汽笛の音で目を覚ますさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

猫の居ぬ間のタップダンス/ネコの居ぬ間のタップダンス(1929年製作の映画)

3.2

ミッキーマウスの短編としては6作目の作品で、『蒸気船ウィリー』の翌年に制作された作品。

ミッキーとミニーが出てくるんだけど、人間サイズではなくネズミサイズで描かれていて、何気に結構珍しいなと思った。
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.7

自信家の高校生の男子が10歳も年上の女性に恋をする話。という概要だけ見れば、なんか甘酸っぱいドラマを期待するけど、別にキュンキュンするような展開はほぼないと言っていい。

正直、登場人物の行動原理や気
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マダム・イン・ニューヨーク(2012年製作の映画)

4.1

英語ができないインドの主婦が、姉の結婚式でNYに訪れたことをキッカケに英語を習い始める話。

ちょっと辛いシーンも多いけど、シンプルに面白かった。英語ができないことによって、理不尽なことがたくさん起き
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.2

『シン・ゴジラ』が庵野版ゴジラだとしたら、『ゴジラ-1.0』は山崎貴版ゴジラとでもいうのか。どちらも監督が脚本も兼ねているからか、監督の色が濃く出ている。だからか、ゴジラのお約束ごとはあれど、印象は全>>続きを読む

翔んで埼玉(2018年製作の映画)

3.6

言わずと知れた、ローカルネタ満載のギャグ漫画の映画化。GACKTと二階堂ふみのダブル主演や、埼玉の自虐ネタなどで色々と話題になったけど、話題になりすぎて見てなかったのでこのタイミングで視聴。

とにか
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ダウト・ゲーム(2014年製作の映画)

2.9

ドミニク・クーパーとサミュエル・L・ジャクソンが対立構造となっている、クライムサスペンス。

罪を犯した検事と、その罪を被った男という始まり方で、ここからどういう方向性に展開していくのかが見ものの作品
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NEW GENERATION/新世代(2022年製作の映画)

1.4

作品の紹介文に"あざとかわいいSFホラー"と書いてあったので、「あざとかわいいSFホラーってなんぞ?」と思いつつ見た。結果、謎は解けなかった。というか、腑に落ちなかった。

展開のさせ方は分かりやすい
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ミスター・ガスパッチョ(2016年製作の映画)

4.0

好きな男の子になかなか話しかけられない女の子の甘酸っぱいショートフィルム。

甘酸っぺえ、甘酸っぺえなあ、青春やなー、なんて呑気に見てたんだけど…。

イマジナリーフレンドに恋愛相談してたり、ただの1
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エレベーター(2011年製作の映画)

3.0

エレベーターに閉じ込められた人種も歳も異なる男女9人のワンシチュエーションスリラー。

評価が低かったので、結構ハードルを下げてみたら、それなりに楽しめた。

色々とツッコミどころはあるし、違和感のあ
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僕の彼女はサイボーグ(2008年製作の映画)

3.1

韓国映画の『猟奇的な彼女』『僕の彼女を紹介します』に続く"彼女シリーズ"第3弾。監督は郭在容だけど、今作だけは綾瀬はるかと小出恵介がメインキャストの日本映画。そのせいか、邦画なんだけど邦画っぽくない、>>続きを読む

フィッシュストーリー(2009年製作の映画)

3.7

伊坂幸太郎原作の小説『フィッシュストーリー』の映画化。

時系列がバラバラで展開する群青劇のスタイルで、それらの話が絶妙に噛み合いながら、ラストまで進んでいく。

簡単に言えば、風が吹けば桶屋が儲かる
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シェアハウス(2022年製作の映画)

2.5

シェアハウスのよくある隣人トラブルと、お化け的なホラーを掛け合わせた、ニュージーランドのショートフィルム。

ホラーだけど別に怖くはない。むしろ笑うべきなのだろうか…、と迷ってしまった。

恋する透明人間(2020年製作の映画)

3.9

赤面症をどうにかしたかった男性が、ひょんなことから透明人間になってしまう話。タイトルのまんまのシンプルな設定のショートフィルム。

いやはや面白かった。世界観もポップで楽しい。そして、後味もハッピー。
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ロニートとエスティ 彼女たちの選択(2017年製作の映画)

3.4

厳格なユダヤ・コミュニティーで生まれ育った、かつて好き同士だった2人の女性が再開し、再び愛が芽生え、そして苦悩する様を描いた映画。

たびたび宗教と同性愛の問題は現実でも議論にあがるけど、ユダヤ教もキ
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サンダーフォース ~正義のスーパーヒロインズ~(2021年製作の映画)

3.3

ネトフリオリジナルのスーパーヒーローコメディ映画。主演はメリッサ・マッカーシーで、監督は夫のベン・ファルコーン。

この組み合わせは『スーパー・インテリジェンス』でも見たけど、相変わらず奥さんが大好き
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クラリスのお化け退治(2023年製作の映画)

3.1

女の子がゴーストから家族を取り返す話。

少しホラー描写もあるけど、話のわかりやすさも相まって、子供と見るのにはちょうどいい感じ。

正直大人が見るには少し退屈かもしれないけど、ディズニーのショートは
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安置所に幽霊は出ない(2022年製作の映画)

3.5

遺体安置所にインターンをすることになった医学生のショートフィルム。

タイトルとポスターで勝手にホラーかと思ってたけど、全然ホラーじゃなかった。意外にも深くて、いいお話だった。

ショートフィルムなが
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競争(2014年製作の映画)

