hide51さんの映画レビュー・感想・評価

hide51

hide51

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.5

 横溝正史の作品を見ている様で、日本古来のドロドロした怖さのある映画。「犬神家の一族」の世界に紛れ込む感覚が味わえました。

 鬼太郎の父親と、主人公の友情が熱く、バディ物として面白い。猫娘がオリジナ
>>続きを読む

そして僕は途方に暮れる(2022年製作の映画)

3.6

 主人公が酷いダメ人間なので、嫌悪感を持つ人は苦手な作品だと思う。自分は笑いながら見て、楽しめました。

 父親役のトヨエツ、主人公が進化したかの様な駄目っぷりで、本作一番の見所。

 大好きな曲と同
>>続きを読む

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.2

 原作は未読。想像以上に笑えて、しみじみ感動。日常、巡り会うことのないヤクザと中学生のコンビが、絶妙なバランスで会話も楽しい。

 合唱部の活動に悩む中学生が、ヤクザとのカラオケに、のめり込む姿が面白
>>続きを読む

シティーハンター(2024年製作の映画)

4.0

 鈴木亮平、冴羽獠にかなり近づいていて、やはり好感度高い俳優さんは凄いなと実感。アクションも良かった!!

 原作の雰囲気がよく出ていて、実写化に成功したのでは。個人的には、もう少しコメディ要素が少な
>>続きを読む

やがて海へと届く(2022年製作の映画)

4.0

 見る前は、身勝手な悪女に振り回されるミステリーと勘違い。
 突然いなくなった女友達を思う主人公の切ない気持ちを、中川監督らしく淡々と描く佳作でした。

 ビデオカメラ、アニメでの表現が効果的。ミステ
>>続きを読む

オレの記念日(2021年製作の映画)

4.5

 冤罪を扱ったドキュメンタリーでしたが、主人公である桜井さんの前向きな人柄が素晴らしく、明るく、元気になれる作品でした。

 パーフェクトデイズを観た時と同様、当たり前の事に、幸せを感じながら生きたい
>>続きを読む

もっと超越した所へ。(2022年製作の映画)

4.0

 様々なダメ男に振り回される4人の女性。皆さん熱演で、タイトル通り突き抜けた展開。ヘンテコな作品だけど嫌いではない。

 コロナ禍を背景に、閉鎖的で舞台を見ているような作風。俳優達の会話劇が楽しい。
>>続きを読む

法廷遊戯(2023年製作の映画)

4.3

 話の面白さを上回ってくる程に、杉咲花の存在感が圧倒的。凄まじい演技。

 原作は未読。ミステリ好きな自分には少々気になる点は有るけれども、ストーリー、結末ともに納得の出来映え。小説も読んでみたい。
>>続きを読む

ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

2.5

 原作は既読。キャストが豪華なだけに、軽い作風なのが残念。ヒリヒリする様な展開で、シリアスな作品が見たかった。

ドーナツもり(2022年製作の映画)

3.6

 実際にあるドーナツショップを舞台とした短編。近くに有れば訪れたくなるオシャレな店内、美味しそうなドーナツ、心温まる会話劇。

 見ていて疲れず、癒やされる映画を求めているなら最適!!

正欲(2023年製作の映画)

4.2

 普通とは? 正常とは? 一般的な価値観を問いかける映画。

 原作は既読。分かりあえる誰かと一緒にいる事が一番大事だと考えさせられる作品。

 笑わない新垣結衣も良かったが、影のある優しげな青年を演
>>続きを読む

SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.8

 不死身すぎて、笑ってしまうくらい。ランボー、マッドマックス、ダイハードなど、様々なアクション映画を思い出させる作風。

 小説の様に各章に分かれていて、「皆殺し」の章が、言葉の意味通り、凄まじい展開
>>続きを読む

新幹線大爆破(1975年製作の映画)

4.0

 リメイクされる事を知り、再見。特撮含め、昭和感は拭えませんが、脚本が面白く、今でも十分楽しめました。

 出演者が豪華で、新幹線の爆破を防ごうと、熱いセリフが飛び交います。特に高倉健、宇津井健の二人
>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

5.0

 ノーラン監督はアクション、SFなどエンタメ要素が持ち味ですが、本作は題材的に娯楽度は皆無である可能性が高いと考え、見る前は心配していました。
 実際は天才科学者の苦悩、葛藤が重厚な作風で描かれ、アカ
>>続きを読む

パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女(2020年製作の映画)

3.7

 ベイビー・ドライバー、グロリアなどを思い出すアクション作品。特にオープニングのカーアクションが面白い!!

 主役の女性が、守っている子供と打ち解けていく様が良い。子役が、とても可愛い。
 
 パラ
>>続きを読む

ダムゼル/運命を拓きし者(2024年製作の映画)

3.0

 前半は北欧ファンタジー風の雰囲気で、景色も美しく好みでしたが、ドラゴン登場の後半は一転してダークに。

 ドラゴンと対峙しながら、洞窟をさまよう展開は、飽きないながらも、重さは感じられず。

 ゲー
>>続きを読む

マンハッタン(1979年製作の映画)

4.0

 再見。下品なセリフも多いけど、マンハッタンのモノクロ映像がとても美しく、安らかな気分に。監督のニューヨーク愛が溢れています。

 ウッディ・アレン演じる主人公、不平不満のセリフが多く、自身の境遇に言
>>続きを読む

1秒先の彼(2023年製作の映画)

