福野ふくろーさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

草の響き(2021年製作の映画)

4.1

渋い!

適応障害になった男の話。

鬱はよくなりかけの時に、自殺未遂をしてしまう。その怖さ、葛藤、周りへの影響がジクジク伝わってくる。

引きのカットが多く、なにも大袈裟に表現してないところがすごく
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まほろ駅前多田便利軒(2011年製作の映画)

4.0

便利屋さんやってる男の話。

大きく何かストーリーがあるわけじゃなく、抱えるものがある2人が便利屋をやってく。

2人のつうかあの関係性がすごく心地いい。こういう関係の友達居たらいいなって思う。

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舟を編む(2013年製作の映画)

4.3

辞書を作る人の話。

淡々と描いてあって、何かに打ち込むことの尊さを感じた。

いい映画だった。

さいはてにて やさしい香りと待ちながら(2014年製作の映画)

3.7

韓国の監督さんの映画。外国の監督さんが日本の映画を撮っているものは、日本の空気って独特で組み込むの難しいだろうから、すこしみるとき大丈夫かな?って構えるんだけど、思ったより悪くなかった!

映像がすご
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女の子ものがたり(2009年製作の映画)

3.8

毎日かあさんの西原理恵子さん自伝漫画原作の映画。

大きな何かが起こるわけではなく、昔を思い出して、漫画を描こうって思うまでの話し。

女性が男性に振り回されやすい時代っていうのもあったのかな。
人そ
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52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

4.0

【2回目観て整理ついたので加筆 2024.3.11】

〈1回目感想〉周りに迷惑になってるんじゃないかってくらい嗚咽して泣いてしまった。

整理つかないので後ほど。

親に愛されず育った人の「愛された
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ルパン三世 カリオストロの城(1979年製作の映画)

3.8

初めてちゃんと観たけど面白かった!

全キャラ立ってて愛おしくなるようなキャラばっかり!
最後の有名なセリフのために観たけど、臭いことには変わりなかった笑

一瞬だった!

【蛇足】
不二子ちゃんって
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熱のあとに(2023年製作の映画)

2.6

貢いでたホストを殺そうとして牢屋に入ってた女性の話。

この女性の理論はまあ分かるっちゃ分かる。
激情の恋愛感情のことを愛と呼んで、それ以外は違うでしょ?みたいな言い分。

でどんどん周りも壊れてく。
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.8

「ケイコ 目を澄ませて」の監督さんの新作。
PMSの女性とパニック障害の男性と周りの人の話。

この監督さんは、じっくり人を描くのが本当に上手。世界にゆったり浸らせてくれる。すごく気持ちいい。

あら
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.6

ずっと面白かった。圧巻。

あらすじだけだと、子供の脳を死んだお母さんに移植するというB級感ただよう設定なのに
細かく丁寧に描くことでここまでリアリティを持って心に届けられるのか、と圧倒される。これぞ
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僕たちは変わらない朝を迎える(2021年製作の映画)

4.2

美しい映画だった…

元カノが結婚する。
言いたいこと、言ってあげたいことが、プライドのせいかなんなのか言えない男。

理想じゃなくて、現実の中にある希望を描け。

ほんとその通りだ。そうじゃなくちゃ
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王様とボク(2012年製作の映画)

1.4

えええ…何も起きずに終わった。

画がずっとチープで、映画っぽくない。

アンニュイな雰囲気をずっと漂わせて、芯を喰うことは何もおきない。オナニー映画って感じ。

子供のまま大人になった設定をうまくい
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.7

可愛い映画だった。
ヤクザが、合唱部の男の子に歌を習う話。

なんで合唱部の男の子に教えてもらうのが1番いいと思ったかの理由は特に語られることはなく、ふわっとしてた。

だいぶデフォルメされたヤクザの
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ビリーバーズ(2022年製作の映画)

4.5

原作は未読で鑑賞。すごい映画だった…

宗教団体に所属してる3人が無人島で暮らさせられている話。

何かにすがっている人の、無茶苦茶な理論を必死で飲み込まないと生きられない姿は気持ち悪くて面白い。
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笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

4.6

えぐ面白かった!

