汽笛の音で目を覚ますさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

小さな庭園(2014年製作の映画)

2.9

ファンタジックでありながら柔らかいタッチが特徴的な台詞のない12分ほどのアニメーション作品。

片目のマスコット的造形のキャラクターが主人公なんだけど、この子がなんか可愛いから、世界観の割には少しキャ
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カルチェ(2018年製作の映画)

3.0

配信がU-NEXTで本日までだったから、何となく見てみた。エンドロールで分かったけど、京都の大学の卒業制作なのね。

予算のかかってない作りでありながら、なかなか考えられたお話だった。あまり見たことな
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.0

高校生活を勉強に捧げてきた女子2人組が卒業式前日に思い立ってハメを外そうとするお話。

設定含め、シンプルに面白かった。まず呼ばれてもいないパーティーに行こうとするのが良い。アメリカの学園ものだから下
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(2001年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

4人の学生が“穴”で体験した悪夢と恐怖を描いたサイコスリラー映画。

いわゆるどんでん返し系の作品で、「なるほどなー」とはなったけど、途中から何となく予測できたこともあり、さほど衝撃を受けなかった。
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アキレスと亀(2008年製作の映画)

3.1

北野武による『TAKESHIS'』『監督・ばんざい!』に続く、芸術家としての自己を投影した三部作の最後の作品とのこと。この作品から見てしまったけど、とくに繋がりはなさそうだから問題ないはず。

まずこ
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ムービー43(2013年製作の映画)

3.2

あらゆる意味で最低な作品。もはや狙ってゴールデンラズベリー賞を取りにいってるまである。

見どころとしては、オール下ネタのオムニバス映画なのにも関わらず、豪華すぎる出演者の数々。リチャード・ギア、ヒュ
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窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

4.8

いやもう信じられないぐらい泣いた。めちゃくちゃいい映画じゃないか。

戦時中の話だから、ポスターのような明るいだけの映画ではないと分かっていたけど、完全に期待と想像を超えてきた。自分の中では間違いなく
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デスノート Light up the NEW world(2016年製作の映画)

1.6

このレビューはネタバレを含みます

そもそも評価が低かったので、だいぶハードルを下げて見たけど、映像とかは思ったほど酷くはなかった。でもあくまで思ったほどというだけなので、評価は低くしちゃいました。

というのも、デスノートの所有権を放
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裸足の季節(2015年製作の映画)

3.8

両親を失った5人の若い姉妹が、トルコの小さな田舎町に閉じ込められて、性的虐待や結婚を強いられながらも抵抗する様を描いた作品。

なかなかしんどい内容で、殺意に近い感情が湧いてくるぐらいにストレスがえぐ
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終わらない週末(2023年製作の映画)

3.9

とある家族が豪華な別荘を借りて、週末をのんびり過ごそうとするものの…、なーんか徐々に雲行きが怪しくなってくるお話。

とにかくずーっと不穏な空気が流れてる。自分はこの雰囲気がまず好きで、これから何が起
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L change the WorLd(2008年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

Lが主人公の『デスノート』のスピンオフで、Lの最後の23日間を描いた作品。

正直、見る前から蛇足っぽいなと感じつつ、結果やっぱ蛇足だよねえ…と思ってしまった。

あと、見たことないと思ってたんだけど
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DEATH NOTE デスノート the Last name(2006年製作の映画)

3.6

前作の続きから始まる、デスノートの後編。

色々とツッコミどころはありまくるけど、漫画とは大きく違う展開で、上手くまとめたなーという印象。

藤原竜也らしさも爆発してたし、藤原竜也のあの演技でしか得ら
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DEATH NOTE デスノート(2006年製作の映画)

3.4

公開当時映画館で見た時も思ったけど、藤原竜也は夜神月役がよく似合っとる。

原作漫画は一応全巻読んでて、決して月と似てるわけではないのに、このハマり様は藤原竜也の天性の才能としか言いようがない。

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トリコロール/赤の愛(1994年製作の映画)

4.2

「博愛(赤)」をテーマにした「トリコロール」3部作の最終作。主に女子大生のモデルと、少し偏屈っぽい元判事の老人の交流を描いている。

内容的には、3部作の中で最も複雑な話ではある。ただ、ラストに相応し
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トリコロール/白の愛(1994年製作の映画)

3.3

「平等(白)」をテーマにした「トリコロール」3部作の2作目。今作だけは男性が主人公で、作品の持つ雰囲気は他2作と比べると若干喜劇チックなのが特徴的。

展開的に最もエンタメ性に優れているのは、もしかし
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トリコロール/青の愛(1993年製作の映画)

3.7

「自由(青)」をテーマにした「トリコロール」3部作の1作目。自動車事故によって、高名な夫と幼い娘を亡くした女性が主人公。

内容的には、結構複雑な愛を描いており、展開はいかにもフランス映画っぽい。でも
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その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

4.1

言わずと知れた、北野武の監督デビュー作。

淡々と進み、全体的に静かな印象があるのにも関わらず、何故か見入ってしまう面白さ。

ただ荒々しいだけではなく、いちいちセンスを感じる見せ方で、公開当時はあの
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桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

3.8

リアルな高校生の雰囲気が詰まった映画ではあると思うんだけど、自分としては少し共感性の低い映画ではあったから、基本最後まで誰にも感情移入をすることなく見終わってしまった。

