このレビューはネタバレを含みます
精神障害を患っている方は叫んだり暴れたりする方もいて、一般の社会の中では暮らせないことは勿論、病院などで看護する事も難しい。昔、それらの方々の「問題となる症状」を脳を切る事で消失させる、という手術が行>>続きを読む
面白かった。自分勝手で互いにに向き合う事をしないバラバラの家族が、鹿児島への道程を通じて心を通わせていく。およそ電気に関するもの一切が使えない(乾電池すらも)という設定はSF的ではあるが、首都圏を脱出>>続きを読む
鈴木清順が狂っているのか、時代が狂っているのか。
1970年代と言えば。ヒッピームーブメントが日本でも流行し、知識階級の若者世代がコミューン思想やセックス革命にかぶれた時代。
また戦後の荒廃から脱却し>>続きを読む
黒澤明、小津安二郎と並び称される溝口健二を本作で初めて観る。
シェイクスピアやギリシア喜劇のような、人間の交錯によって生まれる力動を感じる。貧困の中で逞しく生きる女たち。
坂口安吾が堕落論の中で、「堕>>続きを読む
夢、幻の世界観で常に非現実感がつきまとう。冒頭はそうでも無い。日常の中にいる。映画が進むうちにいつしか奇妙な事ばかり起こる世界にいる。
牧歌的な夢世界は、つげ義春もよく描いたテーマだが、平和で牧歌的で>>続きを読む
インディーズ映画にしてはストーリーもしっかりしているし、俳優の演技も良い。何よりハートウォーミング。
現実がこんな温かな世界になれば良い。私の知人の全盲の人が普通の職場で働くために相当の苦労をしていて>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
滅茶苦茶面白かった!
ディレクターの捲し立てるような喋り口調がひたすら不愉快で、興奮も焦燥も苛立ちも直接的に伝わってくる。もう目が離せない。こんなに短時間で世界に飲み込まれた映画は他に無いかもしれない>>続きを読む
羅生門綱五郎が出演している。
羅生門綱五郎は黒澤明の「用心棒」の脇役として出演していたが、あまりの巨体であったため(他脇役の頭5個分身長が高い)、脇役になりきれない。出演は「太陽の墓場」の方が先で、こ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
着物、は人体の曲線を全て隠して直線からなる様式の美に変える。素を隠して型に嵌める事が日本の美なのだと、そんな類の話を書いていたのは九鬼周造だったでしょうか。
儀式、儀礼の美しさも同じ。人造の型の美です>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
vol.1とvol.2に分かれているのであって、2(続編)がある訳ではない。市川まさみさんと優梨まいなさんという二人のセクシー女優を主軸にしているということは、映画というよりも市川まさみさんや優梨まい>>続きを読む