「おもろいだけが正しいんじゃ」
と信じて、とにかくネタを書きまくる姿、変態の話。
とことん不器用な男がもがく映画。最高。

せっかく作家になれたのに、人間関係不得意すぎて謝れない。
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どうにかなる日々(2020年製作の映画)

4.8

細やかな恋の話のオムニバス。

これみよがしなことはひとつもなく、細やかな性と恋の話がすごく心地いい。
描きすぎず、最小限。繊細さから甘酸っぱさが溢れ出してくる。

行間を読ませる感覚はまるで詩のよう
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星の子(2020年製作の映画)

3.9

宗教二世の話。

親がおかしいとわかった上で、家に居ようとする主人公。
親のことが可哀想と思うからなのか。この世に一人しかいない親だから、という考えなのか。小さい頃からの宗教の感覚なのか。
「その変な
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歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

3.8

お正月の親戚の集まりを描いた映画。
細かい関係が丁寧に描かれてた。

実家に帰るのを面倒がる主人公、小さい子供を助けて亡くなった 主人公の兄、その死んだ兄のことをずっと考えるおばあちゃん、連れ子の息子
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青い春(2001年製作の映画)

3.4

何として見ていいのかよく分からないままおわってしまった。

コメディ?ファンタジー?

衝動的に暴力を振るう、師弟関係のようなものがある、青臭いものがキツイまま描かれている。上手く分からなかった。苦手
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羊の木(2018年製作の映画)

3.8

6人の元殺人犯のそれぞれをを描いた映画。

様々なパターンの元殺人犯が描かれる。
人の優しさに触れて再犯せずに生きる人、過去の自分を怖がりながら生きる人、殺人の元だった恋愛から逃れられない人、殺人を繰
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監督失格(2011年製作の映画)

3.6

付き合ってたAV女優と監督の話。
AV女優の死と、監督が気持ち的に決別するまでを描いたドキュメンタリー映画。

本当の話だから、ハラハラしながら最後まで見れた。

訳のわからない旅を2人でする様子、A
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.0

戦争中の1人の女性と周りを描いた映画。

戦争ものは、やっぱり心にくるものがある。
必死に生きる人間がうつくしく描かれてた。

可愛いタッチで、ゆるゆると進んでいくものの、場面の移り変わりが早く、いつ
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窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

3.7

黒柳徹子さんの幼少期を描いた作品。

可愛くて、切ない映画でした。
今だと明らかに発達障害系の診断がおりそうな彼女。それを受け入れてくれる学校ですくすく育つ。
でも戦時中なので、ご飯が少なかったりと切
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女優は泣かない(2023年製作の映画)

2.5

女優が仕事で地元に帰って、仲悪い家族と会う話。

ディレクター役の伊藤万理華さんが演技うますぎる。ずっと観てられる。
SM道具をハンガーっぽく使うのとか面白かった。




うーん、全体的には、古い価
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市子(2023年製作の映画)

4.7

彼氏にプロポーズされた次の日に疾走した市子。市子の過去が明らかになっていく……

面白かった!!!

丁寧に丁寧にゆっくり進んでいく。
確信の部分は見てる側の想像に委ねられる。
痒いところに手が届かな
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マーベルズ(2023年製作の映画)

2.6

全然乗れず。よくわからんかった。

カマラがずっと可愛い映画。猫なんかよりカマラがずっと可愛い笑

ワクワクして楽しそうにしてて、感情に素直な人ってすごい魅力的。
最後の終わり方も、カマラが真似っこで
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回廊とデコイ(2023年製作の映画)

1.5

映画で何がやりたかったのか分からなかった。ざんねん。

映画という文化も小林賢太郎氏も大好きなので、上手くマリアージュして欲しかった。
映画だからできることをやってたようにはあまり思えなかった。
舞台
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

2.3

主人公が、小さい頃に出てった母を含めた難あり家族の映画を撮ろうとする。でもうまくいかない。って映画。


最終的に家族の絆芽生えた?みたいな感じ。

まず、特に松岡茉優は、本当に演技が上手い。ずっと観
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正欲(2023年製作の映画)

4.7

水が性的嗜好の人の話。

めちゃくちゃ良かった。。

他に理解者が居ない。
奇跡的に知り合えたから、その嗜好同士の男女で結婚。
そこだけでも理解してもらえて、もう1人に戻れないかもしれない、と呟く。
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まなみ100%(2023年製作の映画)

4.1

上映が延長してて、観れた。

可愛い映画だったー!

冗談めかしてしか結婚してって言えない、クズ男。まなみは、真面目に言ってほしかったのかなあ。

愛すべき馬鹿なクズ男。心当たりが多くの人に少しはある
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MIND GAME マインド・ゲーム(2004年製作の映画)

5.0

えっぐ!!!!!おもしろ!!!!!!!!

湯浅監督天才!!

映像が頭にグイングイン入ってきた。
芸術。最高すぎる。

始まりは、どこかで体験したことのあるような切れ端が、こちらが理解しきる前に走馬
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