diesixxさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

ジョン・レノン,ニューヨーク(2010年製作の映画)

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ジョン・レノン41回目の命日。
ニューヨーク時代のレノンの軌跡を追ったドキュメンタリー。ジョンの人格、創作、生活などあらゆる面でヨーコに強く依存していたことがわかる。

アラビアン・ナイト 第2部 孤独な人々(2015年製作の映画)

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「千夜一夜物語」を換骨奪胎し、現代ポルトガル社会を切り取った3部作の2作目。ドキュメンタリーとフィクションが混在していた一作目と異なり、2作目は三つのエピソードのオムニバス。
 妻と娘を殺し、山に逃げ
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地獄の英雄(1951年製作の映画)

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おそらく酒のトラブルが原因で落ちぶれた新聞記者のテイタム(カーク・ダグラス)が、田舎の地方紙で腐っていたら、洞窟の生き埋め事案に偶然遭遇。本人と家族、保安官を掌握してネタを独占しながら、炎上商法さなが>>続きを読む

ザ・ビートルズ:Get Back(2021年製作の映画)

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【Day1】
2週間で14曲を仕上げ、テレビの特番でライブするプロジェクトがスタート。曲作りやリハーサルの様子も全てカメラを回して記録する。殺風景なスタジオに集まった4人。
I've Got A Fe
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Queen Victoria 至上の恋(1997年製作の映画)

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BBC制作のTVムービーをミラマックスが配給し、大儲けした歴史ドラマ。19世紀後半、夫に先立たれ長期間引きこもっているヴィクトリア女王と亡き夫に信頼された従僕のジョン・ブラウンの不思議な絆を描く。原題>>続きを読む

家族を想うとき(2019年製作の映画)

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個人事業主、フランチャイズという誘い文句に乗っかって、平凡な家族が新自由主義の搾取構造に巻き込まれる地獄の社会派ホームドラマ。2度目の引退宣言を撤回し、綿密な取材に基づく脚本とドキュメンタリータッチの>>続きを読む

LBJ ケネディの意志を継いだ男(2016年製作の映画)

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J・F・ケネディの暗殺で急きょ大統領に昇格したリンドン・B・ジョンソン大統領の伝記映画。民主党の指名者をめぐるケネディとの闘いから、意外にも(実際にはよくあることらしいのだが)副大統領に指名され、南部>>続きを読む

サム・ペキンパー 情熱と美学(2005年製作の映画)

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男の連帯や美学を描いてきた監督が、実際の現場でもマチズモやホモソーシャルに任せた暴君ぶりを発揮した結果、時代に取り残され、アルコールに溺れた悲しい実像が浮かぶ。硬派な作風が80年代の明朗なノリにそぐわ>>続きを読む

続・黄金の七人/レインボー作戦(1966年製作の映画)

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ヴィカリオ監督がポデスタ(当時の妻)を売り出したいあまりに、ポデスタセクシー七変化をふんだんに盛り込み、肝腎要の泥棒活劇の魅力は減退。七色のカラコンを特に意味なく付け替えたりと、予測不能な魅惑に抗えな>>続きを読む

エターナルズ(2021年製作の映画)

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キャラクターはどれも良かったけど、シナリオがダメすぎた。映画向きでなく、ドラマシリーズでやるべきだったのでは。

ギャング・オブ・ニューヨーク(2001年製作の映画)

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オスカー獲る気満々で挑んだが、役者陣の「熱演」と同じく盛大に空振りしてしまった感のあるスコセッシのアメリカ黎明期叙事詩もの。衣装、音響、美術、撮影いずれもアメリカ映画ならではの豊かさに満ちているが、ダ>>続きを読む

黄金の七人(1965年製作の映画)

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ポップでカラフルな画面作りと馬鹿馬鹿しいけど洒落たガジェット、フリッパーズギターも丸パクリしたご機嫌なサウンドトラック全てが最高。
まどろっこしい説明を省いていきなり本筋の金塊強奪が始まるのに驚き。て
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長距離ランナーの孤独(1962年製作の映画)

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原作小説を中学校の「課題図書」で読まされたのを思い出したけど、そのこと自体が作中で嫌というほど描かれる管理と抑圧を体現してたから今振り返ると笑える。
ドキュメンタリータッチだが、ところどころに早回しな
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マイ・ルーム(1996年製作の映画)

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レンタルビデオショップで「ヒューマン」の棚に置かれてそうな、おそらくJAIHOの配信がなければ一生見ていなかったであろう映画。難病と家族再生ものだけど、そこはかとないユーモアが不思議な映画。
監督も脚
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アビエイター(2004年製作の映画)

