エニグマさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

成功したオタク(2021年製作の映画)

3.0

あるK-POPアイドルが性犯罪で逮捕され、彼に認知されファンダムの中でも有名な「成功したオタク」である主人公はオタクの在り方を考え直す。
この作品の終盤でチラッと映った女性が話した「(推し活は)程々に
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.5

面白い。異様な程にテンポがいいので3時間でも見れてしまう。伝記映画はほとんど観たことないが、専門用語や人名が多いと言えど、話の流れは割とすんなり入る巧い構成。個人的にノーラン作品で一番好きなのはインセ>>続きを読む

男はつらいよ 望郷篇(1970年製作の映画)

4.0

久しぶりの山田洋次復帰作。今作ではマドンナが終盤30分弱しか出てこないとう変則的な構成。
寅さんが昔から慕ってた親分が危篤と聞き付け、彼の元へ行く。親分は最後に別れた息子に会いたいと告げ、寅さんと舎弟
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ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ゴーストバスターズリブート版の続編。前作アフターライフは最高の同窓会映画でありジュブナイル映画であるが、その延長戦、言わばボーナスステージとなった今作はやや物足りなさを感じてしまう。とは言ったものの、>>続きを読む

オーメン(1976年製作の映画)

4.0

外交官夫婦に養子として引き取られた男児ダミアン。やがて彼の周りで不審死が起き始める。首チョンパとか死に方のレパートリーが多くて素直に感心した!召使いのおばさんが狂気的すぎて怖い。奥さんはただただ不憫。>>続きを読む

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.2

原作未読(鑑賞後に4巻まで読んだ)だったが面白かった。浅野いにお先生と言えば「おやすみプンプン」を去年イッキ読みしてかなり衝撃を食らったので、今作も情報公開されてから楽しみにしていた。正直内容はクリフ>>続きを読む

キック・アス ジャスティス・フォーエバー(2013年製作の映画)

4.0

前作ほどアクションシーンも派手ではなく物足りなさは感じたが面白かった。監督脚本マシューヴォーンじゃないんだね。ジム・キャリーの使い方も結構勿体ない感じ。ただ、親友もヒーローになる展開は結構好きだな。母>>続きを読む

キック・アス(2010年製作の映画)

4.5

マシュー・ヴォーン節が炸裂した最高ヒーロー映画。ずっと観たかったのに廃盤だしサブスクにないから観るのに一苦労。
アメコミヒーローに憧れ自警団として活動を始めたキック・アス。徐々に人気になっていく中で、
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新・男はつらいよ(1970年製作の映画)

4.0

これも監督が山田洋次じゃないからなのか二部構成になってて肝心のマドンナが出てくる後半の盛り上がりに欠ける。前半だけめちゃくちゃ記憶に残ってるので多分見た事ある。
寅さんが競馬で100万円当てる→おいち
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

ベストセラーのスパイ小説を書いた小説家が本物のスパイに命を狙われるアクション映画。
マシュー・ヴォーン最高!!一生この路線のエンタメ供給してて欲しい。
キングスマンとはまた違ったベクトルのスパイ映画で
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変な家(2024年製作の映画)

2.9

なんじゃこりゃ
間取りミステリーと思わせて8割ホラー。ロジックが破綻してるからホラー的な怖さより突飛な展開の脚本の方が怖い。「変な脚本」だよ。観てる間のジェットコースター的な面白さはあったからまあ楽し
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男はつらいよ フーテンの寅(1970年製作の映画)

3.9

今回は監督が山田洋次じゃないのは言われなければ気づかない。寅次郎の縁談から始まり、旅館の話へ。人の恋路はめちゃくちゃ応援してくれるのに自分の恋愛は上手くいかないのが寅さんの良い所。おいちゃん達が旅行に>>続きを読む

続・男はつらいよ(1969年製作の映画)

4.2

寅さんの母親に会いにいく話。親子の愛と人の優しさに感動せずにはいられない良い終わり方でした。山崎努が若い。
母親に初めて会うシーンは記憶にあるので多分見たことある回かも。
今年こそは「男はつらいよ」完
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コンフィデンスマンJP 英雄編(2022年製作の映画)

4.3

人気ドラマの映画版第3段。過去2作とどんでん返し的な構造自体は一緒なのにネタ切れを感じさせない古沢良太の緻密な脚本。過去2作出演していたものの残念ながらこの世を去ってしまったあの2人も粋な登場をさせて>>続きを読む

π〈パイ〉 デジタルリマスター(1998年製作の映画)

2.3

合わない。オープニングはめちゃくちゃカッコイイ。本編はストーリーというよりもビジュアル重視な感じがして、ひたすら不快なサウンドが鳴り響いていた。細かいカット割りとか倍速カットとか鉄男っぽい。短いけど疲>>続きを読む

羅生門(1950年製作の映画)

4.2

土砂降りの中羅生門の下で雨宿りをする杣(そま)売りと和尚と下人。杣売りは自分が見聞きしたある男の殺人事件を話始める。しかし、その妻、彼らを襲った盗人、巫女に降霊した本人、3人の証言は食い違うのであった>>続きを読む

ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

4.1

情報解禁時からかなり期待していた作品。地元の映画館で見たが公開初週にも関わらず割とスカスカだった。
結果としては期待通りちゃんと面白い。偶然殺人の現場を撮影してしまった中学生3人が、動画をエサに犯人を
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WILL(2024年製作の映画)

