しんたさんの映画レビュー・感想・評価

しんた

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ザ・プレデター(2018年製作の映画)

3.0

前半のコミカルなパートから期待外れかと思いきや後半のはぐれ軍人たちの奮闘ぶりがなかなか真に迫っていてよかった。
親子の絆とかはあまりピンと来なかった。軍人たちに焦点を絞った内容にすれば良かったかな、と
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アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場(2015年製作の映画)

4.1

一触即発、その言葉がしっくり来る。
ある建物の中には欧米諸国に危害をもたらすテロリスト、そして近くには民間人、建物を攻撃するか、それとも民間人を逃すか、議論は白熱し、そうしている間にも危機は迫ってくる
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プレデターズ(2010年製作の映画)

2.5

細かいツッコミどころに目をつむったり、ツッコミを入れたりするのは野暮なんだろうなと思いつつ……。
まあいつものプレデターです。
ジャングルの中で猛者とプレデターが戦います。
その設定だけあればいいです
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ノクターン(2020年製作の映画)

3.1

ある日見つけた一冊の日記、それには恐るべき力が宿っていた。
ホラー映画として大仰なジャンプスケアに頼っていないところは大いに評価できるものの、クライマックスの展開は予定調和だし、そこまで驚く展開はなか
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アラーニェの虫籠 リファイン版(2018年製作の映画)

3.6

悪く言うと本作は「意味わかんない」、よく言うと「迷宮に迷い込んだような物語」である。
美的センスがずば抜けて高く、気持ち悪いのに美しい、美しいのに気持ち悪いの間を取るのが上手い。
集合住宅で発生する奇
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黄龍の村(2021年製作の映画)

3.8

ある若者たちが迷い込んだ村、そこは因習に支配された悪夢の空間だった。彼らは果たして生きて帰る事が出来るのか……。
まさかまさかの展開に度肝を抜かれた。怖いくせに楽しくて目が離せない。
このぶっ飛びっぷ
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ヒトラーを殺し、その後ビッグフットを殺した男(2018年製作の映画)

3.9

タイトルから推察するに荒唐無稽なB級映画かと思いきやこれが素晴らしい作品だった。
世界に災禍をもたらす存在を狩れ。
託された任務を遂行する男の物語が行動で、描写で緻密に描かれていく。
語りすぎず、かと
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かがみの孤城(2022年製作の映画)

4.5

素晴らしい。辻村深月の原作を見事に映像化し、登場人物一人一人に血肉が通っている。
様々な苦難の壁に当たった少年少女たちの、それぞれの苦悩、そしてどうにか一歩前に進もうとする姿を瑞々しく描いている。それ
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パルス(2006年製作の映画)

1.0

酷評注意。
途中から鑑賞するのが苦痛になるレベルの作品である。
『回路』にあった「日常が何かよくわからない怪異」に侵食されていく恐怖は欠片もなくなっているし、ジャンプスケアも単調でまるで怖くない。見せ
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.0

何が人を人たらしめているのか。何かを想う心、だろうか、それとも知性だろうか。
冷戦下を舞台に異形の者との出会いを描いた本作はファンタジックな演出、登場人物たちの活き活きとした姿に思わず胸躍らせる。
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フェート/双生児(2007年製作の映画)

2.5

前半部、始まってすぐの演出は似たりよったりの展開が多く、飽きが来る。
後半に至りようやく物語が顔を出し始めるものの何にしろ脚本の力が弱い。なるほど、とは思わされたが冷静になると大した事ではなく、むしろ
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ドラキュラ/デメテル号最期の航海(2023年製作の映画)

3.5

ブラム・ストーカーのドラキュラ、その原作を引用したがこれがなかなか良い出来である。
ホラーというより怪奇小説の色合いを濃くしてじわり、じわりと「何か」が迫ってくる演出は緊迫感があった。
何よりドラキュ
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.0

「いつかグランツーリスモ出身のレーサーが現れるかもしれない」。
その夢が現実になる時、物事はどう動き出すのか。
恐らく複雑怪奇で、様々なプロセスを踏んで進んでいくのだろう。
圧巻のレースシーンだ。エン
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非常宣言(2020年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

長い! 以上!

だとアレなのでちょっと書きます。以下酷評注意。
金のかかったパニックもので、導入部こそワクワクさせられたがその後はダラダラと続くのみで時間経過と共にテンションが落ちていくのを実感し
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.6

何とも皮肉が効いている。じわりじわりとよけられないパンチを喰らわされた気分である。
黒人の生活がリアル? じゃあお前ら(白人)にとっての黒人のリアルを見せつけてやるぜ。
そんな風に書き出した小説が大
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目撃者(2017年製作の映画)

1.0

うーん、イマイチ。
ヒッチコックの『裏窓』を彷彿とさせる導入部はなかなか凝っていて期待が持てたものの、犯人の行動が見境なく、またいつまで経っても通報できない主人公にもヤキモキ。題材としては良さそうなの
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チェイサー(2008年製作の映画)

4.5

二度目の鑑賞だが雷に打たれたような面白さがある。
デリヘルの女性を狙った連続失踪事件。その真相やいかに。
執念で犯人を追い詰め、ケジメをつけさせようとする主人公は実にハードボイルドだ。泥に塗れ、雨に打
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ギミー・デンジャー(2016年製作の映画)