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『ギャング・オブ・ニューヨーク』に続いてスコセッシ作品参加のディカプリオ。アイドル的なセルフイメージから演技派へと転換していくターニングポイント(とはいえ、今思えば『タイタニック』での演技も大したもの>>続きを読む

七福星(1985年製作の映画)

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サモハンのラッキースターシリーズ3作目。お馴染みのメンツでベタベタのコメディーとキレキレのアクション。
悪役の殺し屋3人組の一人は倉田保昭。終盤にジャッキー・チェンと激闘を繰り広げ、なんと打ち負かして
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ヨンジャの全盛時代(1975年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

出稼ぎ、徴兵、ハウスメイド、交通戦争、パン助、アカすり、工場勤め…70年代韓国の社会情勢や大衆風俗を背景に、懸命に生きる若い男女のラブストーリーが展開するトラジコメディー。
町工員として働くチャンスは
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悪人伝(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

サツとヤクザが悪魔を追う、というワンアイデアとマ・ドンソクの存在感で文字通りねじ伏せるようなストロングスタイルの娯楽作。裏社会犯罪モノとバディーモノポリスアクションに、サイコサスペンスもブレンドした結>>続きを読む

鬼婆(1964年製作の映画)

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クライテリオン版。
食うか食われるかの戦国時代。ススキ原に潜み落武者を追い剥ぎして、命をつなぐ義母と嫁。息子と戦場に出たはずの男が一人で生き延びて戻ったことで、関係性のバランスが崩れたところに、鬼面の
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蜂蜜(2010年製作の映画)

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トルコ映画界の重要作家カプランオールが、自身の半生を材に取った「ユスフ3部作」の最終作。ドワネルものの一種とは思うが、1作目の『卵』(2007)が壮年期、2作目の『ミルク』(2008)が青年期を描き、>>続きを読む

ざ・鬼太鼓座(1981年製作の映画)

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佐渡島の和太鼓集団に取材した音楽ドキュメンタリー。せりふやナレーションはほとんどなく、ライブフィルムとプロモーションビデオと舞台劇が混ざったような不思議な映画…だが、演者の肉体を捉えるアングルや編集の>>続きを読む

中国超人インフラマン(1975年製作の映画)

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撮影に西本正、特撮美術に三上陸男を迎えて『仮面ライダー』を剽窃した香港製ヒーロー映画…なのだが、そこはショウブラザース。インフラマンのアクションは本格的な武侠指導で見応えあり。主役のヒーローのみならず>>続きを読む

ダ・カーポ(2020年製作の映画)

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創作と表現に行き詰まった主人公が、かつてのバンド仲間や中学生バンドに感化されて、自分と向き合う青春ドラマ。
ボンクラ中学生バンドが非常に魅力的なため、主人公よりも際立ってしまい、クライマックスが物足り
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鳩の翼(1997年製作の映画)

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打算から始めた三角関係が、取り返しのつかない喪失と傷を残してしまう悲劇的恋愛ドラマ。ヴェネツィアの風景が幻想的で美しいのと、エロスとタナトスを両立させたヘレナボナムカーターの裸体の存在感

茶の味(2003年製作の映画)

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このいかにも「奇抜でしょー?」って感じの石井克人節を、「奇才」と取るか「衒い」と取るか。和製タランティーノ気取りの会話劇のための会話劇が辛かった時期もありました。
囲碁部に入るギャルというボンクラ幻想
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MIRCHI/ミルチ(2013年製作の映画)

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プラバース、アヌシュカ・シェッティ、サティヤラージ、スッバラージュ、『バーフバリ』2部作の主要キャストが集結している2013年作。長年の抗争が続く一族同士の争いに終止符を打つべく、最強の男プラバースが>>続きを読む

サーホー(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

『バーフバリ』のプラバース主演作。
裏社会を牛耳る大物の死をきっかけに、裏組織内の権力争いに警察組織の囮捜査が絡む犯罪アクション。覇権争いする組織内のグループと警察のそれぞれに潜入捜査官やスパイや裏切
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裁かれるは善人のみ(2014年製作の映画)

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強権的な市長に自宅を強制収用され、裁判で争っている主人公に、さまざまな不幸が襲いかかる暗すぎる映画。
全編を陰々滅々としたムードが貫く。友人同士でバーベキューに繰り出すシーケンスの不穏さはどうだ。表向
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