道玄坂いとりさんの映画レビュー・感想・評価

道玄坂いとり

道玄坂いとり

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

4.8

しげる若葉の瑞々しさ、街をゆく御婦人の洒落た着物、活気のある通りに可愛らしいお家…
序盤は子供の目に映る世界の美しさや眩しさに満ちた映像で描かれていたので、あっこれしんどい予感がするぞ、と思いました。
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ブラック・レイン(1989年製作の映画)

4.0

その日本どこにあるんだ、行きたい!!なサイバーファンタジー日本に日本人のガチキャストが存在している不思議さが良い。

アメリカの破天荒デカと日本の堅物デカのコンビが痺れるほどかっこよく、特にお別れの挨
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RRR(2022年製作の映画)

5.0

インド映画のパワー凄すぎィ!!
3時間に映画2本分を凝縮して詰めた代物でとんでもない熱量の怪物ムービー。

近代が舞台なのでバーフバリよりとんでも表現は控えつつも無双してくれるバランス感が見事だな〜と
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ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

5.0

特別じゃないイチ冒険者が主人公の、彼らにしては大きくて世界にしては小さい旅をするタイプのファンタジー作品は今日日もはや懐かしい。
それを今この時代に最高の実写映画として観れるのだから映画館に行くべき。
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名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

4.5

これはかつて孤独のうちにいた灰原哀の周りに、今は彼女を大切に思う沢山の人がいる事がわかる優しいお話である。

…であると同時に、灰原哀が胸の内に閉じ込めて多分墓まで持っていくであろう一つの秘密を視聴者
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.3

すきなものに命をかけること、青春を費やすということをド直球ストレートにギラギラ描いた作品ですごい球速をぶつけられた気持ちになる。
素晴らしい熱量だった。


好きなシーンは色々あるものの、特に印象深い
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ザ・ビーチ(2000年製作の映画)

4.0

なんかこう、人間の全てを煮詰めたような味わい深い映画だった…
なぜ人間は楽園を追われるのか。
それは人間がこういう生き物だからなんだな。

この作品で一番インパクトがあるのはやはり主人公だと思う。
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呪詛(2022年製作の映画)

4.5

新しいホラー体験…!!
これは話題になるわけだわって思ったし、皆んな勧めてくるわけだわなーと納得。
今すごく人の感想が見たいのでレビュー増えてほしい〜!!

体が柔らかい系の虫が苦手なのでそこだけちょ
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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

4.2

人間味が薄いのかなって思っててホントすまんかった、機微を読むのが下手なだけでめちゃくちゃ人間的だったね、主人公…

器用に生きられなくて、理解されることを諦めて、耐えて抱えてきた心の内を詳らかにするシ
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機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島(2022年製作の映画)

3.3

今の技術を生かしつつファーストが見れるっていうのは調理次第で面白くなる試みだと思ってる。
今回の作品も色彩とか、武内ドアンの雰囲気とか結構好きだった箇所はある。


ただ、絵が今風にリファインされてい
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

5.0

大きいスクリーンで、飛行機の離陸の時みたいな振動を感じながら見る。
そういう映画なので絶対今劇場で見たほうがいい。

OPから前作を見た人を最高に楽しませてやるぜ!という気概を感じたけれど、
かつて自
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トップガン(1986年製作の映画)

5.0

おさらい視聴、心意気の五点。

ピートはく、くそガキ〜!!!って思うんだけど跳ねっ返りで無謀で危うくて可愛い、かっこいい…24歳のトムの雰囲気と相まって恐ろしく魅力的に映る。

そりゃ目が離せんわこん
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キンキーブーツ(2005年製作の映画)

4.5

ローラサイコーにかっこいいんだよなぁ…惚れ惚れ。
キウェテル・イジョフォー名演だと思う。

チャーリーとローラ、似てないようで根っこが似ている二人を主役にして「男らしく」ではなく「あなたらしく」が良い
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

4.4

やっぱり悪役がチームに集うならこれくらいバイオレンスでブラックじゃなきゃ!!
前回物足りなかった部分を克服してきたありがたき一本。

主要キャラをさくさく処理していく潔さ、命の軽さがこの作品にはよくに
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

4.2

結末も含めてガイが定められた運命から真に自由になる物語だった。
自由は可能性と同義で、それは楽しく素晴らしいことなんだ!というストレートでポジティブなテーマが気持ち良い。

正直ライアン・レイノルズの
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.9

ストーリーの流れや異星人の関わり方を見ていると、ウルトラマンの世界観やテーマを表現する事に重きを置いた作品と感じるし、解釈も一致したのでウルトラマン映画としては好き。
特に結末はいいリファインだと思っ
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.8

ピタゴラスイッチを見てるみたいな独特の映像の流れと、軽妙ながら悲哀を感じさせるロシア民謡っぽい劇伴のチョイスにゴリゴリの作家性を感じる。

超長尺のアート作品を見てるような感覚なので、集中して見る体力
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ラッシュアワー(1998年製作の映画)

4.2

アメリカ映画にやってきても椅子を巧みに使うジャッキーが見たかったんだ!ヤッホー!!!

