diesixxさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

ニールジャー(2016年製作の映画)

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🇮🇳
1986年のハイジャック事件で359人の命を救い、自らは命を落とした客室乗務員ニールジャーの活躍を描く実話もの。
 テロリストたちがひたすら粗暴で卑劣なので見ていてかなり神経に障る。とはいえ現実
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50年後のボクたちは(2016年製作の映画)

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🇩🇪
あだ名は「サイコ」のはみ出し者の14才マイクが、ロシア系移民の転校生チックと意気投合。2人だけ呼ばれなかったパーティーに乗り込んだ後は、盗んだ車で旅に出る青春ロードムービー。
チックはゲロ吐くと
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TOKYO!(2008年製作の映画)

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当時は『メルド』が一番面白いと思ったけど、今見るとアジア人差別みたいな感じがしてちょっと嫌だなーって思った。
『インテリアデザイン』は大森南朋がセクシー。藤谷文子がかわいい。
『シェイキング東京』は蒼
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接続 ザ・コンタクト(1997年製作の映画)

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昔の恋人を忘れられないラジオプロデューサーと友達の恋人に想いを寄せる女性が、レコードとチャットを通じて淡い交流を続けるラブストーリー。
チョン・ドヨンは後々の貫禄とは一味違うフレッシュな存在感。ハン・
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リベリオン(2002年製作の映画)

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感情が禁じられた世界でポーカーフェイスを貫き通しながら、最強のガン=カタアクションで敵を薙ぎ倒していくクリスチャン・ベイル。犬にも優しい。
パリッとした隊服やフルフェイスヘルメットの雑魚キャラたち、注
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地黎明(1991年製作の映画)

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JAIHOにて4K初配信。音声も5.1chにグレードアップし、市販のソフトとは雲泥の差。土砂降りの中の決戦や巨大な焚き火、終盤の夜空など本作を重厚な史劇スペクタクルたらしめる画面の美しさを堪能できる。>>続きを読む

シン・シティ(2005年製作の映画)

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当時は大学生だったので、まだグラフィックノベルという言葉にピンと来なかったものの、スタイリッシュな映像とバイオレンス表現になんとなくクールなもんを見た気でいたが、今見ると勿体ぶったモノローグと男のナル>>続きを読む

香港発活劇エクスプレス 大福星(1985年製作の映画)

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ジャッキー、サモハン、ユンピョウが富士急ハイランドで大暴れするラッキースターシリーズ2作目。
襲い掛かる忍者軍団に学生服やアイパッチの刺客、ご丁寧にサイコロを振る賭博場に、からくりお化け屋敷内のアクシ
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フリーランス(2015年製作の映画)

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徹夜上等綱渡のスケジュールで、過酷な仕事を日々こなすフリーランスのデザイナーが、全身にできた発疹を治すために訪れた病院で、研修医の女性にほのかな恋心を寄せてしまう。まじめに治さなきゃ怒られる。でも仕事>>続きを読む

めぐりあう時間たち(2002年製作の映画)

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ピューリッツアー賞とベン/フォークナー賞をダブル受賞したマイケル・カニンガムのベストセラー小説の映画化。
『ダロウェイ夫人』執筆中のヴァージニア・ウルフ、『ダロウェイ夫人』を愛読する50年代の主婦、『
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ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

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変わり者で疎まれ者の少年少女のキュートでバイオレントな愛の逃避行。
前作『ファンタスティックMr.FOX』で子どもたちを味方につけ、いい意味での遊び心を覚えたウェス・アンダーソンの愛すべき小品。オープ
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華麗なるリベンジ(2015年製作の映画)

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被疑者殺害の濡れ衣を着せられた暴力検事が、刑務所で自らの知恵を生かして人脈を築き、詐欺師と組んで汚名をそそぐ痛快復讐劇。
ファン・ジョンミンとカン・ドンウォンのコンビも始め、役者陣の顔がいい。悪役の主
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恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

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クルーゾーの傑作をリメイクしたものの、長らく短縮版しか見られなかった作品をフリードキン自身が権利関係をクリアし、4K化。
ニトロを運ぶことになる4人の犯罪者たちのバックボーンが詳しく語られるが、短縮版
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

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地球に100%衝突する隕石を発見したのに、無能な政治家、大衆迎合のメディア、利潤追求主義の企業、ソーシャルメディアに毒された大衆によって全てが無に帰してしまうコメディー。トランプ政権とコロナ禍をへたア>>続きを読む

ハスラーズ(2019年製作の映画)

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男性社会に搾取、消費され続けるストリッパーたちが、リーマンショック以降も責任を取らず、カネと権力をばら撒き続けるウォール街の男たちにリベンジする犯罪ドラマ。
鍛え上げた体で圧巻のポールダンスを披露する
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クワイエット・ファミリー(1998年製作の映画)

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キム・ジウン監督の長編デビュー作。
オープニングから才気走っている。まだまだピチピチのソン・ガンホも見もの。
山道の舗装工事を当て込んでペンションを始めたはいいものの、全く客が入らずに、ようやく泊まっ
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長男(1984年製作の映画)

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田舎がダムに沈むことになり、長男の家に住まうことになった老夫婦と子どもたちの悲喜交々を描く韓国版『東京物語』。
なんでもかんでも長男にのしかかかってくるの割と気の毒だが、『82年生まれ、キムジヨン』を
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ディヴァイン・フューリー/使者(2019年製作の映画)

