エニグマさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

4.2

原作を予習して臨んだが、他の漫画実写作品と比べてもキャラの再現度やストーリーの忠実度が高く面白かった。ただ、描かれているのが原作3巻分なためまだ映画的なクライマックスになるようなシーンはなく、1本の映>>続きを読む

笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

4.6

ハガキ職人ツチヤタカユキの自伝本の映画化。年明けから沈んでいた自分の心を浮上させてくれるようなエネルギーのある映画だった。見終わった今、無性に創作意欲が掻き立てられる。でもツチヤの様にはなりたくない反>>続きを読む

リゾートバイト(2023年製作の映画)

3.8

有名な2chに投稿されたリゾートバイトにまつわる怖い話を映像化したホラー映画。ただのリゾートバイト映像化と侮ることなかれ。中盤までは、割と原作の流れ(2人性別が違うけど)だったが、お坊さん出てきた辺り>>続きを読む

Gメン(2023年製作の映画)

3.7

最初は真面目に見ようとしたけど、序盤から既に役者が笑ってるカット(おそらくアドリブで)を入れてる時点で、そういう映画なんだと思って1歩引いて見始めたら割と面白かった。少なくともそういう演出は福田雄一よ>>続きを読む

予兆 散歩する侵略者 劇場版(2017年製作の映画)

3.9

面白かったけど本編の方が好きだった。本編にも出演していた東出昌大が出ているので本編と繋がっているのかと思ったら、設定を共有しているだけの別作品でちょっと残念。本作特有の設定も出てきて色々と混乱した。>>続きを読む

散歩する侵略者(2017年製作の映画)

4.6

めちゃくちゃ面白かった。人の頭脳を乗っ取り、他人の頭から「概念」を奪い取ることで人間を学習していく宇宙人という設定がまず面白い。あと概念を奪う能力を行使する時、毎回照明の明るさとかで表現してて派手さは>>続きを読む

ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

原作読んでないから元からああいう話なのかは分からないけど、推理上ヒントとなる事柄があからさまに観客に提示されており、ミステリー映画としての演出は終始臭かった。
出演してる俳優達の演技は良かった。台詞回
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アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

DCEUの最終作と言われてる以上、その点を含めて評価せざるを得ない。それで言うと本作は正直言って物足りない。ポスクレを期待してたが、あれでいいのか?この作品のポスクレとして見ても雑じゃないか?
作品自
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川崎競輪(2016年製作の映画)

3.8

飲み屋に集まり酒を飲みながら競輪を楽しむ人々を映す。ナレーション等が特にある訳でもなく、ただ昼間から酒を飲んだり競輪を見て一喜一憂したりするおじさん達の映像の羅列である。しかし何故か見入ってしまう求心>>続きを読む

ウエストワールド(1973年製作の映画)

4.0

中世や西部開拓時代を体験出来る夢のテーマパーク・ウエストワールドで起こるロボット達の暴走を描く。テーマパークのロボットが暴走したらどうなるんだろうと幼い頃考えてたのでこの設定はワクワクする。ロボットの>>続きを読む

ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

4.0

予告見た時は全く興味が湧かなかったが、いざ観てみるとチャリチョコの雰囲気そのままな大衆的なミュージカル映画だった。吹き替えで見たが、チョコプラの声が分かりやすかった。ヒュー・グラント演じるウンパルンパ>>続きを読む

新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

前作がかなりの傑作だったためそれを越えないが、今作もかなり良かった。
舞台は前作から4年後、韓国自体がゾンビに覆われ孤立してしまっていた。主人公は4年前に家族を見捨てた過去を持つ元軍人。序盤の船のシー
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殺人鬼から逃げる夜(2020年製作の映画)

3.8

連続殺人鬼のターゲットになってしまったろう者の女性の逃亡劇。勘違いでスタンガンを打つ、その後直ぐに被害者()のサイコパスを解放する、犯人が逃げてるのにろう者の親子に護衛すら付けない、兄から逃げてる妹(>>続きを読む

夢のチョコレート工場(1971年製作の映画)

3.7

チャーリーが買ってきたデカすぎるパンとか世界中が金券探す中当てた直後に現れるフットワーク鬼軽おじさんなどツッコミどころは多いが面白かった。チャーリーも他の子よりは多少マシなだけのクソガキだった。こう見>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.4

これを映画館で観たかった。
天文学者と大学院生が地球に迫り来る彗星を発見したことから始まるブラックコメディ。終末を前にして出る人間の欲望と愛の描き方が見事だった。皮肉の効いたコメディタッチも自分好み。
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パリタクシー(2022年製作の映画)

3.4

笑い泣き!って言うからコメディなのかと思ったら意外と重い内容だった。
色々と苦しい生活をしているタクシー運転手が老婦人を乗せたことで段々と心を開いていく話。老婦人の暗い過去の方に気持ちを持っていかれる
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バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

3.9

もうサブスクの権利が切れると聞いて。
ドイツ人女性の訪問により徐々に人々の心が開いていくホッコリ話で面白かった。前半のブツ切りで挿入するカット割りが凄い。心を開けば皆良い奴だったしみんな笑顔なマジック
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きっと、それは愛じゃない(2022年製作の映画)

