無垢ゆえの残酷さ、大人が故の残酷さ。
決して演技が上手いわけでは無かったけど、ぶっきらぼうさが世界観とあったいたようにも思う。
泉を守り継ぐという生きがいの消失感を覚える父と、自身を支配する環境への違和と、外界への憧れに葛藤する娘を描く。ナーメの心情は泉の枯渇と、自身の存在は魚へとリンクしているように見えた。
厳かで閉ざされ>>続きを読む
ポーランドの巨匠キェシロフスキーの「ふたりのベロニカ」に着想を得て作られたという、岩井監督の手紙シリーズの最初の作品。手紙の誤送から、隣人の死別によって引き裂かれた時が動き出し、変わらない想い、忘れて>>続きを読む
自由について考えた。最後のシーンが印象的だった。
見逃せないことがあっても職務を全うし、ある種の制約や束縛されている状況だった頃の方が、理想や自由求めた先より美しかったと。考え続けろってことだろうか。
トリコロール三部作の最終作。
”平等”の名の下に救われ人と、そうではないひと。いいことも悪い運命でさえも平等に降りかかる。三部作全てに(度合いはあれど)司法が絡んでいるのが、なんだか象徴的だった。老婆>>続きを読む
今では”家族”を題材にした監督による長編デビュー作。「生と死」はもちろん、「都市と田舎」「子どもと大人」「ひとりとふたり」「ひとりと大勢」とか対になる環境で、それに救われたり落されたり、つねに自問自答>>続きを読む
スプラッター映画に見せて、メタファーのオンパレード。圧倒的な知識不足に反省。魅せ方もさすが、嫌味なほどの殺人シーンに耐えれればだが…。