クリスとジャッキーのコンビ両者に主役の華があって派手だし、打ち消し合わないバランスなのが上手い感じ。

なにかス
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RED/レッド(2010年製作の映画)

4.6

始まって5分でどういう映画かわかるし、こちらが期待したものを最後までお出しいただける。
このストレスフリーさ、素晴らしくエンタメである。


昔ブイブイ言わせてたジジババが年金貰ってもブイブイなので若
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ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

4.2

スキャマンダーくんと魔法生物を主役とするファンタビのお話としてはズレてるんだけど、
あえてアルバスの恋愛のお話で一本完結させたのは潔くて良かったと思う。

マッツバルドはジョニデバルドとは役の切り取り
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スノーピアサー(2013年製作の映画)

4.2

風刺を入れつつもエンタメしてくるバランスが流石のポン・ジュノ作品だなと思う。

あんな限定された空間でこんなに格差があるのエグいなあ…

希望か絶望か、たとえ何が待っていてもここを出る、出ねばならぬ、
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真夏の方程式(2013年製作の映画)

4.2

「子供にはわからないだろう」と思った男と「子供でもきっと理解できる」と思った男、二人の男が少年に「させたこと」はきっと彼の人生を変えたのだろうな…そんなひと夏の話。

容疑者Xとは違った味の切なさがあ
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

4.5

トニーの次代のマッチポンプヒーローはストレンジだなって確信した。

これから見るなら

履修必須:ワンダビジョン
履修推奨ホワット・イフ…?

って感じではなかろうか。

いつものように先の展開が気に
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名探偵コナン ハロウィンの花嫁(2022年製作の映画)

3.8

シルエットで犯人が判っちゃうのと、後半エンタメとしても流石に無茶だなっていうのがあって評価的には落ちるかもなあ…と思わないでもない。

とはいえ、19年前にアニメでやったことを筆頭に長い期間の中に撒か
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名探偵コナン ゼロの執行人(2018年製作の映画)

4.4

安室透をカッコよく魅せるという一点特化のコンセプトで作られ、徹底したことが勝因。これに尽きる。

謎多き男のどこか危なげな佇まい、プライベートの顔が覗く瞬間、不敵な笑み…どこ切り取っても気合入っててエ
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名探偵コナン 緋色の弾丸(2021年製作の映画)

4.2

被害総額ーーーー!!!!!
ついにここまでやったかって感じで劇場版に求めるデストロイこの上なし。
舞台が大きく展開するスケール感や、将棋の盤上に見立てた包囲作戦の爽快感が見ていて気持ち良い。

赤井フ
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名探偵コナン 純黒の悪夢(2016年製作の映画)

4.0

相変わらずコナンらしい無茶苦茶な被害総額のラストシーン、お馴染みのキャラの活躍という抑えるべきところは押さえて正しいエンタメをしている。

ただ、ゲストの辿る運命の苦さから来る切ない後味はこの作品独特
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ウエスト・サイド物語(1961年製作の映画)

3.7

リメイク版と見比べたくて、合わせて初履修。
ロミジュリをミュージカルでやるぞ!というやりたいことがストレートな作風に好感が持てる。
とくに階段のシーンは61年のロミジュリならこうだな、という表現で面白
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

5.0

はーサイコー!!とテンション高く机バンバンしながら見てしまうかぶりつき映画。

ジョン・ウィックがアンニュイ無双ならこちらはアッパー無双。

この中年どうあがいても日常が向いてないし、キレたらやばそう
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

4.5

えっ、おもってたんと違う…!!
今思えばなんかBGMの様子がおかしかったな??
あー、好きかもしれん!!!
ってな感じの感想、良い。

パッケージのビジュアルや宣伝の勝利って感じがしてとても良い。

未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)

4.0

気の触れた夢を見たような内容で主人公を筆頭にまともな奴が出てこない。そしてしょっちゅう爆発する。

オチも含めてヤベェ作品なのだが、いろんな作品のルーツが垣間見える美術や、ジェットコースターのようなテ
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.6

一つの恋を描いたお話としてとても胸に残る一作だった。

恋に浮ついた夢のような日々から、ラストの父との語らいの余韻まで余す所なく良かった。
原作はこのあとも続くらしいのだがここで〆たのは英断だと思う。
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映画ドラえもん のび太の新恐竜(2020年製作の映画)

3.8

作画の丁寧さや恐竜描写のこだわりがとても良くて、子供時代に出会っていたら記憶に焼きついただろうなと感じる一作だった。

ただ、ドラえもん映画としては逸脱したラインかなと感じる部分もあって
君の名は的な
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前田建設ファンタジー営業部(2020年製作の映画)

4.0

やる気が無かったメンバーが一人一人ヤベーやつに陥落させられていく様や、他社も含めて真面目なバカしかいないツッコミ不在感には笑ってしまう。

大袈裟な誇張はされているけれど、作中に散りばめれている「ふと
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ウォッチメン(2009年製作の映画)

4.1

できるラスボスは35分前にスイッチ押しておくんですよ!
有能っていうのは、そういう事なんだよなぁ…

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