ユージーンさんの映画レビュー・感想・評価

ユージーン

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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

3.6

 観てこなかった「名作」をようやく鑑賞。

 小説が原作で、今作はそのシリーズで映画化された一作目ではあるけれど、原作のシリーズ的には二作目に当たるんですね。

 名作として名高いですが、私には大して
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

3.6

「パルプ・フィクション」に引き続き、今作も視聴してみました。

 作りとしてはとてもよく似ていて、男たちの他愛ない会話と、時系列をごちゃつかせた編集の妙で、なんとなく優れた作品かのように見える作品でし
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バビロン(2021年製作の映画)

3.7

 映像的なおもしろさや楽曲、俳優の演技はとても良かったです。監督がいかに映画と音楽に心を揺さぶられたかを感じ取ることができた気がします。

 序盤の、乱痴気騒ぎと無声映画の無法地帯のような撮影現場は、
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劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

4.9

 アニメ映画史に残る名作です。

 もうね、語彙を失いますよ。
 本当にすごかった。

 ファーストサーブから最高でしたもん。ボールが地面についていない間ずっと最高。ボールが落ちてからも最高。回想が入
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ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.6

 あいかわらず、ラノベのような脚本と、B+くらいの映像でした。
 最後にちょろっと、聖書をモチーフにしました、とでも言わんばかりのネタばらしが、シャマランらしさを感じました。ただ、あれをセリフに組み込
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.7

 ケイト・ブランシェットの演技はとても良かったです。序盤のインタビューや講義シーンの長台詞は、さすがだなと感心しました。

 いろいろな映画賞や雑誌で絶賛されているので、どんなもんじゃい? と思いなが
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

3.8

 前作に引き続いての二次創作大集結作品。

 正直、もうよく分かりません。
 とにかくスパイダーマンが出てきます。スパイダーマン祭りです。

 話の流れとしては分かりやすいのですが、いろいろと情報が多
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

3.9

 有名な作品だけど今まで観ていなかった本作。トラボルタにサミュエル、ブルース・ウィルスと、人気俳優が出ていることも知らずに鑑賞しました。

 この作品のどこがそんなに評価されているのだろう? と穿った
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.7

 チャプター3では、かなり接待感のある殺陣が目立っていた気がしますが、今作はそこまで手加減されているような印象はありませんでした。60手前であれだけ動けること自体が驚異的ですね。キアヌもドニーも。>>続きを読む

マリー・ミー(2022年製作の映画)

3.6

 久しぶりに、こんなど直球なラブコメ映画を観た気がします。

 オーウェンの冴えない数学教師役はかなり嵌っていて良かったです。
 が、私には、この映画からはそれくらいしか良さを感じませんでした。sns
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ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

3.8

 タイトルから、てっきりネット小説原作の映画かと思っていたら、むしろファンタジーRPGの元祖とも言われているテーブルゲームが元だそうで。

 全体的に軽快で、ストーリーがサクサク進んでいくのが良かった
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.5

 ミーガンのデザインや演技はおもしろかったですが、ストーリー展開や意外性といった面ではとくに目を引くようなものはありませんでした。また、ホラーとしてもスプラッターとしても弱く感じました。

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.5

 完成度たっかぁ。

 クリス・プラットとはいえ、マリオが流暢にしゃべることに不安を感じていましたが、観はじめてみれば、マリオたちの設定や2Dスクロール風の演出などにすっかり魅了されてしまい、しゃべる
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マエストロ:その音楽と愛と(2023年製作の映画)

3.4

「アリー」以来のブラッドリー・クーパーが監督脚本主演をつとめた二作目。

 前作は完全オリジナルでしたが、今回は実在した人物の半生を描いているということで、いろいろと制約があったと思います。物語の中で
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マジック・マイク ラストダンス(2023年製作の映画)

3.4

 チャニング・テイタムの変わらぬ肉体美とセクシーなダンスを見られたのは良かったです。

 が、今作は完全に蛇足でした。

 1の監督が、自分の関わっていない2の出来に不満を感じての今回の作品かな、と勝
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終わらない週末(2023年製作の映画)

3.2

 メタファーに満ちていそうな出来事が次々と起きますが、私にはなに一つ読み取れませんでした。本当に意味があったのだろうか。

 なんとなく雰囲気は「宇宙戦争」みたいで、そっち方面を期待して観ていましたが
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シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション(2018年製作の映画)

3.7

「バッドマン」がおもしろかったので、こちらも観てみました。原作をほぼ知らないので、これはこれ、という気持ちで観れたので、普通におもしろかったです。

 一般人が香水を悪用したせいでことが大きくなってい
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バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー(2021年製作の映画)

3.8

 バットマンのパロディかと思いきや、けっこうマーベルのネタが多かったのが気になりました。やはり、ネタとしてのわかりやすさ、伝わりやすさが、マーベルにはあるということでしょうか。それとも、劇中劇はDCで>>続きを読む

シャザム!~神々の怒り〜(2023年製作の映画)

