テルヒサさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

怪物(2023年製作の映画)

4.8

良作。
面白かったが脚本が何点か気になった。
是枝監督の演出は流石のものがあり、特に子役二人、安藤サクラが頭抜けて良かった。こういう構成の物語は好みだが、それゆえに何点か解消されない、消化しきれない部
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トップをねらえ!(1989年製作の映画)

4.8

美少女×スポ根×ロボット×ハードSF大作!
序盤の笑えるスポ根ものみたいな流れからどんどんシリアスに、ハードになっていく流れが好みだった。最終話辺りはウラシマ効果を使った切なさが魅力で、6話通して良い
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ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

4.7

映画の半分の要素は音楽である。
音響の三つの要素からなる才能の輪にそれぞれの深みがあって、噛み合って映画の音になるのが見てて面白かった。
これからより音響にも注意して観るだろうし、これからどう音響が進
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さかなのこ(2022年製作の映画)

4.9

愛おしさに溢れてた。
人から普通じゃないと思われても、好きに勝るものなしで生きていくミー坊が可愛くて、周りの人達が笑顔になっていくのがとっても素敵だった。
自分が何かを好きな気持ちを人に伝えていけば、
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ミスト(2007年製作の映画)

4.9

めっちゃ胸糞悪かったし苦しかったけど、ラストはちゃっとだけ予想してた最悪のケースだったので、そこで終われる原作と脚本の力に感嘆した。
宗教家の女性がスーパーマーケットの中で拳銃に倒れ、その拳銃を引き継
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

5.0

傑作。
喋ることすらできなくなり、自傷までしていた一果が、凪沙と出会い、バレエと出会い、少しずつ心を開いていく様子に感動し、特に公園で一緒に踊るシーンは、思い出すたびに涙がこみ上げる。
先生にお母さん
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.8

マイケルの変化がすごい。
マフィアの世界に生きる男達の渋さが良い。ストーリーも重厚感があり、復讐や制裁のシーンがとてもクール。
少しずつ破滅していくマイケルがとても不穏。
カットの一つ一つがカッコよく
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ほしのこえ(2002年製作の映画)

4.7

「どれだけ遠く離れていても、私たちはここにいるよ。」
新海誠の初期作品はどれもいいが、セリフや感情が今の作風よりも画や演出にマッチしているからだと感じる。
SF要素はエヴァを意識したであろうものが多く
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T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

4.7

かつて薬物中毒だった青年達、その20年後の物語。
スパッドが小説書いたり家族のために行動したりするのがよかった。
みんなおじさんになって、家族とか仕事とか、リアルな問題を抱えていて、哀愁を感じた。でも
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ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)

4.9

マーク・ザッカーバーグのFacebook設立とその生涯の物語。
ザッカーバーグの理性的で合理的な思考には納得しつつも、エドゥアルド側になる観客目線としては腹が立つ。
でもショーンに乗せられてた訳ではな
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PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.3「恩讐の彼方に__」(2019年製作の映画)

4.7

復讐の過去を背負いながら、誰かのために戦う狡噛がカッコいい。唯一シビュラやドミネーターが出てこない作品だが、例え偽物の平和でも守る価値はあるのか、など共通したテーマはある。

PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.2「First Guardian」(2019年製作の映画)

4.8

SSシリーズで一番好き。
使命と倫理・信念の間で葛藤する軍人が出てくるストーリーはどの作品も面白い。
征陸さんも久々に見れてカッコよかった。

PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1「罪と罰」(2019年製作の映画)

4.7

ギノカッコいい。
特に執行官になってからどんどん良くなってる。狡噛の一件で生まれた覚悟が見えてよかった。

PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR(2020年製作の映画)

4.7

絶対的な正義の前でも、それを選択する権利は人間にある。
3期の集大成としてよくまとまってて面白かった。
籠城戦のストーリー展開は好みだった。
梓澤は敵としてラスト以外は魅力的だった。
小畑ちゃん切ない
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グリッドマン ユニバース(2023年製作の映画)

4.7

仲間が集まって、合体して戦うロボットものは熱い!
特撮ファン、アニメファンに送られたお祭り映画!
音楽も最高!
グリッドマンシリーズの日常の空気感好き。
1期ラストの実写シーンが繋がるのが面白かった。
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劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス(2014年製作の映画)

4.8

法とは、国家とは、機能だけでなく、民衆の総意、意思の元に成り立つ。
PSYCHO-PASSは攻殻と違い、システム、国家対個人の構図になるのが魅力的で、その劇場版として良く仕上がってた。
世界観の演出が
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

4.9

"生きることなく人生を終えたくない"
ビル・ナイの名演に感動。
冒頭と病院のシーン後の対比がはっきりしていて、より人間として生きる彼の姿、表情が心に残る。
バーでの歌、ハリスへの打ち明け、公園のブラン
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攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D(2011年製作の映画)

5.0

3Dではないオリジナル版を鑑賞。
結果として犯罪となる行為を無意識下の正義感だけで行うことは罪なのか。
高齢化社会、少子化問題への風刺が込められた一作。
トグサが課長になったことで、彼の正義に対する苦
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