3.4

5年前に300人を解雇した元社長と解雇された元社員の会話劇が中心となる、ワンシチュエーションのショートフィルム。

若干予想できる部分もあるにはあるけど、短いながらも捻りの効いた展開。キャストの演技力
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えちてつ物語〜わたし、故郷に帰ってきました。〜(2018年製作の映画)

2.0

えちてつとは「えちぜん鉄道」のこと。芸人の横澤夏子主演の福井県のえちてつを舞台にしたヒューマンドラマで、芸人の夢破れた女性が地元に帰ってえちぜん鉄道のアテンダントになる話。

終始コメディっぽい雰囲気
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良いビジネス(2017年製作の映画)

3.1

どっかの惑星のクリーチャーに武器を売るという設定の、皮肉の効いた5分ほどのショートムービー。

とてもシンプルだけど、質のいいブラックジョークで良かった。

クリーチャーも気持ち悪いは気持ち悪いけど、
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ダーリング(1965年製作の映画)

2.8

オブラートに包んで言えば、恋多き女性の物語り。少し皮肉を込めて言えば、美女がその美貌を武器にのし上がっていく物語り。

あえて多くは言わないけど、いっときの感情で後先考えずに生きてると、どうなるのかみ
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ダブルボーダー(1987年製作の映画)

2.4

西部劇『ワイルド・バンチ』へのオマージュ作品とのことで、大規模な銃撃戦のある映画。ガンアクション好きは見てもいいかもしれない。

ただ、ワイルドで男臭いカッコよさがあることは確かだけど、ストーリー自体
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マンディンゴ(1975年製作の映画)

3.9

アメリカの黒歴史である奴隷牧場を題材にした映画で、内容も内容だけになかなか過激な作品。

こういう目を背けたくなるような題材を真正面から描くのも映画の良さではあるんだけど、流石にちゃんと見るのには勇気
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.7

韓国の格差社会を題材にした作品だということは知っていた。アカデミー賞をとるほどの作品だから、もっと社会派なのかなと思ったけど、想像してたよりもずっとブラックで、ずっとコメディだった。

確かに社会派で
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マスカレード・ナイト(2021年製作の映画)

3.0

『マスカレード・ホテル』の続編。東野圭吾の小説だと3作目の作品。キムタクや長澤まさみなど主要キャストは何人かそのまま続投してる。

細かい部分で展開の予想はできてしまう為、前作と同じように推理して見ち
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陽は昇る(1939年製作の映画)

2.7

殺人を犯してしまった男の回想をベースに進んでいく、詩的リアリズムのフランス映画。1930年代の作品で白黒なので、見るには集中力が必要。

今となっては回想シーンを軸にする構成は珍しいものではないけど、
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血を吸うカメラ(1960年製作の映画)

3.8

イギリスのサイコスリラー映画。たびたび『サイコ』と比較されることもあるほど、このジャンルでは有名どころの作品だとは思う。

カルト映画的な評価のされ方をしている印象だったから、どんな癖の強い作品かと少
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スイミング・プール(2003年製作の映画)

3.8

プールサイドを舞台にしたミステリアスな雰囲気漂うフランス映画。監督はフランソワ・オゾン。

相変わらずオゾン作品は、何が現実なのかよく分からなくなる。今回の作品もその類の余韻がすごくて、心から「フラン
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キャスパー(1995年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

キュートなゴーストのキャスパーが登場する有名なファンタジーコメディ。仮装パーティをお化け屋敷でやるところも見どころなので、まさにハロウィンにピッタリな映画。

ゴーストバスターズが出てきたり、カメオ出
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うず潮(1975年製作の映画)

3.2

孤島を舞台にした、結婚相手から逃げた女と仕事から逃げた男のフランスの恋愛映画。

いくら美女でも、ちゃんと腹立つぐらい自分勝手で自由奔放なヒロイン。男はよくこんな娘を好きになれたなと思っちゃうほどで、
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いぬ(1963年製作の映画)

4.0

フランスの白黒ノワール映画。1960年代の作品でありながら、あんまり見たことない構造で、興味深くて面白かった。

ただ、内容が結構複雑なので、見る前にどういうキャラクターが出てくるのか調べたほうが分か
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骸骨の踊り(1929年製作の映画)

3.6

骸骨が音楽に合わせて色々とする、ハロウィンにピッタリなディズニーのショートアニメ。

蒸気船ウィリーの骸骨版みたいな感じ。それにしてもウォルト・ディズニーは何かを木琴に見立てるの好きね。

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.2

衝撃的な実話を描いた、3時間26分の濃厚すぎる歴史映画。まあとにかく疲れた。内容が内容だけに、見るだけでも体力を使うぐらいしんどい。でも、見る価値は間違いなくある。

ある意味、アメリカの恥部を晒すよ
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夏とボートと生配信(2021年製作の映画)

3.7

インフルエンサーの妹と薬局勤めの姉の姉妹旅をコメディチックに描いた14分のショートフィルム。キャストの名前的に多分実際の姉妹かな?

色んなトラブルや喧嘩はありつつ、姉妹ならではの会話劇や空気感が面白
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彼女はヒロイン(2021年製作の映画)

1.9

女性側の不満が詰まった14分間のショートフィルム。監督はジェンダー研究の修士号取得者とのことで、誤解を恐れず言えば、なんかそれも納得の内容と作り。

かなり直接的な表現でハリウッドや男性から見た女性観
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(1960年製作の映画)

4.1

1947年に実際に起きた脱獄事件を描いた映画。

内容的には、囚人たちが脱獄をしようとするというだけの話なのだけれど、スリリングな展開が続くこともあり、見応えは抜群。かなり面白かった。

実行犯の1人
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