3.8

 台湾のオリジナルは視聴済。脚本のクドカン色が強くなり、男女の設定が入れ替わっているけど、大筋は変わらず。気楽に見れる恋愛コメディ。

 前半に伏線を張り、後半で同じ時間帯を別目線で描き、謎を回収する
>>続きを読む

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

4.3

 高速で走り抜ける映像が、稲妻の様で格好いい。軽快な主人公であるフラッシュ役に、エズラ・ミラーが似合っていました。

 バットマンなど、様々なヒーローが登場しますが、スーパーガールが凛々しくも可愛くて
>>続きを読む

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.5

 ジャズは一般的に静かで難解なイメージですが、実はとても熱く、格好いい。映画館で見なかった事が悔やまれる出来映え。

 まずジャズピアニスト、上原ひろみの楽曲が素晴らしい。鑑賞後、直ぐにサブスクでアル
>>続きを読む

隣人X 疑惑の彼女(2023年製作の映画)

3.5

 ミステリー作品と考え鑑賞、全く違う内容で驚いた。トワイライトゾーン、世にも奇妙な物語に有りそうな日常SF。

 隣人Xの正体が気になり最後まで見る事が出来ましたが、突拍子もない設定のため、深さは感じ
>>続きを読む

悪女(2023年製作の映画)

2.5

 ヒリヒリする様なサスペンスを期待してたけど、既視感のある展開でイマイチ。 

 台湾映画は好きな作品も多いので残念。

ある男(2022年製作の映画)

4.5

 原作は既読。細かい内容を忘れていたので、記憶の補完に丁度良かった。個人的には小説よりも、深い余韻を残してくれた作品。

 他人だけでなく、自分の事さえも、よく分かっていないのではと不安な気持ちに。子
>>続きを読む

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

4.8

 原作は愛読書の一つで、既読、再読済。DV等、辛い表現が多いけど、タイトルのクジラに込められた想いに、希望を感じました。

 杉咲花、流石の演技力で主人公キナコを熱演。華奢だけど、何処にそんな凄いパワ
>>続きを読む

愛にイナズマ(2023年製作の映画)

4.5

 前半は現実の厳しさが続き辛い展開ですが、後半は一転して笑える展開に。総じて石井監督らしい、不思議で暖かな家族映画。

 タイトルどおり、稲妻の様に暴走する主人公、松岡茉優の演技が素晴らしい。鬼気迫る
>>続きを読む

ポップスが最高に輝いた夜(2024年製作の映画)

4.0

 サブスクで手軽に名曲が聴ける現在も良いけど、カセットテープに録音した曲を大切に聴いていた時代の方が幸せだったかも。そんな事を考えさせてくれるドキュメンタリー。

 当時はバンド・エイドに参加していた
>>続きを読む

アインシュタインと原爆(2024年製作の映画)

3.5

 オッペンハイマーに先駆けて鑑賞。原爆が、いかに特殊で危険な発明であったかを改めて考えさせられました。

 原爆投下から100年も経たないのに、核兵器の脅威が消えない現在が、とても恐ろしい。

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

4.5

 久し振りに見直したけど、やはり面白い。押井守の初期名作。

 エンディング曲等、古臭く感じてしまう箇所も有りますが、異世界に迷い込む感覚が素晴らしい。

 TV版のリメイクも良かったけど、やはり本作
>>続きを読む

アンデス、ふたりぼっち(2017年製作の映画)

3.0

 とても辛く、悲しい作品。

 アンデスの山奥を舞台に、老夫婦二人の生活が淡々と描かれ、静かな映像が続きますが、後半は不幸の連続で見るのが苦しくなりました。

 創り物と割り切れる映画であれば、グロく
>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.3

 前知識なく見て、かなりのエログロに衝撃!! 一体、何を見せられているのか。

 本作の見所は、やはりエマ・ストーン
。常軌を逸した主人公、鬼気迫る凄まじい演技。冒頭からラストまで、釘付けになりました
>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

5.0

 ヴェンダース監督らしい、静謐で美しい作品。目覚まし代わりのホウキの音、仕事の合間に見る木漏れ日、毎日通う食事処、銭湯などが愛しくなります。

 トイレ清掃員の1日を描いているだけなのに、ずっと見てい
>>続きを読む

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.0

 ジョン・ウィックの無双ぶりが凄くて、笑ってしまう。気の利いたストーリー展開は無く、ひたすらアクションを楽しむ娯楽作品。

 ヌンチャク、銃などの武器を駆使して戦うジョンも凄いけど、盲目のケインが振り
>>続きを読む

彼女が好きなものは(2021年製作の映画)

4.5

 タイトルの印象で爽やかな青春と勘違いして鑑賞、実際は深刻なテーマを題材とした真摯な作品。見終わった後、タイトルの意味が切なく伝わってきます。

 主役二人の男女も熱演ながら、前田旺志郎ら友人達も魅力
>>続きを読む

ドリーム・ホース(2020年製作の映画)

4.6

 実話。「毎朝、目覚めた時に、ワクワクするものが欲しい」というセリフが、毎日「また仕事か」と思ってしまう自分には、突き刺さリました。

 村人達と共同で馬主となり、馬を育てる女性が主人公ですが、まるで
>>続きを読む

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

4.5

 戦後の話とは知らず鑑賞、シベリア抑留の実話に驚き、胸が痛む。
 終戦したのに帰国できない人々の日本を思う気持ちが、丁寧に描かれています。

 どの様な状況でも暖かく、希望を捨てない主人公を二宮和也が
>>続きを読む

Saltburn(2023年製作の映画)

4.1

 終始、気持ち悪さが漂うけど、何故か先が気になり、一気に見てしまう。バリー・コーガン演じる主人公の、ドンヨリとした雰囲気が作風に合っています。

 青春映画と思っていたけど、完全にイカれたサスペンス映
>>続きを読む

>|