4.1

東出昌大の山篭り狩猟生活に1年密着したドキュメンタリー。狩猟によって命を頂くことに焦点を当て、東出が様々な人々との交流で生まれた葛藤が描かれていた。これまでの週刊誌の報道とは全然違う暮らしぶりに驚く。>>続きを読む

イノセンス(2004年製作の映画)

3.9

前作よりも哲学的なセリフや引用が多くてより難解な作品になっている。少佐が消えたためバトーとトグサのバディ物であり、これはこれで面白い。生命倫理を主題とした話だと思うが、終盤バトーによる「犠牲者が出るこ>>続きを読む

デビル(2010年製作の映画)

4.0

原案・制作M・ナイト・シャマラン。高層ビルのエレベーターに閉じ込められた男女5人。しかも閉所恐怖症やヒスおばさんなど厄介なメンツが揃っており、エレベーター内では次第に不可解なことが起こり始める。
シャ
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GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)

4.0

用語が多くて世界観を理解するのに時間はかかったが、SFサスペンスもので好きな部類だった。
長回しの街並みのカットとか書き込みが凄かった。画面の情報量が多くて良い。人間とAIの自意識の話をこの時代から取
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神回(2023年製作の映画)

3.9

夏の教室で目覚めた主人公。教室には同じ文化祭実行委員の女子と2人きり。しかし、5分経つと目覚めた瞬間に戻ってしまうタイムループもの。
青春映画という煽り、夏の爽やかな画面からは想像できない内容の醜悪さ
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デアデビル(2003年製作の映画)

3.0

暗闇で戦ったりスローで敵の攻撃避けたり、女に飢えすぎな主人公など2000年代のアメコミ映画っぽさ全開。モービウスってマジでこんな感じだったな。テンポ悪くて普通に面白くない。エレクトラ、敵が投げたクナイ>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.9

雪山の山荘にて転落死した男性。容疑者はその妻、証人は視覚障がいを持つ息子。
予告の感じから一般的なミステリーを想定して観たわけだが、本作は「誰が犯人か」というミステリーの結末よりは「裁判における結末」
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

4.0

キングスマン特有の快活さとガジェット要素が無かったのが残念だったが、戦争と親子の絆を上手く結び付けてて良かった。前半はテンポ遅めでかったるいが、ラスプーチン戦あたりからストーリーは盛り上がりを見せる。>>続きを読む

キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

4.1

アーガイルのための復習。
投げ縄など前作よりもより多様になったアクションはとても好きだけど、再見してもやはりキャラの扱いに納得がいかない。最初観た時はロキシーの扱いが呆気なさすぎてだいぶ放心状態だった
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キングスマン(2015年製作の映画)

4.5

アーガイルに向けての復習。
安定のマシュー・ヴォーン印。ずっと画が派手で豪華。とにかく痺れるスピーディなアクションとカメラワーク。主人公エグジーがキングスマン加入から立派なエージェントになるまでの成長
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ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

4.1

弱小サッカーチームの下克上を描くタイカ・ワイティティ最新作。マイティ・ソーシリーズはそんなだったけど、ジョジョラビットはオールタイム・ベスト10に入れてもいいくらいぶっ刺さったので本作はどちらのワイテ>>続きを読む

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.7

言うほど悪いことは無く、終盤までは普通に楽しんで見てた。ただ予告以上のことが本当に無く、良くも悪くも期待通り。普通の出来。なお、本格ミステリーサスペンスでは無いのでそこに期待してはいけない。
主人公サ
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モービウス(2022年製作の映画)

3.4

マダムウェブの公開ついでに。本編はもう既に散々やられてるオリジンといった感じ。当時ドルビーで見たからバトルシーンの迫力は凄かった。ポストクレジットがカス。予告以上のものがまるでない。MCUからそこら辺>>続きを読む

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

4.3

うる星やつらはアニメ1話しか見た事なくてキャラも少ししか知らなかったけど、面白かった。ギャグも多かったが、ループの謎を追うシリアス感も強くて、それがいい塩梅で楽しめた。ヒロインがキーとなってループが繰>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.0

途中までは面白いんだけど、だんだん雲行きが怪しくなっていってよく分からない着地をした。3時間ずっと不快感というか死の香りがしてて俺も死ぬのかと錯覚した。この映画を批評できるほど理解できてないし周辺知識>>続きを読む

ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ(2023年製作の映画)

3.7

殺人アニマトロニクスホラー。良くも悪くもブラムハウス映画って感じ。同系統のウィリーズ・ワンダーランドよりキャラの背景をちゃんと描いてて意外と面白かった。ストーリーだけならこっちの方が好きかも。夢の中の>>続きを読む

寄生獣 完結編(2015年製作の映画)

3.8

こっちは知らないシーンが多かったので多分初鑑賞。前作が割と丁寧な脚本だったのに対し、今作は原作後半を詰め込んだ駆け足な展開。1番気になったのは、新一とミギーが後藤を初めて見たあと、名前を名乗ってないは>>続きを読む

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.2

組のカラオケ大会でビリにならないために歌が上手くなりたいヤクザと変声期に悩む合唱部の中学生がカラオケで紡ぐ友情。山下敦弘×野木亜紀子の最強タッグが生み出すいい塩梅の笑いと感動が気持ち良い。中学で周りよ>>続きを読む

寄生獣(2014年製作の映画)

4.0

再鑑賞
原作のストーリーを上手くツギハギして寄生生物と人間の争いをシリアスに描いた山崎貴作品の中でも割と成功な部類の映画。パラサイト達のCGは流石の出来だし、母親関連のシーンは見た当時かなりトラウマだ
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