アンバーさんの映画レビュー・感想・評価

アンバー

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プリシラ(2023年製作の映画)

4.6

視点が異なるので、エルヴィス・プレスリーとプリシラの印象が、バズ・ラーマンの「エルヴィス」とは全く異なっていた。

プリシラから見たエルヴィスの人物像は、いわゆる男性的な乱暴さを持ち、わがままで、幼く
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.5

離ればなれなってしまった男女は12年おきに何かしらのきっかけで再会を果たす。

それぞれの人生はそれぞれの流れ方を持ち、その流れに乗って形は変わっていく。

再会したときには以前の相手はおらず、自分も
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シンデレラガール(2023年製作の映画)

4.0

モデルとして活動する足を失った女の子がさらなる悲劇に見舞われる。

ショッキングな内容で目を背けたくもなったが、救いがないわけではなく、主人公の強さが光っていた。

障害を金稼ぎに利用しようとする人の
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ラブリセット 30日後、離婚します(2023年製作の映画)

4.5

嫌なところが一つもない、コメディ全開の純粋なラブストーリーだった。

一度は関係が破綻しそうになっても、結局、2人は結ばれる運命。

2人を囲む、家族、友人たちも魅力的なキャラクターで固められていてそ
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熱のあとに(2023年製作の映画)

3.8

橋本愛さんの話の通じない感じと、それに振り回される仲野太賀が、面白くてたまらなかった。

お笑いのように感じるほど、話が噛み合っていなくて、観ていて面白かった。

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

3.5

原作を読んでから鑑賞したが、原作とは内容が大きく異なっていて、少々困惑した部分もあるが、映像の質感と佐藤健演じる主人公の愛を失い彷徨う姿は個人的に気に入った。

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

5.0

Part Oneで幕開けた超大作が、2作目にして急激な盛り上がりをみせる。

ロードオブザリングやスターウォーズのような歴史に名を刻むシリーズが始まったように感じた。それほど作品に厚みを感じた。

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アバウト・ライフ 幸せの選択肢(2023年製作の映画)

4.5

結婚を迫られ、答えることができなかった男性とそのパートナーに関する話。

それぞれは両親を頼るが、誰にだって言えないことはある。秘密があっても一緒にいる夫婦。

何が正解かはわからないけれど、2人で乗
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ロッタちゃんと赤いじてんしゃ 2Kリマスター版(1992年製作の映画)

4.2

今から30年以上前のスウェーデンを舞台にしていることもあり、豊かさや寛容さが今とは大きく異なるなと感じた。

ロッタちゃんの愛らしさ、無邪気さ、戯れ合う兄妹、仲睦まじい両親、祖父母、心優しき隣人、絵に
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ソウルメイト(2023年製作の映画)

5.0

ミソとハウンは幼い頃に出会い、2人の仲は近づいたり、離れたり、傷つけあったり、支え合ったり。
世界中でお互いを想う気持ちは他の誰にも負けないと認めるほどの強い絆で結ばれている。

2人は境遇も性格も違
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.8

夫殺害の容疑で裁判にかけられた妻は、目撃者のいない中起きた事件に関して、行き過ぎに感じるほど生活を露わにされ、追及される。

結婚、子育て、多言語コミュニケーション、夫婦仲の悪化、息子の状態とその原因
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

4.2

キャシーがマダムウェブになるまでの物語。

他のスパイダーマン作品と時系列やつながりなどは把握しないまま鑑賞したが、単体の作品として楽しめた。

未来を見て、味方をサポートすることができる彼女は、スパ
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クイーン:ロック・モントリオール1981(1981年製作の映画)

4.6

モントリオールでのライブをIMAXで鑑賞できて圧倒的な臨場感を味わえ、その場にいるような体験ができた。過去のライブなのに映像がとっても綺麗で、IMAXスクリーンだからこその上質な音環境も相まって最高の>>続きを読む

劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

4.5

烏野にとって一番のライバルと言える音駒との一騎打ち。

原作を読まず結末を知らないまま観に行ったので、試合がどう運んでいくのかヒヤヒヤしながら観ていました。

戦い方やキャラクターなど、他の高校に比べ
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.6

狂っててバイオレンスな世界で、ママに会いに行こうとするホアキンフェニックスが次々とトラブルに巻き込まれていく。

カオスすぎて訳が分からなかったけれど、エブエブに似たごちゃごちゃ感があった。そして圧倒
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.5

人には人の得意不得意があること、まずはそのことを理解し、補い合える関係になることができたら生きるのが楽になる、楽しくなるのではと思った。

それでも自分の不得意を他人に打ち明けることはそう簡単なことで
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.8

強烈な音、画。
体当たりなエマストーンの演技。
現実とは少し違った不思議な世界を舞台にしながら、風刺が効きまくっていて、考えさせられる作品だった。

まっすぐなベラの成長、身の回りの人間の醜さ、自分勝
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

4.4

アニメ鑑賞済み。
またしてもお決まりの山崎賢人によるコミック原作の実写化であったが、完成度は高く、入り込めた。

鶴見と土方の重要な2キャラをしっかりはめ込んでバチバチにイケてるキャラクターになってい
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傷物語-こよみヴァンプ-(2024年製作の映画)

