主演は『バルタザールどこへ行く』でデビューしたアンヌ・ヴィアゼムスキー。思想の話ではなく、この映画の取る手法が危険に思えてしかたない。
『ママと娼婦』でジャック・リゴーを知り、彼の遺稿集を読み、彼の最期を元にした小説をルイ・マルが映画化していたのを知った。
ジャック・リゴーぽさはそこまで。独立した作品として観れば面白い。
映画は奇行を繰り返すが、タイトルに『トラッシュ・ハンパーズ』とつけるくらいだから、マジに作っていると睨んだ。終盤でこの映画が何を示したかが明かされていくんだけど、直感的な理解は映画全体には及ばない。ハ>>続きを読む
1981年に発見されたオリジナルに極めて近い82分版で。ブレッソンが嫌ったのも少しわかる。シネマトグラフぽさはあったけど。
血抜きのシーンは代役を据えたが、本物らしい。
スキンヘッド、ベンシャーマンシャツ、サスペンダー、スキニージーンズ、マーチンブーツ。80年代イギリスの若者にフォーカスした映画だけど、『さらば青春の光』のようには観れない。
溝口映画。この閉塞感は日本の芸能からしか得られない。舟のシーン、互いの愛に気づいた二人を突き放し孤立させるようなショット。
上映時間は64分。全編2カットの演劇。実験映画を超えた狂気。無字幕で。
『スリープ』や『エンパイア』のイメージで敬遠してたアンディ・ウォーホルだけど、この映画は全然見れる。後述の予備知識があったから>>続きを読む
シェーンベルクの未完の歌劇の映画化。ストローブ=ユイレ監督作。オペラをロケーション撮影し、同時録音で歌とともに自然の音も取り入れる。しかし、壮大な映画とは程遠く、むしろ禁欲的に撮られている。
第1幕>>続きを読む
3年弱程前に買った『デカローグ』Blu-rayBOX特典の初期作品集より鑑賞。
ドキュメンタリー作家から『デカローグ』の監督への過渡期を象徴するかのような社会派フィクション。回想シーンが挟まるのが物>>続きを読む
クストリッツァが9年ぶりにメガホンをとった映画。ここへ来て監督がセルフ主演。
「3つの実話に基づいたファンタジー」と冒頭で断る。『アンダーグラウンド』が「史実と異なる」と的外れな批判を受けたのを、相>>続きを読む
Kは人にも機会にも恵まれず、深みにはまってく。カフカ原作でこんなにも面白い。
B級もC級もZ級も普段は見ないんだけど、、カルト的人気の映画でも観るか、ということで。かの有名な異常に狭い会議室が観れた。
プ〜〜作戦
クソみたいなダジャレ(fruit,plant,bedとbadと>>続きを読む
アキ・カウリスマキの復活作&引退撤回作。
度々アクセントになる、ウクライナ侵攻を伝えるラジオ放送。監督がどんどん国際的知名度を得たからグローバルなニュースを選んだんだろうか。アンサが座った、病室のベ>>続きを読む
最後の晩餐からの生前葬。ずっとくだらないことしてる、というブラックユーモア。終わり方おしゃれ。
レオー演じるアントワーヌ・ドワネルの連作は『大人は判ってくれない』しか観てない状態で鑑賞。
ラストシークエンスの「浮気相手と密会中に妻に電話する」はまんまトリュフォーの経験らしい。
ユスターシュに>>続きを読む
スコリモフスキの3作目。自身が主演から外れたからなのか、自由度が『身分証明書』、『不戦勝』とは(この2作もかなり活き活きとしてるが)比べ物にならない。
あと緩急。お気に入りは、新聞売りが倒れ、演奏が>>続きを読む
有名なジョン・カーペンター版の元映画。舞台は南極ではなくアラスカ。何もかも違った。
「戦病死」の関係者がいよいよ消極的な態度を強めたら、奥崎謙三は暴力行使に出る。「知らぬ存ぜぬは許しません」と。
天命と責任に生きた、暴力が唯一の取り柄の男のドキュメンタリー。企画は今村昌平。
イエジー・スコリモフスキ✕ジャン=ピエール・レオ
鏡のモンタージュ、真っ二つのポルシェ、フィルムがやけるストップモーション。ヌーヴェル・ヴァーグは映画を撮る喜びに溢れていたんだなと再確認。
『EO>>続きを読む
2021年1月に買ったDVDをやっと鑑賞。内容も撮影の過酷さも、今じゃ撮れない。