3.5

数多のミュージシャンからリスペクトされるイギー、そのバンド・ストゥージズ。彼にとってのデビューと当時はどのようなものだったのか。
この人はバンドをやらなければどうなっていたのか。パンクというと破天荒な
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市子(2023年製作の映画)

4.8

素晴らしい作品である。
ある女性の失踪から始まる社会派の人間ドラマだ。
この映画の問いかけは重たい。
彼女に関わった「人」、それぞれの視点から見えてくる真実とは。社会派の推理劇かと思いきや、ミステリ要
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ロードハウス/孤独の街(2024年製作の映画)

3.6

明日なきアウトローが酒場の用心棒となる。
ストーリーに荒っぽさはあるものの、なるほど、格闘シーンは気合いが入っている。バッチバチに拳が、脚が繰り出されてクリーンヒットしていく様は実に痺れた。王道のハー
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死霊のはらわた ライジング(2023年製作の映画)

4.5

これはすげえ! 文句なしである!
血塗れ! 不死身! 超怖い! 死霊のはらわたが帰って来た!
今までの山小屋から舞台を都市部のアパートに変更したのは吉だ。密室で炸裂する人VS死霊の死闘は強烈で
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シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション(2018年製作の映画)

4.2

笑っちゃうぐらいシティーハンターだった! これはすげえよ!
漫画の実写化というと大体コケるのがお約束だが、本作はまさかの完コピである。
獠が、香が、海坊主が、冴子が本当にそこにいるのだ!
高クオリテ
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パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女(2020年製作の映画)

3.7

魅せられた! 子供とアウトローという組み合わせは無敵だと思えた。
クールな表情に圧倒的なドライビングテクニックの演出が実に良く、それに加えて韓国らしい暴力もある。
展開が少々単調な点もあるものの、娯
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UKギャングスター イギリスで最も恐れられた男(2007年製作の映画)

4.0

掘り出し物だった。フーリガンから血で血を洗うマフィアの世界へ。
懺悔無用、同情など欠片も出来ないクズとクソとカスしか登場せず、ひたすらに痛々しい暴力が炸裂している。
特筆すべきは何と言っても生の暴力で
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.3

いわゆる「アツイ」とは、胸がひたすらに高鳴り感情が抑えきれない状態、もしくは状況の事である。
ジャズをプレイする若者たちに焦点を当てた本作は音楽が、楽器が、音色が好きで仕方ない人物たちを登場させている
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.9

いい意味でやられた。
前半部は懐かしの要素や確執を描いて新鮮味がなかったが、後半、一気に巻き返されて目が離せなかった。
成長と老い、時代と変化。
いつの時代にもやって来るものがここまで如実に描かれると
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

4.0

戦争暴力活劇に新たな傑作が産まれた!
第二次世界大戦末期のフィンランド、ナチスの一部隊が一人の男に遭遇する。
ワンマンアーミーものはこの世に数あれどこれほど爽快なまでに一つの目的、一つの行動を愚直に実
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呪呪呪/死者をあやつるもの(2020年製作の映画)

1.0

ドラマの続編でところどころよく分からない場所がいくつもあった。ホラーものではあるものの全く怖くないので苦手な人もサラッといけるんじゃなかろうか。
アクションはすごいものの、肝心のストーリーにこれという
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大事なことほど小声でささやく(2022年製作の映画)

3.6

向こう側から聞こえるような大声で言われるより耳元でささやかれた方が響く事もある。
バーのママと、常連客が抱える孤独。
孤独とは毒である。それをスっと癒すママの言葉には不思議な魅力がある。
人生には悲し
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.4

かつて、異色作家短篇集にあったようなテイストを感じた。
夫の自殺。その傷を癒そうとやってきた郊外の屋敷。そこで
起きる怪異。
これだけで物語を成立させているのは良いと思うし、何と言ってもクライマックス
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女神の継承(2021年製作の映画)

3.9

モキュメンタリーで迫るホラーの秀作。土着信仰を絡み合わせて見応え抜群の作品に仕上がっている。
姪を救うために「儀式」を行う祈祷師。だが姪に取り憑いたものはとてつもなく強大なものだった。
じわりじわりと
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みぽりん(2019年製作の映画)

2.8

よくある監禁ものにアイドルになるという夢をくっつけた映画かと思いきや……。
「とにかく意味のわかんない物を作ろう!」という気概は伝わってくるし、最後までなんとか観られちゃうのも悪くないのだが、振り返っ
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炎の少女チャーリー(2022年製作の映画)

3.1

キング作品の映画化としては悪くないのだけれど、あの尺を94分に収める、というのは少々難しいかなと思った。
後半に用意された組織との死闘が思っていたより良く出来ていて、シンセサイザーのBGMもカーペンタ
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セイント・モード/狂信(2019年製作の映画)

4.2

久々に尖ったサイコホラーに出会えた。
患者の魂を救う。神の使い。やがて確信を得た彼女の暴走は止められなくなっていく。
とち狂った精神世界の描写が見事で何度も震えた。これは現実なのか、はたまた狂信故に見
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テオレマ(1968年製作の映画)

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よくわかんないということがよくわかりました。

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.8

湿地で起きた殺人事件、果たして事故か、殺人か。
一人の女性に向けられる疑いの目と、回想で明かされる真実に胸を打たれた。本作は優れたミステリではあるもののそれと同時に一人の女性の物語でもあるのだ。
原作
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