アンバーさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

アンバー

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To Leslie トゥ・レスリー(2022年製作の映画)

4.6

一度は栄光を手にしたものの、それも束の間のことで、その後は堕落する一方だった母親が、もう一度立ちあがろうと奮闘する話。

一度、折れてしまってから、立ち直ることのつらさ、難しさが痛いほど伝わってきた。
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遠いところ(2022年製作の映画)

4.6

沖縄で実際に起きている、若い女性を取り巻く問題に関する映画。

貧困、片親、DV、家族仲、若年母子など、17歳というまだ幼さの残る子供にとっては、大きすぎるものを、背負わされている。

追い込まれ、行
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水は海に向かって流れる(2023年製作の映画)

4.1

居候した先の年上のお姉さん、千紗さんは、恋人は要らないと言うが、なぜそんなことを言うのか、どんな過去を持っているのかについての物語。

過去の問題を、無いものとして押し殺すのか、問題に向き合い、克服す
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リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

4.5

新解釈リトルマーメイド。

アニメ版のリトルマーメイドが広く知られているが、それとは別物として観るのが、良いのかなと思った。

アニメ版の楽曲を楽しみながら、新しい価値観の中で作られたアリエル像は、こ
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ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

4.6

フラッシュ(バリー・アレン)の持つ過去に関する物語。

母と父を同時に失ったあの日に戻って、運命を変えようと、バリーが奮闘するが、その行動には代償が伴う。

おふざけキャラのバリーらしく、軽快なコメデ
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.5

一人いるだけでテンションの上がるスパイダーマンが数え切れないほど出てきたら、面白いに決まってる。

アニメーションの進化が凄まじい
情報量がすごく、エブエブに近い体験をした

ヴィランのスポットのビジ
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J005311(2022年製作の映画)

3.9

ぎこちなさのかたまり。
撮影、台詞、二人の男の距離感、どれもぎこちなかった。

なんの前触れもなく出会い、とある行き先まで向かう二人の男の話。

だんだんと近づいていく二人の距離が、観ていて面白かった
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.4

圧倒的ケイトブランシェットの存在感。
彼女の持つ引力に吸い込まれていく。

リディア・ターが、実際に何をしたのか、明らかにならないが、彼女が迎える結末がとにかく滑稽だった。

ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

3.9

女性たちが起こす大きなムーブメント。

閉鎖的なコロニーの中で、男性に虐げられ、軽視されてきた女性たちの権利を獲得するために起こした活動。

性別に関係なく、当然あるべき権利があり、言葉を持ち、夢を見
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岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.8

やっぱり、「岸辺露伴は動かない」の実写は違和感を感じない、実写の中でも成功している部類だと思う。
違和感がないように、慎重に考えられているのだろうなと思う。

たっぷり2時間の映画で、岸辺露伴を楽しむ
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私、オルガ・ヘプナロヴァー(2016年製作の映画)

3.8

オルガの美しすぎる顔立ちに引き込まれた。

思春期ならではの弱さ、未熟さ。それに加えて、オルガを取り巻く環境が、彼女をおかしくしてしまう。

思春期の扱いの難しさ、生きづらさを抱えて生きる世の中、それ
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EO イーオー(2022年製作の映画)

4.1

とっても愛らしいロバが、人間の都合で、いろんな地へと連れ回され、壮大な冒険に出る物語。

ロバだから、もちろん言葉は話さないが、言葉以上に愛らしい表情、動作で感情を表現する。言葉が通じなくても、人間と
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怪物(2023年製作の映画)

4.5

みんなが掴めるものが幸せ、
誰かしか掴めないのは幸せとは呼べない。

昨今は、"普通"という言葉で他人の生き方を強制してはならないという風潮があるが、普通という観念が、恐ろしい凶器(狂気)になること、
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

5.0

タイトルのアフターサンとは日焼けをした肌に塗るクリームのことで、紫外線がそうするように、あの夏の思い出が、肌がヒリっと痛めるのをおさめるためのもの。

劇的なイベントがあるわけでも、強く共感できるパー
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.8

ガーディアンズ待望の3作目!

イケイケなアクション、お腹を抱えて笑えるコメディ、胸が苦しくなるほど辛いところ、どこを切り取っても最高な映画。

心震える最強なサントラ。
過去作を彷彿とさせるアツいシ
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セールス・ガールの考現学/セールス・ガール(2021年製作の映画)

4.4

突然の友人からの頼みで、アダルトグッズショップで働くこととなったサロールは、そのお店のオーナーのカティアに出会い、彼女と時を共にするごとに、自分の味気ない大学生活を振り返る。

経験豊富で裕福なカティ
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不思議の国の数学者(2022年製作の映画)

4.0

エリート校に通う主人公が、数学で躓いて困り果てていたところ、紆余曲折あって数学が得意な謎のおじさんに出会い、そのおじさんに教えを乞うことに、、

数学よりも奇なる人生。

数学に比べたら、よっぽど生き
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わたしの見ている世界が全て(2022年製作の映画)

