ケミカルXさんの映画レビュー・感想・評価

ケミカルX

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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ディズニープラスで鑑賞。

長く追い求めてきた夢を掴むチャンスが来た!
というところであっけなく死んでしまった主人公が、
22番というソウル界?の問題児との出会いを通じ、
生きることの意味を見出してい
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ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

名画として知られ過ぎて逆にニワカ扱いされてしまう作品だが、
改めて観るとやはり名作だった。

「希望」を持たないことで刑務所に適応していったレッドが、
暴力や署長の不正、教え子の死など数々の苦難の中で
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

『アクロスザスパイダーバース』を見た後に鑑賞。

マルチバースのスパイダーマンが集結し悪に立ち向かう、
新スパイダーマンの誕生譚だった。

スパイダーマンシリーズの歴史を踏まえられていないので、
本作
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許されざる者(1992年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

クリント・イーストウッド監督による、
勧善懲悪的な西部劇ではなく、
虚飾を剥いだ暴力の連鎖としての西部劇。

町の正義を守るために抑圧的な体制を築く保安官や、
子供を養うために人殺しに手を染める主人公
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Influencer(原題)(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

飛行機の中で鑑賞。

旅行中のインフルエンサーを狙う犯罪者を描くサスペンス。
一人旅の旅行者を離島に置き去りにするというテーマは面白い一方、
サイコパスものとしてはインパクトが弱め。
途中で物語をかき
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

前作を見ずに鑑賞してしまったので分からない部分が多かった。
スパイダーマンシリーズに詳しい人ほど、
面白いポイントが見つけられるのではないか。

アニメーションとしての表現力が際立っていて、
映像的な
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リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

メキシコの死者の日を舞台に家族の愛が描かれる。

忘れられることが本当の死であり、
その人の存在を語り継いでいくことが死者に対する最大の供養だという、
非常に強いメッセージ性を感じた。

身近な人の死
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マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

『荒野の七人』のリメイク作品。

現代リメイクならではのアクションの進化、
多様な主人公サイドのキャラクターなど、
スター揃いのアクションムービーとしての面白さがあった。

一方、デンゼル・ワシントン
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荒野の七人(1960年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

黒澤明の『七人の侍』のハリウッドリメイク作品。
メキシコの寒村を救うため、腕利きのガンマンたちが立ち上がる。

農民たちとガンマンたちの交流の中で、
ガンマンたちの派手なアクションの魅力が光る。
個人
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ゴールデンカムイ原作をキャスト・映像含めうまく再現していて、
原作を読んでいる身としては非常に楽しめた。
漫画の持つ魅力をどこまで実写で再現できるのか、
今後のドラマ展開を楽しみにしたい。
(その意味
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映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ドラえもん×クトゥルフという
評判を聞きつけて鑑賞。

南極の底に眠る人類以前の超古代文明、
ヒョーガヒョーガ族、
巨大なオクタゴンなど、
なるほどクトゥルフ神話を思わせる
モチーフに満ちている。
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女系家族(1963年製作の映画)

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遺産を巡って醜く争う三姉妹と、
目的のために動き回る大番頭の宇市らの姿を描く。

先代の遺言によって
財産の多くが妾である文乃へいくことになるが、女系家族の中で軽蔑され続けた先代の復讐譚である。
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白い巨塔(1966年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

唐沢版も非常に面白いが、
やはり原作の持つ雰囲気を味わうには
田宮二郎版が素晴らしい。

財前が教授となり
裁判にも勝利して終わる本作は、
政治の場と化して患者を置き去りにした
医学部の腐敗した姿を描
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アナと雪の女王(2013年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

公開当時に観たが再見の機会があったので記録。

今みるとエルサの氷の能力が
パニック障害などの比喩にも思えた。

社会の中でありのままでいることの難しさ、周囲の人々の支え合いなど、
美しい表現でそんな
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トイ・ストーリー(1995年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ウッディとバズ、
それぞれがアイデンティティの喪失から
立ち直って、
アンディのおもちゃとしてのアイデンティティを獲得(再発見)するストーリー。

子どもの時はおもちゃたちの
愉快なアクションムービー
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

オレゴンを舞台にクッキーとルーという2人の男がドーナツを作って成功を目指す。

冒頭に紹介されるブレイクの詩の通り、
物語の主題は友情であり、
最後にルーがお金ではなくクッキーに寄り添うことを選ぶシー
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

戦後日本に残る因習に満ちた村を舞台に、
鬼太郎の誕生につながる物語が語られる。

幽霊族の血を使い、
多くの無辜の人々の命を使って
自らの欲望を満たそうとする
龍賀家の人々の酷く醜い姿は、

太平洋戦
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

元最強の殺し屋ジョン・ウィックが、復讐のため再び銃を取る。
非常にシンプルなストーリーで、
深く考えずに楽しめるアクション作品だった。

ジョン・ウィックがホテルで部屋を取るときのやりとりなどを通じ、
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ブレア・ウィッチ・プロジェクト(1999年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