3.6

 前作の記憶はぼぼなく、義兄弟全員がスーパーパワーを授かっていたことも忘れていました。

 逆コナン作品ということで、大人たちが子供っぽい演技をしているのには微笑ましさを覚えました。また、久しぶりにル
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.8

 タイトルを見た時からずっと観たいと思っていた本作がようやくネトフリに上がってきたので、さっそく鑑賞しました。

 タイトルやパッケージが完全にスプラッターものですが、全体的にコミカルな仕上がりで、痛
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バクテン!!(2022年製作の映画)

3.6

 脚本というか、キャラクターたちのセリフが、テレビ版に引き続き、青春もののテンプレのようなありきたりなものばかりでしたが、作画はとてもよく、見ごたえはありました。テレビ版では力尽きていた印象のある日常>>続きを読む

ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.6

 なにやら高尚な考えをお持ちの殺し屋が、不測の事態を予測できずに失敗し、同じ殺し屋に命を狙われ、逆恨みで依頼者を殺そうとする、というなんとも情けない話。
 観ていて、星新一のショートショートにあった、
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スマイル(2022年製作の映画)

3.6

 世代で評価が大きく分かれそうな作品。
 二十歳前の人が観たらおもしろいと感じるかもしれませんが、30代以降の人にとっては、何の目新しさもない、古典的なホラー映画として映るのではないでしょうか。違いと
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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

3.4

 実際にあった事件を元に書かれた小説が原作だそうですが、私にはあまり響きませんでした。
 設定や、女性に対する差別的な行為が、というよりも、単純に、納屋で繰り広げられる女性たちの会話に魅力を感じること
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眠りの地(2023年製作の映画)

3.7

 事実ベースの法廷ものとして、特別に素晴らしいという点はありませんが、全体的に丁寧な作りで好感の持てる作品でした。

 極上の再現VTRだと思います。

 ウィリーはもちろん優秀なんでしょうが、むしろ
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PIG ピッグ(2021年製作の映画)

3.5

 ストーリーはさておき、カメラの構図や編集、そして、ニコラス・ケイジの演技はとてもよかったです。
 いつになったら、彼の禊が終わるのでしょう。彼が再びA級作品で力を発揮する姿が見たいものです。「本物」
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オットーという男(2022年製作の映画)

3.6

 この映画で感動しない私は、いったい何で感動することができるのか。

 偏屈爺さんとお節介隣人とのハートフルコメディ映画といえば、「グラン・トリノ」が思い出されます(内容は覚えてないけど設定はたしか同
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.5

 スピルバーグの幼少期から青年期編といった内容の本作。

 どこまでが事実を基にしているのかは(何も情報を入れていないので)わかりませんが、映画に魅せられ、映画に取り憑かれ、映画で魅せていく、という青
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ガールズ&パンツァー 最終章 第4話(2023年製作の映画)

4.5

 テレビ版にハマったのが3年ほど前で、それから作品を追うようになり、今回ようやく、リアルタイムというか、最新作をちゃんと最新作として楽しむことができました。

 前回の知波単戦でもそうでしたが、戦車同
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ノーウェア:漂流(2023年製作の映画)

3.6

 また新しいタイプの、おそらく低予算のワンシチュエーション映画。

 ほぼ空とはいえ、海に落ちたコンテナが浮いていられるのか疑問ですが、なかなかに過酷な状況で、おもしろかったです。都合の良いアイテムも
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ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

3.7

 ウェス・アンダーソンらしい、原作の文章をそのままに、紙芝居的な構図で映像化したような作品でした。

 字幕では、ほぼひたすらに画面下を見つめることになるので、俳優の演技に注目できるのはごくわずかです
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バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ(2021年製作の映画)

2.9

 ドラマだったら観なかったのですが、二時間の映画だったので、観ました。

 原作のゲームは、オリジナルもリメイクもほとんど(リアルタイムで)プレイしています。

 今作は、そんなゲーム版バイオの1と2
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1922(2017年製作の映画)

3.4

 なにか観ていないホラー映画はないかとネトフリで探していたら出てきたので鑑賞しました。

 原作がスティーヴン・キングの小説とあったので、ハズレではないだろう、とは思いましたが、当たりでもありませんで
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クリード 過去の逆襲(2023年製作の映画)

3.5

 スタローンの手から完全に離れた作品となった今作。

 過去の二作は、ロッキーファンに向けたファンムービーといった感じでしたが、今作は完全に、マイケルBジョーダンのファンにだけ向けた作品という印象です
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.9

 アカデミー賞の主要な賞を総なめにしただけのことはある作品でした。

 監督たちの前作「スイスアーミーマン」も奇想天外な設定で、それ自体はおもしろかったですが、本筋があまり理解できなくて、いまいちな印
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ノースマン 導かれし復讐者(2022年製作の映画)

3.8

 俳優陣の豪華さに魅力を感じていた作品。

 ストーリーはいたって単純だけれど、台詞がいちいち詩的というか叙情的なため、字幕を追うのが大変でした。

 個人的に、北欧神話について勉強していた時期がある
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