4.7

両親が亡くなり、残された実家を手放すように、4人兄妹の末っ子の妹(遥風)が他の兄妹を説得しようと奮闘する物語。

遥風だけが実家を出て、自立しているが、他の兄妹は実家から離れられずにいる。
そのため、
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AIR/エア(2023年製作の映画)

4.8

エアジョーダンの開発までの物語。

競合他社に遅れをとっていたNIKEが一発逆転の策として、マイケル・ジョーダンにフィーチャーしたシューズの開発に取り組む。
その策は見事に成功し、今でも莫大な売り上げ
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ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

4.8

性別ごとの役割、好きになるのが異性なのか同性なのか、いわゆる普通や常識といった考え方で、価値観を押し付けられがちな世の中では、生きているだけでも窮屈に感じることもある。

優しすぎる人は、危うさも併せ
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

4.7

死を間近にし、自分の現状にも、今まで自分がしてきたことにも納得がいっていない男は自分の犯した過ちを棚に上げてでも、一つだけ正しいことをしたと信じたいと願う。

とある事情があって娘とは長い間、疎遠にな
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あの娘は知らない(2022年製作の映画)

4.4

恋人を失った青年が訪ねた民宿は、両親に先立たれ女性が切り盛りしていた。

大切な人を失い、どこか欠けたところがある二人は、その隙間を埋めるかのように惹かれあっていく。
喪失を乗り越えていく二人の姿に、
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デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム(2022年製作の映画)

4.0

現代とは違った価値観の当時の人々からしたら、どれほど革新的で常識とは逸脱していたかが窺える。
また、圧倒的な音楽の力と中性的な衣装、キャラクターが当時の人々をどれほど魅了したのかがわかった。

断片的
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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

4.7

あらゆる点で、前作を超える作品だったし、日常パートと戦闘パートの緩急が鋭すぎる。

今作は前作に増して、田坂さんが活躍しまくっていて、観た人は全員好きになると思う。それを支える宮内さんも魅力的なキャラ
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小さき麦の花(2022年製作の映画)

4.5

農民として、貧しいながらも、腐らずに日々を懸命に生きる夫婦の物語。

虐げられて生きてきた二人は、本人の意思とは関係なしに結婚させられるのだが、どこか似たところがあり、少しずつ少しずつ距離を近づけてい
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シャザム!~神々の怒り〜(2023年製作の映画)

4.0

相変わらず、コメディ全開のヒーロー映画、
年頃の子供達がそれぞれ抱える問題に悩まされながら、世界を救うために奮闘する。

でも結局はコメディに行き着く、ここまで笑いに振っているヒーロー映画は他にはない
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Single8(2023年製作の映画)

4.2

スターウォーズに魅せられて、同じような作品を作ろうと奮闘する高校生らの物語。

等身大な高校生達が、一つの映画を完成させようと葛藤する姿が美しく、輝いていた。

映画を作るために沢山の人を巻き込み、試
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長ぐつをはいたネコと9つの命(2022年製作の映画)

4.4

吹替にて鑑賞。
どのキャラクターにもピッタリな配役。

分かりやすくて普遍的なストーリーになっていたので、子供も大人も楽しめると思うが、子供と大人で感じるもの、感じ方に違いが出てくるようになっていた。
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グリッドマン ユニバース(2023年製作の映画)

4.5

難しいことを一切放り出して、アツさだけで乗り切れるド直球な特撮が観れて気持ちが良かった。

とにかくてんこ盛りで、観たいものを全部観せてくれたし、言ってしまえばお決まりの展開、王道ではあったけれど、そ
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Winny(2023年製作の映画)

4.8

Winnyというソフトを開発した金子勇さんについての実話を基にした物語。

才能ある開発者であった金子さんから、その機会を奪い、とてつもないソフトになっていたかもしれない未来を潰した日本。
同時に描か
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オットーという男(2022年製作の映画)

4.8

近所の迷惑おじさんをトム・ハンクスが演じるというだけで想像がつかなかったが、憎らしくも愛らしい素晴らしいキャラクター。

オットーには忘れられない過去があり、それを失った今、他人には心が開けずにいる。
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いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)

4.2

終始、胸が痛くなるほど辛い作品だった。
でもそれは父から子への愛を感じたから。
しかしその愛を与え続けたくてもそれができない。

父親は、これまで経験した辛い思いを息子にさせないために真剣に考え、行動
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戦場のメリークリスマス 4K 修復版(1983年製作の映画)

4.4

これほど魂を震わされる作品は他にない。
武士の心、戦争を描いているだけに、扇情的な内容になっており、心の底から滾るものがあった。

しかし、ハラ軍曹とローレンス、ヨノイとセリアズのそれぞれの関係には確
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

5.0

圧倒的な情報量のあるビジュアルで、ユーモアにあふれ、音楽、役者にも恵まれた作品。

人生は一つの選択で、大きく変化する。
そのため、選択によっては大きな成功を収めることが出来るかもしれない。

どん底
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