このレビューはネタバレを含みます
アサイヤス監督の『5月の後で』("Après mai")を観た後で、遡るように本作レストア版を鑑賞。過去の記憶を覗き見る、という意味ではクリアなHDの画質よりもこれくらいのザラつき感がしっくりくる。>>続きを読む
『キャリー』を彷彿させるサイキック・ホラー。テンポは緩めです。個人的には画面の点滅が苦手で、見づらいシーンあり。
凍った湖のカットだったりは絵がキマっていて好きでした。
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2回目の鑑賞。初見は東京国際映画祭。
パリ近郊、1968年5月革命後の若者たちが運動から手を引き、別々の道を歩んでいく様が淡々と描かれる。
『夏時間の庭』を思わせる輝く新緑の中を恋人と歩くシーンが>>続きを読む
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様々な種類の「暴力」について考察をしているような作品。
エログロなシーンは勿論、ソニック・ユースのノイズがかかった劇伴もあり、万人に薦められるエンタメではないが、示唆に富む映画ではある。
ポルノアニ>>続きを読む
IMAXで鑑賞。最高でした。
オープニングの乱痴気騒ぎのシーンから度肝を抜かれる。サイレントからトーキーへの移行期のハリウッド、それはまさに狂乱の時代だったのだろう。
『セッション』、『ラ・ラ・ラン>>続きを読む
ジャームッシュ版ウエスタン。
ニール・ヤングのテーマ曲が映像にリズムを作る。若かりしジョニー・デップの息を呑むほど美しい立ち回り、宗教画のようにかっちりと決まった構図のカットが印象的。魂の故郷に辿り>>続きを読む
報われなかった者たちの物語を歌うアツい室町ロック!!当時、この舞台装置があったら…という想像力を活かした演出が見事。琵琶はエレキです。『平家物語』も見たくなりました。
台詞が聞き取れない部分があった>>続きを読む
赤ちゃんの人身売買ということで重たい映画かと思いきや、明るいロードムービー調の作品。
子どもをみんなで育てる様子がきらびやかに描かれていた。子どもを捨てる親、仲介する人間、みんなに過去と理由がある。>>続きを読む
90年代後半、フランスでの映画製作の現場が垣間見える佳作。マギー・チャンがしなやかに階段を上り、ホテルの廊下を抜き足で歩く様が美しい。
ルイ・フイヤード監督の古典映画『吸血ギャング団』については、ゴ>>続きを読む
愛すべきキャラクターたち!
赤いジャケットのScreamin' Jay Hawkinsの役どころがたまらない。
すべての人は緩くつながっている。
同じ時、同じ場所で交差する人生。
小さなドラマの積み>>続きを読む
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映画、芸術、音楽分野の天才たちにその創造性の源を問う、という趣旨のドキュメンタリー。出演している著名人の数は多いがインタビューの質は低く、テーマを深掘れていない印象。
インタビュー年代がバラバラなの>>続きを読む
レストア版を4K対応のTVで鑑賞。
王家衛の映画はノスタルジーをテーマにした作品が多いので、フィルムの独特のザラつきが映像に感じられる方が好みの方もいると思う。一方、このレストア版はどちらかというと>>続きを読む
映像と音への感度を試されるような作品。耳の聞こえない女性ボクサーという設定だけ聞くと、いわゆる普通のボクシング映画にありがちな劇的なラストを期待してしまいがちだが、本作は淡々と、丁寧に主人公の日常を切>>続きを読む
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ヴァン・モリソンの音楽に合わせて描かれる、ベルファストの家族の物語。
主人公の少年が素晴らしい。本編は白黒なのに、劇中劇の映画やお芝居がカラーなのはそれだけ少年にとって胸が高鳴る思い出だったというこ>>続きを読む
LA、NYC、パリ、ローマ、ヘルシンキを舞台にそれぞれの街のタクシードライバーと乗客たちの交流を描くオムニバス形式の作品。どの短編も会話劇として成立していて、ジャームッシュ好きにはたまらない作品。ロベ>>続きを読む
真実とは何か、正義とは何かを問いかける骨太の社会派映画。
主人公のドキュメンタリー監督であり塾講師である、という設定。並行して展開する2つの事件。
由宇子の心の中の天秤が揺れ動く様がこれ以上なくリ>>続きを読む
ジミヘンは偉大。演奏シーンと関係者のインタビューで構成される作品。Monterey Pop Festival、Woodstockの演奏など。
若かりしクラプトンがイケメンすぎる…!