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右手に髪の力を宿した総合格闘家のイケメンが、エクソシスト神父のおじさんと協力して悪魔祓いする話。
ユニバース化構想があったらしく、『パラサイト』長男役が演じるチェ神父が「チェ神父は帰ってくる」みたいな
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ボギー!俺も男だ(1972年製作の映画)

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ボガードに憧れる真面目系クズよ映画ライターをウディ・アレンが活き活きと演じる。ナヨナヨとして自信が持てないくせに、プライドと理想は高く、すぐに自惚れ、女性をモノのように扱う非モテかつマッチョという最悪>>続きを読む

ジェイン・ジェイコブズ ニューヨーク都市計画革命(2016年製作の映画)

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ニューヨークの都市計画を進めるパワーブローカーと、市井の人々の視点でのまちづくりを訴えるジェーンとの戦い。
ジェーンの都市観がいかに市民本位、生活本位で、ミクロで優しいまなざしであるかを90分かけて繰
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

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地味だけど、憎めない貧しいカップルに、謎めいた金持ち男が入り込み、不吉で不気味な足音が全編を支配していく文学的ノワール。
せりふや小道具、演出にさまざまなメタファーや伏線を散りばめ、緻密に物語を組み上
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M.S.ドーニー 語られざる物語(2016年製作の映画)

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インドの実在のクリケット、スター選手の伝記映画なんだけど、クリケットもドーニー選手も全く知らない上に、ドラマの中で競技のルールや、ポイント、試合のエッセンスなどが語られず、作劇や演出にかかわるわけでも>>続きを読む

ミラクル/奇蹟(1989年製作の映画)

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JAIHOで4Kバージョン。
ジャッキー映画は基本吹き替えで見てるから、原語版で見るのなにげに初めてかもしれない。映画人としてのジャッキー映画の最高傑作。豪華なセットと衣装、ハリウッドシナリオをいただ
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JAZZY MISFITS/梨泰院ダイヤモンド(2019年製作の映画)

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10年ぶりに再会した母と娘が、いがみ合いながら失踪した末娘を探して、梨泰院のまちを歩き回るミステリードラマ。多様な人種、セクシャリティの人々が登場し、雑多で豊かなカルチャーをさりげなく織り込む。
登場
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マリア・レッサ:フィリピン 強権国家との闘い(2020年製作の映画)

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ドゥテルテ政権と戦うジャーナリスト、マリア・レッサと、彼女が代表を務めるニュースメディア「ラップラー」の戦いを追ったドキュメンタリー。
冒頭は市長時代のドゥテルテとマリアのインタビュー映像。不機嫌にな
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ビハインド・ザ・サン(2001年製作の映画)

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殺し合いを続ける二つの家族。
愚かな父権主義、家族主義に絡め取られそうになりながら生きる2人の兄弟。
血で血を洗う抗争という題材のわりに、高揚感は薄い。ブランコ、歯車といった反復装置の閉鎖性や炎を扱う
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遊星からの物体X(1982年製作の映画)

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4KUHDで久々の観賞。
南極基地のシャープな暗闇がくっきりと映っていて惚れ惚れ。魅力的なクリーチャーたちは造形もギミックも全く色褪せないから不思議だ。
クリーチャーのみならず、男たちが互いに疑心暗鬼
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テイル・オブ・スリー・シスターズ(2019年製作の映画)

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貧しい寒村の田舎地獄から抜け出したい三姉妹が口論しあいながら消耗し、何も解決せずに終わる。都市部の住み込み女中の座に就くために、互いに疑り合い、罵り合うさまは悲劇。金持ちに『パラサイト』するしかないけ>>続きを読む

大仏⁺(2017年製作の映画)

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仏像製作所の夜警として働くツァイプーは、病気の母親の面倒を見ながら時折、葬式の楽団にも参加する。だが、いつも間違えて叱られているようだ。友人の廃品回収業者のドゥーツァイは、身寄りもなく刑務所から出てか>>続きを読む

さいはての用心棒(1966年製作の映画)

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ジュリアーノ・ジェンマ主演のマカロニウエスタン。
南北戦争末期。北軍の捕虜となっていた南軍兵士のジェンマは、無謀な戦闘から仲間を救うために奇襲作戦中止の密書を届ける案内役を任される。途中、北軍軍曹と奇
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豹/ジャガー(1968年製作の映画)

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昨日見た『殺しが静かにやって来る』はあまりに胸糞作品だったので、こちらのおおらかな娯楽映画のつくりが余計に眩しく見えた。みんな優しくて最高。
フランコ・ネロ演じる流れ者傭兵が、革命軍を指揮するおとぼけ
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殺しが静かにやって来る(1968年製作の映画)

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トランティニアンは一切せりふのない唖者の主人公で、相手に喧嘩を打って銃を抜かせて殺す。夫を殺された黒人のヒロイン。白銀の雪山を舞台にした壮絶バイオレンス。タランティーノが非常に影響を受けたことがわかる>>続きを読む

はじまりのうた(2013年製作の映画)

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ニューヨークのストリートでアルバム録音するというコンセプトが最高だなって思った。実際にはあんないい音に録れないと思うけど。

ヘイリー・スタインフェルドが可愛い。ギターで参加するくだり唐突すぎて笑った
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コールド マウンテン(2003年製作の映画)

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南北戦争に翻弄される男女を軸に描く叙事詩的メロドラマ。ミンゲラの重厚な演出、美しい大自然、オールスターキャストの素晴らしい演技が楽しめる贅沢なアメリカ映画。
『リプリー』もそうだが、ミンゲラの映画のジ
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