4.0

鉄血熱血冷血がひとまとめになっているためまとまりがあって、ボリュームのある作品になっていた。

鑑賞前に復習しなかったから、どこが変わったのか細かくは分からなかったが、羽川との体育倉庫でのシーンがカッ
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.6

独特のテンポで、キャラの濃い2人がぎこちなく、すれ違い、ぶつかり合う。

2人ともなかなか素直になれないけれど、お互いを思う気持ちはたしかにある。

大きな音を立てずとも沸々と立ち込める2人の愛。
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ゴッズ・クリーチャー(2022年製作の映画)

4.1

息子への異常とも思える愛を注ぐ母親と、それを受け続けたせいか何処か問題を抱える息子。

母親の行き過ぎた愛情からの行動が恐ろしい事態を引き起こすことに、、、

親子とはいえ依存しあう関係になってしまっ
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

4.2

チャーリーとチョコレート工場に増して、ミュージカルが強めで、主演をティモシーシャラメが務めたこともあり、爽やかで明るい印象が強かった。

ヒューグラントのウンパルンパはハマり役で、楽しくて良かった。
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

4.2

コロナ禍、思い悩む若者たちの姿、家族というまとまり、父親の役割、母親の存在。

若手実力派勢揃いと、筋金入りの佐藤浩市さんによる人間ドラマは素晴らしかった。

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.9

日本人が観ることに大きな意味のある作品。

IMAXにて鑑賞。
音と映像の綺麗さにはただ圧倒される。
原爆開発、投下というよりも、オッペンハイマー本人についてを掘り下げた作品。

日本人として気分の良
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

5.0

ディズニーが100年間、与え続けてきた夢が、この作品、そして同時上映の作品にも宿っていました。
過去作品へのオマージュもあり、これまでのディズニー作品を観てきた人にとっては、この上ないご褒美となる作品
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

5.0

何にも変わんないなんてこと、あるわけがない。

いつも通りのルーティーンをこなし、決まった仕事を繰り返す日々。
一見、何の変化もないように見えるが、一度たりとも同じ瞬間はなく、常に変化しながら日常は流
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青春ジャック止められるか、俺たちを2(2024年製作の映画)

4.6

シネマスコーレにて舞台挨拶付きで鑑賞。

若松孝二さんが設立したというお話は聞いていましたが、シネマスコーレが如何にして立ち上がり、奮闘したのかを井浦新さん、東出昌大さんをはじめとした魅力的な役者さん
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.1

久しぶりにアニメーション映画で感動と興奮を覚えました。

少しダークでグロテスクな部分、昭和という時代設定からくる、古さと生臭さがアニメーションで味わえたのは新鮮でした。

昔から見ていたゲゲゲの鬼太
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マーベルズ(2023年製作の映画)

4.4

正直、評判も良くないし彼らの作品にそこまでハマれていなかったので、楽しめるかどうか多少不安はありましたが、結局のところ楽しむことができました。

トリオでの戦闘、掛け合い、そして盛り上がらせてくれる選
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モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン(2022年製作の映画)

4.1

モナリザのクールさ、彼女を取り巻く環境、劇中歌、どれをとっても不安定なカッコ良さがあり、非日常を味わう映画として最高でした。

正直なところ、あまり予算がかけられていないと感じましたが、それすらも魅力
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リアリティ(2023年製作の映画)

3.6

FBIからの取り調べを受ける一人の女性についての話。
彼女の緊張と恐怖、その他多くの感情の起伏が一人称視点で表現されるシーンは、観客の不安も煽ってくる。

組織の中で、大成したいと思っても、そうはいか
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明ける夜に(2023年製作の映画)

4.6

どこか夏の終わりを受け入れられない若者たちが、夏の最後の夜が明けるのを何もないまま待っていることができず、もがく姿が描かれる。

それぞれのキャラ立ちがしっかりしていて、
若者たちの群像劇がだんだんと
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ファンファーレ(2023年製作の映画)

4.3

卒業を迎えるアイドルが卒業したメンバーとともに、卒業ライブを作っていくという作品で、たった85分という時間なのに、最後のライブでは、ずっと応援していたアイドルの最後を見届けているような気持ちになりまし>>続きを読む

正欲(2023年製作の映画)

4.8

考えさせられる作品でした。

多様性を謳っていくつもの映画が制作されている近頃、マイノリティに当てはまる人を扱った作品を見て、分かった気になっていた自分がいました。

マイノリティの人を理解してあげる
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人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした(2023年製作の映画)

4.4

「テキトーに」
やりたいこと、なりたい自分はあるけれど、今の自分を大事にしなくちゃやっていけない。

命がある限り、どんな失敗もへっちゃらという気持ちで構えていた方が、きっと人生は楽になる。

理想ば
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.9

圧倒的な画の力があり、ゴジラとの距離感が近く、あれだけの存在と対峙した時の恐怖を感じました。

ゴジラのビジュアル、行動、鳴き声、熱線放射などゴジラ単体の魅力は溢れていましたが、人間側には魅力を感じら
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