5.0

だから映画が好きだと思い直させてくれる。
映画は観客のためのもので、自分は1人目の観客で、その後ろには何人もの喜ばせるべき人がいる。
孤独でも、傲慢でも、それ以外の自分の全てを切ってでも、諦めないこと
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トレインスポッティング(1996年製作の映画)

4.8

ドラック中毒の青年達の青春の終わり。
簡単で気持ちいいことに逃げる癖があって、友情があったとしても、そこから抜け出す意志が大事かもしれない。
映像センス、音楽がシナリオや登場人物達のキャラクターに噛み
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メッセージ(2016年製作の映画)

4.7

未来が見えたとして、同じ選択をするのか。
ハンナの名前についてのギミックや冒頭とラストシーンの繋がりの構造が良かった。
UFO?らしきものの禍々しさも良い。
時系列とかがテーマのSFは、それでもなお今
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告白(2010年製作の映画)

4.9

松たか子が恐ろしい。
学校のいじめ問題だけではなく、親子とは、命とはを描いた傑作であり問題作。
最も大切な人を失ったことに対する復讐はその原因となった人間を死に追いやるのではなく、自分と同じ経験をさせ
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.8

良かった。
原作未読で見てもわかるように描かれており、感情移入できた。
山王戦のバスケの様々なモーション、エフェクトがリアルでかっこいい。CGと原画が重なったような画面の完成度がすごい。新たなアニメ表
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

4.6

ロバートデニーロの表情と映像の美しさに見入った。
英雄になるか、悪人になるかは紙一重の差しかないのかもしれない。
この作品の真髄の部分を味わえるために、1970年代の歴史や戦争、社会についての知識を得
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ある男(2022年製作の映画)

5.0

傑作。
キャストの演技力に脱帽。
親子の繋がりは一生残るのか、過去は完全に断ち切れるのか、自分は何者なのか、その苦しみの先に、確かに残したものは何なのか。
脚本、キャスト、撮影、照明、音響、編集全てが
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Winny(2023年製作の映画)

4.7

キャストの演技が素晴らしい。
常に飄々としつつ固い意志を持ち、諦めない精神力のある金子を演じた東出昌大はもちろん、壇弁護士を演じた三浦貴大もかなりハマり役。
ナイフ問題はネット社会になった今こそ考えさ
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

5.0

面白かった。
仮面ライダーとは何か、を第一に考えられているのを強く感じた。
自分の命を賭してでも他人を思いやる優しさ、他人を信じる気持ちなどのテーマもありつつ、派手な肉弾戦、爆発、連続するタイマンのテ
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

5.0

JAZZに挑む青年達を描いた傑作!
3人それぞれのキャラクター性、苦難と努力が丁寧に描写され、それらを全てぶつける勢いのライブシーンは圧巻。ソロパートで涙。
脚本や繋ぎの演出が見事で、一本の映画として
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ファースト・マン(2018年製作の映画)

4.8

壮大なテーマでありながら、とても繊細に描かれている印象を受けた。仲間を失い、自分もいつ死ぬかわからない。社会的にも批判の対象にされかねない。もし自分が死んだら、家族はどうなるかわからない。様々な不安を>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.6

新感覚マルチバースカンフー家族物語
大切な時間は少ないからこそ大切に。
全て失敗したからこそできることもある。
誰もが一度はあの時こうしてなかったらと想像するけど、ほんの少しの勇気を持つことが現実を変
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

5.0

めちゃめちゃ良かった!
題材の面白さに負けない脚本の素晴らしさ、魅力的なキャラクター達、それを引き立てる演出、編集、アニメ描写のクオリティの高さ、それらが噛み合った傑作!
柄本佑が特に良かった。

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.8

初鑑賞が劇場で良かった!
時系列を入れ替えた巧みな脚本、緊張感とコメディー感のバランス、音楽も良い。なんだかんだ聖書のくだりについて考えさせられたり。
サミュエルエルジャクソンかっこよすぎる。

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.5

殺し屋女子2人のゆったり日常物語。
心地よいゆったり感と、割としっかりしたアクション。尺もちょうど良かった。

少女は卒業しない(2023年製作の映画)

4.9

朝井リョウ原作作品にハズレなし。
新鋭中川駿監督の描く卒業間近の高校生たちがそれぞれに抱く気持ちとの別れの物語。高校生たちの機微を描く素晴らしい脚本とそれを引き立たせる巧みな映像センスと音楽。
河合優
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

4.5

奈緒さんの演技が凄まじい。とち狂っていて、でも守りたくなるマリコの演技が絶妙。
死んだ人に会うためには生きてるしかないというセリフは納得できると同時に、生きてる側に残された唯一の選択肢でしかない気もす
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タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター(2023年製作の映画)

5.0

思ったよりパニック要素が強かったが、感動するシーンが多く大満足。映画館であの音楽、あの名シーンを見れて良かった。