RyukiWさんの映画レビュー・感想・評価

RyukiW

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黄昏(1981年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

大きなテーマとしては3つ

何気ない日常に溢れる愛の美しさ
死への恐怖は老いても拭えない、生を輝かせるしかない
家族だからこそ、近いからこそ遠くなる難しかさ

まず、淡々と一般家庭にありふれた光景を描
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この世に私の居場所なんてない(2017年製作の映画)

4.2

タイトルに反して、コメディ色の強い映画と思いきや、要所要所に人生を考え直すようなシーンが挿入されている。

短い人生、一度きりの人生に感じる虚しさ
すぐに灰になってしまうとしたら生きる意味とは何なのか
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LONG WAY HOME ロング・ウェイ・ホーム(1998年製作の映画)

3.8

【自由とは… 孤独を埋める2人の旅】

晩年のジャック・レモンの熱演光る、地味ながらも温かな作品です。
彼氏はいるが、どことなく現状に満足せず孤独を埋めようと病気の父がいるカリフォルニアまでヒッチハイ
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セブン・シスターズ(2017年製作の映画)

4.2

【斬新なノンストップ社会派SFアクション】

人口増加が社会問題化した近未来。食糧の影響で多成児が増えていた。
政府は一人っ子政策を打ち出し、2人目以上は人口問題が緩和するまで施設で冷凍保存しておくと
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シンデレラマン(2005年製作の映画)

4.1

強さは優しさと冷静さの向こうに。
ラッセルクロウの熱演が光るボクシング映画。
落ち目のボクサーを支える家族という視点も鍵になっている。

イントゥ・ザ・ワイルド(2007年製作の映画)

3.6

【ゾッとするほど寂しくて狂おしいほど美しいもの】

自由とは何か、真理とは何か?
満たされた日々を捨て自然に飛び込んでいった青年が辿り着いた真理、幸せ、そして自由のカタチ
荒野に魅せられ荒野に倒れる儚
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ヴェラ・ドレイク(2004年製作の映画)

3.7

【優しさによる功罪/善悪では語れない真実】


戦後のイギリスの労働者階級をの過程を中心に描いた映画です
この時代のイギリスが舞台の映画は何本も見てきましたがとにかく陰鬱で暗いです。そこに一筋の兆しが
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ラッシュ/プライドと友情(2013年製作の映画)

4.3

ニキラウダ追悼ということで。

ニキラウダとジェームズハントのまさにプライドの友情を描いた傑作。

両レジェンドがついにこの世から去ってしまいましたが2人の物語は永遠に語り継がれ、伝説となるでしょう
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サイドウェイ(2004年製作の映画)

3.8

【 ワインのように渋く染み渡るほろ苦いロードムービー】

「サイドウェイ」
評価の点数はそこまで高くないですが、とても雰囲気の良いロードムービーでした。

世界のワインの多くが醸造されるカリフォルニア
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メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬(2005年製作の映画)

3.5

三度の埋葬
それぞれが孤独を抱える中で夢を見出そうと夢見、繋がるのはどことなく悲しいが希望見いだせる。

ラストをどう解釈していくかが評価の分かれ目になるかもしれない。

案外、他の映画では見られない
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プレイス・イン・ザ・ハート(1984年製作の映画)

3.5

【ところどころ荒さを感じるが古き良き温かな作品】

1984年の作品で、かつ舞台が大恐慌時代ということでかなり古さを感じさせる設定ですが根底に流れる人間力や温かさは時代を超えて感動させてくれます。
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マルコヴィッチの穴(1999年製作の映画)

4.3

【自分とは?意識とは?哲学的で異色の傑作!】

「マルコビッチの穴」
前々から気になっていました。二十日鼠と人間やコン・エアーなどでかなり個性的な魅力を出していたマルコビッチをフィーチャーした作品です
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キンキーブーツ(2005年製作の映画)

3.4

【はみ出し者同士の絆】

LGBTプライドの期間ですので、この映画をチョイスしました。

やっぱりイギリス映画って凄く独特の雰囲気があるので見ていてすぐ分かるのが良いですよね!

