Fsukeさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.5

エドガー・ライト、一皮剥けた感じ。
ベイビー・ドライバーを経て、音楽の使い方が更に上手くなってる。
ミュージカル的な演出も自然に組み込まれていて、違和感がない。
観ていて楽しい。

トーマシン・マッケ
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ただ悪より救いたまえ(2019年製作の映画)

3.5

主人公が日本でダラダラ生きてる序盤が一番良かった。
居酒屋でぼーっとしてたり、和室で蹲ってるシーンの行き詰まった感じ。
白竜が出てくるシーン、窓の前で4人ぐらい並んでるカットはちょっと北野映画っぽかっ
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ANIARA アニアーラ(2018年製作の映画)

3.5

エンドロールから始まる映画。
人類のエピローグ。
ぶつ切りで章が変わるごとに、どんどん時間が経ってしまう無情な物語。
人間の意思も希望も、宇宙の闇に呑み込まれていく。
それに抗う様に、地球の景色を求め
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エルカミーノ: ブレイキング・バッド THE MOVIE(2019年製作の映画)

5.0

映画というよりは、長めのエピローグという感じだけど、ブレイキング・バッドで多用された演出が一本に詰まっていて面白い。

スロースターターなドラマ本編より、更に静かな語り口で少しカタルシスに欠けるけど、
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名探偵コナン ハロウィンの花嫁(2022年製作の映画)

2.0

コナンのファンでもない自分は、前回のめちゃくちゃなアクションの方が楽しかった。
昔のコナンしか知らないから、高木刑事は本当に結婚するのかと思っちゃったよ。
回想で色々キャラのエピソードを絡めてるからフ
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死霊探偵~俺たちゴーストハンターズ~(2018年製作の映画)

2.5

偽物が本物になる物語なので、わりかし王道。
だからまあまあ面白い。
ギャグもそれなりに笑えた。
最終的にはゴーストバスターズっぽいから邦題は間違えてはいない。
仲間の1人があっさり幽霊になって活躍する
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ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

2.0

短くて観やすいけど起伏がない。
ずーっと平坦な印象。
ウディ・ハレルソンのカーネイジは良さそうな配役なのに半年後には覚えてないと思う。
アクションも前作のぐちゃぐちゃバトル程の面白みはないし。
ヴェノ
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屋敷女 ノーカット 完全版(2007年製作の映画)

4.0

へそと顔にハサミが痛い。
シチュエーションが最悪。

観てれば何となく動機は分かるので、そこでタラタラせず警察や身内が出て来て状況が変わっていくから面白い。
母という役目がそれまでの立場を取っ払ってし
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その土曜日、7時58分(2007年製作の映画)

4.0

フィリップ・シーモア・ホフマンのケツから始まる映画。
誰からも愛されそうだけど、何かを孤独に抱えてそうな、そういう雰囲気を醸し出すのが上手い役者。

流石のシドニー・ルメットで、破滅していく兄弟の物語
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ハロウィン KILLS(2021年製作の映画)

3.0

前作は好きだから褒めたいけど、なんかノリきれなった。

初代のマイケルって、幼少期に家族を殺している男で、何か血縁を断つ様な執着が伺えて、道中でも殺している、なんとなく人間ではないんじゃないかと思わさ
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パラノーマル・アクティビティ7(2021年製作の映画)

3.0

POVでスローモーションとか滅多に見ないけど、伏線張ってどう回収すんのかと思ったら、めちゃくちゃカッコつけた演出で笑った。
でもウィリアム・ユーバンクの過去作からして、映像には拘りありそうだしそういう
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CUBE 一度入ったら、最後(2021年製作の映画)

1.0

つまらなすぎる。
何の意味もない。
この舞台に何の意味も与えられてない。
何十回も見た事ある様なドラマを付け加えて、どんどん話の軸がぶれていく。
結果”大人”と”子供”、あるいは上下関係みたいなものが
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

4.0

暗闇の中に佇むリドラーと、同じく暗闇の中から現れるバットマン。
バットマンもコスプレするヤバい奴にしか見えなくて、出だしから犯罪者のリドラーと重ねてくるのが良い。

ロバート・パティンソンのバットマン
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カンパニー・マン(2002年製作の映画)

3.0

変な映画に見えるけど、真っ当なスパイ映画じゃないか?
捻りのある物語に、秘密基地みたいなのも出てくる。
トンデモ兵器とか出てきたらもっと良かった。
みんながCUBEみたいなのを期待しただけで、ナタリの
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セイント・モード/狂信(2019年製作の映画)

3.0

とにかく映る物を気持ち悪く観せる様な撮り方で、アメリカではA24が配給したのも納得の演出。
心臓マッサージは思わず声が出た。
モードの事がなんとなく分かってくるにつれ、そんな演出にも慣れてくるが、最後
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G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ(2021年製作の映画)

2.0

アクション映画でこんなにも軸がぶれぶれな主人公も珍しいのでは?
起きる問題、ほぼこいつが原因。
前半からなんでそんなことになんねんって展開で、こっちの感情が迷子になる。
「お前の目の中に誇りが見えた」
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悪魔のいけにえ レザーフェイス・リターンズ(2022年製作の映画)

2.0

ちょっとスタイリッシュで割と見やすいスプラッターだった。
続編だけど、一作目の様な荒々しさはない。
レジェンダリーだけどブラムハウスっぽい。

チェンソーをぶん投げるパワフルなレザーフェイスが怖い。
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キング・アーサー(2016年製作の映画)

3.5

オープニングからかっ飛ばしていてノリが良い。
あまり大きな盛り上がりは感じなかったけど、一定のテンポで突き進んで気持ちいい。
聖剣が炸裂するカメラワークもカッコいい!

