるとき(2016年製作の映画)

3.2

彼女が浮気してるのでは?と疑う男が主人公の、フランスらしいお洒落な雰囲気のショートフィルム。

好きな設定だったけど、結末含めてなんとなく既視感はあった。設定の説明もあまりないけど、そこはそういうもん
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観覧車(2018年製作の映画)

3.2

心に傷を抱える少年が主人公のショートCGアニメーション。

全体的にホラーテイストではあるものの、あくまで演出的な要素が強いので、ホラーが苦手な人もそこまで怖くないとは思う。

それよりもキャラクター
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大学での出来事(2020年製作の映画)

3.2

大学での襲撃事件が発生し、講堂に隠れる女子生徒のショートフィルム。

基本主人公のワンカットで展開して、あえて情報を絞り、音声だけで臨場感や緊迫感を生み出すスタイルは『THE GUILTY』を思い出し
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向かいの窓(2019年製作の映画)

3.8

引っ越したマンションで、向かいの20代のカップルの生活が自宅の窓から覗けることに気付いた夫婦のショートフィルム。

この設定がどういうふうになっていくんだろうと思いながら見てたけど、アカデミー賞の短編
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美味しい美女/グルメな歯医者(2017年製作の映画)

3.3

グロいのに可愛いという相反する要素を両立させた、ポップな色使いのシュールでダークな恋するカニバリズムービー。

良くも悪くも世界観のクセが凄いから好き嫌いは分かれそうだけど、自分はわりと好き。

方向
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あと さん ねん(2018年製作の映画)

3.2

スペインの片田舎で犬と暮らす未亡人マリッサのもとに、息子の友達だという日本人の博という男が尋ねてくるショートフィルム。

状況的に若干の怖さはあるものの、人が良さそうな博の雰囲気と、終始どうすればいい
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笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

3.5

リトルトゥースならお馴染み、伝説のハガキ職人ことツチヤタカユキの半生を描いた自伝的映画。

自分もどちらかといえば人見知り側の人間なので、当時はオードリーのオールナイトニッポンでちょくちょく話題に出る
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.7

なにか劇的なことが起こるでもなく、とりとめもない日常をただ切り取った映画。

その日常の中にある見落としがちな小さな喜怒哀楽の感情の欠片を丁寧に描いていて、同じように見えても同じ1日など1つもないんだ
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更けるころ(年製作の映画)

3.5

自動販売機の喫煙所に偶然居合わせた男女が、とりとめもない会話をするだけの18分。

別に特別なことが起こるわけでもないのにも関わらず、なんか好きだった。毒にも薬にもならない会話がだんだん心地よくなって
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まる(年製作の映画)

3.7

徐々にこういう話なのかと分かっていく系のショートフィルム。かなり濃い15分だった。

15分という短さながら、ここまで時間の流れが表現できているショートフィルムはなかなか珍しい気がする。

個人的に共
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フェノミナ(1985年製作の映画)

2.3

不思議な力を持つ少女が、スイスの北部で起こった少女を狙った連続殺人事件に巻き込まれていく古典的なホラーサスペンス。

若干14歳のジェニファー・コネリーが虫と交信できる能力を持つ少女という、なかなか大
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最高の人生のつくり方/最高の人生の描き方(2014年製作の映画)

3.7

パートナーに先立たれた男女同士のハートフルな王道ラブコメ。

熟年カップルもので、こういう設定だとだいたい男性側が偏屈に描かれがちだけど、この作品も例に漏れずそんな感じ。でも別にそれが駄目ってわけでは
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バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

4.4

アメリカの砂漠地帯にポツンと立つ、ダイナー兼ガソリンスタンド兼モーテル「バグダッド・カフェ」を舞台にした、趣のある大人のコメディドラマ映画。

主人公のジャスミンの行動によって、徐々にいい方向に変化し
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クロスロード(1986年製作の映画)

3.4

ブルース好きの白人凄腕ギター少年と、伝説のブルースマンの言われている老人のロードムービー。

内容は、十字路に現れる悪魔に魂を担保にブルースの極意を得るという契約を交わしたとされるロバート・ジョンソン
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ラビリンス/魔王の迷宮(1986年製作の映画)

4.2

デヴィット・ボウイとジェニファー・コネリーが共演したSFファンタジー映画。

子守でストレスMAX限界お姉ちゃんが、冗談半分でおとぎ話に出てくる呪文を唱えてしまったことで、ゴブリン王に弟が本当に連れ去
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アリス(1988年製作の映画)

3.5

『不思議の国のアリス』を原作にした話ではあるものの、ヤン・シュヴァンクマイエルが監督脚本を勤めていることもあり、メルヘンというよりかはダークな世界観で、演出はかなりシュルレアリスム的だった。

だから
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駆け抜けたら、海。(年製作の映画)

3.0

同性の親友を好きになってしまった女性の複雑な想いを描いた、16分ほどのショートフィルム。

閉店間際の銭湯が舞台で、女性とその親友の2人だけの空間の中でストーリーは進んでいく。

最初は現代風の淡々と
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ゴースト・ドッグ(1999年製作の映画)

