chaiksさんの映画レビュー・感想・評価

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ワイルドサモン(2023年製作の映画)

4.8

「感謝して食べょ♪」

擬人化した鮭のgrotesqueさ
実写のIceland大自然の美風景と
cg-animationの毒ある違和感
不思議な感覚のまま
Music&Narration音声にも惹き
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

-

「それぞれの覚悟」

ゲイリーが素晴らしく
大統領の言葉が扉越しに力強く響く
それぞれの立場の“覚悟”を強烈に印象付ける
同時にプロメテウスの思慮のなさに
人間のどうしようもなさに
救いようのない闇を
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君は永遠にそいつらより若い(2021年製作の映画)

3.7

「癒し」

何とも言えない気持ちになる
『君は永遠にそいつらより若い』
“慰めの言葉” なのか
“戦いの火ぶたをきる雄叫び” なのか

遥か彼方の大昔
こんな世界にいたこともあったなぁと思い出す
未熟
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(2023年製作の映画)

-

「4%の月光」

「同じ行為はしないし解決じゃない」
狭い視野と経験値のなかで一方的に
意思疎通ができない=心がないと決めつけ
可哀そうだから価値がないからと決めつける
それは私たちが日々さらされてい
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ボレカス(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「パレスチナ」 

どこであっても父と息子は微妙
まして期待通りになれないなら尚更
思いやるが故に上手くとれない距離感
父への後ろめたさに甘えの邪険な態度
息子を理解したいがために切る口火

タイトル
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エゴイスト(2023年製作の映画)

4.0

「救われし人々」

彼らの笑顔が頭から離れない
こんなにもやさしく繊細な作品

自分のために笑顔にさせたい相手
自分のために尽くしたい相手
愛なんて身勝手以外の何物でもないし
彼らが出逢えたことは奇跡
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母性(2022年製作の映画)

3.0

「惜しみなく注がれる自己愛の行方」

原作未読なのでそちらに興味がわいた
母性からの自立をエンタメで表現するとこうなるのかという感想

女性の母として娘としての愛憎は根深い
そこに夫や父親としての男性
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あちらにいる鬼(2022年製作の映画)

3.0

「ぶっ飛ぶという覚悟と幸せ」

寂聴さんもあちらに逝かれて早くも三回忌が過ぎ
とうとう寂庵へ伺うことは叶わず初見
相手の奥さんの娘さんに寂聴さんも協力した稀有な関係作品を映画化
自分ではどうしようもな
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タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら(2010年製作の映画)

3.7

「だから映画はやめられない」

久々にコメディを観たし久々に血生臭いホラーを観た
改めて映画は面白いと感じたし、映画が与えてくれるその多面性重層性を思い知らされた

一見頭を空っぽにしてなーんも考えず
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いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)

4.5

「特別なことじゃない」

保護が必要とされる幼子にこれほど愛情を注ぎ続けることができる大人がどれだけいるだろう?

子供時代無意識に信じていた「親」という存在は
決して全能でも愛情あふれた人生の指導者
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ZAPPA(2020年製作の映画)

3.9

「smoke on the water」

見逃していた作品
奇跡のように偶然の歯車がかみ合い、映画館上映に間に合ったことに感謝
作品は音楽と映像とお喋りの連続の刺激的な2時間
1993年あまりに早す
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怪物(2023年製作の映画)

4.0

「明日がヨリ良くありますように」

映画や小説に舞台音楽絵画などアート作品は
「主観でとらえてOKな心から自由な世界」
様々な意見があっていいし
枠も正解もいらないと再認識した作品
反面、この制作側は
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YMO PROPAGANDA(1984年製作の映画)

4.0

「2人とも安らかにそして永遠に」

闘い続けていた幸宏さんが静かに逝った。
奇しくもボウイにベックと同日(時差考慮)とは
そして未だ闘い自らに挑み続けている彼らがいる。そのひとり教授も追いかける様に召
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SOMEWHERE TO DISAPPEAR~アレック・ソスと往くアメリカの果て(2010年製作の映画)

3.5

「地獄を天国に」

写真展でこれまでも映像を観ることはあったが、これは単体でも十分に味わうことのできるショートロードムービーであり、ドキュメンタリーなのにフィクションのようでもあり久々に魅力的で刺激を
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牛久(2021年製作の映画)

-

「知らずにいること」

知りたくないことを知らないでいること、見たくないものを見ないでいること。私たちは楽をしたい生き物でもある。

まもなく上映が終わる。
嵐が近づく豪雨のなかどうしても観ておきたか
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.0

「Love is My Life」

4年間この映画を観ることができなかった。
これほどまでの旋風を再びこの国で、いや世界中で巻き起こしているなんて...こんなに皆から愛されてるって彼が知ったら、なん
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書かれた顔(1995年製作の映画)

4.0

「虚構と現実の狭間で」

監督は1995年日本スイス合作のこの作品をドキュメンタリーではなくフィクションだといった。
「坂東玉三郎」という稀有な女形45歳を中心に、杉村、竹原、大野などを絶妙に配し、彼
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犬王(2021年製作の映画)

4.9

「生きることは自分を創り続けること」

初日レイトショー鑑賞。
冒頭からの惹き込み方に巻末の幕引きまで、良質なエンターテイメントに魅せられた98分間。
まさに新たなるジャンルの「ロックオペラアニメ」。
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