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実話を基に描かれる、ある修道女の話。ある日現れた聖痕をきっかけで修道院長まで出世した彼女が、同性愛を理由に断罪されるまでの姿を描く。
鑑賞したのがR15版でモザイクが大きすぎて各シーンの画の妨げにな>>続きを読む
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ラジ・リ監督『レ・ミゼラブル』に代表される「郊外の不良たち vs 警察」ジャンルの先駆けとも言うべき古典の名作。ヴァンサン・カッセルのチンピラ感がたまらない!
"C'est l'histoire d>>続きを読む
子どもの純粋なウソと、大人の汚いウソ。怪物は誰?
是枝監督の画作りのうまさ、坂元裕二による構成と展開、そして坂本龍一の音楽、ともう最高に満足しました。劇場で見たかった!
安藤サクラも瑛太も、子役の>>続きを読む
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The Whoの"My Generation"で始まる、音へのこだわりを感じさせる一品。
花火の描写の美しさ。顔についた☓印。石田は最後のシーンでついに心を開き、周りの人間から☓印が取れた。敵と思っ>>続きを読む
詐欺師vsクリプト勝負師の対立に加えて、コミカルな会話劇とアクションシーンに力を注いでいる作品。ワンカットで切れ目なく続くアクションが多く、製作陣のこだわりを感じる。
コメディ部分は下品なフランス映>>続きを読む
当方ストレート男ですが、ライアン・ゴズリング好きとして鑑賞。今なお残るジェンダー格差を土台にそれを皮肉を込めて軽やかに描き、笑い飛ばす快作。キャスト豪華!ウィル・フェレル出るだけで笑ってしまう。
ケ>>続きを読む
トイレ清掃員の日常を、詩情と懐かしい音楽の旋律をもって描き出すヴェンダース最新作。単調でありながら、日々の起伏がある美しく「完璧な」毎日。ジム・ジャームッシュの『パターソン』を思い出させた。
役所広>>続きを読む
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カウリスマキの映画だ。劇場を出たあたりからじわじわ来る。
店長が薬物取引で捕まった"California Pub"の壁にかけてあったカレンダーから見るに、本作の設定は2024年の夏。つまり、これは私>>続きを読む
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マーラーの5番は個人的にも愛着あり、終始楽しく鑑賞。ケイト・ブランシェットの一挙手一投足が緻密に計算され、役作りの本気度が伝わってくる力作。control freakのような、所謂「有害な男性性」を体>>続きを読む
国産サメ映画!CGが若干安っぽいのは御愛嬌。ちゃんとアクションしてるし、かなり頑張っている。血が笑えるほどたくさん出る。
一度レールから外れた者が再び社会に適応することの難しさ。罪とは何かを規定するのが法であり、法を作るのが社会なら、犯罪者を定義しているのもまた社会。
直近で見た「正欲」で描かれていたのもまた、日本で生>>続きを読む
さすがの北野武、緩急自在。アウトレイジ組の俳優陣の安定感と、一人だけ真面目な西島秀俊の演技が光る。加瀬信長のキャラが最高でした。
大河ドラマでは描かれないだろう、歴史上の人物たちの碌でもない面をこれ>>続きを読む
8年ぶり2度目の鑑賞。主人公ヒュー・グラスに降りかかる苦難の連続はさながらディカプリオがアカデミー主演男優賞を取るまでの道程のようだ。鬼気迫る演技は圧巻のひと言。
撮影監督エマニュエル・ルベツキによ>>続きを読む
テンポのよさをとことん追求した疾走型ミステリー。
前作はPC上の画面縛りという制約の中での描写が、今作は軽やかにカットが割られ、縦横無尽に様々な画面を行き来する。脚本も二転三転する展開で、飽きずに楽>>続きを読む
荒木飛呂彦原作、岸辺露伴シリーズの映画版。劇場ではなくテレビで見ても十分かな、という印象ですが、ミステリー作品としてちゃんとした伏線回収あり楽しめました。
美波のフランス語が上手くて驚いたら、お父様>>続きを読む
「多様性」という消費つくされた感のあるキーワードの先に一歩踏み込む勇気ある作品。各キャストの演技と音へのこだわりが素晴らしい。
朝井リョウらしい群像劇で、それぞれの登場人物が少しずつつながっていく展>>続きを読む
飽きさせない怒涛のスタント、アクションは健在。長さを感じず、満足度高く鑑賞しました。ドニー・イェンやスコット・アドキンスとの絡みはアツすぎる!