チャーリーもローラも
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ショート・ターム(2013年製作の映画)

3.2

【非日常に生きる人々の日常】

おとぎ話を見たような、あるいは現実的なドキュメンタリーを見たような不思議な気分になりました。

痛みを知る者同士で分かち合う気持ちや、寄り添っていく優しさ

重く苦しい
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月に囚われた男(2009年製作の映画)

3.7

【宇宙のSFものではなく、人間の尊厳のをかけた戦いを描く社会派映画】

当初想像していたストーリーとはだいぶ異なっていてびっくりしました。

同じ顔の人間と出会って不思議な現象に巻きこまれるミステリー
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母の眠り(1998年製作の映画)

3.0

【現実的な作品】

非常に現実的な作品
親子や家族の絆を描いているようでそれぞれの生き方や価値観の相違が鮮やかに描かれている
病気に倒れた家族に対してどう向き合い、どう逃避するのか?
家族のことは家族
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この森で、天使はバスを降りた(1996年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

【痛みを分かち合うということ、そして再生と希望】

見終わったあとは不思議な余韻に包まれていました。
決して幸せではなく悲しいのですが、悲しいだけではなく希望を残すエンド。

なんと表現したら良いので
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扉をたたく人(2007年製作の映画)

4.2

【「叩かれた」扉は「開かれた」のだろうか?】


邦題だけ見ると明るい未来の訪れのようなポジティブなイメージを持ちます。しかし、実際はそうでもなく捉え方によっては悲しい話だったと思います。

派手でも
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二十日鼠と人間(1992年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

【さまよえる蒼い弾丸】

見終わった後に様々な感情が頭の中を行き交っていました。
ある意味予想を裏切られた結末だったのですが、ある意味遅かれ早かれジョージのためにもレニーのためにも、二人の生活には終止
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Uターン(1997年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

【極限まで狂った街と人間が送る悲劇、と見せかけたコメディ】

怪作だと思います。
巨匠オリバー・ストーン、そしてショーン・ペン、そして脇を固める豪華な役者を使って一体何をやってるんだというくらいおかし
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暗くなるまで待って(1967年製作の映画)

3.7

【現代でも充分通じる密室クライムサスペンス】

盲目という設定、そして密室という設定。
この2つを上手く生かして非常に緊迫感のある映画に仕上がっていたと思います。
盲目というのは一見、不利に思えるポイ
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刑事ジョン・ブック/目撃者(1985年製作の映画)

3.5

【アクション映画ではなく異文化交流の映画】

異文化コミュニケーションの題材としてもしばしば取り上げられる作品です
アーミッシュという現代に行きながらも文明を拒否した人々がテーマなので、そこが新鮮でし
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

5.0

Queen好きの私からするとこのような素晴らしい映画を創ってくれた、この映画制作に携わった全ての方々に感謝したいです。

エンターテイメントとしても、伝記映画としても上手くバランスが取れており、非の打
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ディア・ブラザー(2010年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

【確信と信念、そして絆】

conviction=確信

終わった後に心の奥にじんわりとくる映画でした。

冤罪事件を扱った死刑廃止を訴える映画など数多いですがこれはその中でも随一のクオリティでした。
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気まぐれな狂気(1997年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

【タランティーノ映画のような良質なバイオレンス!隠れた名作!】


気まぐれな狂気」というダサかっこいいタイトルでB級映画を予想していたのですが、良い意味で期待を裏切られました。

まずはストーリーが
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天国に行けないパパ(1990年製作の映画)

3.5

まさに王道を征くプロットで、短い映画ですので最初から最後まで楽しめました。
展開としては「ラスト・ホリデイ」を思い浮かべますがこちらが先ですね、意外とアクションシーンが本格的でラストシーンなんかは目を
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帰らない日々(2007年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

【目を背けてはいけない悲劇、そして一抹の希望】

自動車事故、そしてひき逃げという出来事から、誰にでも起こりうる悲劇、そして日常を一瞬でひっくり返す悲劇を題材に非常に真面目に作られた映画だなという感想
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小説家を見つけたら(2000年製作の映画)

3.6

【老人と青年の友情物語にハズレなし】

グラン・トリノや、セント・オブ・ウーマンといった老人と青年の友情物語に外れはないですね
本来、老人と青年というのは、年齢の違いや考え方の違いからぶつかり合うこと
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クリムゾン・タイド(1995年製作の映画)

4.8

【すべてが完璧!まさに傑作!】

本当に傑作でした。潜水艦モノはあまりみたことがなく、戦争ものも得意なジャンルではないので尻込みしていましたが、潜水艦の戦いとなり、まさに手に汗握る展開には釘付けになり
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