Ludwig2さんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.6

彗星が地球に衝突するという、都合の悪い事実は証拠を無視して受け止めない世の中の人々、選挙に勝つための自分の人気と私利私欲だけを追求し、大手企業と結託し、地球滅亡の危機さえも政治とカネにしてしまう政治家>>続きを読む

RENT/レント(2005年製作の映画)

4.2

「チックチックブーン」を観たなら、レントは観なければならない。ジョナサン・ラーソンの名作現代ミュージカル。
オペラの名作「ラ・ボエーム」をベースに、若い芸術家たちの生き様を、80-90年代のアメリカの
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ナイトブック(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

プチホラー要素有りのファンタジー映画。ホンモノのホラーを求めている人には全く物足りないと思うが、冒険ものやファンタジーを求めている人には面白いと思う。
ホラーが趣味のアレックスは、誕生日パーティーに親
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ミッチェル家とマシンの反乱(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

モンスターホテルやペット、アダムズファミリー(アニメ版)などと同系統のドタバタコミックアニメ。
話の筋は、新モデル(AI搭載ドロイド)が完成したことにより、創業者から捨てられたスマホ(に搭載されている
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アダムス・ファミリー(2019年製作の映画)

4.0

妖怪・化け物一家のアダムズファミリーと周りの「一般人」の関わりをコメディー風に仕立てたアニメだが、このアニメ版は、現代に時代を移しており、マーゴと住民のアダムズ家に対する反応などを通して、偏見や差別、>>続きを読む

レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語(2004年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

語り手がいるタイプの映画であり、語り手がタイプライターで作品を書きながら進んでいくスタイル。
語り手が最初に警告するように、不幸なことばかり起こるのだが、コミカルなタッチなので暗くはない。かと言って爆
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ガーンジー島の読書会の秘密(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

盛り上がりには欠けるが、各俳優の自然な演技のおかげで、物語にすんなり入り込める映画だった。内容的には、戦争によって生じた二次的な悲惨さ(直接の戦死などはあまり描かれない)、本の持つ力、人に寄り添う心の>>続きを読む

アルゴ(2012年製作の映画)

4.2

脱出できるかできないかの緊迫感がすごく伝わってきて、ドキドキする作品に仕上がっている。

地中海殺人事件(1982年製作の映画)

3.8

ナイル殺人事件に引き続き、ピーター・ユスティノフがポワロを務める作品。ちなみに彼以外にもマギー・スミスやジェーン・バーキンなどナイル殺人事件とキャストが被っているが、全く関係ない人の想定!
この作品は
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オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

4.0

原作をしっかりレスペクトして作られていると思った。登場人物については、原作からは、アーバスノットが医者で、原作のアーバスノット大佐とコンスタンティン医師が統合されているところや、ハードマンがセールスマ>>続きを読む

ギリシャに消えた嘘(2014年製作の映画)

3.4

後味がスッキリする映画ではない。チェスターの殺人を目撃してから、後戻りできずに、どんどん泥沼にはまっていくチェスターとライダルのどうしようもない焦燥感が上手く描かれている。物語冒頭のまだ明るい雰囲気の>>続きを読む

アガサ・クリスティー ねじれた家(2017年製作の映画)

4.0

BBCのポワロ・マープルシリーズを少し彷彿とさせる、エンターテイメントに走らず真面目に作られた作品。確かに盛り上がりや派手なパフォーマンスはない。でも、アガサクリスティー原作のドラマ・映画は、やっぱり>>続きを読む

ヒューゴの不思議な発明(2011年製作の映画)

4.2

2012年のアカデミー賞5部門受賞作だけあって、子ども向けファンタジーなどと侮れない作品。むしろ映画の歴史を知ってる人向けの作品だろう。映画黎明期の映画監督の草分け、ジョルジュ・メリエスと女優のジュア>>続きを読む

tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

4.5

個人的には、ララランド以来のテンション上がるミュージカル映画でした。1曲目の「30/90」からノリがよく、テンション上がって引き込まれます。ジョナサン・ラーソンの「チックチックブーン」の映画ですから、>>続きを読む

ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

3.7

全体的な大きい話の展開・筋の流れとしては、アガサ・クリスティーの原作と概ね同じではあったが、登場人物と役柄に大きな変更が加えられていた。登場人物の人数が減り、シンプリファイドされていて、初めて観る人に>>続きを読む

シラノ(2021年製作の映画)

4.0

文学ファン、古典ミュージカルファン必見。久しぶりの正統派文学ミュージカル映画ではないかと思う。クリスチャンを原作よりも中身と感情のある人間に変え、より3人の関係を濃密なものにして、心や想いのすれ違いを>>続きを読む

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.7

確かに筋は面白かった。筋的には割と古典的な探偵推理ものだが、最後は一捻りしてあって、どんでん返しがあった。現代なので、ドラッグや移民問題や色々な社会問題が散りばめられていたのも効果的だった。強いて言う>>続きを読む

インクハート/魔法の声(2008年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

本を朗読すると現実世界に本の中身が出てくる、魔法の舌を持った父と娘が、本の世界から出てきてしまって悪者たちを滅ぼし、本に閉じ込められた母を助ける話。キーを握る、ほこり指が頼りになるのかならないのかハラ>>続きを読む

ブラザー・サン シスター・ムーン(1972年製作の映画)

4.0

フランチェスコ会のフランチェスコの生涯を描いたやや宗教的映画。しかし、とにかく野原や美しい自然の情景とドノバンの甘い歌声がなんともいえない。曲だけでも聞く価値があると思う。

ディア・エヴァン・ハンセン(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

薬物乱用や自殺、うつ病など、現代の若者が抱えている大きな問題を取り上げつつも、暗すぎず重苦しすぎずに楽しい部分も入れて上手く描いている。曲調はいい意味でオーソドックスなミュージカル風で、歌とダンスなど>>続きを読む

切り裂き魔ゴーレム(2016年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ギルデア刑事が孤高に黙々と連続殺人犯に迫っていく様子や証拠を比較検討して容疑者を1人ずつ消去して真犯人に迫っていく様子はよかった。最後のどんでん返しもあっと言わせるものがあって面白かった。補佐の警官と>>続きを読む

ザスーラ(2005年製作の映画)

3.6

ジュマンジと同じ類のすごろく冒険映画。街中を巻き込まず家の周りで完結するが、だからといってスケールが小さいわけではない。宇宙や「ドクターフー」に出てくるダーレクなども登場。最初はケンカばかりしていた、>>続きを読む

夜の来訪者(2015年製作の映画)

4.0

息づく間がないほど真相に切り込んでいく。警部の話で真相が暴かれていき、それに伴って各登場人物の表情がだんだん変わっていく。各登場人物の有機的なつながりがだんだん見えてきて、内容的には考えさせられる重い>>続きを読む

ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像(2018年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

美術商の古風なおじいちゃんとやんちゃな孫が謎の名画に迫っていく物語。描き方が美しく、2人が心を通わせる場面やおじいちゃんの情熱がうまく描かれている。最後は報われない感じもしてちょっと寂しいのと、内容が>>続きを読む

歌劇王カルーソ(1951年製作の映画)

3.7

現代オペラの父エンリコ・カルーソーの一生を、伝説的な歌手のマリオ・ランツァが演じたというオペラ好きには何とも豪華な内容。マリオ・ランツァの伸びやかな歌唱を堪能できるのもよい。また、内容もマリオ・ランツ>>続きを読む