4.3

ドキュメンタリー監督の主人公が、幼なじみのお見合い結婚に密着する中で愛の重要さや結婚のあり方など気づきを得ていく話。

主演がベイビー・ドライバーのデボラことリリー・ジェームズということで観た。相変わ
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.8

ドラッグのように降霊を楽しむ若者たち。この時点で絶対に痛い目を見る気しかない設定。来るか来るかと身構えていたがジャンプスケアはそこまで多用してなかったので楽しめた。むしろ痛々しい描写が多くてそっちの方>>続きを読む

殺人ワークショップ(2012年製作の映画)

2.9

江野くん以外全然ハマらなかった。スコップで吹っ飛ぶ江野くんのシーンに笑ってしまった。

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.2

高校を卒業し各々の進路へと進む中、社会に上手く馴染めないイーニドとレベッカをコメディタッチで描く。
ポスターとは違い、主軸はイーニドでありレベッカが完全に脇役だったのはちょっとショック。素直になれず冷
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Winny(2023年製作の映画)

4.2

大学の講義でWinny事件が事例として出されたので鑑賞。
ナイフを使って殺人が起きた場合、捕まるのはナイフの製造者ではなく殺害した当事者というのは誰でも分かる話なのに、ファイル交換ソフトWinnyの開
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市子(2023年製作の映画)

3.9

プロポーズされた翌日に失踪した市子。彼女を探す婚約者は、彼女がこれまで出会った人々を通して彼女の半生を知っていく。
市子はただ幸せに平穏に生きたかったのだろう。3年付き合った彼女を追い求める若葉竜也や
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何者(2016年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

夢を追ってそれに向かって努力するもの、現実と向き合い就活するもの、明確な信念を持って就活するもの、そしてそれを冷笑するものと何とも胸が痛い毒映画。

非サブカルバージョンの麦くんと絹ちゃんが出てて元カ
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ブルービートル(2023年製作の映画)

3.7

どこかで見た事ある展開とカット割りで真新しさは無いが普通に面白かった。ミズ・マーベルのように家族の存在が大きく、家族皆んなキャラが立っていて良い。ブルービートル自身の想像を具現化する能力も良かったし飛>>続きを読む

終わらない週末(2023年製作の映画)

4.1

途中まではめちゃくちゃおもろい。前半だけだったら4.5。不安を煽るカメラワークや秀逸なタイトルバックはすごい良かった。ただ風呂敷広げすぎて投げやりなエンドになってしまったのが残念。段々と近づいてくるタ>>続きを読む

ファミリー・スイッチ(2023年製作の映画)

4.2

王道設定ではあるが、入れ替わりを通して家族の絆を描いた良いクリスマス映画。エマ・マイヤーズがめちゃくちゃ可愛い。入れ替わったあとの演技も中身の存在を感じるほどのクオリティで良かった。個人的に犬と赤ちゃ>>続きを読む

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.3

小学生の頃読んだ鬼太郎1話が衝撃的だったのだが、この作品はあの物語の補完・前日譚として素晴らしい出来だった。
主人公が原作1話と同じ血液銀行に務める水木、父母の見た目も違うのに前日譚とはどういうことだ
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ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

3.6

アンディ・サーキスが監督なこともあってかCG描写が増えて良かったけど特にカーネイジの雑さは目立った。ストーリーは尺の関係上良くも悪くも大味で、カーネイジとキャサディの残忍さをもっと観たかった。前作より>>続きを読む

翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

3.8

大学から埼玉に住み始めてやっとネタが分かるようになり前作よりも地元ネタを楽しむことが出来た。出身有名人合戦とか、カメオ出演とかふざけまくってて良かった。チャーリーとチョコレート工場のパロディは1番笑っ>>続きを読む

(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

欲望、愛憎が入り乱れる北野武が描く本能寺の変。
まずタイトルバックから秀逸。カッコ良すぎる。R15ということもあり血飛沫が思いのほか飛んでたし斬首シーンも多かった印象。村重が刀の先端に付いた饅頭を食べ
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スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団(2010年製作の映画)

4.5

観たのずっと前だけどアニメ版が来たのでこの機会に記録。

アニメ・マンガ的表現を盛り込んだエドガー・ライト節が効いたコメディで最高。キャストもマイケル・セラ、メアリー・エリザベス・ウィンステッド、クリ
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

4.1

自分の中でデビッド・フィンチャーは打率がかなり高めで、今回も高水準なサスペンスで良かった。

まずオープニングのモンタージュから惹き込まれる。タイトルロゴ含め全てがスタイリッシュでカッコイイ。今作はあ
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ドミノ(2023年製作の映画)

3.8

Twitterの下馬評でクソつまんないって言われてたので期待を下げて見に行ったら案外面白い。午後ローとか今は亡きGYAO!とかでやってそうな度合いの作品。まあスゴい見た事ある話の構造だけどロバート・ロ>>続きを読む

マーベルズ(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

無難に面白い。
3人ともバリバリ戦闘タイプだし作風も明るいので見やすい。能力行使によるお互いの入れ替わり要素があることで、アクションに幅ができてたし、視覚的にチームアップを描けてたので良かった。ストー
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