実際の事件をもとに作られたフィクションという本作。
ポスターのキラキラフワフワした感じからは想像できないような重い話で驚きました。
やっと想いの通じ合ったかと思われた少年少女が、大人たちの無残な都合>>続きを読む
こういう映画を見ると、いつも、家族ってなんだろうって思う。
何をもって母と子という関係と言えるのか、何をもって父と子という関係と言えるのか。
強い絆で繋がっているといったって、
繋がっているだけで所>>続きを読む
ネット社会に生きる私たちは、何においても
「それはホンモノかニセモノか」
を判断していかなければならない。
カメラを通したさまざまなバイアスがかかっていたり、誰かが実際には存在していない架空の人物にな>>続きを読む
※※だれか、本作で違和感を抱いた私がたどり着いた私的な仮説(絶賛ネタばれ注意)に賛同して下さる方を探しております※※
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一度最後まで観終わって、なんだかんだ面白か>>続きを読む
one shot(一撃)の快楽的なスリルと、犠牲という代償。
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前半の結婚式は長い。のに彼等が戦争に繰り出されて人が変わってしまうまではあっという間の出来事に描かれる。
でもそれ>>続きを読む
シチュエーションホラーはどこかで抜けやご都合やボロが出がちだから好きじゃない。私がすぐつっこんで冷めてしまう人間なので…笑
今回のは私、てっきり勘違いしてて、
そもそも襲ってくるヤツは目に見えない何>>続きを読む
(発達した思考力のある)人間に(さえ)到底及ばぬ領域の”門”をバベルと呼ぶならば、
この作品のバベルは、彼らの”言い表せない苦しみや悲しみといった感情への到達”を意味するものだと思う。
その到達を、人>>続きを読む
社会派映画ってわりとシビアに(カッコつけたりして)難しかったりして、好きだけど観る時を選ぶ感じあるけど、
これはSFで面白い!
搾取する奴らの目に見えない力が市民の暮らしにいかに蔓延っているか
と>>続きを読む
私は個人的にいくら凄くてもCGに冷めてしまっているところがあって、こういうメイクとか特撮みたいなものを観る方が質感もあってすごくワクワクして好きです。
内容は本当に救いようのない沼のような展開で、不>>続きを読む
最近の映画はLGBTだと自覚してから、カミングアウトという行為はあまり重要視されずその人なりのなかなか色んな経験をして っていう作品が多いきがするけど
(それはそれで社会的進歩)、
この作品みたいな>>続きを読む
“We are all fools in love.”
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愛を伝え合うために邪魔する男のプライドと女の偏見。
こういう時代の作品を見ると、電話とか携帯とかもちろん無い時代はい>>続きを読む
底が深すぎて一発の努力じゃ水面浮上が困難なエンターテイメントでした
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(以下私なりの解釈)
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犬=人間にとって無害で時に対等とされる存在
の殺しによって脅かされる人間
つまりこ>>続きを読む
- What do you WANT?
- ...I HAVE to go.
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これは私の悪い癖で、みんなが勧める王道ロマンス系映画は先送りしてしまうところがありまして…ついに>>続きを読む
頭がない男が女性をデートに誘うまでの話。
個が多様する時代。
受け入れられないと思ってたことも
受け入れてくれる場所がある時代。
思い悩んでることも、
もしかしたらそんなに大きいことじゃないかもし>>続きを読む
「…なんの本読んでるんですか」
「…あなたは?」
初対面で出会う時のこんな会話、スマホが主流の今の時代じゃもう微塵も見受けられないに違いない。
未来の自分が過去に戻ることはできないけれど、
今の>>続きを読む
人間はなんて不器用な生きものなんだろう
信じるもの、すがるもの、
そういうものを頼って、そういうものを、自分たちの人生を歩むための綱にして生きているはずなのに、
どこかそこに盲目的な部分があって、>>続きを読む
感想、おもったこと、書きます。
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まず、麦でバクですか。最初はなんのことかと思ったけど、動物のバクが出てきてから、なるほど、”夢喰いバク”とかけているのかなと、くすっとする。>>続きを読む
予備知識なしの鑑賞。
なんかやばいやつ出てきた!