複数地ロケ、多国籍な相手という007やMIを彷彿させる>>続きを読む
前作『春江水暖』で圧倒的な映像美を披露した顧曉剛監督の新作。序盤の前作を思わせる自然の映像美から一転、人間の弱さと業を描いたマルチ商法に嵌まる地獄絵図のような社会問題を描く。
自然を映す技術だけでな>>続きを読む
旅する若い人にこそ見てほしい逸品。
数年ぶりの再鑑賞。タイムリミットがある中でのロマンス、駆け引き、会話の展開がやっぱり良い。ウィーンの街が美しく、輝いて見える。
スピルバーグによる映画愛あふれる作品。前評判で尺が長いと聞いていたけれど、職人芸の構成・編集が見事すぎて、もっと、もっと見ていたかった。
映画を撮るということ、ひいては「好き」を仕事にするということ>>続きを読む
飛行機の画面だったため、脳内で映像をアップコンバートしながら鑑賞。
往年のゲーム版を参照するように、横スクロールのシーンあり、何でもありのマリオカートの世界ありで楽しい。子どもを連れても安心して見ら>>続きを読む
メルヴィル『白鯨』の台詞を下敷きに描かれるセクシャリティ、宗教、愛、そして再生の物語。
ブレンダン・フレイザーの演技が光る名作。ハムナプトラ俳優、というイメージを払拭するには余りある衝撃。ラストは>>続きを読む
飛行機の中で気軽に見られる作品ではなかった。状態を整えて2回目を鑑賞したい。
手持ちのビデオカメラの荒い映像が、遠い記憶のそれと重なる。キラキラと輝くトルコの思い出。あの時、父は何を思っていたのか。ソ>>続きを読む
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2回目の鑑賞。4年前に劇場で見たときも最高に楽しんだ記憶あったけれど、おかわりも余裕でした。
とにかくアクション、スタントのサービス精神がすごい。あの手この手、色んな場所と舞台装置を使って振り付けら>>続きを読む
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絵作りへの拘り、音楽の使い方、キューブリックのセンスが全開。
映画を使った矯正治療がこの作品を見る我々観客の姿に重なる。この暴力的な描写を見て、私たちは何を思い、何に吐き気を催したか問われるような作品>>続きを読む
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初代ウルトラマンの世界を再構築。ウルトラマンが細身。メフィラス星人やゼットンのデザインが限りなくエヴァっぽくなっていて楽しい。
話の展開としてはシン・ゴジラと似ていて既視感がある。小難しい設定や政治論>>続きを読む
ウェス・アンダーソンらしい、カラフルで楽しい作り物の世界。
演出のリズム、早口で小気味よい会話、砂漠の中なのに砂埃ひとつない澄んだ世界。あまりに心地よくて、エンドロールを見ながら悲しくなった。もっとこ>>続きを読む
対照的な2人の会話が心地よい。絵も、リズムも尺もすべて好きだ。エリック・ロメール素晴らしい。
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第二次大戦後の郊外文化を下敷きに描かれるサスペンス。『マトリクス』のような、どこか見た世界感。1930年代のハリウッドミュージカルを彷彿させるモノクロの演舞シーンは、統率された人工的な美しさの象徴。>>続きを読む
独特の視点と演出。話の筋としては分かりやすいはずなのに、少しとっつきにくい印象を持ちました。『オールド・ボーイ』のような衝撃はないまでも、ラストのまとめ方はきれいです。
「search/サーチ」のアニーシュ・チャガンティ監督作品。90分尺に無駄なく必要な要素が織り込まれ、一気に駆けぬけるスピード感はさすが。
代理ミュンヒハウゼン症候群という言葉は知らなくとも、母親に>>続きを読む
アダム・ドライバー目当てで鑑賞。
監督テリー・ギリアムということで期待値を上げていたが、個人的にはそこまでの内容ではなかった。映画という虚構によって人生を狂わされた人たち、という着眼点と設定は興味深>>続きを読む
幅広い層に向けて作られたイルミネーションらしい作品。ボノの声を聞きたさに視聴。U2の楽曲は本当に素晴らしい。
人生かけて本作を制作した監督へ、最大の敬意を表したい!
一方、フラットに作品を鑑賞すると、モノトーンな絵柄と構図にやや中だるみを感じてしまった。次回作に期待。
2023-63
パリを舞台に描かれる短編3本。どの作品も等しく愛おしい!
会話劇が自然で楽しい。ジム・ジャームッシュ、リチャード・リンクレイター、濱口竜介の作品と地続きな作品だなぁと感じました。
2023-61
戦時下にて、少年が現実をどう受け止め、これからの人生をどう生きるのか選択するさまを描く。ジブリアニメの本領とも言うべき、人が階段を走る、鳥が羽をたたむ、などの動作は眼福。
古い塔を起点に現実と過去、>>続きを読む