3.8

武士道精神を説いた書物「葉隠」を愛読するニューヨークの殺し屋が主人公のマフィア映画。

監督はジム・ジャームッシュで、正直見る前はらしくない設定だなと思った。でも見た後はちゃんとジム・ジャームッシュの
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コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

3.1

コーヒーとタバコを題材にした11の短編からなるオムニバス映画。映像は全編モノクロで、コメディ寄りの映画ではあるけど、お洒落な雰囲気が漂っており、実際かなりハイセンスな内容。

基本たわいもない会話劇で
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怪獣少女(2022年製作の映画)

3.0

なんかめっちゃ不思議な設定のショートフィルムだったけど、あんまり見たことないような空気感で思いのほか面白かった。

ジャンルとしては怪獣映画というよりかは、中学生の女の子が主人公の青春映画という感じ。
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.9

鬼太郎の誕生までを描いたエピソード0。自分は鬼太郎の漫画もアニメもロクに見たことない世代ではあるんだけど、それでも置いていかれることなく、最後まできちんと見れました。

最初はなんかホラーというよりも
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.4

ナポレオンの伝記映画ではあるんだけど、英雄っぽい描かれ方は全くしていなかった。どちらかというと愛憎や名声が絡んだ人間臭さのほうが全面に出ている映画でした。

なかなか壮絶な戦争のシーンは多いものの、お
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屋根裏のラジャー(2023年製作の映画)

3.8

『メアリと魔女の花』以来6年ぶりとなるスタジオポノックの新作アニメーション映画。原作はA・F・ハロルドの児童文学の傑作である『ぼくが消えないうちに』。

少女の想像によって生まれたイマジナリーフレンド
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永遠の愛(2015年製作の映画)

3.8

老人ホームのおじいさんが、庭にいたおばあさんに一目惚れするというストーリーのショートフィルム。

最初の想像よりもずっと素敵なお話だった。ショートフィルムならではのワンアイデアを上手く活かした内容で、
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小さな庭園(2014年製作の映画)

2.9

ファンタジックでありながら柔らかいタッチが特徴的な台詞のない12分ほどのアニメーション作品。

片目のマスコット的造形のキャラクターが主人公なんだけど、この子がなんか可愛いから、世界観の割には少しキャ
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カルチェ(2018年製作の映画)

3.0

配信がU-NEXTで本日までだったから、何となく見てみた。エンドロールで分かったけど、京都の大学の卒業制作なのね。

予算のかかってない作りでありながら、なかなか考えられたお話だった。あまり見たことな
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.0

高校生活を勉強に捧げてきた女子2人組が卒業式前日に思い立ってハメを外そうとするお話。

設定含め、シンプルに面白かった。まず呼ばれてもいないパーティーに行こうとするのが良い。アメリカの学園ものだから下
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(2001年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

4人の学生が“穴”で体験した悪夢と恐怖を描いたサイコスリラー映画。

いわゆるどんでん返し系の作品で、「なるほどなー」とはなったけど、途中から何となく予測できたこともあり、さほど衝撃を受けなかった。
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アキレスと亀(2008年製作の映画)

3.1

北野武による『TAKESHIS'』『監督・ばんざい!』に続く、芸術家としての自己を投影した三部作の最後の作品とのこと。この作品から見てしまったけど、とくに繋がりはなさそうだから問題ないはず。

まずこ
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ムービー43(2013年製作の映画)

3.2

あらゆる意味で最低な作品。もはや狙ってゴールデンラズベリー賞を取りにいってるまである。

見どころとしては、オール下ネタのオムニバス映画なのにも関わらず、豪華すぎる出演者の数々。リチャード・ギア、ヒュ
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窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

4.8

いやもう信じられないぐらい泣いた。めちゃくちゃいい映画じゃないか。

戦時中の話だから、ポスターのような明るいだけの映画ではないと分かっていたけど、完全に期待と想像を超えてきた。自分の中では間違いなく
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デスノート Light up the NEW world(2016年製作の映画)

1.6

このレビューはネタバレを含みます

そもそも評価が低かったので、だいぶハードルを下げて見たけど、映像とかは思ったほど酷くはなかった。でもあくまで思ったほどというだけなので、評価は低くしちゃいました。

というのも、デスノートの所有権を放
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裸足の季節(2015年製作の映画)

3.8

両親を失った5人の若い姉妹が、トルコの小さな田舎町に閉じ込められて、性的虐待や結婚を強いられながらも抵抗する様を描いた作品。

なかなかしんどい内容で、殺意に近い感情が湧いてくるぐらいにストレスがえぐ
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終わらない週末(2023年製作の映画)

3.9

とある家族が豪華な別荘を借りて、週末をのんびり過ごそうとするものの…、なーんか徐々に雲行きが怪しくなってくるお話。

とにかくずーっと不穏な空気が流れてる。自分はこの雰囲気がまず好きで、これから何が起
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L change the WorLd(2008年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

Lが主人公の『デスノート』のスピンオフで、Lの最後の23日間を描いた作品。

正直、見る前から蛇足っぽいなと感じつつ、結果やっぱ蛇足だよねえ…と思ってしまった。

あと、見たことないと思ってたんだけど
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