モキュメンタリーホラーの元祖的な立ち位置の作品。
画質の粗さとかブレブレなカメラワークなど、
今見るとかなりきついものがあるが、
ドキュメンタリーのリアリティを増している要素でもある。

楽し気だった
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(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

男色という戦国時代の現実を正面から描いていること、北野武、浅野忠信、大森南朋の3人のコメディ的なやり取りの数々、ヒロイズムのない言わば汚らしい欲にまみれた大名や足軽たちの姿など、既存の時代劇を脱構築し>>続きを読む

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

大傑作だった。
作中で描かれた泰明ちゃんの死のシーンで涙を抑えられず、
嗚咽しないようにするので一杯になった。
泰明ちゃんの突然の死によって、トットちゃんの幸せな世界が瓦解して、戦争による死や抑圧が彼
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

政治レベルの物語だった『シン・ゴジラ』とは対照的な、
個人レベルの物語としてのゴジラ。

戦争の恐怖や生き残った罪悪感に苦しむ敷島、
ゴジラに蹂躙される銀座の街並み、
海上で繰り広げられる海神作戦など
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

アーシャは幸せそうな王国が人々を抑圧するディストピアであることを知り、世界を変えるためにスターや仲間たちと奮闘する。

ミュージカルシーンは華やかで楽しく、
登場人物がやや記号的なのが気になるが、
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トムとジェリー オズの魔法使(2011年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

1939年版のオズの魔法使を見た後に鑑賞。
トムとジェリーがオズの世界に参加してドタバタを繰り広げる作品だが、
1939年版を忠実に再現したシーンが数多くあり、
2つの作品を見比べるのが面白かった。

オズの魔法使(1939年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

『ウィキッド』の予習に鑑賞。
戦前のハリウッドの作品水準の高さに驚かされる。
ハリウッドの光と闇を体現する女優であるジュディ・ガーランドだが、
今作では「虹の彼方に」でその歌唱力の高さを感じさせる。
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翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

埼玉を解放した麻実が今度は関西に巣食う抑圧の解放者となる。
舞台を関西に移しながらも、埼玉ネタもしっかり盛り込んでいる。
前作よりも自由に放言している感じで、馬鹿馬鹿しさではスケールアップしているかも
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PATHAAN/パターン(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

インドを代表するスター俳優シャー・ルク・カーンのセクシーさとディーピカー・パードゥコーンの美しさがすごい。

ストーリーはミッションインポッシブルな感じだが、ど直球なアクションの派手さと
場面を盛り上
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オペレーション・フォーチュン(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

世界を飛び回ってミッションを遂行するスパイもので、
一定の水準にはあるものの、
典型的なジェイソン・ステイサムのキャラクター、
どこかで見たようなアクションなど、
新しい面白さはあまり感じられない作品
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福田村事件(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

1923年当時の社会を生きた「福田村事件」の加害者と被害者たちの姿を描き、人間の集団心理の醜悪さと現代に通じる警鐘を鳴らす一作。
終盤にかけては集団心理の過熱による恐怖を実際に体感でき、嫌な汗と動悸、
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怪盗グルーのミニオン大脱走(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

金曜ロードショーで流し見。
子供向けながら大人が見ても楽しめるエンターテインメント。
いろいろな映画のシーンのパロディも楽しい。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

宮崎駿監督の生と死の輪廻。
氏のイメージの奔流に圧倒された。

最後の作品であるが、
ここから始まる物語でもある。

母への憧憬という宮崎駿監督のテーマを濃縮した作品でもあるし、
大叔父と眞人の会話は
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遺灰は語る(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

有楽町で鑑賞。

ノーベル賞作家ピランデッロの遺灰を
シチリアへ運んでいく物語。

その旅程からイタリアの戦後社会を
垣間見ることができる。
特に列車のシーンは
様々な含意が感じられて面白かった。
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

スーパーマリオブラザーズ、
マリオカート、64、オデッセイ、
ドンキーコングやパンチアウトまで、

マリオの歴史を作ってきたいくつものタイトルが音楽、ビジュアル、演出などを通じて1つの作品に落とし込ま
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ジョージア、白い橋のカフェで逢いましょう/見上げた空に何が見える?(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

独特な空気が漂う映画で、
エキサイティングさとは対極にあるような、スロームービー。

主人公たちを襲った
「姿が変わってしまう呪い」がなんなのかを突き止めるサスペンスでもないし、
それによって巻き起こ
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トリとロキタ(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

弱者が食い物にされ、
そこから抜け出そうと足掻けば足掻くほど、状況はますます悪化していく、
ノワールな味わいがあった。

生き地獄のような生活の中で
ロキタを覆う閉塞感が、
大麻の栽培所という息が詰ま
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

正義と他者のために力を行使する
本郷猛=仮面ライダーと、
自分の思想や目的のために力を行使する
それぞれのオーグたちと、

その対比の中で生まれる葛藤や
信頼関係、意志の継承という物語は、
ヒーローも
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