映画好きのための、映画愛に溢れる作品。漫画を読んだ上での鑑賞。映画版も最高の出来!!
切ることは選ぶこと。90分の映画が最高という意見に賛成です。
クリスチャン・ベール主演のミステリー。E.A.ポー役のハリー・メリングが良い。ほの蒼き色の制服が素敵。
各シーンごとに盛り上がりを見せようとする制作側の意図を感じるが、どこか間延びした印象があった。>>続きを読む
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冒頭の拷問シーンを乗り越えられると、後は日本版ハンニバル・レクターとも言うべき阿部サダヲの演技を楽しむ作品に。展開は読める部分があったけれども、役者陣と演出でまったく飽きずに鑑賞することができました。>>続きを読む
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人生に絶望した男が死ぬまでの48時間を淡々と、アンニュイに描く。見ることができてよかった。
アランは自死を確信するために、友人たちに会ったのだろうか。それとも、救いを求めたが、やはり深い絶望に陥った>>続きを読む
主演陣の熱演が見事。出てくる男たちの色がとにかく黒い。緊張感が途切れることなく最後まで見せつける白石監督の力量よ。
皆さまのレビューで指摘されている通り、フェリーニの「8 1/2」を彷彿とさせる作品。ガルシアマルケスを思わせるマジカルなお話の数々。映画は真か、偽物か?そのどちらでもあるんだろう。
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原作既読で結末がわかっていても確実に訪れる感動。おかわりしたい!
音への拘りがすごい。ボールが跳ねる音、バッシュが擦れるゴムのキュッキュッという音。沢北が神社に続く階段でトレーニングするシーンの靴音>>続きを読む
クリスマスに見るラブコメとしてこれ以上の映画があるだろうか?
隙のない脚本、完璧な演技。キャメロン・ディアスのはまり役。ジャック・ブラックがイケメンに見える。映画の魔法!
痛快探偵シリーズ第2弾。
金曜夜にピッタリな作品。ちょい役で大物俳優や音楽家、スポーツ選手が出ていて豪華でした。
終始ニヤニヤしながら鑑賞。時折しんみり。
それぞれのシーンの描写と作り込みが丁寧で、印象のよい作品。特にイタリア行きの機内で聴く「君は天然色」のシーン演出は見事。
そして、のんと橋本愛の再会は「あ>>続きを読む
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監督トビアス・リンホルム、演技派の主演2人で圧倒的な安定感。映画の撮り方のお手本のように、丁寧に、効果的にシーンが展開される。
チャーリーのやったことは決して許されることではない。けれど、彼の看護師>>続きを読む
逸子の「女性を分断しようとする言説がキライ」にハッとした。女性に限らず、世の中にはその種の言説で溢れている。
本作は、育ちも境遇も異なる2人の女性が、そういった分断を生みかねない諸要素を越えて魂でつ>>続きを読む
もしも過去とつながる電話があったら…という設定から紡ぎ出されるサスペンス。生かしてはいけない人を生かしてしまった主人公の受難を描く。
辻褄が合わなそうになるギリギリの線を走る脚本と主演2人の演技が光>>続きを読む
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いい話。内圧(親からの抑圧)と外圧(NFによる人種差別)からの解放が描かれる。
最後、イライザとの関係はどうなったの…?あんなにいい彼女なのに!
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◆ストーリーについて
2時間の尺に収めるためか、テンポ重視で物語を駆け抜けていく印象。キャラクターたちがなぜそれぞれの行動を取るのか、設定や動機付けが弱い部分があり、物語に入り込めなかった。その意味で>>続きを読む
サスペンス映画が見たくて鑑賞。オリジナルの韓国版は未見。エンタメとしての脚本がよい。
トニー・レオンがただただかっこいい。「映画でもおごるよ?」今の時代に言ってみたいものだ。