と思ったらほんとにヤバイ奴だった。
…らしい。
事実に基づく作品ということで、なにか知ってたほうがいいのだろうかとも思いつつ鑑賞していたけれど、
ラ>>続きを読む
『カメラを止めるな!』を、ついに。
めちゃめちゃ泥臭いけど華麗なる映画愛がここにあり。
この映画で初めて気付かされた、”そこそこ”と”完璧”が一見相反するものだが紙一重だったことを
この感覚を同時>>続きを読む
史上最悪の連続殺人 食人鬼とすらなってしまったジェフリー・ダーマーの青年期。
両親からの身体的な虐待はなくとも、
微妙な距離感の父親、メンタルの母親のもとに生まれ、精神的に疎外感を与えられたりする劣>>続きを読む
炎は、外側の赤い部分が熱いように見えて、真ん中の青い部分が1番熱い…
冴えない人生を送る”はずだった”アデルが、本気の恋をして悩んで歩いていく成長ストーリー。
何気ない文学の切れ端の、彼女の人生に寄>>続きを読む
芸術において、満ち足りた本物の満足へと到達することは可能なのだろうか。
人は、自分のことは自分がよく知っているから、と信じて、自分の”スタイル”のフィルムを使って、物事をカメラにおさめていこうとする。>>続きを読む
実話に基づいた話を映画として観るのは、私にとってはわりとフィフティ・フィフティの駆け引きな感じがあります。
要は、つまらないと思ってしまうか、面白いとおもえたかの二分になることがしばしばあるから。
元>>続きを読む
冷たい水、という時点でなんだか不穏な空気感がある。これは
"マイナス10℃の青春"でした。
熱く燃えてもマイナス世界の青春。
お前はもう大人にならなきゃならんと諭された青年と、大人なんかくそくらえな少>>続きを読む
「…おねしょしそうになると起きちゃうんだ。それならひどい悪夢にうなされてたほうが全然マシだよ。…」
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雪に覆われた地面、妄想に覆われた現実世界。
じわじわと溶け出して土に染み込>>続きを読む
まずはじめに、猫好きならほぼ100%おすすめできない作品。
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いまだ退廃的な空気がはびこる、ハリケーンのダメージを受けたあとの街。
若者たちは、失い、壊され、おかされ、殺され、理>>続きを読む
ゲームと、キスと、タバコと、ビンタと、ラブレター。
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やっと借りられました。本作。
年上女性と、その娘の同級生男子が恋仲になるという異色系恋愛映画。
ヴァルダ監督の実の息子が演じてるという>>続きを読む
‘60年代の”キャッチーな”恋愛映画。
CM監督で才能を開花させるセルジュの作品同様、この2人のストーリー自体も「あなたはすてき、私もすてき」というスローガンのもとに織られてゆく恋愛模様。
そしてこれ>>続きを読む
水に溶かした原色の油彩絵の具を、抵抗もできずひたすら顔に塗りたくられたような気分になるクラシックカルトなホラー。
今となってはチープな演出も、病みつきになるくらいアートになってて面白い。
正直、私には>>続きを読む
宝級のエズラ美がじわじわ光る作品。
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過激なネット動画にリアルを見た学生ロブは、放課後活動で映像部に入部。
みんな友達かもしれないけど友達じゃない気がする…そんな疎外感あふれる現実を、>>続きを読む
いかなる戦に出る者、死をいとわず
愛する者を愛し、決して未練を残さない
孤独を愛するならば、孤尊に生きろ…
風通りの悪そうなひと部屋、
ベッドに横たわる人影から ゆらり ゆっくりとけむる煙草のひとす>>続きを読む
「覚えておいて欲しいのは、
君がもし陰性でも、この団体のメンバーになるということはつまり、他の人からしてみれば君は陽性でありエイズ患者なんだ」
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どうしようもなく揺さぶられ、息>>続きを読む
ミヒャエル・ハネケがでかでかとHAPPY ENDと掲げたところで、
誰が素直にそれを鵜呑みにできるだろうか(いやできない)。
この作品では、いわゆる皮肉の微笑が絶えない。
多くを語る作品ではないので、>>続きを読む
命がけの恋の逃避行の、末路。
愛さえあればどうにでもなる
なんて甘いたわごと、それを言ってられるのは
余裕のある今のうちだけだから。
愛情は変わらないのに、お金も底をつき、
木の実や下草を食べたり>>続きを読む
優勝もしちゃうような子ども合唱団、
誰でもウェルカムだけど、蓋を開けてみたら先生に「お前は下手だから口パクね」と言付けされていた子が数名いたことが明らかに。
「世の中は不公平なのよ」
と堂々言い放つ先>>続きを読む