アルコールに依存する事で破滅していくストーリーにも関わらず、アルコール依存、良くない、っていう短絡的な警鐘に留まっていない奥深い映画であった。
田島列島先生の小気味良い間が上手く再現されていた。冒頭のリビングでの長回しが一夏の冒険の始まりを予見していて、なんやかんやあって家に帰ってきた時に感じる冒険が終わった爽やかで切ないシーンの効果的なフリ>>続きを読む
エリックロメールの古典的なイメージに反して現代的で大衆的なとても観やすい映画であった。青い時間半端なく美しい…。
とてつもなく面白かった。
奥ゆかしい笑いが多くて上品な映画であった。2話の教授がとにかく可愛らしかった。普通なら引きと寄りでカットを割る所を引きから一気にズームするカットがそれぞれの話で1カットずつあ>>続きを読む
大好きな原作が映像化されるわくわくを久しぶりに感じた。映画制作にあたって発生する逆境やトラブルが対人によるものではなく天候や編集の遅延による自然発生的なもので誰も真に悪くない誰も傷つかないストーリーな>>続きを読む
軸になってる食卓のシーンがめちゃくちゃ笑える。楽しみがないと生きちゃダメなのかってウーロン茶飲みながらくだ巻いてた松本が銭湯でワンカップを黙々と飲んでる姿に感動する。
冒頭から頻繁に使われるlsを最後まで押してほしかった、ls長回しで一気に舞台感が増してて効果的だったのに。
学生達はなぜ寮の取り壊しに反対し続けるのか。それは文化的価値云々ではなく、先人達が守ってきたから、その背中をずっと見てきたから、エネルギーの発散場所として体制側がもってこいだから?彼らが心の底から寮を>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
疎遠になったもののいつも心のどこかにいる同級生。めちゃくちゃやってる奴に見えて実は誰よりも他人を思い遣り、あいつが一番秘密を漏らさないと言わしめる信頼感ある男佐々木。そんな佐々木にどこか似てきているフ>>続きを読む
同じセリフが何度も繰り返されるのに1回目と2回目以降で違った意味を持ちだす所にタイムパラドックスモノの妙を感じる。
あくまでも彼らはスケートボードという1つのツールで結びついてるのであって今後各々別の道に進んでいく未来を思うとまさにつるむって感じでとても刹那的。パーティ中の同ポジでパンパン切り替わっていくカットがそ>>続きを読む
原作に割りと忠実なのに原作ではそこまで気にならなかった小っ恥ずかしさを感じてしまうのはなぜか。それは俳優の演技力どうのこうのではなく、そもそも実写化すべき作品、トピックではなかったんだと思う。漫画「惡>>続きを読む
極端に内向的なものづくり。そもそも映画は社会に向けて発信される文化であるにもかかわらず、あそこまで自己の世界に閉じこもって描いていく制作過程っていうのはどうなのだろう。でも社会との関わりを遮断したから>>続きを読む
中川監督の映画は生活がとても丁寧に描かれていて好き。「いい顔してる、そう思っています」っていいな。水や緑がとにかく瑞々しい。
ヒリヒリする。屋上で2人が向き合って喋ってる事をもっと描写で表現してほしかったな。仲里依紗の初めから分かる噛ませ感。
何もかも肯定する詭弁映画。愛を説かれても表面上のパトスしか感じられずいまいち入ってこなかった。あさこが今まで愛を与えてきた瞬間をインサートしたり与えられた側の心理描写がもう少しあった方が耳を傾けやすく>>続きを読む
岡崎京子やよしもとよしとも作品とはまた違った小沢健二の使われ方がされてて面白かったけど楽曲に対する愛は感じられなかった。登場人物達の描写が薄いし展開が多いわけでもないから見せ場のダンスシーンもあまり活>>続きを読む
どんな夜でも朝は必ず来る。その朝は切なくて無慈悲でなんだかホッとする。時間が経過していくにつれ最初の人物像がどんどん変容していくサマが痛快。童貞くんの成長をみんなで讃えるシーン。
友達といればなんだって出来る感じがまさに青春。国語教師との関係性がとても素敵。
不安を煽る古めかしいbgmがめちゃくちゃ良い。こういう映画で使われるじんわりズームが一番怖い。袖なし革ジャンのイカした彼の振る舞いがとってもトレンディ。志村!後ろ後ろ!
直接的なセリフなく苦難と再生をサラサラゴツゴツ描いていく脚本と画作りがほんとにすごい。