ただ、もれなくみんな青く、複
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柴公園(2019年製作の映画)

3.6

タワマンに住む芝犬を飼っている独身中年男性3人の交流や、ちょっとした恋愛模様を描いた、ゆるいユーモアが楽しめる柴犬映画。

そんなに期待せずに見たものの、意外と面白かったです。ドラマからの映画化とのこ
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ガンモ(1997年製作の映画)

2.8

分かりやすい狂気と静かな狂気が混在してて、唯一無二の世界観を醸し出している、90年代のアメリカ映画。

タイトルのガンモは、喜劇俳優のガンモ・マルクスに由来しているとのこと。

なんと形容すべきか分か
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座頭市(1989年製作の映画)

3.5

勝新太郎主演の最後の座頭市作品。とはいえ、過去の座頭市作品との繋がりは薄いので、いきなりこれを見ても問題ない作り。

ストーリーは分かりやすいし、大立ち回り含め、勝新の見せ場も多くて今見ても普通に面白
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#マンホール(2023年製作の映画)

3.0

マンホールに落ちた男が、SNSのネット住民や元カノの助けを借りて脱出を試みる、ソリッド・シチュエーションスリラー。

マンホールの中のワンシチュエーションものなので、主演の中島くんは基本ずっと出ずっぱ
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.9

ブラピ主演だけど、伊坂幸太郎の小説が原作ということもあり、舞台は日本。

展開はまさに伊坂幸太郎という感じだけど、エンターテイメント色の強いアクションコメディ映画に仕上がってて、最初から最後まで普通に
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禅 グローグーとマックロクロスケ(2022年製作の映画)

3.6

スタジオジブリ制作の3分ほどのショートアニメ。スターウォーズとジブリの垣根を超えた、メモリアル的な作品でもある。

ジブリらしい温かみのある手書きの絵が、ストーリーと音楽に非常にマッチしていて、最終的
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潮騒(1985年製作の映画)

2.3

原作は三島由紀夫の代表作の1つである「潮騒」。これまで5度も映画化されていて、もっと過去には吉永小百合や山口百恵がヒロインを務めているらしい。

今作は5度目の映画化で、堀ちえみ、鶴見辰吾、高橋ひとみ
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IF(2023年製作の映画)

3.8

ライアンと彼の想像上の友達が織りなすファンタジーアドベンチャー。

ショートフィルムだけど、世界観含め、かなり好きな作品だった。

イマジナリーフレンドを扱った作品って結構あるけど、その中でもイマジナ
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砂漠の星(2022年製作の映画)

2.9

砂漠の街で暮らす子供たちの現実を描いたショートフィルム。

子供たちからは、優しさと寂しさの両方を感じた。

何気にこういう視点で環境問題をテーマにしてる作品ははじめて見たかもしれない。

何度でも忘れよう(2019年製作の映画)

2.2

不安定なママと暮らすクマのぬいぐるみの10分ほどのショートアニメ。

アニメーションと実写の混じった少しシュールな世界観で、作品の全貌は掴みづらいものの、何故か断片的に子供の頃の記憶が蘇るような感覚に
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

4.3

BL漫画が題材になっている作品ではあるんだけど、何か趣味を持ったことがある人間であれば、もの凄く共感性の高い映画。

とくに芦田愛菜が演じるうららは、かなり自分と重なる部分もあって、気持ちが分かりすぎ
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ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

4.2

2分先の未来が見えるモニターを軸に、とあるひと騒動を描いた、ヨーロッパ企画がおくるタイムトリック映画。

いやはや設定と展開のさせ方が関心してしまうほど秀逸だった。

ヨーロッパ企画の作品はだいたい面
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

4.0

色々と皮肉の効きすぎたブラックコメディ。

笑っていいものか迷う内容ではあるんだけど、気付いたら自分の感性はこれを面白いと判断しちゃってた。

内容が内容だから過激でグロいシーンも多いけど、現実感と非
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スコーピオン・キング5(2018年製作の映画)

1.6

『スコーピオン・キング』第5作目。ひとまずシリーズ完走。それなりの達成感。

『ハムナプトラ』が3作目までなのに、そのスピンオフの『スコーピオン・キング』が5作目まで続くとは…。おそらく誰も思ってなか
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GSワンダーランド(2008年製作の映画)

3.5

GSとはグループサウンズのこと。

舞台は空前のGSブームが起きた1960年代の日本。GSのボーイズバンドに歌手デビュー志望の家出少女が男装して加入するという、だいぶコントチックな設定で、映画の雰囲気
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ラン・ローラ・ラン(1998年製作の映画)

3.2

ドイツのタイムリープ映画。個人的にこのジャンルが好きということもあり、結構前から気になっていた作品。

端的に言えば、"タイムリープを繰り返して、彼氏を救えるのか"という話ではあるんだけど、タイトルに
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キック・アス(2010年製作の映画)

4.6

サブスクもないし、AmazonやU-NEXTでレンタルもできないから、とうとうDVDを借りた。

見る前はもっとコメディっぽいスーパーヒーロー映画だと思っていたんだけど結構過激。アクションも想像以上に
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ノロイ(2005年製作の映画)

3.7

怪奇ルポの第一人者である実話作家・小林雅文が失踪する直前に残したドキュメンタリー作品、というファウンド・フッテージもののモキュメンタリーホラー。

シネマンションでジャガモンド斉藤さんが、学生の時に見
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