悪魔のいけにえ/レジェンド・オブ・レザーフェイス(1995年製作の映画)

3.0

マシュー・マコノヒーと言えば、キラー・スナイパーが超イカれてたイメージなんだけど、こんな昔からイカれ演技を披露してたのか。

初代と内容は似たようなもんだけど、流石にあの何かが取り憑いた様なエネルギー
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ゴースト・チーム・ワン(2013年製作の映画)

3.5

あまりにも頭が悪すぎる。
POVって凄い。
こんなにアホな話でも、ある程度はリアリティを与えてしまう。
アホすぎて、そこら辺のPOVホラーよりPOVの真価を発揮してるかもしれない。
役者も真面目にアホ
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悪の法則(2013年製作の映画)

5.0

地獄直行映画。

逃れようのない”悪の法則”。
ボリートが象徴するように、気付いた時にはもう死は約束されている。
だけど、ここまで来たのは自分の意思なのだ。
全てはあらかじめ説明されていたのに、自ら進
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サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

2.5

サイコ・ガールやん。
一昔前の特撮の様な光景が懐かしくもあり、海外映画で見るのは新鮮でもある。
ミミがぶっ飛んでいて面白かった。
家族の愛で大団円な空気醸し出してるけど、何も解決してない。
でも、サイ
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死体語り(2018年製作の映画)

2.5

死生観がざっくりしてて面白い。
ホラーだけど、メロドラマだな。

死者と話せてしまう事が主人公に大したメリットもない。
普通はそういう人物は何か役割を自覚するものだけど、ただ嫌な事を教えられて、追い詰
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樹海村(2021年製作の映画)

2.0

樹海人間のビジュアルは結構好きかも。
コンテンポラリーダンスしてるだけだけど。
終盤は”遊星からの物体X”っぽさもあった。
それ以外は退屈。
何を怖がらせたいのかもよく分からん。
箱も小道具でしかない
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駅馬車(1939年製作の映画)

4.0

映像に焼き付けられた生身のアクションの迫力は色褪せない。

スターフィッシュ(2018年製作の映画)

3.5

悲しみと向き合う為の旅路。
内省的で、自己完結的で、破滅を抱きつつも救いを求めている。
しかしそうして得た慰めは案外脆いものではないか。

ミックステープに隠されていたメッセージや、トランシーバーから
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オールド(2021年製作の映画)

5.0

恋人、夫婦、子供、家族。
繋がりに縛られ、枠の中に囚われ、過去を振り返っても、未来を見据えても、気付けば時間はあっという間に過ぎてる。
人生は常に現在しかない。

そして、それを撮る男。
この現象の正
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-01 口裂け女捕獲作戦(2012年製作の映画)

2.5

ガンガン突き進んで、物理で解決しようとする工藤が面白すぎる。
最後に映った口裂け女の誇張されたビジュアルも何気に良かった。

ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー(1981年製作の映画)

4.5

タンジェリン・ドリームのやかましいくらい鳴り響く音楽がカッコいい。

全てを捨ててでも自分からは何も盗ませない男の、歪んだ矜持。

新しき世界(2013年製作の映画)

4.5

良い!
イ・ジョンジェ、イカゲームで初めて見たけど良い顔してる。
全然違うけど、鑑賞後の気分は、”その男、凶暴につき”や、”LA大捜査線/狼たちの街”に近い感覚だった。
ラストで遡るシーンが、良い。
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絞殺魔(1968年製作の映画)

3.5

前半はスプリットスクリーンを多用して、真実をぼやかしつつも、社会の目線を演出する。
後半は、精神世界に入りこむ様な演出にも使われていて面白い。

全編にかけて、この映画よりスプリットスクリーンを効果的
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ハロウィン(1978年製作の映画)

4.0

90分の上映時間の中で、この映画は60分以上の時間を、ローリー、マイケル、ルーミスの位置を示す事に費やしてる。
マイケルの視点から始まるのが、かなり効果的に働いてると思う。
後は、出会わせるだけでクラ
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ライトハウス(2019年製作の映画)

5.0

古典への回帰。
純粋な狂気。

中心にドカンと出てくる俳優2人の顔がモノクロでめちゃくちゃ映えてる。
色々なメタファーがあって、考察するのも面白いし、男2人がイカれていく姿を見ているだけで楽しかった。
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エターナルズ(2021年製作の映画)

3.0

ありのままを演出し、映画に仕上げる様なクロエ・ジャオの作風は、MCUでも垣間見えた。
それぞれ色んな背景を持った人達がヒーローとして大作映画の中で活躍するのは良い事だ。
みんなかっこよかった。
映像も
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トリック劇場版 ラストステージ(2013年製作の映画)

4.5

TRICKのドラマは数えきれない程見てるのに、これだけ見てなかったなと思ってなんとなく見た。

思えば、SPECの劇場版を見ていたから、これをスルーしてた気がする。
とにかく滑り芸みたいなギャグやネタ
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パーフェクト・ケア(2020年製作の映画)

4.0

これは面白かった。
ちょっとソダーバーグっぽいかな?
“ロザムンド・パイク対ピーター・ディンクレイジ”の絵面だけでもう面白い。
ロザムンド・パイクの貼り付けた様な表情とディンクレイジの渋顔の戦い。
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